大黒さんの金魚鉢

黒金町の住人の独り言は“One”

One voice , one mission , one family

あのサラ金地獄を繰り返すな

2015年05月21日 | 労働者福祉
私が労働組合の専従者になったのは今から30年以上前のことです。
右も左もわからない私でしたが、先輩とともに多くの「サラ金相談」に携わりました。
ときにはサラ金業者のところへ行き値引き交渉したり、ときにはあまりの取立てで逃げてきた家に荷物を取りに行ったり、ときにはサラ金依存(?)の人と大喧嘩したりもしました。
高金利・過剰与信・過酷な取りたては「サラ金三悪」と呼ばれ、大きな社会問題になりました。

そして2006年貸金業法改正で状況は大きく変わりました。
上限金利引下げと総量規制と行為規制により、新たな多重債務者の発生は抑止されていきました。
しかし自民党政権の復活で、またぞろ総量規制撤廃と金利引き上げの検討の動きが活発になってきました。
もう労働界でも過去のことなど忘れ去られていますから、私たちは強い警鐘を鳴らしていかねばなりません。

気になることはもうひとつあります。
それは多重債務者は確かに減少しましたが、サラ金利用者は増加しているという現実です。
その事実をこの資料(新里弁護士作成)は明確に表しています。
働く人の6人に一人が利用していることになります。
昔に比べて金利は下がったとはいえ、労金の無担保ローンと比べてみれば一目瞭然。
組合員にもより丁寧な広報が必要ですね。