大黒さんの金魚鉢

黒金町の住人の独り言は“One”

One voice , one mission , one family

フードバンクふじのくに 設立総会

2014年05月19日 | 労働者福祉
本日午後2時より130名を超える方々に参加いただいて「フードバンクふじのくに」設立記念フォーラムが開催されました。

設立呼びかけ団体を代表してつぎのようなご挨拶をいたしました。

『「フードバンクふじのくに」設立呼びかけ団体を代表してお礼のごあいさつをさせていただきます。
善意を持つ人々、団体による意思の結集が、こうして実を結んだことにあらためて感謝申し上げます。

5年前のことです。
リーマンショックで県内の雇用状況が極端に悪化し、社会不安が増大しました。
そんな時に、東京でフードバンク活動を先進的に実践している「セカンドハーベストジャパン」さんの話をお聞きする機会がありました。
単に余った食材を集めてホームレスの人たちに分けている団体なのかと想像していましたが、とんでもない思い違いでした。
その完成度の高い“フードバンクシステム”の社会化実践には目を見張るものがありました。
まさに“ボランタリーの力”と“創造する力”に敬服しました。

その研究会に集まったメンバーやその後実践を始めたポポロさんなどが中心になって今日を迎えたわけですが、これまでの並々ならぬメンバーの努力に心よりの敬意を表します。
研究会が実施検討委員会に、そして設立準備委員会へと衣替えしていくたびに、善意の団子玉は大きく育っていきました。
これもここにいらっしゃる皆さんのお蔭です。
この団子玉はもの凄く大きな可能性を秘めています。
「連帯と協同」の合言葉のもとに皆さんと一緒になって、大きく大切に育てていきたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします』

目に青葉 山ホトトギス 初鰹

2014年05月17日 | 日記
目に青葉


山ホトトギス


初鰹


時系列に並べると「初鰹」「山ホトトギス」「目に青葉」だ。

初鰹は、昨晩居酒屋「まつなみ」で注文したもの。

朝は窓の外から聞こえる“キョキョキョ”“ホーホケキョ”で目が覚めた。
ホトトギスとウグイスの合唱だ。

いつもの散歩コースで目に映った山肌の青葉。

「目に青葉 山ホトトギス 初鰹」

またいい一日の始まりです。

家出と林住期

2014年05月16日 | 日記
父親を亡くしたことも影響したのか女房の更年期障害(?)がぶり返した。
テレビを見なくなった私の就寝前の楽しみは読書。
女房の相手するのは疲れるから、一挙両得とばかり床に就く11時半頃からは音読に切り替える。
体のいい子守唄替わりでもあるが、読む本には気をつけねばならない。
間違えてエロ本など読んではならないから、今週は「寂聴」を選んでいる。
ところが1章ずつ読み進めているが、実に不倫の話が多くて参ってしまう。
なかにはいい話もあるがそういう時は眠っているらしくて、翌朝「いい話だったね」と振ってもほとんど覚えていない(覚えていない振りかもしれないが…)。
夕べの章で彼女が覚えていたのは「出家と家出」の話で、私が得心したのは「四住期」の話だった。

寂聴は若いころに夫と子どもを捨てて家出した。
作家として成功してからは出家した。
逆から読めばどちらも同じ、捨てる(執着心)ということも同じである…という下りだ。

四住期とはインドの人生論の話だ。
人生を「学生期(がくしょうき)」「家住期(かじゅうき)」「林住期(りんじゅうき)」「遊行期(ゆぎょうき)」という四つの時期に考えている。
「学生期」は文字どおり学びの期間。
「家住期」は働いて家族を養い育てる期間。
「林住期」は仕事以外のライフワークを見つけ、内面に目を向ける期間。
「遊行期」は執着心を捨て去り社会のために天命を捧げる期間。
いままさに私は「林住期」、そうだよなーこのままの生き方でいいんだよなと得心した。

でもちょっと子守唄には真面目すぎかな。
さて来週はどうしよう?

「ゴルゴ13」の秘密口座

2014年05月15日 | 経済
劇画「ゴルゴ13」の主人公デューク東郷はプロの殺し屋。
彼に殺人を依頼すれば証拠を残さずパーフエクトに仕事をこなす。
彼への報酬は「スイス銀行」の秘密口座へ振り込むよう指定される。
秘密口座は数字と文字だけで管理されており、預金者の名前はない。
身元は一切割れない。
しかしそのシステムが危うくなってきたためデューク東郷は慌てている…らしい。


世界的な金融危機で各国政府の財政状況は悪化の一途をたどっている。
いっぽうで大富豪や闇のマネーは課税を逃れるために、預金者の特定されない「スイス銀行」へ預けられていく。
一説によればそんなマネーが「スイス銀行」に1600兆円近くあるそうだ。
なんと日米合算したGDPに匹敵する巨額マネーだ。
米国は「スイス銀行」に圧力をかけて預金者情報を強制的に入手した。
英独などは預金口座から一定額の税金を徴収する協定を結んだ。

日本のマスコミではあまりニュースにならないのが不思議だ。
日本人の誰が預けているのかは分からないが預金ランクは世界第2位、ひょっとしたら殺し屋デューク東郷の圧力で表面化できないのかもしれない。

消費税増税の陰で苦しんでいる庶民とは対照的な話だ。
そういえば先日一緒に飲んだ零細企業のオヤジが怒っていた。
「大企業の法人税を下げるための原資に、赤字の中小零細への課税を強めるそうだ。とんでもないことだ」
不勉強でなんのことか分からないので調べてみると外形標準課税のことらしい。
赤字企業も税を負担する仕組みで、増税分を法人実効税率下げの原資にあてるとのこと。
外形標準課税は、従業員への給与など企業が生み出した付加価値や資本金などの額に応じ、税金を払う仕組みで赤字企業でも税金を払う必要がある。
対象企業の拡大を検討しているらしいが中小企業は大反対。
しかし政府の借金は1000兆円を超えているから法人税下げだけでは政府がパンクする。
政府としてはたとえ「ゴルゴ13」の秘密口座であっても危険を承知で獲りに行きたいはずだ。
消費税も10%を実現させたい…さて怖いのは「国民」か、それとも「ゴルゴ13」か?


イミテーションからイノベーションへ

2014年05月14日 | 経済
「業界トップ企業になるまでは徹底したイミテーションで生きてきたが、トップ企業になってからはそれまでの常識を疑って、常識を創りあげるというイノベーションを目指した」

40歳の若き社長 鳥越淳司氏の熱気あふれる講演をお聞きました。
鳥越氏の会社は群馬県にある豆腐メーカー「相模屋食料株式会社」です。
2007年の社長就任後7年間で、年商30億円の会社を157億円まで伸ばした経営手腕は、なるほど常識を創りあげると豪語するだけのことはあります。

雪印乳業のサラリーマン時代に発生した中毒事件で、営業職であった鳥越さんはお詫び行脚のなかで多くのことを学びました。
それまで持っていた「プライド」や「誇り」、そんなものは最初からなかったんだという当たり前の事実に彼は気がつきます。
そして一緒になった奥さんの実家である相模屋食料株式会社に入社します。

豆腐メーカーには「とうふ屋と、できものは大きくなると潰れる」というジンクスがあるそうです。
市場規模は6000億円ぐらいはありますが、家族経営が多くて大小合わせて1万社程度の豆腐屋さんがあるからでしょう。
年商40億以上は10社程度であり、彼はまず豆腐業界のトップを目指します。
徹底的に“基礎力”をつけることにこだわり、年商30億を上回る41億円を投資して最新鋭の新工場を立ち上げていきます。
豆腐の基本である木綿と絹豆腐、その基本を徹底的に追求した日本最大の豆腐工場が完成しました。
そして2009年、日本初年商100億円を超えた豆腐メーカーが誕生します。

つぎは豆腐を面白くし、マーケットを広げる戦略です。
鳥越さんの趣味の世界から生まれた「ザクとうふ」は大ヒット商品になりました。
“ザク”とは機動戦士ガンダムに出てくるジオン軍のロボットです。


この「ザクとうふ」を求めて、これまでは間違いなく豆腐売り場に行かなかった30代・40代の男性客が行列をなしたそうです。
こういった具合でお豆腐の世界を広げる“業界初”の商品が続々と誕生します。

鳥越さんのメッセージを私はこう受け止めました。

「できない言い訳・やらない言い訳」を一生懸命考えるな!
ポジティブに「よかった」探しをやれ!
そうすると、実は山のようにあるチャンスに気づく!
なによりも誰もやらないから大チャンスなのだ!