大黒さんの金魚鉢

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まさか!自民、貸金業の金利規制緩和へ議論開始

2014年05月27日 | 政治
自民、貸金業の金利規制緩和へ議論開始


30年以上前のこと。
専従執行委員なりたての私の仕事は、毎日発行していた機関紙「きずな」の印刷と、サラ金対応のお手伝いだった。
毎週どこかの誰かが組合事務所へ相談に来て、委員長か副委員長が対応をしていた。
労金からも担当者が来て一緒になって解決策を考えるのだが、私は委員長らの横にいて話を聞いているか、時には相談者とともにサラ金業者へついて行ったり、悪質な取り立てを受けている家に入り必要な家財道具を持ち出すような役目だった。
だから悲惨な場面をいくつも見てきた。

法定外の不当に高い利息を取る「闇金」業者は取締りの対象だったが、一般的に「消費者金融」と名乗った業者たちは、グレーゾーンといわれる金利ゾーンの高利29.2%を取っていた。
私たちはその業者を「サラ金業者」と呼んだ。
窓口にいる女性は可愛かったが、取り立て屋は怖かった…。

大々的なテレビCMのおかげで庶民的なイメージを植え付けられてか、多くのサラリーマンが最初は少ないお金を気軽に借りていた。
そのうちにそれが癖になってまた借りる。
また借りて、また借りて、借金はどんどん増えていき、その返済のためにまた借りるようになるまで時間はそうかからなかった。
そんな借金地獄をこの目で見てきた私は、貸金業法改正のための署名活動に大きな期待をかけた。
そして2006年に「新貸金業法」が成立したときにはほんとうに喜んだ。

もうその当時のことを覚えているリーダーも少なくなってきている。
そういう隙を見つけて金の亡者たちは動き始める。
リーダーたちよ、歴史を忘れることなかれ。