大黒さんの金魚鉢

黒金町の住人の独り言は“One”

One voice , one mission , one family

労働者自主福祉運動のすすめ(12)

2015年08月05日 | 労働者福祉

静岡県の労働者自主福祉運動の歩みに入る前に、戦後の中央労働運動の流れについて、簡潔に整理してみました。
細かな部分まで知りたい場合には、いくつもの文献がありますので、そちらをご覧下さい。

基本的には、中央の流れが静岡県の流れに繋がりますので、まずはここを抑えていく必要があります。

GHQの民主化政策により、戦後一気に労働組合が誕生していきます。
そしてその流れは、大きく二つに分かれていきます。
大雑把にいえば、イデオロギーの対立と、交渉スタイルの対立です。
これは戦前からあった流れの延長線でもありましたが、共産党の指導のもとで次第に先鋭化していく労働運動に危機感を募らせたGHQのレッドパージにより、左翼系労働団体は解散を命じられます。
その後、労働界は「総評」に大同団結しますが、運動の対立はすぐに表面化していきます。
そして分裂・再編の結果、「総評」「同盟」「中立」「新産別」の4産別時代が続きました。

1989年、労働界の統一が「連合」の誕生によって成されます。
この時に「連合」への統一を拒否し、「総評」から袂を分かったグループが「全労連」「全労協」を立ち上げます。