先日、奥日光の男体山に志津口から登った。
梅雨の晴れ間をねらった登山だったが、思った以上に展望が良く、イワカガミの
群生も見ることが出来て、満足の一日だった。
以前、表側の二荒山神社登山口から登って、裏の志津口からの方が楽だよと聞いて
いたので、今回は裏男体林道の志津乗越まで車で入り、志津口から登る事にした。
いろは坂から赤沼まで、前の車にゆっくり走られて、志津口に付いたら9時少し前
だった。
平日にもかかわらず、すでに駐車スペースの空き地には車が一杯だった。
駐める場所ほ探してウロウロしていると、車のドアを開けて手招きしている方がいる。
側に寄ると、自分の車を出してスペースを空けてくれた。
車を入れて、お礼に行ったら、自分はこれで下山するから良いんですよと言って
くれた。
場所は十字路のすぐ脇である。何という幸運だろう。
そんなところへ、また車が一台やってきた。
みんな梅雨の晴れ間を待っていたのだろう。
志津乗越は、丁度十字路のようになっていて、直進すれば志津林道の馬立をへて
富士見峠に至る。(但し志津林道は、途中までしか車が入れない。
車止めのゲートが有り、ゲートの近くには駐められないので、途中のスペースに
駐めるが数台のみ)
十字路を右に行けば男体山の登山口、左は大真名子山の登山口である。
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男体山へは、最初は広い林道を歩く
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だがすぐに右の細い登山道に入る。
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カラマツなどの林の中を少し歩くと、明るい平坦地に志津避難小屋が建っている
この小屋は、二荒山神社の志津宮の社務所も兼ねているらしく、入り口に社務所の
看板も掲げられている。
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避難小屋の斜め前に建っている志津宮の社
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志津宮の案内板には、祭神は大國主命と、そのお后とお子神の三神が祭られていると
また志津は、海抜1785mで、表登山道の五合目と同じ高さに位置し、ここから男体山
太郎山、大真名子山への登山が最も容易であると書かれている。
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付近に水場も有るが、湧かして飲むようにと書かれている。
汚水が入らないように、洗い場は小屋の後ろでやるように指示が出ている。
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辺りの草むらに咲いている白い花は、たぶんシロバナノヘビイチゴだろう。
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少し先に石仏と小さい社が建っており、そこから先は樹林帯の薄暗い登山道となる。
時々エドハルゼミであろうか、賑やかに鳴き交わす声が降ってくる。
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雨で流れて深くえぐれた登山道を登り、少し明るい場所に出たと思ったら、そこが
一合目だった。
時計を見ると9時09分である。
蒸し暑い、ザックを降ろしてベストを脱いでしまい込んだ。
まだ冷たいコーラを取り出して一口飲む、汗がドット噴き出した。
タオルを首に掛けて出発。
またもや暗い樹林帯である。
時々ミツバオウレンの花を見かけたが、マイズルソウはまだ蕾であった。
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やがて前方がやけに明るいなと思ったら、崩壊した土砂が流れる沢に出た。
そこに二合目の標柱が立っており、沢に沿ってザレ場を登るようだ。
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沢の途中で後ろを振り向くと、緑の木々に覆われてそびえ立つ太郎山が見えた。
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上を見上げると男体山の尾根が見えたが、それよりも谷スジの緑が鮮やかである。
山鳩ののどかな声がかすかに聞こえた。不思議と風がない。
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沢から左の登山道に入ると、またもや深くえぐれた道が続く
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木の根の階段を上って一息ついていたら、早くも上からおりてきた青年がいた。
宇都宮を4時に出て、6時から登ったという。
まだ9時半頃だから、3時間半で往復してきたのだろうか、早すぎ!
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やっと三合目の標柱があった。
時計を見ると9時40分である。
すでに背中は汗でびっしょりだった。
つづく。