花と山を友として

何よりも山の花が好き、山の景色が好き、山で出逢う動物が好き、そして山に登る人が好き。
写真と紀行文で綴る山親父日記

個人宅用のホットスポット発見と除染マニュアル

2011年08月31日 | 日記

山形県米沢市・中大巓のかもしか展望台・秋の気配の空


日本放射線安全管理学会が発表した
「個人住宅を対象とするホットスポット発見/除染マニュアル」によれば

個人の家の放射線の高いいわゆるホットスポットと呼ばれる場所は

あまどい側溝、排水溝、マンホール周辺、水たまりの乾燥跡地

さびた鉄材、切り株や木材、草木やコケの表面枯れ葉や土が溜まった場所

などに多いと言う。

自分の家が、汚染地図の中なら、ガイガーカウンターが無くても
それらの場所を除染した方が良いと言います。

除染の方法や、除染後の排出物の処理の仕方など、一度は目を通して
おきたい。

また除染の祭は、自分自身が被爆しないように、カッパやゴム手、マスク
など必要な服装も書かれているので注意しよう。

詳しい説明は、日本放射線安全管理学会
震災関連情報ホームページ入口をクリックして開き
中段に有る
放射能ヨウ素・セシウム安全対策に関する研究成果報告4(土壌対策)
「個人住宅を対象とするホットスポット発見/除染マニュアル」(2011年7月29日
)

をご覧ください。
PDFファイルで19ページも有りますので、印刷される場合は
両面印刷がおすすめ。

(30日に、文科省農水省からセシウムやその他の汚染地図が
発表されました。参考まで)

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エゾリンドウ・リンドウ科リンドウ属 山形県米沢市天元台スキー場
茎の上部の葉脇に何段にも花をつけている姿は圧巻だ。


エゾリンドウをローアングルから空を背景に入れてみた
爽やかな青紫の花が高原に秋を告げる。
注、ゲレンデには無断で入らないこと、リフトの係員などに許可を得ましょう
私有地につき、トラブル防止と安全管理の為です。



白布峠で遊ぶ子猿たち、車のフロントガラス越しに撮影
白布峠や天元台には、猿が多く、中でも白猿を目撃すると
幸運が訪れると言われている(らしい)。


でこんな看板が白布峠に出ている。
「吾妻の白猿を見たら、近よらず、物を投げず、さわがず、追わず
美しい自然と白猿を守ろう」と書かれている。

通りかかったバイクの人も、しばらく眺めてから走り去った。
その先では、こんな生き物にも出会いました。


どうやらヒキガエルのようです。
このガマさん散歩なのでしょうか。無事に渡れればいいのですが

ところで、この白布峠の道は、9月4日(日曜日)午前7時30分から
通行止めになります


裏磐梯から天元台に行く計画の人は、要注意です。
自転車のヒルクライム大会が開催されるので、スカイバレーは
10時30分まで通行止めです。
昨年、それを知らずに天元台に行くつもりで、私たちはひどい目にあった
結局、行き先をグランデコに変えて中大巓に登ったが。
貴重な時間をロスしてしまった。
不満なのは、この道には迂回路が無いこと。迂回路の有るところで
開催してほしいなー。


オオシラビソの球果、人形石の登山道にて

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さあ始まるぞ、サッカー予選!!

 まずは「なでしこジャパン」のアジア予選の放送予定

 NHKのなでしこジャパンのホームページをご覧ください

とりあえず9月1日の第一戦、日本対タイは
午後4時05分から午後6時20分までの135分
放送はNHK総合

また男子の日本代表のワールドカップアジア3次予選
日本対北朝鮮の試合は
訂正、9月2日午後6時から午後9時50分
BS1で放送予定です。
延長録画機能をオンにしておくと無難かも

過酷な日程で、第一戦はどうしても勝ちたい試合
全国から応援しましょう。

念のためNHKのスポーツオンラインのホームはこちら




ヒマワリと筑波山

2011年08月29日 | 写真

ヒマワリ畑と筑波山
天気が良いので筑西市宮山の、宮山ふるさとふれあい公園のひまわり畑に
出かけた。
久しぶりに筑波山がすっきりと姿を見せている。
流れる雲も、秋の気配を感じさせるものだった


ヒマワリ畑の隣は、キバナコスモスが咲いていた。
無理矢理筑波山とコラボさせて撮ってみる。


花の乱舞とタイトルをつけたいような華やかさだった。


ヒマワリ畑への行き方

駐車場が宮山ふるさとふれあい公園に有るので
そこを目的地にする

住所 筑西市宮山504 宮山ふるさとふれあい公園
電話 0296-52-3610

尚、ひまわりフェステバルは昨日までだったので
混雑は少なくなっているが、天気は明日までなので
早めに行くと良い。花はややピーク過ぎ。

福島県いわき市生活支援ボランティア募集のお知らせ

2011年08月28日 | ボランティア

日光白根山の弥陀ヶ池、静寂の時が流れる8月24日撮影


所属するアマチュア無線クラブ(学園都市ハムクラブ)を通じて

JARL茨城県支部より、生活支援ボランティァのお知らせが入りました。

ボランティァに参加したい茨城県内に在住、在勤、在学している

方が対象となります。

原文は、PDFファイルですが、テキストファイルに変更して一部改行しています。

詳しくは、茨城県社会福祉協議会のホームページをご覧ください。

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茨城県内のボランティアによるいわき市内の被災者支援企画


生活支援ボランティア募集


復興支援活動に関心のあるみなさん,いわき市でボランティアをしてみませんか?

いわき市では,現在も応急仮設住宅などの公営住宅に多くの方が避難されています。

そうした方々のお話し相手や,皆さんの特技などを活かした活動などを通していわき市

の復興のお手伝いをしてくれるボランティアを募集します。



日 時:9月30日までの毎週月・水・金

※ 原則,日帰りでの活動となります(祝日も実施)。

場 所:福島県いわき市内

活動内容:応急仮設住宅などでの傾聴,話し相手,子どもたちの遊び相手,

お祭り等地域行事の開催支援,その他交流事業等



定 員:10人/1日

参加対象:・自発的な意思と責任で活動に主体的に参加できる方

・チームワークを大切にし,コミュニケ―ションが楽しくとれる方

心身ともに健康で,体力面での不安がない方

上記を満たした,茨城県内に在住・在勤・在学する2名以上のグループとします。

※未成年の場合は家族の承諾を受けてください。

参 加 費:無料(昼食等は各自用意願います)

移動手段:茨城県総合福祉会館に集合いただき,茨城県社会福祉協議会が

用意する車にて移動します。

なお,水戸以北の方は別途ご相談させていただきます。


例えば・・・

6:50 ・7:00  9:00      9:30~16:00  16:30    18:30・18:40

集合・ 出発  いわき市到着 活動(途中昼食) いわき市出発 到着・解散


その他,自家用車による乗り合わせ,公共交通機関の利用も可能です。

保 険:ボランティア活動保険(天災タイプAプラン)に加入いただきます
(費用は本会が負担します)。

申 込 み:募集要項を確認のうえ,活動希望日7日前の17時まで(必着)に,

別紙申込書に必要事項を記入のうえ,茨城県社会福祉協議会へお申し込みください。

問合せ先:社会福祉法人 茨城県社会福祉協議会 福祉のまちづくり推進部

〒310-8586 茨城県水戸市千波町1918 茨城県総合福祉会館2階

TEL:029-241-1133 FAX:029-241-1434

E-mail:vol@ibaraki-shakyo.jp

※お電話によるお問い合わせは,平日の9時~17時とさせていただきます。

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ヒカリゴケが怪しく光る日光白根山

2011年08月26日 | 登山

ヒカリゴケ、ロープウェイで登った登山道の、地獄ナギより先の
岩穴にある。


トウヤクリンドウと五色沼と前白根山(右のむき出しの岩山)
峰続きで左が五色山、奥白根山山頂で撮影


鹿の子模様の鹿が、いきなり目の前を横切った。
白根山南峰から五色沼避難小屋への下山途中


五色沼避難小屋に向かう道で再び遭遇


避難小屋から五色沼への道で三度遭遇


鹿ちゃーんと呼びかけたら振り返ってくれた
去年は角のある雄鹿にも五色沼で逢った。
日光の鹿は、人慣れしすぎている。

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今回歩いた奥白根山、五色沼、弥陀ヶ池、座禅山一週コース図
出発は山頂駅の「天空の足湯」から、上州武尊や至仏山、燧ヶ岳
が見えていたので、そこを基点とした。

キレンゲというウェイポイントは、白根山に元々生育していない
キレンゲショウマが植えてある場所
実は、その花を確認するつもりで登ったが、まだ固い蕾だった。
花を見て同定するつもりだったので、アテが外れた。残念。

昨年8月13日白根山に登った時に、初めて目についた。
その時は、もうすぐ咲きそうな様子だったので、それより
遅くした今年は、花を見られると思っていた。

昨年の私のブログ


8月24日午前4時50分、明智平駐車場から日の出前の一瞬


二荒山神社脇から男体山を望む、8月24日午前5時6分
黄色い花は、外来種のオオハンゴンソウかもしれないが
神前に供えられたお花のようにも見えた。

このまま白根山に行っても、ロープウェイの時間には
早すぎる。
ちょっとだけ戦場ヶ原に寄り道して、心当たりの曙草を
見ていこう。
赤沼茶屋の駐車場に車を止めて、飲み物を入れたサブザック
だけを背負って、静まりかえった戦場ヶ原に急ぐ。


戦場ヶ原の入口の木橋を渡ると、ズミの林の中を湯川沿いに
木道が続く。
木々の間から見る戦場ヶ原は、朝霧の彼方にうっすらと
日光連山の影を浮かべ、時折国道を走り去る車の音がした。


木道の脇に、ピークを過ぎたツリガネニンジンの花が
たよりげ無くたたずんでいる。


やがて白樺林が続く場所を抜けて、しばらく歩くと
ホザキシモツケが群生する木道となり、木道に覆い被さった
ホザキシモツケを避けるようにして歩けば、目の前が開けて
戦場ヶ原が一望のもとに見渡せる。


早くも秋の花のエゾリンドウが出迎えてくれた。
日が当たらず花は開いていないが、青紫の花は私の好きな色である


こちらには、仲良く並んだエゾリンドウの花が背比べしている
時間が無いというのに、思わず立ち止まってしまう私である。
この深い青い色はどうだ、自然の妙技に目を見張るようだ。


やがて右手に灌木林が立ち並ぶ場所に出ると、チイチイと鳴き交わす
小鳥たちの声が野面を駆けめぐって、一日の始まりを告げている。

ここから、シンボルの枯れ木が天を突く場所まで、アケボノソウや
ウメバチソウなどが咲くお楽しみの道である。
クサレダマの黄色い花が一株、草に埋もれるように咲いていた。


アケボノソウがいくつか咲いていたが、なかなか近くで撮れない
ようやく木道のそばに咲く花を見つけた。
跪いて撮影していると、年配の方に声をかけられた。
「何の花ですか?」
「アケボノソウというリンドウ科の花で、この花弁の
点々の模様を、明け方の星にたとえて、名付けられた花です。」
「この模様が可愛いので毎年撮影に来てます。」というと
ポケットからデジカメを取り出して、早速撮影を始めた。


気がついたら6時を過ぎていた。急いで戻ることにしたが
花があると見過ごせない性分で、トモエシオガマを撮り


残り花のホザキシモツケを撮って、急ぎ足で赤沼に戻った。
一つだけ残念だったのは、前年有ったカリガネソウの花を
今年は見つけられなかった事である。
千手ヶ浜には沢山有ると言うが、今日は時間がない。

続きはいずれ





28日のETV特集は必見ですよ

2011年08月25日 | 日記

8月28日(日曜日)、夜10時から放送のETV特集は必見です。

ネットワークでつくる放射能汚染地図 3
子どもたちを被爆から守るために


5月放送された第一回の
ネットワークでつくる放射能汚染地図
~福島原発事故から2か月~
は、大きな反響を呼び、ネットでも多数取り上げられました。
現在は、オンデマンド(有料)で見ることができますが、録画
できない欠点が有り、残念です。

それのシリーズ3回目の今回は、未来ある子供達を被爆から
どうやって守るかがテーマです。
今までのシリーズを見逃した方、今度は録画してくださいね。

帯2回目の「アメリカから見た福島原発事故」も9月4日の
午前0時20分(土曜日の深夜なので注意)から再放送されます

アメリカで開発された福島原発、開発元のアメリカでは
電源が喪失すると「重大事故」につながるというシミュレーションも
行われていたというのです。


だがそれが日本で共有される事が無かったというのです。

第一回目の要旨はこちらをご覧ください
ネットワークでつくる放射能汚染地図 ~福島原発事故から2か月~

第二回目の要旨はこちらをご覧ください
アメリカから見た福島原発事故

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放射能汚染地域の除染は、都会よりも農山村地域が遙かに困難
と言う論説が出ています。

それは、汚染物質が樹木の樹皮や落ち葉の腐葉土、土壌にしみこんで
堆積しているため、山の木は総て切り倒し、腐葉土や土壌は
厚く削り取る必要が有るという。

その結果は、農地の質の低下を招き、広範囲な森林の皆伐や表土の
除去は、地域生態系に壊滅的な影響を与えると言う
絶滅危惧種どころか、強制絶滅なのである。

(単に家の周りや学校などの除染をやっても、それらが手つかずなら
いつまでも被爆が続くことになるからだ)

また除染した土壌などの処分をどうするかも課題なのだ
カドミウム汚染の汚染土の除去が、30年経っても終わってないという
事を考えれば、原発事故の汚染除去は、何十年かかるか想像すらできない

以上の詳しい論説を読みたい方は、ダイヤモンドオンライン
はたして放射能汚染地域は除染すれば住めるのか?
をご覧ください
全文を読むためには登録する必要が有りますが、登録は無料です。

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奥日光・明智平の夜明け 8月24日午前4時58分撮影


戦場ヶ原の夜明け 8月24日午前5時57分撮影


アケボノソウ・リンドウ科センブリ属 別名吉野草、戦場ヶ原で撮影
花ビラの紫黒点を夜明けの星に見立てて「曙草」と呼ばれる

大雨続きで山にも行けず

2011年08月23日 | 日記

イワタバコ・イワタバコ科イワタバコ属 撮影筑波山


ソバナ・キキョウ科ツリガネニンジン属 撮影筑波山


タマアジサイ・ユキノシタ科アジサイ属 撮影筑波山


タマアジサイ


タマアジサイ


タマガワホトトギス・ユリ科ホトトギス属 撮影筑波山


ツルニンジンの蕾・キキョウ科ツルニンジン属 撮影筑波山


ミミガタテンナンショウ(たぶん)の実・サトイモ科テンナンショウ属 撮影筑波山


ミズタマソウ・アカバナ科ミズタマソウ属 撮影筑波山
ミズタマソウの実に水玉ができて、これが本当のミズタマソウ(笑)


小雨にけむる筑波山自然研究路


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党首選挙の影で再び進む原発安全神話

世のメディアはあげて民主党の党首選挙を取り上げている
その影で、再び原子力の安全神話を復活させようとしているようだ。

恐ろしいのは、秘密保護法のような、情報を公開しない法律も準備して
罰則も考えているという。
何を非公開とするかは、政府の判断であり、際限なく拡大されたら
国民は真実を知る手だてを失ってしまうで有ろう。

最近、経済の活性化に原子力は必要だという議論が盛んだ
泊原発の再稼働に象徴されるように、原発事故からわずか5ヶ月
まるで反対運動が無かったように稼働を始めた。

放射能に汚染された泥や、原子炉の廃棄物は、もはや収容する場所も
ない有様なのに、これから何万年と抱え込んでゆかなければならない

情報を操作して真実を隠す政府と、国民の目線を忘れたメディアからは
何も得るものがなくなりつつ有る。

雨で山に行けないので、久しぶりにネットで放射能汚染に関する
記事を読んだ。

良くレントゲン撮影に使われる放射線の量を引き合いに出して
低レベルの放射線は安全だと言われる。

だが、ここに落とし穴が有るのだ。
例え低レベルでも、一瞬浴びるだけのものと、長期間にわたって
浴び続けるものでは、同じレベルで考える事ができないと思って
いたが、そういった研究者もいると判った。

恐ろしくて読みたくないけれど、真実から目をそらす訳には
いかない。

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放射能汚染マップ関係

放射能汚染地域マップ関係

山の放射能汚染地図

ETV特集関連ブログ

社長ブログ、低線量被爆の記事あり

SAVEJAPAN! PROJECT

ぷちブログ

福島県の観光地の放射線モニタリング調査結果
登山口等のデータあり

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山ガールを目指す方へ

NHKで山ガールの初心者向けの番組を放送中です

詳しくはこちら


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森づくりボランティア募集のお知らせ

NPO法人つくば環境フォーラムでは、里山づくりの参加者を
募集しています。

今週末の27日にも、学園内の里山で草刈りなどが有ります
詳しくは「つくば環境フォーラム」のHPをご覧ください

那須の花その二

2011年08月20日 | 登山

今回のコース図、沼原の駐車場を起点にして、JAふれあいの森、白笹山
南月山、日の出平と一週するコースとした。
地図によっては、JAふれあいの森から、日の出平分岐に抜けられるような
コースを書いてあるものも有るが、実際は抜けられないので注意


カシミールのグラフ機能で、コースの高低と距離を表示する。
但し距離は、戻った距離も加算されるので、コースの距離とは一致しない
あくまでも歩いた距離である。GPSの距離は、たとえば10メートル進んで
5メートル戻れば、10メートルから5メートルが引かれる訳ではなく
加算されるので、この場合15メートルになる。

「 この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図200000(地図画像)
数値地図50000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)、数値地図25000(地名・公共施設)
数値地図50mメッシュ(標高) 及び数値地図10mメッシュ(火山標高) を使用した。
(承認番号 平22業使、第446号) 」



沼原の駐車場には、一台の車もなく、朝の光が降り注いでいた。

入口近くの空き地に、キャンピングカーが一台、駐まっていて
静かに朝のひとときをテーブルで楽しんで居るようだった。


白笹山の登山道から、JAふれあいの森へ抜ける道は、草が
のび放題で、藪こぎをすると朝露でズボンがびしょ濡れになった。


ふれあいの森に咲くヤマハハコ


奥に入ると小さい水たまりの池が有り、大倉山が影を
落としていた。
このふれあいの森は、私の以前のブログで紹介した沼原の調整池を作るとき、掘った土を運んでできた平地に
JAが植林などをして作った草原の広がる森である。
場所は、昭文社の「山と高原地図」の「那須・塩原」の地図にも
載っている。


ウツボグサ(空穂草)・シソ科ウツボグサ属 別名夏枯草
昔、矢を雨で濡らさない為に、木や竹で筒を作り、その中に
矢を入れた武具の靫(うつぼ)に、花後の姿が似ていることに
より空穂という名前がついたと言われる。
近くの流石山には、タテヤマウツボグサが咲くという。


ヨツバヒヨドリの花で吸蜜するアサギマダラ
白笹山の登山道では、食草のヨツバヒヨドリで吸蜜する
アサギマダラが沢山群がっていた。


望遠に交換する暇が無かったので、標準レンズで撮影し
トリミングで拡大したジャコウアゲハ(たぶん)、白笹山登山道


途中にある橋、パイプを建てて板を渡した簡易なもの
手すりにつかまって渡る方が無難。

白笹山の登山道は、ほとんど樹林帯の中なので、涼しい
かと思ったら、とんでもない蒸し暑さで参った。


やがて作業道と交差する分岐になる。


木につけられた目印プレート
あとわずか1Kmと思うのだが、暑さでバテテいる身には
地獄の登り道であった。
そこかしこに、ホツツジの花が咲いていたが、写真を撮る
意欲もなくなっていた。


白笹山から南月山にかけて、至る所に咲いている「ツルリンドウ」
ツルリンドウには、「天狗の小槌」と呼ばれる変種が有るという
それを探すつもりだったが、もはや気力が萎えていた。


ずいぶん登ったつもりだったのに、まだ500メートルも
残っている。
ザックを降ろして、行動食のバナナとウイダーインのエネルギーを
2本も飲んだ。
それでも足りなくて、ポットに詰めてきた冷たいコーヒーを飲んだ
汗が体中から噴き出した。
防臭加工のタオルが汗臭くなるほどだった。


後ろを振り向くと、いつの間にか霧と雲が日の出平の尾根を
覆うように広がっていた。
何年か前も、このコースを歩き、雷で逃げ帰った記憶がよみがえった
やばい、疲れた体にムチ打って、歩いては立ち止まり、歩いては
立ち止まりして、ジグザグの道を登った。


ようやく白笹山の頂上に近づくと、満開のホツツジの花が有った


白笹山の山頂、まるで山頂の感じがない山頂で、樹木に囲まれて
展望はない。
石の上にザックを降ろして、昼食にした。
まだ10時46分だったが、疲れていたのと、雷に備えて
早めの昼食とした。

日曜日だと言うのに、ふれあいの森で会った人以外
誰にも会わないコースだった。
やはり那須は、放射能汚染の影響で、来る人が少ないの
だろうか。

ゴーツと音がしたので、ビクッとしたが、上空を飛ぶ
ジェット機の音だった。
ポットのコーヒーを飲み干して気がついた。
残りの飲み物は、アクエリアスが2本あるだけだった。
コンビニで買ってきたキュウリの浅漬けがうまい。
汗を流した塩分補給に持ってこいである。
誰に気兼ねすることなくバリバリ食べた。


白笹山から南月山に続く尾根道は、笹原に覆われた
尾根が続き、緩やかに下ってまた登り返す道が続く
右前方に見えるはずの黒尾谷岳は、霧に隠れて見ることもできない


白笹山からの下り道に、根っこごと倒れている木があった
根の厚みが無い、地層が薄いのか、岩盤が固くて根が張れないのか
豪雪と風の強さに支えきれなかったのだろう。
那須は強風の通り道で知られている。


倒れた笹の茎に、何かのサナギだろうか、丸々として
しっかりと茎についていた。


笹とツツジのトンネルを抜けると、ようやく南月山の山頂に出た
南月山は、茶臼岳が別名「月山」と呼ばれるので、その南に
連なる山と言うことで「南月山」と呼ばれると言う。
おそらく出羽三山の山岳信仰の影響だろうという。

ザックを降ろして祠に頭を下げた。
祠の向こうに、登山者が3人、休んでいるのが見えた。
自分の体が汗臭いのが判っているから、近寄るのはやめた。


近くに南月山の三角点があるが、笹に埋もれて見えなくなりそうだ

残っていたあんパンと、ウイダーインのマルチビタミンを飲んで
喉の渇きを潤した。
どこかで名も知らぬ小鳥がさえずっている。


休んでいる3人に挨拶して、日の出平の分岐を目指す。
黒い火山礫の多い南月山の一角に、姥神みたいな石像が
まつられている。
以前は、この辺にコマクサを植えた石の花壇が有ったが
いつの間にか無くなった。
元々無いものを植えるのは、外来種を持ち込むようなもので
在来種を脅かす愚かな行為である。


すでにピークは過ぎかかっていたが、コキンレイカが
沢山咲いている。
私の今日のお目当ての一つであった。
コキンレイカを撮っていると、山頂で休んでいた登山者の
ご婦人が降りてきた。
何とかパトロールという腕章をつけている。

花の話しや放射能汚染の話しをすると、放射能汚染の勉強と
計測もやっているという。地元の方のようだった。
短時間の登山では、影響は出ないと言って笑っていた。
飲み水は、延命水の様なわき水なら大丈夫よと言われる。


まだ蕾のイワインチン
コキンレイカが咲き終わる頃、このイワインチンの花が
火山礫の裾を彩る。
さながら黄色い花のリレーで有る。


南月山のもう一つの特徴は、標高が低いのにハイマツが
有る事である。
普通ハイマツ帯は高山帯と言われる場所なのだが、南月山は
高山帯には入らない標高なのだからおもしろい。


トモエシオガマの咲く尾根道を日の出平の分岐を
目指して歩く。
相変わらずどんよりと雲は立ちこめ、那須岳は霧の中であった。


日の出平に続く尾根も霧が流れて幻想の世界だった


日の出平の分岐に着いたら、若い二人連れが休んでいた。

見ると傍らにオヤマリンドウの蕾が有った。
カメラを三脚にセットして、静かに撮る。

このあたりは、6月始めに峰桜が一面に咲く花園である。


峰桜などの灌木の間を沼原目指して歩く。
この道は、草刈りが施されて、以外と歩きやすいが
滅多に人に会わない寂しい道である。
熊鈴をつけて歩いた。
尾根の先端までは、ほとんど平坦な道だせが、残念なことに
展望がない。


この笹の先が尾根の先端で、南月山や白笹の展望がある。
惜しむらくは霧で遮られている事だ。


南月山に連なる尾根の砂礫地に人影が見えた
もしかしたら、先ほど日の出平分岐でお会いした二人かもしれない。
手を振って見たが、果たして気がついたろうか。


尾根の先端からは、山腹の笹原を下って、登り返して
隣の尾根を超えていく道である。

沢を越えたところで、いきなり声をかけられて驚いた。
見ると、先ほど話しをしたご婦人だった。
このコースに、何か花があるかと思って寄り道したという。
これから日の出平まで戻って、峠の茶屋の駐車場に下るという
たくましい女性パワーに圧倒されそうだった。


ずいぶん歩いたと思ったのに、沼原まで3Kmのプレートが有った
残り少なくなったアクエリアスを飲んで気を取り直す。


揺るかな坂道をしばらく歩むと


畏敬池と傍らの木にプレートの下がった小池がある。


小枝がジャマではっきり見えないが「畏敬池」と書いてあるようだ
なんて読むのか判らない。「イケイイケ」?
行け行けと言っているのか(笑)


その先は樹林帯の中を延々と下る道で、薄暗い樹林帯の中を
熊鈴の音だけが響き渡り、寂しいことこの上ない。
時折、ツルリンドウの花が、私の足を引き留めた。


沼原と姥ヶ平を結ぶ登山道に合流する分岐にようやく着いた時は
やれやれ今日も無事だったとホットした。
ここまで来れば、後はほとんど平坦な道である。
途中で左に分岐すれば、駐車場への道である。

終わり


写真追加、日の出平の尾根の小池の名前プレート
トリミングして拡大表示、漢字の意味はおそれ うやまう いけ
と言う意味なのですが、読み方は不明です















那須に咲く花

2011年08月17日 | 登山

那須の「JAふれあいの森」に咲くネジバナ 8月14日撮影


南月山の火山岩の礫地に咲くコキンレイカ 8月14日撮影
すでにピークは過ぎて、新鮮な花が少ない


日の出平から沼原に下る尾根に咲いていたオヤマリンドウ 8月14日撮影
まだほんの数輪のみが咲いていた

那須も福島原発の汚染地域で、登山客も減っているのだろうか
沼原の駐車場も、私が着いた朝の7時頃は、キャンピンクカーが
一台駐まっているだけだった。

その後、私が準備している間に来たのは、数台だけだった。


JAふれあいの森から見る大倉山・流石山


カセンソウ・キク科オグルマ属 JAふれあいの森 
和名を漢字で書くと「歌仙草」であるが、由来は不明と言われている
特徴は、同属のオグルマに比べて、外側の舌状花が整然と並ばず
多少乱れる事。
葉は長楕円形で先は尖り、裏面は葉脈が浮き出る、基部は茎を抱く


カセンソウ(歌仙草)、「野草の名前」を書かれている高橋勝雄さんは
良く似たオグルマの花は、高貴な人の乗る御車の車輪を連想させ
この御車に歌仙が乗る
と書かれているが、これもかなりこじつけ的で苦しい。
注 御車とは、牛車などの車輪を意味する。歌仙とは、和歌などの
優れた人を称する言葉で、六歌仙が有名


コオニユリ・ユリ科ユリ属 日当たりの良い湿り気の
ある山地に咲く多年草。
茎は高さ1~2メートルになり、緑色をしている
オニユリのようにむかごはつかないし、オニユリの茎は
暗紫色なので、それらを見れば見分けられる。




8月8日の至仏山その4

2011年08月16日 | 登山

ホソバコゴメグサ・ゴマノハグサ科コゴメグサ属 ミヤマコゴメグサの変種
他の植物からも栄養を搾取しながら、自らも光合成を行う半寄生植物
一年草と言われるので、翌年は種から生育するのだろうか
基準標本は飯豊山で、月山、谷川岳、至仏山に多い
小至仏山周辺では普通に見られる


イワシモツケ・バラ科シモツケ属 落葉低木
実はこれの掲載を迷った、調べてみたら至仏山には、マルバイワシモツケ
と言う種があると判ったが、肝心の葉がよく写っていない、もっとも
違いは、萼が花後に反り返るのがイワシモツケで、反り返らないのが
マルバイワシモツケだと言うから、そこまでは待てない。
まあ素人なので、イワシモツケと言うことで勘弁して貰おう。
ちなみに、山渓の日本の高山植物に掲載されている写真は
イワシモツケが尾瀬の笠ヶ岳、マルバイワシモツケが至仏山である。


花々を眺めながら岩場を超えて、古びた階段状の木道になると
いよいよ尾瀬の名前のかぶさった「オゾソウ」の群落地になる。


オゼソウの群落地、和名の由来は、尾瀬の至仏山で
発見されたことによる。


オゼソウ(尾瀬草)・ユリ科オゼソウ属 基準標本は至仏山で日本固有種
本州の谷川岳と至仏山に特産すると言われていたが、北海道の
天塩山地にも希に生えるという説があり、別にテシオソウとして
区分していると言う。
亜高山帯から高山帯の蛇紋岩地の湿った草地に生える多年草

氷河期に広く栄えた植物が、蛇紋岩地に取り残されたと考えられ
カトウハコベなどと共に「蛇紋岩残存植物」と呼ばれている。

この後、至仏山で大勢の団体登山者とすれ違ったが、オゼソウが
咲いているかと良く聞かれた。
オゼソウと言う名前から、もっと華やかな花を想像しているのかも
しれない。
穂状で黄緑色の花で、小至仏山の斜面に群落が有ると説明したが
はたして判っただろうか。

小至仏山の群落は、木道から離れているので、写真はボケた
数は少ないが、東面登山道にも有る。そちらは近すぎてボケた。
まあそのうち、ちゃんと撮れるだろう。(苦笑)


振り返ると日光の山々に雲がかかり、雲の影が山の斜面に
黒い模様を作っていた。
右に小さく光っているのは、オヤマ沢田代の湿原だろう。

参考の為に同方面の展望図を掲載する。


ミヤマホツツジの花・ツツジ科ホツツジ属 落葉低木
3枚の花弁は反り返り、花柱も急に上に曲がる
普通、花弁は白色が多いが、この花は赤い色がついて
鮮やかだ。


ムラサキタカネアオヤギソウ・ユリ科シュロソウ属 基準標本は至仏山
基部にシュロの繊維のようになった古い葉鞘が残るのでタカネシュロソウ
とも呼ぶ。
右の白い花は「タカネトウチソウ」とその蕾、右端はネバリノギラン

もう花は終わっていたが、ウラベニダイモンジソウと呼ばれる
葉の裏が赤いダイモンジソウも有った

小至仏山のゴツゴツした岩山を登っていたら、巻き道を降りてきた
単独の若い女性に会った。
挨拶すると、なかなか笑顔がすてきな女性だった。


小至仏山の山頂は、狭い岩山の上でスペースがない。
標高2116メートルの表示がある石柱が立っていた。
建てたのは、尾瀬林業とある。平成9年だからまだ新しいものだ。


岩場の周辺には「ヒメシャジン」の群落が多い


ヒメシャジン・キキョウ科ツリガネニンジン属 基準標本は日光
この写真は、上の写真をトリミングして拡大した
特徴は、萼片に歯牙が有ること(萼に突起が有る)
それが変種の「ミヤマシャジン」との見分けのポイントになる


こちらはヒメシャジンの果穂


ヒメシャジンの果穂の状態が判るように、花と果穂の
できはじめを撮った


小至仏山から尾瀬ヶ原を俯瞰する


至仏山を眺めると、早くも霧と雲にかすんでいた。

10時30分頃だったが、早くも至仏山から下山してくる
登山者が大勢だった。
夏の山は、気温が上がると上昇気流で雲ができる
雲ができれば雷の危険もある。
みんな賢明な選択をしている。

私も至仏山の頂上へ行くのはあきらめた。
せめて、前回逃げ帰った場所まで行って引き返す事にした。


岩場の山道には、ウメバチソウの蕾とタカネナデシコの花が
埋もれるように咲いていたり


カトウハコベが土手の草に混じって数輪咲いていたりする。
カトウハコベ・ナデシコ科ノミノツヅリ属、基準標本は早池峰山
蛇紋岩残存植物と呼ばれる氷河期からの植物
紛らわしいが葉っぱに注目、高天原では木道の近くにある。
名前は加藤という人名による


ホソバツメクサ・ナデシコ科タカネツメクサ属、基準標本は日高山脈幌満岳
花はカトウハコベに似ているが、葉は線形で先は尖る。


イブキジャコウソウ・シソ科イブキジャコウソウ属、基準標本は伊吹山
至仏山では至る所で目に付く


タカネナデシコ・ナデシコ科ナデシコ属 基準標本はドイツ
これも至仏山では至る所に咲いている。


ジョウエツキバナノコマノツメ・スミレ科スミレ属、基準標本は至仏山
山渓の日本の高山植物には、谷川岳と至仏山に特産する。葉がやや厚くて
毛が少ない
。と書いてあるが

上毛新聞社が1979年に発行した「群馬の高山植物」には
キバナノコマノツメの葉の無毛品である
と記載されている。

尚、いがりまさしさんの「日本のスミレ」には、次のように書いてある
葉は無毛または微毛が有る。超塩基性岩の影響で変形したものと
考えられる。


タカネバラの実 前回は花が咲いていたタカネバラも
すでに実をつけ始めていた。

前回、雷で逃げ帰った至仏山の山頂直下まで行って一休み
コーヒーを飲んで引き返す事にした。


帰りは小至仏山の山頂を通らず、南側の巻き道を帰る
見上げると岩の間に石柱が見えた。


小至仏山の尾根から見る「笠ヶ岳と小笠」


斜面の離れた所には「キンロバイ」の群落が広がっている。


尾瀬ヶ原の池塘は、大雨のせいで水が多く光っている。


望遠で見ると東電山荘と温泉小屋のあたりも見えた


望遠で見る鳩待峠


鳩待峠でホバリングするヘリコプター
たぶん大雨で損壊したヨッピ橋周辺の木道を修理する
資材を運搬しているのだろう。
バタバタとローターの回る音が尾瀬に響いていた。

テラスで一休みしているとき、花の名前を教えて親しくなった
二人連れの女性と、鳩待峠まで一緒に帰った。
彼女たちは、これから山の鼻まで下って、山小屋に泊まり
明日は、尾瀬ヶ原を縦断して赤田代まて行くという事だった

鳩待峠まで下山すると、汗っかきの私は、シャツが汗でぐっしょりだった。

おしまい









8月8日の至仏山その3

2011年08月15日 | 登山

  小至仏山に続く道

最初こそ歩きやすい木道だが、小至仏山に近づくと岩ばかりの
道になり、蛇紋岩の露出した岩山となる。


見上げる小至仏山の岩尾根


至仏山西面保護地域のプレート


ミネウスユキソウがそこかしこに咲いている


あまり形は良くなかったがタカネトウチソウも少し咲いていた
この花は、下から咲き上がっていくと聞いた
どちらかと言えば、東面登山道に多いと思う


木道の終わりで見上げると、岩棚のような細い道が有る
右奥には燧ヶ岳と尾瀬ヶ原が見えた


岩棚の手前で石の上から下を見ると、シブツアサツキで
吸蜜している (たぶん)ジャノメチョウが見えた。
こんな時は、マクロから望遠までカバーするレンズが欲しいと思う
羽を全開にするチャンスを待ったが、蝶が少しずつ方向を変えるので
あきらめた。

(これから親戚のお盆に出かけますので、続きは後日)

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東日本震災支援関係

今朝、NHKで放送した「ふんばろう東日本支援プロジェクト」のURLです




エゾウサギギクとウサギギク

2011年08月13日 | 写真

これは那須の流石山で撮影した「ウサギギク」である

こちらは、小至仏山で撮影した「エゾウサギギク」である。

外見上の違いはほとんど見あたらない。
何冊か出されている尾瀬関係の花図鑑にも、詳しい見分け方が
出ていない。
わずかに、茎葉には毛が多く、筒状花の筒部に毛がないのが
エゾウサギギクの特徴と書いてある。

調べてみると山渓カラー名鑑「日本の高山植物」1994年10月版
に、その違いを示す筒状花の一本を比べた写真が出ている。

これを見ると、筒状花の筒部にわずかに軟毛が有るのがウサギギク
と判るが、問題は、筒部を見るには、花をバラして筒状花を取り出
さなければならず、至仏山は国立公園の特別保護地域なので、そのような
行為は禁じられており、事実上同定は難しい。

ただ、蝦夷兎菊は、命名上の兎菊の母種と言われている
また尾瀬関係の花図鑑には、蝦夷兎菊は至仏山に咲くとある。
と言うことで、至仏山の花は、蝦夷兎菊として扱った
まあ専門家ではないので、お許しあれ。

追加補足情報
尾瀬保護財団友の会に、至仏山のエゾウサギギクについて問い合わせの
メールをしたところ、至仏山の植生調査をした記録に寄れば、至仏山には
「ウサギギク」の記録がされていないので、至仏山のものはエゾウサギギク
として扱って良い
という返事をいただいています。
友の会担当の方、ありがとうこざいました。

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このところの京都の「大文字焼き」の騒動、中止した事への
批判が殺到していると言うが、もうそろそろ許してあげれば

本当に悪いのは、放射能被害をもたらした企業や国であり
市や保存会の人たちでは無いはず。
そろそろ別な形で支援策を考えて、力を合わせて行きませんか。



8月8日の至仏山その2

2011年08月12日 | 登山
原見岩(トカゲ岩)は、一休みするには丁度良い場所で、展望も良いし
周りに小湿原が有り、時期に来れば、ハクサンチドリ、ヨツバシオガマ
イワイチョウ、オオバツツジ、ミヤマダイモンジソウ、タテヤマリンドウ
ミヤマキンポウゲ、ミネウスユキソウ、オオバギボウシなどと
ニッコウキスゲも咲く。

しかし8月も8日になると、花の盛りも過ぎて、キンコウカが咲き出し
タテヤマリンドウの果穂が開いて、すでに種を流していた。
  果穂が開いて、中の種は残っていなかった。

  こちらは以前に笠ヶ岳で撮影した種の入った果穂
タテヤマリンドウは、種を雨で流す散布なので、雨の日に果穂を開く
種入りの果穂が開いたら、天気の崩れる前兆と言えるかも。


木道の脇に咲くオトギリソウは、たぶんイワオトギリだろう
正確に見分けるには、葉の表面の黒点や明点の有無と、位置に
よるらしいが、悲しいかな老眼では、そんな小さい点は見えない
もっとも良いのは、太陽に葉を透かして見ると判るのだが、木道の
脇では、下からのぞく訳にもいかないし。

(注 明点とは、色素の抜けた点という事らしい)
と言うことで、一般的な特徴から判断したので、正確ではない

イワオトギリの一般的な特徴、全体の形と花の幅が、株立ちで
やや広い、葉の形が、楕円形で黒点が多い 
ただのオトギリソウは、一本立ちで花の幅も狭く、葉の先が細い
披針形で黒点が少ない

と言うことで、株立ちしている、葉が楕円形に近い特徴から
イワオトギリと判断したが、もちろん例外も有るので正確とは
限らない。


トカゲ岩の先は、右前方に至仏山の尾根を眺めながら
登ると、その先は再びジグザグの階段道となる


階段を上りきると、樹林帯の中の道をやや下って、緩やかな
道となる。
樹林帯の間から、至仏山の尾根が時々顔を出す道には
タケシマランの赤い実や、ネバリノギラン、ツルリンドウが
多い。


やがて階段の下に、オヤマ沢の道標がある水場に出る
至仏山1.6Km 鳩待峠2.9Kmの表示があり、標高1980mと記されている


階段の左にある水場は、オヤマ沢の源流の一つであるが
ベテランの登山家に聞いたら、「沢水だから飲まない方が良いよ
と言うことだった。
それで私も他の人にそのように伝えているし、水も少ない水場である。

私はここで、気化熱で首を冷やす「ひんやりネック」を
水に浸して、暑さ対策と一休みをした。


階段を登り、緩やかな木道を進むと、やがてオヤマ沢田代湿原の入口が
見え、その奥に小至仏山が見えてくる。
7月中旬、花友と笠ヶ岳に行くとき、ピンク色のタテヤマリンドウを
見つけて貰い、驚いて撮影した場所である。


湿原のワタスゲは、すでにピークを過ぎて、みすぼらしい姿であったが
ピークの時は、ローアングルで、ワタスゲと小至仏山をコラボすると
それなりの写真が撮れる。
7月に来れば、イワイチョウ、ワタスゲ、ヨツバシオガマ、タテヤマリンドウ
などの花が見られ、時には池塘から蛙の声もする。


キンコウカに彩られた湿原


オヤマ沢田代湿原の中程に建つ道標、至仏山1.4Km 鳩待峠3.1Km
の表示がある。
ここからほんの一登りで、笠ヶ岳の分岐に出る。
ここから先には、木陰が無いので、この分岐の木陰で一休みしても良い


小至仏山に向かって、樹林帯を抜けて振り返ると、オオシラビソの
樹林帯の上に、端正なピラミッド型の笠ヶ岳が見えた。


樹林帯を抜けて、小至仏山の尾根の東斜面の木道を登ると
古いが木製のベンチがあるテラスに出る。
テラスのそばには、ヒオウギアヤメの群落が有ったが
すでにピークが過ぎていた。
(写真は振り返って撮っているので、登りの時は木道の右側に有る)


ヒオウギアヤメの群落

ヒオウギアヤメとミツバチ、離れていたので望遠で撮影


テラスの山側に、きれいなエゾウサギギクが有った。

エゾウサギギクで吸蜜するミツバチ


テラスの東側の眺望1
鳩待峠から中原山の横田代や、その後ろに連なる那須から日光の山

同方面の展望図


テラスから北東方向の眺望
会津駒や燧ヶ岳、尾瀬ヶ原の赤田代方面も見える

同方面の展望図


テラスのすぐ上に、東に張り出した岩に行く木道が有る
そこも抜群の眺望で、尾瀬ヶ原の眺めが良い場所である。
特にこの辺は小至仏山の登山道でも、花の多い場所で
7月に来れば、お花畑が見られる。

木道の山側に、季節外れのハクサンチドリが咲いていた。
咲いたばかりと見えて、新鮮な感じである。色もいい。

木道の下には、ミヤマダイモンジソウの花が風に揺れていた
雷に追われて、ちゃんと撮れなかったシナノキンバイを探したら
すでに花は終わり、種をつけ始めていた。

種をつけ始めたシナノキンバイ


遠く離れた斜面に、ハクサンイチゲの花が、かろうじて数輪
咲き残っていた。


山側の土手に、やはり季節外れのウラジロヨウラクがひっそりと
咲いていた。
ゆっくりと写真を撮りながら歩いていると、いつの間にか
雲が空を覆い始め、至仏山から下山してくる登山者が多くなった。

、至仏山への登山道は、地図を眺めれば判るが、鳩待峠から笠ヶ岳分岐
までは、南に湾曲しながらも、基本的には、西向きのコースで
笠ヶ岳分岐から至仏山へのコースは、北向きのコースで、コースの右は
東斜面で、お花畑が多い。

しかし小至仏山から至仏山にかけては、至仏山西面野生動植物保護地域
となっていて、蛇紋岩特有の高山植物が多い貴重な場所である。

また至仏山と、山の鼻を結ぶコースは、東面登山道と呼ばれ、山の鼻からの
登り専用となっている。
そのため、至仏山の山頂直下にある「高天原」と呼ばれるお花畑にも
山頂から下る事ができないので、注意したい。

7月の至仏山は、山の鼻から登って、高天原のお花畑を見ることを
おすすめする。カトウハコベなどは、こちらが見つけやすいですよ。
それに、高天原から眺める尾瀬ヶ原は抜群である。

地図と展望図の掲載には、国土地理院の許可を得ています
「 この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図200000(地図画像)
数値地図50000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)、数値地図25000(地名・公共施設)
数値地図50mメッシュ(標高) 及び数値地図10mメッシュ(火山標高) を使用した。
(承認番号 平22業使、第446号) 」


資料追加

参考までに、東面登山道の軌跡と今回の軌跡を合成した地図画像です

尚、特別に記載していないが、展望図やGPSの軌跡図は
杉本智彦さんの開発したフリーソフト「カシミール」と
有料の山旅地図を使用している。
詳しくはこちらをご覧ください  


駒野意地の一蹴り・サッカー日韓戦

2011年08月12日 | スポーツ
長友が怪我で代表を外れ、代わりに招集された磐田の駒野
彼も昨年の日韓戦で、右腕骨折という重傷を負った因縁の相手との対戦

前半は右サイドの内田の攻め上がりが多く、駒野は守備に体を張った。
一点リードで迎えた後半8分、駒野が果敢に攻め上がり、中央に切れ込んで
鋭いシュートを放った。
まさに渾身の一蹴りであった。

結果的には、跳ね返りを回して、最後には本田が二点目を決めたが
長友だけが注目される左サイドで、駒野が意地の一撃を放って存在感を
示したと言えよう。

それにしても、試合前の国歌斉唱で、君が代を歌ったロックバンド
アクアタイムズの太志(ふとし)さんの歌い方
音を外してみっともないと思ったら、大勢の人がそう思ったらしく
ネットユーザーの書き込みが続いているという。
出だしのキーを高く取ったのが原因で、気の毒な気もするが
プロなんだからねぇ。

笑えるのが韓国メディアの批評の内
日本の「アニメサッカーに転がされた」と書いているものが有るとか
(キャプテン翼の見過ぎだろう)
よほど自尊心が傷ついたのだろうが、韓国代表の監督が「日本は
素晴らしい」と称えた心の広さを見習うべきだろう。



8月8日の至仏山

2011年08月10日 | 登山
先日の集中豪雨で多大な被害を受けた福島と新潟
尾瀬はその両県にまたがっている為、木道が損壊するなど
かなりの被害を受けて、通行止めの箇所もある。
(私の8月4日のブログ参照)

前回の至仏山登山では、雷に遭遇して逃げ帰った為
充分に観察できなかった思いがあり、再び至仏山に登る事にした。

8月8日月曜日、夜中の3時過ぎに自宅を出て、勝手知ったる
日光の金精峠を越えて、尾瀬の鳩待峠に行った。

 奥日光・戦場ヶ原の朝霧・8日朝5時23分 三本松展望台から

 朝日を浴びた金精山

 金精トンネルの脇の山の崩壊地は、治山工事が続く


戸倉の第一駐車場に行ったら、鳩待峠の駐車場に行けるから
行ってくださいと言う。
時間的にもう満車だろうと思っていたが、まだ空きがあると言う
帰りの時間を気にしなくて良いから、それは好都合とばかり
鳩待峠に向かった。

7月の三連休に、花友と来たとき、鳩待峠は、帰りのバス待ちで千人以上が
並んでいた。

花友の父親が言っていたという
鳩待峠はバス待ち峠
と言う言葉を思い出して、うまい事を言うなと感心したものだ。
まさに「バス待ち峠」状態であった。

それでも客は昨年より減ったのだとタクシーの運転手さんが言っていた。
やっぱり原発の影響なのだろう。

途中で先行する車に追いついた。三台が連なっていた。
どうやら先頭の車が遅いため、後の車もイライラしながら続いている
ようだ。
不思議なもので、こういう人ほど道を譲らない。
人間の性格のおもしろいところで、苦笑するほかない。
また一台私の後につながった。


鳩待峠の至仏山登山口

鳩待峠の駐車場に着くと、まだ駐まっている車は少なく、あいている
スペースに駐めた。
駐車場の奥は、木道工事などの資材置き場とヘリポートを兼ねている。
駐車料金を徴収する人に2千5百円を払って、券を窓から見える
フロントに置いた。

あの先頭を走っていた車は、上のバス停のそばの駐車場に止める
つもりだったらしい。
「上の駐車場は満車です。」と徴収係が言うのに、何度も同じ事を
聞いている。徴収係の人もあきれて、肩をすくめていた。

帰りのバスを気にしなくて良いので、ゆっくり支度してトイレもすませた。
登山口の入山届けが一枚も無いので、案内係の人に言うと
「用紙は片品村が管理しているので無い」という
仕方が無いので書かずに登ることにした。7時32分登山口を出発

登るにつれて、大雨の影響が現れ始めた。以下の写真参照


土が流された登山道

1メートル近く掘られた登山道

脇からのぞくとこんな感じ

上に行くと、登山道の真ん中が掘れて溝になった道が続く

階段には上から流されてきた小石が溜まっている。


アリドオシラン・ラン科 登山道の脇に沢山咲いているが、以外と気づかない


タケシマランの実


たぶんオオレイジンソウ・キンポウゲ科 毒草の鳥兜の仲間


 木製の階段


 テプコのマークが入った木道と階段は、平成22年度の施設を現す年号が有った。

木道の施設には、1メートルにつき12万円の費用がかかるという。
大スポンサーの東電が、原発事故で沈没して、今後の木道はどうなるのだろう

階段を上り詰めると、1886メートルの尾根上のピークを避けるように
左に曲がって木道を登るようになる。

木道の脇には、アカフタチツボスミレの群落があり、斑の模様のきれいな
葉っぱが無数に有る。花の時期の6月が至仏山に登れないのが残念だ
花を見ようと思ったら、7月1日に来るほか無いかも(咲き残り期待で)

アカフタチツボスミレの葉、葉脈沿いに紅紫色の斑が入っている

ここは南側が開けた展望の良い木道で、振り返ると燧岳も見え、日光の山々や
皇海山、袈裟丸山も遠望する。

 燧ヶ岳も見える

 燧ヶ岳展望図

 日光の山々

 日光の山々の展望図

やがて前方左に雄大な上州武尊や笠ヶ岳が見えてくる。
晴れていれば、武尊の左に赤城の山々や時には富士山も見えるという。

 赤城と武尊

赤城と武尊の展望図

尾瀬の笠ヶ岳、蛇紋岩の山で群馬県の保護地域に指定されたお花畑がある


 前回は花が咲いていた木に実がなっていた。
それらの実を眺めながら、緩やかに木道を登ると


 やがて平坦な木道になって、再び北側の山腹に抜けると


 鳩待峠2キロ、至仏山2.5キロの道標が有る
そして再び木製の階段を登ると、尾瀬ヶ原と燧ヶ岳を見渡す
トカゲ岩の展望地に出る。


 通称トカゲ岩、尾瀬ヶ原が見えるので「原見岩」と呼ばれる


 トカゲ岩の付近は、小湿原がありお花畑でも有る。


 原見岩付近から尾瀬ヶ原と燧岳を望む


原見岩付近からの展望図

「 この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図200000(地図画像)
数値地図50000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)、数値地図25000(地名・公共施設)
数値地図50mメッシュ(標高) 及び数値地図10mメッシュ(火山標高) を使用した。
(承認番号 平22業使、第446号) 」


今回の登山ルートのGPS軌跡図を追加


今回の登山は、前回の雷で逃げ出した地点までのピストンとした
赤い印が、道標および山頂のマーク、青旗は個人的なマークなので
無視してもかまわない。


上の地図の部分拡大、1866メートルのピーク付近のポイントが
重なって見にくいので、拡大した
特に木製の階段の始まりと終わりポイントが読めないかも。


小至仏山付近の部分拡大、特に展望の良いベンチと右に張り出した
展望地の位置が重なったので、拡大表示した
付近はお花畑で、エゾウサギギク、ハクサンチドリ、ヒオウギアヤメ
などが咲いていた。
ここから少し登ると、オゼソウの群落地が有る

なでしこ石清水選手に岩手県民栄誉賞

2011年08月09日 | スポーツ
サッカー女子ワールドカップで初優勝を果たした、なでしこジャパンの
石清水梓選手(24)に、「古里に思いを寄せ、一日も早い復興に向けて
県民に勇気と希望、感動を与えてくれた」と言うことで、岩手県民栄誉賞が
贈られました。

岩手日報の記事はこちら

岩手日々新聞社の記事はこちら


石清水選手おめでとうこざいます