花と山を友として

何よりも山の花が好き、山の景色が好き、山で出逢う動物が好き、そして山に登る人が好き。
写真と紀行文で綴る山親父日記

タチガシワが咲きました

2012年05月11日 | 写真

タチガシワの花のアップ・城里町御前山にて9日撮影


同上


開花の過程を示す様な花、蕾からだんだん開いていく
様子がわかる。


タチガシワの全身・タチガシワ(立柏)・ガガイモ科イケマ属


ラショウモンカズラ(羅生門葛)・シソ科ラショウモンカズラ属
開花後に地上を這う走出茎を出すのは以外と知られていない
それが葛の名前の元になっている。
羅生門という名前は、渡辺綱(わたなべのつな)が、羅生門で
悪さをする鬼の腕を切り落とし、持ち帰ったという。
その鬼の腕に、花の形が似ている事が由来
渡辺綱は平安中期の武士・源頼光(みなもとのよりみつ)の家臣


ラショウモンカズラの正面から


正面のアップ・下の唇がよく発達して毛が生えている
いずれも城里町御前山にて9日撮影


以前紹介したテンナンショウ属の雄花の特徴である
包の合わせ目の穴、ここから昆虫は脱出する。
穴と言うより隙間なのだが、これはよく利用されたと
見えて、穴状になっていた。

雌花には この穴がないので、昆虫は脱出できず頓死する
その代わり暴れ回って花粉を雌花につけまくる
雌花の恐ろしい戦略だ。おのおの方ご用心めされよ(笑)


ギンリョウソウ(銀竜草)、別名ユウレイタケ
イチヤクソウ科ギンリョウソウ属
腐生植物ではなく、菌根植物で、根に菌根を宿して
共生する。
自分で栄養をとることができないので、菌から養分を
貰っている。
葉はうろこ状で、多数茎につく。
傷ついたり、乾燥すると、すぐ真っ黒になる。
蕾や開花したときは、花が横向きであるが、果実は上を向く
全体が白色で、透き通るような美しい色をしている
陰湿な林内に生える多年生の草本である。
ビタミンB1の破壊酵素を多くふくんでいる。

従来、ギンリョウソウと言われたものに二種がある

1.春から秋に花が咲く、子房が柱頭まで続き
熟すとみずみずしく、つぼのようにふくらむ
これを「マルミノギンリョウソウ」と言う

2.秋に開花し、子房と柱頭が区別できる
長形で熟すと乾き、上部から口を開いて種子を出す
こちらは「アキノギンリョウソウ」と言う。

「新訂図解植物観察辞典」より引用

========================================================

これは自生ではないが、筑波山のケーブルカー山麓駅で
桜の木に着生させたセッコクが咲いていた。

セッコクの花


カタクリ園の中でヒイラギソウが開花を始めていた

昨日、病院に行った後、午後から筑波山の御幸ヶ原に
大和草の撮り直しに行ったら、天候が急変して
ケーブルカー山頂駅で、雷注意報を放送した。

先日の竜巻の事があるので、御幸ヶ原にいた
小学生の団体や工事関係者なとが一斉にケーブルカーで
下山した。
私も一緒に下山して、車に乗り込んだら雷が光り
雨が降りだした。
間一髪セーフである。

先日の竜巻被害については、国土地理院が航空写真を
公開している。
国土地理院の航空写真

写真が表示されたら、写真の上をクリックしてね
拡大されるよ




最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (itotonbosan)
2013-12-12 13:59:44
やっとこちらのサイトにたどり着き名前が分かりました。
長い間,名前が分かりませんでしたが
「タチガシワ」とわかりました。
奇麗な写真に見とれてしまいました。

有り難うございます。
返信する
お役にたって何よりです (mino)
2013-12-12 19:09:02
itotonbosan 初めまして
コメントありがとうこざいます。

この花、以前は筑波山のキャンプ場にも有り、その時
初めてタチガシワという名前を教えて貰いました。
その後その株が見えなくなり、じっくり写真を撮りたいと
探し回り、御前山の観察会に参加してここに有ることが
判りました。
観察会の時は咲いていなかったので、咲くのを待って
撮りに行ったという訳です。
地味な花ですが、面白い花の付き方が良いですね。

ピントがイマイチの写真ですが、itotonbosanのお役に
たてて何よりです。
コメントありがとうこざいました。

返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。