花と山を友として

何よりも山の花が好き、山の景色が好き、山で出逢う動物が好き、そして山に登る人が好き。
写真と紀行文で綴る山親父日記

茨城県自然博物館で特別研修

2012年05月31日 | 日記

本日は絶滅危惧種展を開催している茨城自然博物館で、つくば環境フォーラム
会員の特別研修が行われました。

これは菅生沼のタチスミレ保存のため、毎年、菅生沼の野焼きに参加している
つくば環境フォーラム会員の、絶滅危惧種の理解を深めるためにおこなわれたもの
自然博物館の小幡先生とスタッフの方が、展示の説明だけでは判らない裏話を
含めて説明してくださいました。


こんな案内が表示されている植物は何かと言うと


シビイタチシダという「オシダ科」の植物でした。
環境省では、野生としては絶滅に指定されている植物です
かろうじて筑波実験植物園に保存されている貴重な生体の一株を
借りて展示しているもの。


こちらは、同じシビイタチシダですが、これは胞子培養で
育てたもの
筑波実験植物園では、絶滅危惧種の保存につとめている。



チョウセンキバナアツモリ
すでにピークは過ぎて、展示もされていないが、研修の参加者のために
特別に見せていただいたものです。
何故名前に朝鮮がつくのかは、朝鮮がかつて日本の統治下にあった時の
名残かもしれない。
一つの花にも悲しい歴史がある。

==============================================================

6月2日より筑波実験植物園でも絶滅危惧植物展が開催されます
6月10日には、茨城県自然博物館屋との共同イベントも開かれます

6月13日から国営ひたち海浜公園で「オオウメガサソウ」の
ガイドツアーが6月20日まで開かれます。
詳しくは国営ひたち海浜公園の「みどころ・イベント」からイベントカレンダーの
自然のイベント情報」をご覧ください
また6月17日には、オオウメガサソウの保全シンポジウムも
開かれます
尚、1昨年の6月の私のブログに、オオウメガサソウのガイドツアーの
様子を載せています。
(ブログの左ソデにある「バックナンバー」の2010年の6月を
指定すると見ることができます。)

河川敷の丁字草

2012年05月28日 | 写真

チョウジソウ・キョウチクトウ科チョウジソウ属
花の名前の由来は、花を横から見ると丁の字に見えるとか
フトモモ科のチョウジの花に似ているからと言われる。


上の写真をトリミングして拡大すると、花弁の基部に
突起状の毛のようなものがあった。
山渓の図鑑には、そのような事が記載されていない


葉は互生し披針形で先は尖る。と言うことで葉を入れた
茎の先端に多数の花をつける。花冠は青紫色で下部は
筒となる。湿った草地に生える60センチ内外の多年草
(以上山渓の図鑑「日本の野草」から引用)


こんなに多数の花をつけている株もある

草刈りの予定だったが、草刈り機が修理から戻ってこないので
河川敷に丁字草を見に行った。
すでにピークを過ぎていたが、今年も見る事ができた。
昼頃出かけたので、風が吹き荒れて、撮影には難儀した。
と言うわけで、多少のボケはお許し頂きたい。


別な場所に行ったら、桑の実がたわわに実っていた。
子供の頃、口の周りを紫色にしながら食べた記憶がある。
もうすぐ熟しそうな気配だが、汚染騒ぎで食べる人も無いか


名前も知らない毛虫だが、配色が見事なので撮影した


少し拡大して見ると、生きた芸術だ

=========================================================

今日、尾瀬で雷に打たれて、心肺停止の人が出たらしい。
私も昨年、尾瀬の至仏山で、雷雨にあって逃げ帰った
思い出がある。
尾瀬は、身を隠す場所が無いから、雷ほど怖いものはない。

今年も、尾瀬に何度か出かける予定なので、天候には
注意しないと。
上空に寒気があるときとか、積乱雲が発達したら要注意だね。




展望の那須と花々

2012年05月26日 | 登山

24日に登った那須のGPSの軌跡図、現番3番などと有るのは
救助隊に現在地を知らせるためにコース上に張られている
現在地番号を示すもの、長いので省略して表記した。


峠の茶屋前の県営駐車場に車を止めて

峠の茶屋→中の茶屋跡→峰の茶屋→剣が峰の雪渓→
クサリ場→朝日の肩→朝日岳→朝日の肩→隠居倉分岐→
熊見曽根→隠居倉→源泉→三斗小屋温泉神社→三斗小屋温泉
→沼原分岐→延命水(水場)→避難小屋→峰の茶屋→中の茶屋跡
→峠の茶屋
と周回コースを歩いた。距離はおよそ10キロを超える。
とりあえず、このコースで見た花を紹介します。


オオバキスミレと思われるが、次の写真をご覧ください

3枚の葉が輪生状についているので、あるいはミヤマキスミレ
と呼んでも良いかもしれない。


咲いている様子


ショウジョウバカマの花

ショウジョウバカマ

ショウジョウバカマ

タケシマランの花

タケシマランの花


ヒメイチゲ


ヒメイチゲ


ヒメイチゲの群落


サンカヨウの花


サンカヨウの蕾


サンカヨウの蕾


サンカヨウの開きはじめ


サンカヨウの開きはじめ


コメバツガザクラ


何故か今年はマイズルソウの葉が異常に多いようだ
登山道の脇をびっしりと埋め尽くしていた。
花芽が少し出始めているのも有った。

源泉の近くには、イワナシの蕾が有った。


展望の山歩き那須

2012年05月26日 | 登山

朝日岳から流石山方面


朝日岳から茶臼岳方面


隠居倉から三本槍

草刈り作業中に、草刈り機が故障してしまい、修理にだした。
で草刈りの予定がつぶれたので、急遽那須の山に登に行った

24日朝6時半頃、峠の茶屋前の駐車場に着いて、ゆっくり
支度して登った。
すでに先着の車が何台か止まっていたが、天気の割にはすいていた
下界を見下ろすと、雲海のような雲が遙かに連なって、那須の町は
見えなかった。

ウグイスが鳴いているのに、強風が吹き荒れている。
車道にはツツジが色とりどりに咲いていたから、大丸のツツジの
群生地は混んでいるかもしれない。

登山届の箱には、用紙が一枚も無かったので、届けを出さずに登る
ハメになった。
登山口の赤いずきんの狛犬に挨拶して登っていった。
咲き始めの峰桜が登山道を飾っていた。
しかし咲いていたのはここだけで、山の上はまだ早春の景色だった

ハンノキの灌木帯に残雪が有ったが、歩くには問題なく、ハンノキの
花が激しく風に揺れていた。
灌木帯を過ぎると、山の上から吹き下ろしてくる強風がすさまじく
逆風にしばしば立ち止まって堪えた。
とばされそうな帽子は、無理矢理ポケットに押し込んで、長い汗取り
タオルをマフラー代わりに首に巻いた。
風に飛ばされた砂が、顔に当たって痛い。

オオバキスミレとサンカヨウの花を撮りに来たのだったが、那須岳
名物の強風に、手荒い歓迎を受けてしまった。


========================================================

イベント情報

つくば国際ウォーキング大会が開かれます
開催日は6月2日、3日
申し込み締め切りは5月31日

詳しい事は 茨城県ウォーキング協会 のホームページを
ご覧ください

筑波山ファンクラブの観察会とダブったので、参加が
難しいかな。

アカヤシオを求めて袈裟丸山へ

2012年05月21日 | 登山

小丸山からアカヤシオと袈裟丸山
左から前袈裟丸、後袈裟丸、中袈裟丸、奥袈裟丸のピーク


小丸山から日光白根山


登山途中の尾根から袈裟丸山


咲き誇るアカヤシオ

20日、いつもの花友とアカヤシオを見に出かけた。
最初は、赤城山に出かける予定で有ったが、ビジターセンターの
開花情報を見たら、一週間前の状況と同じで、開花が進んでいない
ヤマレコの山行記録に袈裟丸山の最近の記録が有った。
当たり年に比べたら、数が少ないがそこそこの花が見られるという
当日の朝、袈裟丸山に行くことになった。

袈裟丸山の折場登山口についたら、とんでもない車の数で、登山口
から500メールぐらい奥まで行って、やっと駐車することができた
駐車用に道を広げてスペースができていて、距離は有るが安心して
駐車できる場所だった。

詳しくは後日の時間のあるときに、今年も草刈りが始まったので
疲れてなかなか書く気力が出なくて、ごめんなさい。

============================================================

今朝の金環日食、つくばでもばっちり見る事ができました
日食用のフィルターがどこに行っても品切れで、やっと
売れ残りのオペラグラスを手に入れて、隣近所の人たちと
大騒ぎしながら見ていました。

次は6月3日の太陽と金星だとか、専用品って使い道がない
から、宝の持ち腐れか

轟音の地震

2012年05月19日 | 日記

茨城県自然博物館の野外の池にある水門


同じ水門を花畑から


同じく水が流れる遊び場・パンツ一丁で楽しむ子供達
子供の楽しむ姿は、いつ見てもほほえましい。

=======================================================

昨日の夕方の地震には、本当に驚きました。
いきなり形容しがたい轟音と同時に激しい揺れ

ゴーッと言う地鳴りで始まる地震は、昨年たびたび
経験しましたが、こんな轟音で始った地震は初めてです。
何の前触れもなく、ジェットでも墜落したかのような轟音と揺れ

思わず昨年の3.11を思い出し、柱に捕まって身構えました
もっと強い地震が来るのでは、、、、、、

あれで震度4だと言う
山の上でなくて良かった。

======================================================


筑波山で見かけたギンラン、草丈10センチぐらい
包葉の長さからいったらササバギンランなのか微妙だ

心当たりの場所に行ったら、キンランは花が切られていて
無かった。いつも撮影している場所なのに
葉と茎だけは元気に残っていた。
ランの花を食べる昆虫がいたかな?


タテハチョウ科ジャノメチョウの仲間だと思うが不明
道案内するかのように前を飛んで行った。

ツクバネウツギの花は、もう終盤できれいな花が無かった






速報!礼文アツモリソウ公開始まる・茨城県自然博物館

2012年05月17日 | 写真

レブンアツモリソウ・ラン科アツモリソウ属
北海道の礼文島の特産種、アツモリソウに似るが
花色は淡黄色。
側花弁は卵形で先は短く尖る。花期は6月

現在、茨城県自然博物館では、第54回企画展「植物たちのSOS
-レッドデータブックからの警告-」を開催していますが
その一環として、北大植物園からお借りした「礼文アツモリソウ」が
公開されました。

19時間の長旅で空輸されたレブンアツモリソウ、おそらく
本州で公開されるのは初めてではないでしょうか。

自生の礼文アツモリソウは、礼文島でしか見ることが出ない
貴重な花です。
この機会に是非見て欲しいと思います。

開花した花が昨日から公開されてますが、見頃は今週末までと
思われます。

受付で写真撮影が可能か確かめましたら、撮影しても良いと許可を
得ました。
但し、三脚の使用は遠慮して欲しいとの事です。
(それは、他のお客様のじゃまになるためと思われます)


実際の展示品はガラスケースに入っています

この日は全株展示されてましたが、数日で展示する株は
減らすそうです。

===========================================================

同時に展示されているアツモリソウ属の花を紹介します。

アツモリソウ・ラン科アツモリソウ属
花の形を平敦盛の母衣に見立てた名前
山地の草原などに生える。
茎は高さ20~40センチ、葉と共に毛が有る
花は淡紅紫色で直径が3~5センチ
唇弁は袋状。花期5~7月

アツモリソウは、茨城県では絶滅した。



チョウセンキバナアツモリソウ・ラン科アツモリソウ属
自生している数が数十株という絶滅寸前の花
自生地は秋田県地方のみ
草丈は20センチくらい、花の色は白に赤い斑が入る


この花も北大植物園から借りたもので
展示が終われば北大に返される。
見るなら今の内だよ。


後ろ姿を拝見、握り拳を広げたような形が可愛い

===============================================

自然博物館の野外を歩いていたら、池の畔でこんな花を
見つけました

近寄りたいけど近寄れない場所なので、これが精一杯

もしかするとこれってコウホネ?
花期は6月だったような

=================================================

本日のお買い物


今回の絶滅危惧種の展示解説書 売店で600円


これも今回の企画展の記念グッツのストラップ
これはミヤマスカシユリのデザイン 売店で350円
他に2種類有ったが、これが気に入った

解説書とストラップを買っても、千円でおつりが来るよ
おすすめ!!

6月2日からは、筑波実験植物園でも絶滅危惧種の
イベントが開かれます

このブログのブックマークにそれぞれのリンクがあります
ご利用ください。

カッコソウと絶景の鳴神山・その3

2012年05月17日 | 登山


一通り展望を楽しんだので、時計を見ると10時を
過ぎたばかりだった。

みんな食べているので昼に近いのかと思っていたが
2時間も早い。
しかし栄養補給と水分補給をかねて、私もアンパンと
ウイダーインエネルギーとアクエリアスを飲んだ

身支度していると、またもや団体の中高年が登ってきた
すれ違った人に「富士山が見える」と聞いてきたらしい
開口一番「富士山が見えますか」と聞く

日本人には、何と言っても富士山である。
これほど日本人の精神構造に影響を与えた山は有るまい

深田久弥も日本百名山で「世界各国にはそれぞれ名山がある
しかし富士山ほど一国を代表し、国民の精神的資産となった
山はほかにないだろう。」と語り「もしこの山が無かったら
日本の歴史はもっと別な道をたどっていたかもしれない」
とまで述べている。

確かに考えて見れば、深田が述べているように、一夏に
3千メートルを超すような高山に、数万の登山者が登る
山は他に無いかもしれない。

桐生岳の山頂は狭い、私は「お先に」と挨拶して下り
隣の仁田山岳の「赤城山眺望」と書かれた展望地に行った
ここから真正面に見えるのが、上に掲載した赤城山である

仁田山岳のヒメイワカガミを覗いてみると、花が少なく
しかも開いていなかった。
今年の異常気象は、花の時期も狂わせている。

頭上に咲く東国ミツバツツジも咲き始めで、花が少ない

登りで途中までご一緒したご夫婦と、また出会って
椚田峠を目指して一緒に下った。
遠くで夏鳥と言われる「ツツドリ」が鳴いている
ポッポッポッと竹筒を打つ音に似ているからツツドリと
言うらしい。
そののどかな鳴き声とは裏腹に、自分の卵を他の鳥の
巣に預けて育てさせるずるがしこい鳥である
最もこれは花友からの受け売りであるが。


尾根の林の中には、今にも咲き出しそうなヤマツツジの
赤い蕾が見えた。

椚田峠に着くと、下から団体であろう賑やかな声がした
カッコソウの保護地の方から、大勢の登山者が登って来ていた
1団体が登り切ったので、降りていったらまたもや
1団体が登ってきた。脇に避けて道を譲る
いずれも中高年の団体で、中にはヨロヨロしている人もいた

一番最後尾から登ってきた女性が、「団体が全部いなくなった
ので、今行くとカッコソウが静かに撮れますよ」と笑って言う


カッコソウの花
ロープで囲われたカッコソウの保護地に降りると、犬を連れた
地元の方らしい人がいた
放し飼いの犬で有ったが、私のそばに来てじっとしている


杉の林に咲くカッコソウの様子


保護地に建てられている注意書き
根が浅いので、踏まれると切れてしまうと書いてある



保護地の下の方で話し声がするので、そっちを見ると
以前この山でお会いした「こつなぎ」さんに似ている
しかし数年ぶりなので確信が無かった。
そちらの方もこっちを気にしている様なので降りていった

パトロールの腕章もしているので「パトロールですか」と
さりげなく聞いた。
「こつなぎさんですよね」と尋ねるとそうだと言う。
こつなぎさんも、私の黄色いスパッツに覚えが有って
私ではないかと思ったという。

それからしばらくの間、杉の林の下で、諸々の話を交わした
本当はもっと話をしたかったのだけれども、私のとんだ失敗で
明るい内に帰らなければならない理由が有った
こつなぎさんに理由を説明して別れたのだった。


ルイヨウボタン、カッコソウの保護地の近くに群生している

ルイヨウボタンの花の部分
この花は茎が細く、少しの風でも揺れる
ボケるし、アップしたら蜘蛛の巣までついていた。
まあ良い、そのうち傑作を撮ってやる!! (笑)


ヤマブキソウ


ヤマブキソウ
下山口のこつなぎ橋までは、沢ぞいの道を下ってゆく
道沿いにヤマブキソウの花が盛りで、次から次へと花が見つかった
残念ながらシロバナエンレイソウは終わっていた。

その代わり杉の葉の間からフタバアオイの葉が沢山出ている
下を覗くと、葉の茎の途中から花が出ていた。

フタバアオイ・別名カモアオイ・ウマノスズクサ科カンアオイ属

葉柄の基部に花がつくフタバアオイ


フタバアオイが群生


沢沿いの道を下れば


小滝が有ったり


徒渉する場所が有ったり、


ようやく「こつなぎ橋登山口」についたのは
12時48分だった。
すぐ近くに「こつなぎ橋」という橋が架かっている。
前回ここについたとき、カジカの涼やかな声がしていたが
昼のこんな時間では、聞こえるはずもなかった。

舗装された長い道を歩いて、大滝登山口についたのは
午後の1時過ぎであった。

おしまい



鳴神山の展望・番外編

2012年05月16日 | 写真

日光白根山の写真からトリミングして中心部を拡大した写真

こちらはカシミールで作った展望図
レンズは200ミリ、残雪の量も増やして白くした
印象としては、実写に近くなったと思う


これは昨日掲載した武尊の写真だが、展望図が
いまいちだったので、展望図を作り直した

残雪の山の設定で、雪の範囲を広げて作った
武尊の展望図


こちらも昨日掲載した谷川岳方面の写真

200ミリのレンズ設定で作り直した展望図
谷川岳には登っていないので、避難小屋というのが
どの辺か判らなかったので、地図で確認した

この地図で見るとオジカ沢の頭の避難小屋だと思う
それにしても俎という山名が出ると、尾瀬の燧ヶ岳を
想像してしまう私は、ますます混乱するのだった。


これは富士山方向の写真
手前の山は、鳴神と峰続きの大形山と吾妻山だと思う

同方向の展望図

実はこれ、どこを撮影したかメモしていなかったので
判らなかったが、形から大形山と吾妻山だと思うのだが


仁田山岳の赤城山展望地から見る赤城山

この展望図は桐生岳からの赤城山である


この写真の左の残雪の山が浅間山

浅間山から四阿山までの展望図
上の写真の鍋割山の左だと思う写真は

うっすらと見えているのが四阿山かな

はっきりと判らないのだけれど、八ヶ岳と思える写真

雪山の部分のみをトリミングして切り出した

こちらはカシミールの八ヶ岳展望図

今回はコンパスグラスで方位を調べていないので
山名を完全に同定できなかったが、思いがけない
展望に巡り会えた登山だった。
山頂でお会いした地元の方々、ありがとうこざいました。

9時頃は霞もかからず、絶好の展望だったという。
椚田のカッコソウを見て、再び山頂まで戻ってきたという
健脚には脱帽です。


このブログに掲載の地図およびGPS軌跡図等は国土地理院の
承認を得ています。
「 この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図200000(地図画像)
数値地図50000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)、数値地図25000(地名・公共施設)
数値地図50mメッシュ(標高) 及び数値地図10mメッシュ(火山標高) を使用した。
(承認番号 平22業使、第446号) 」





カッコソウと絶景の鳴神山・その2

2012年05月15日 | 登山

今回のコース図、地形の関係でGPSの電波が弱く
多少コースから外れている

右下の駐車スペースに車を止めて、樹徳高校山荘前の
大滝登山口から登った。
後で考えると、これは失敗だった。
むしろこつなぎ橋から登る逆回りコースが良かったかも
花の種類が林道工事や、舗装道路の影響で大滝コースは
少なくなった感があるからだ。

花を見つける場合、目線の関係で登りの方が見つけやすいし
転倒する危険も少ない。
私の感じでは、こつなぎ橋コースの方が花の種類が多そうだ
ただこつなぎ橋コースは、2度3度と川を徒渉する。
増水時は利用困難なコースだ

樹徳高校の駐車場は、すでに満車になっていた
その中につくばナンバーの車も有った。

登山道に入ると、タチガシワの花が咲いていた。
なーんだここにも有るんだとつぶやきながら御前山を
思い出していた。

その後、登山口で出会ったご夫婦の方と、山の話を
交わしながらゆっくりと登った。
鳴神山に初めて来たのだと言う。

山側の斜面に、ヤマブキの花が山道に彩りを添えて垂れ下がっている

やがて大滝(不動滝)の矢印道標が有り、左に入ると
石祠と不動明王のような石像がまつられている。


山名の由来が、雷神上人が住んでいたという伝説により
名付けられた山であり、古くからの信仰の山であることを偲ばせる


奥には大滝(不動滝)と呼ばれる滝が清冽な水しぶきを上げている
その手前の河原の石の上にも、苔むした石祠がまつられていた。
(あえてその石祠を入れて写真を撮ったが明暗差が有りすぎて
わかりにくいかも)
もしかすると、この滝は修行の場で有ったかもしれない。
滝に打たれる白装束が目に浮かぶようだ。


ほどなくヤマブキソウが一輪、黄色い灯火の様に咲いていた。
ホソバかなとも思ったのだが、確信がなかった。

キャタピラの跡がついた登山道や、舗装された登山道を
抜けると、しめ縄の張られた場所に出る。

傍らの道標には、鳴神山0.5キロ15分と書いてある
下に「水場」と書いてあったが場所は判らない
そこにもまた、不動明王のような石像がまつられていた

そもそも、しめ縄は、邪悪なものを入れない結界だと聞いている
ここから中は神聖な場所なのだろう。

切り立った岩のしたの道は、杉の植林地であり、積み重なった
杉の葉と石の多い急登で、上部にカッコソウの保護地域が
ある。
左の保護地域のロープに沿って登ってみると、ようやく開き始めた
カッコソウが数輪、木漏れ日に当たっていた。

カッコソウの蕾
利根実業高校の立て札が立てられている。
下には桐生高校生物部のカッコソウ移植地の看板も立っていたから
このあたりは、地元の高校生が活動したのだろう。

回りにルイヨウボタンの花も咲いていた。
風に揺れていたが、ボケを承知で撮った

ルイヨウボタン・メギ科ルイヨウボタン属、
葉がボタンに似ているのが名前の由来
山地の林内に生える多年草、高さは30~70センチ
葉は茎の上部に2個つく。
下の葉は3回3出複葉、小葉は卵形~長楕円形で
4~8センチ、ときに2~3裂する。ふちは全縁
頂小葉は有柄、茎頂に集散花序をだし、黄緑色で
直径約1センチの花をつける

保護地のすぐ上が縦走路と交差する「肩の広場」で
そこから狛犬と鳥居の間を抜けて登ると、桐生岳と
仁田山岳の暗部に出る。
右の桐生岳に岩場をよじ登ると、先客が休んでいた

5月だと言うのに、遠くの雪山まで見渡せる絶景が
広がっていた


袈裟丸山と皇海山

カシミールの展望図で見ると


日光白根山

カシミールの展望図で


日光連山

カシミールの展望図で


袈裟丸山の左に見える雪山が上州武尊山

展望図で見る武尊


仁田山岳に隠れそうになって右に見える谷川岳方面

カシミールの展望図で

写真と展望図を交互に載せていたら、なにやら頭が
こんがらかってきた。
本日はここまでとして、最後に私の好きな萌葱色の
山の写真で締めくくる。

萌葱色の山と背景の袈裟丸山
尚、展望図の目盛りは1度で、方位は真方位ですので
地図上の方位と同じです。

続く

このブログに掲載の地図およびGPS軌跡図等は国土地理院の
承認を得ています。
「 この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図200000(地図画像)
数値地図50000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)、数値地図25000(地名・公共施設)
数値地図50mメッシュ(標高) 及び数値地図10mメッシュ(火山標高) を使用した。
(承認番号 平22業使、第446号) 」

カッコソウと絶景の鳴神山

2012年05月13日 | 登山

保護地に咲くカッコソウ、サクラソウ科サクラソウ属
鳴神山の特産種、仲間には四国に咲くシコクカッコソウがある
盗掘により絶滅しかけたが、地元の有志より移植保護された花






このカッコソウの蕾は、肩の広場の下の保護地に
利根実業高校の生徒達が植栽したもの
こちらの保護地は、杉の葉に覆われてカッコソウの
数は少ないが、ようやく咲き始めていた。


鳴神山の山頂から見る富士山
カスミがかかっていたが、はっきりと見ることができた
晴天の下、大勢の登山者が歓声を上げていた。


鳴神山から北方向の展望
左端が上州武尊山、真ん中の白い雪山が日光白根山
右端に日光連山の太郎山、男体山、女峰山が並ぶ
中央左寄りにの高い山が袈裟丸山、いったん下がって
その右には皇海山が見える

今日は袈裟丸山にアカヤシオを見に行く予定だったが
花が遅れているとの情報で、昨夜になって中止が決まった

せっかくの好天予想である。
ブックマークに入れているこつなぎさんのブログに
鳴神山でカッコソウが咲いたと書かれている。
これ幸いとばかり、早起きして鳴神山に飛んでいった。

今回は樹徳高校の山荘がある大滝コースを登る。
登山口の樹徳高校の駐車場は、許可が無いと駐められない
前回、花友と来た時は、許可を得て駐車場に止めたが
今回は、突然来ることになったので、許可を得ていない

登山口より数百メートル手前に、スペースが有り、そこに駐めた
昨日の山の上は、冬なみの寒さだったらしいが、今日は
朝からさんさんと日が差していた

本日はここまで、疲れたので続きはまた後日




つくばボランティアセンターの登録方法変更

2012年05月12日 | ボランティア

大駐車場から見上げる筑波山(女体山)

昨夜、学園都市ハムクラブからのメールにて
つくばボランティアセンターの、登録方法変更の
連絡が有りました。

ボランティアの受付は、電話での登録受付を終了し
今後は、北条の災害ボランティアセンター現地本部
来所された方のみ登録する方法に変更するそうです。

詳しくは「つくばボランティアセンター」のホーム
ページをご覧ください。

12日、13日のボランティアは、すでに多数確保されており
現地での受付は、14日以降になるとの事です。


現地本部に行かれる場合、公共交通機関をご利用ください
ホームページに、時間や注意事項が載っています


タチガシワが咲きました

2012年05月11日 | 写真

タチガシワの花のアップ・城里町御前山にて9日撮影


同上


開花の過程を示す様な花、蕾からだんだん開いていく
様子がわかる。


タチガシワの全身・タチガシワ(立柏)・ガガイモ科イケマ属


ラショウモンカズラ(羅生門葛)・シソ科ラショウモンカズラ属
開花後に地上を這う走出茎を出すのは以外と知られていない
それが葛の名前の元になっている。
羅生門という名前は、渡辺綱(わたなべのつな)が、羅生門で
悪さをする鬼の腕を切り落とし、持ち帰ったという。
その鬼の腕に、花の形が似ている事が由来
渡辺綱は平安中期の武士・源頼光(みなもとのよりみつ)の家臣


ラショウモンカズラの正面から


正面のアップ・下の唇がよく発達して毛が生えている
いずれも城里町御前山にて9日撮影


以前紹介したテンナンショウ属の雄花の特徴である
包の合わせ目の穴、ここから昆虫は脱出する。
穴と言うより隙間なのだが、これはよく利用されたと
見えて、穴状になっていた。

雌花には この穴がないので、昆虫は脱出できず頓死する
その代わり暴れ回って花粉を雌花につけまくる
雌花の恐ろしい戦略だ。おのおの方ご用心めされよ(笑)


ギンリョウソウ(銀竜草)、別名ユウレイタケ
イチヤクソウ科ギンリョウソウ属
腐生植物ではなく、菌根植物で、根に菌根を宿して
共生する。
自分で栄養をとることができないので、菌から養分を
貰っている。
葉はうろこ状で、多数茎につく。
傷ついたり、乾燥すると、すぐ真っ黒になる。
蕾や開花したときは、花が横向きであるが、果実は上を向く
全体が白色で、透き通るような美しい色をしている
陰湿な林内に生える多年生の草本である。
ビタミンB1の破壊酵素を多くふくんでいる。

従来、ギンリョウソウと言われたものに二種がある

1.春から秋に花が咲く、子房が柱頭まで続き
熟すとみずみずしく、つぼのようにふくらむ
これを「マルミノギンリョウソウ」と言う

2.秋に開花し、子房と柱頭が区別できる
長形で熟すと乾き、上部から口を開いて種子を出す
こちらは「アキノギンリョウソウ」と言う。

「新訂図解植物観察辞典」より引用

========================================================

これは自生ではないが、筑波山のケーブルカー山麓駅で
桜の木に着生させたセッコクが咲いていた。

セッコクの花


カタクリ園の中でヒイラギソウが開花を始めていた

昨日、病院に行った後、午後から筑波山の御幸ヶ原に
大和草の撮り直しに行ったら、天候が急変して
ケーブルカー山頂駅で、雷注意報を放送した。

先日の竜巻の事があるので、御幸ヶ原にいた
小学生の団体や工事関係者なとが一斉にケーブルカーで
下山した。
私も一緒に下山して、車に乗り込んだら雷が光り
雨が降りだした。
間一髪セーフである。

先日の竜巻被害については、国土地理院が航空写真を
公開している。
国土地理院の航空写真

写真が表示されたら、写真の上をクリックしてね
拡大されるよ




筑波山の新しい観光ポイント紹介

2012年05月10日 | 登山

御幸ヶ原のヤマブキ

最近、御幸ヶ原に新しいコースの入口ができた。

それは御幸ヶ原の南側にできた「男女川の源流コースの入口」
案内板には、徒歩で1分と書かれている。男女川「みなのがわ」と読む


コースは木製のチップが敷き詰められた歩きやすい道である

ユキザサの花が咲き始めた道を下っていくと、青木の多い
コースで、途中に見事なブナの巨木がある。

しばらく新緑のブナに見とれていた。


男女川の源流部に近づくと、古い木の板で囲ったものがある
その囲いの上が源流部で、石の下から水が流れ出し
塩ビのパイプで水場を作っている


まだできたばかりらしく、何の説明もない。
水はそのまま木の囲いに流れ込んでいる。

この水か流れ下って登山コースに交差するところが
陽成院が万葉集に詠まれた男女川である。
「筑波嶺の 峰より落つる男女川 恋ぞ積もりて淵となりぬる」

でも以前あそこに源流と書いてあったような?


男体山の登り口付近のヤマブキソウ


大和草、ぶら下がっているのが雄しべ
山中の樹下に生える多年草、高さ15cm位。地下茎は短く細い
茎は直立。葉は対生で柄が有り、膜質の葉間托葉をそなえ微毛がある。
春に淡緑色で風媒の単性花をつける。雄花は節ごとに数個つき、包と
対生し柄をなし、がく片3、雄しべ多数下垂。
雌花は包腋や葉腋につき小さく、柄は無く、下部は扁平で子房状
緑色で微毛が有る。

以上 学生版 牧野日本植物図鑑 より引用

========================================================

電力不足を原発の再開の正当性にするな

政府もマスコミも経済界も、あげて電力不足の恐怖を
煽っている。
原発の安全性よりも、何が何でも再開ありきの方針だ。

国民の命や健康よりも、原発が大事という事だろう。

その一方で、放射能汚染で出荷停止の食品が相次いでいる

政府が7日に発表した出荷停止のものには次のような
ものがある

山菜のコシアブラは、福島県郡山市、宮城県登米市、栃木県日光市
などでとれたコシアブラが基準値を超えて出荷停止

野生タラノメは 福島県白河市
野生ゼンマイは 栃木県那須町

天然ウナギ 茨城県の霞ヶ浦水系と那珂川水系
 
こんな事がずうっと続いているのに、電力不足を煽って
原発再開をねらうなんて

震災復興や、除染を まずやるべきでは