花と山を友として

何よりも山の花が好き、山の景色が好き、山で出逢う動物が好き、そして山に登る人が好き。
写真と紀行文で綴る山親父日記

庭の花が咲いた日

2013年05月16日 | 詩・俳句・短歌


庭の花が咲いた日

新聞の片隅に載った小さな記事

アフリカの東部 ソマリアで
飢饉によって一年半で25万8千人が死亡

その半数は5歳以下の子供だったという。
いつか新聞で見た骨と皮の身体で
目だけが大きい子供達を思い出す。

君には生まれて良かったと思える日が有ったろうか

つくば市の人口は21万7千人

庭の花が咲いた日に

一つの市の人口を超える人が死んだと知った
誰にも顧みられることもなく


(5月2日の国連食料農業機関(FAO)の報告書を見て)





写真詩 風の歌シリーズ 夜明け

2013年04月20日 | 詩・俳句・短歌


夜明け

テントへ落ちる
  清らかなつゆよ

林の中へ厳しく
  差し込む光よ

麦わら帽で
  飯盒を持つ友よ

これから僕らの
  世界だ
 !!


(古いアルバムに書かれていた若き日の詩より)
翌日、女性も含めて、押したり引いたりして
富士山にのぼったのだった。



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別な詩を読むことが出来ます。


写真詩 風の歌シリーズ 種山高原

2013年04月18日 | 詩・俳句・短歌


(写真詩 風の歌シリーズ) 種山高原

どこまでも続く 種山の草原
風になびく草が 波のように打ち寄せる

君の長い髪が 頬にまとわりついて
かきあげる仕草がまぶしかった

あの日初めて君の手をとって
仲間と共に踊ったフォークダンス
心から笑えた一日

あの時のほほえむ君の横顔を
思い出す

種山の牧場の馬達の 大きな眼に見守られて
風にながれる雲のように
過ぎ去りし夏の初めだった


(写真は高原山の牧場)

おことわり
この詩は、3月23日に掲載した日記に書きましたが
カテゴリーの分類で「詩・俳句・短歌」に分類されない為
改めて「詩・俳句・短歌」のカテゴリーとして再掲載
いたしました。

深夜勤のあなたへ

2013年03月22日 | 詩・俳句・短歌

大柿のカタクリとアズマイチゲ

深夜勤のあなたへ

薄暗い光の
静まりかえった病棟の廊下

ナースコールのブザーが鳴る
白衣の君の小走りの音

そうして更けてゆく深夜勤

いつも約束の時間に
遅れてくる君に
うんざりする僕だったが
深夜勤のつらさは判っていた

だからいつも辛抱強く待っていたんだ

待った? と聞く君に
ううん と答える僕




大柿のアズマイチゲ


大柿のカタクリ


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東京が桜なら、茨城は桃だ


古河市の古河総合公園の桃、水鏡の桃もピンクだった








古河市観光協会はこちら

大柿のカタクリの里はこちらをご覧ください

いずれも22日現在満開となっています。

尚、古河駅前にある花桃館駅西店で、無料の観光自転車が
借りられます。
但し、中学生以上の方のみ、時間は午前9時~午後4時まで


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明日、23日は下平塚で森づくりのボランティアが有ります
ふるってご参加くださいね



詳しくは つくば環境フォーラムのホームページをご覧ください




水仙の独り言

2013年02月17日 | 詩・俳句・短歌


私は神様に祈るけれど
宗教は嫌い

世界中で戦争を起こしている原因の一つ
宗教の違い

人の命を大切にしない宗教って
宗教といえる?

宗派が違えば 邪教とののしり
金ぴかの寺院の影で、無惨に殺される人たち

宗教の始まりは 無心に祈る事だったはず

私は神様に祈るけれど 宗教は嫌い





遠藤未希さんに捧げる

2011年03月29日 | 詩・俳句・短歌


3月20日の私のブログ「名も無き勇者に捧ぐ
で書いた25歳の女性、何気なくネットの記事を見ていたら、名前が判りました。

南三陸町の町職員「遠藤未希」さんだと思われます。

毎日新聞のこちらの記事に載っている方だと思います。

私はテレビの被災地レポートで、住民を助けようと、最後まで
避難を呼びかけた25歳の女性がいたという話を聞いて、あの詩を
書いたのですが、やはり感動したのは私だけでは無く、調べて
見ると、ネット上には「南三陸町 遠藤未希さん」の話題が沢山
あふれてました。

貴女の気高い心に、上の写真を捧げます。
田島ヶ原に咲く桜草のシロバナです。
( 数が少なく、保護されている自生の桜草の中でも、シロバナは
 特に少ない )

家族の方の心も癒されますように。

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東北地方太平洋沖地震復興支援チャリティーマッチ 

今夜行われるサッカーのチャリティマッチにJ選抜として出場する
岩手県出身で鹿島の小笠原選手が、復興を願って記者会見した。

無口で知られる彼が、珍しく熱弁をふるったのは、被災地の陸前高田を
慰問して、実際の状況を見たからに違いない。

詳しくはniftyの「 増島みどりさんのサッカーレポート 」をご覧ください

岩手県の高校サッカーの指導者として有名な「斉藤重信」先生が
大船度高校に転任したため、小笠原が、盛岡から大船度に行った
話は有名。
その時に大船度は全国大会に出ているし、小笠原は高校日本代表候補
にも選ばれた記憶がある。

その後、斉藤先生は、盛岡商の監督として、2007年の85回大会
で、岩手県勢初の全国制覇を成し遂げた。
斉藤先生は、その時、喉頭ガンを煩い、声がほとんど出せず、しかも
大会直前の11月に、冠動脈血栓で、生きるか死ぬか確率50パーセント
と言われる8時間に及ぶ大手術を受けたという。
優勝したのが、定年退職直前だったのは、最高の栄誉だったに違いない。

試合は 日本テレビ で放送されます

今だから薦めたい本「くじけないで」柴田トヨさん著

2011年03月27日 | 詩・俳句・短歌


昨年の暮れ、NHKのドキュメンタリーで放送され、たちまち
ベストセラーになった、栃木県宇都宮市在住の、99歳の
詩人「柴田トヨ」さんが書いた詩集「くじけないで」

明治44年6月、栃木市の裕福な米穀商の一人娘として生まれたが
家業が傾き、料理店の奉公に出るなど、苦労を重ねる。

詩集のタイトルともなった「くじけないで」は、詩集のなかの
一つの詩のタイトルでもある。
先の見えない今の日本で、多くの人が、迷い、悩んでいると思う
私は是非ともこの本を読んでもらいたい。

私は、「ことば」という詩を読んで どきりとした。

何気なく
言った ことばが
人を どれほど
傷つけていたか
後になって
気がつく事がある

(以下著作物の為省略します)

詩集が100万部も売れると言う、出版界の常識を覆す現象は
それだけ国民が生活に疲れ、疲弊していた証かもしれない。

トヨさんの詩を読んで、また歩いて行きましょう。前を向いて。

訂正 柴田トヨさんの年齢は、91歳と書きましたが、正しくは
99歳でした。お詫びして訂正いたします。

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先日、ブログで紹介した有名人のメッセージを動画で見られる
ホームページ。
あの中に、渡辺謙さんの「雨ニモマケズ」の朗読が有り
心が洗われた思いがする。

内容は同じですが、NHKが紹介した応援メッセージのURLは
こちらです。
 http://kizuna311.com/

そこで、宮沢賢治のこの本も紹介したい。
宝島社から出版された「もう一度読みたい 宮沢賢治」
定価800円で、賢治の代表作が読める。

名も無き勇者たちに捧ぐ

2011年03月20日 | 詩・俳句・短歌

( 写真は、秋田駒ヶ岳の女目岳と阿弥陀池とほとりにたつ避難小屋、横岳の登山道から )


2011年3月11日午後2時46分 三陸海岸

防災センターでマイクを握っていた貴女
目の前の海岸には、山のような大津波が迫っていた

「大津波が来ています 早く高台に避難してください」
繰り返し、繰り返し流れる声

25歳の貴女の声を聞いたのは、それが最後だった。

防潮堤の門を閉めて、高台に登った消防団の父は
その間に、家ごと家族を失った事を知った

愛らしい一歳の孫娘の笑顔も 津波がさらって行った。

母を高台まで逃がした息子は
近所のお年寄りと、体の不自由な人を助けようと
山から下りて

再び母の元へは帰らなかった。

原子炉の圧力が上がり、破壊寸前の建屋で
命がけの作業を志願した人達
貴方たちの思いは、誰にも知られないだろう

けれども、運良くこの災害から復興したら
あなたたちのような、幾千万の名も無き勇者達が
救った事を私たちは忘れない


この未曾有の災害で
災害救助と復興に携わったすべての人々に捧げる mino