花と山を友として

何よりも山の花が好き、山の景色が好き、山で出逢う動物が好き、そして山に登る人が好き。
写真と紀行文で綴る山親父日記

遙かな尾瀬に行って来ました・その四

2010年06月05日 | 登山
昨夜、日本代表のサッカーを見ていたら、またもや敗戦、だがそれ以上に気になる
のは、右サイドバックの内田君、鹿島ファンの私としては、彼の体調が気になる。
一部の報道では、高地トレーニングに適応出来ない選手がいると報道され、彼の
名前が取りざたされている。
W杯が終われば海外倶楽部に移籍するという内田君、そんなことで大丈夫なのか。
中村もダメ、内田もダメでは、日本の戦術がダメになる。
おっと思わず愚痴ってしまいました。
それにしても、同じフレーズを繰り返すテレビアナ、もう聞き飽きたよ。
W杯まであと一週間とか、絶対負けられない試合があるとか、何度言えば
気が済むんだ。絶対負けられない試合で、負けてばかりいるんだぜ。
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八つ当たりしたところで、本題の尾瀬へ


牛首分岐、標高1400メートル、ここから左にヨッピつり橋を目指します。
今年は残雪が多く、水が至るところであふれている。


美しい拠水林を眺めたり


ひときわ大きい池塘を眺めながらも、燧ヶ岳が見えないのが残念である。


尾瀬には色々なタイプの木道があり、日本の木道の発祥の地と言ってもいいかも知れない
猪狩貴史さんの「尾瀬 自然観察手帳」によれば、昭和9年に朝鮮王朝の李王殿下が
尾瀬を訪れた時に始まったという。
その後、昭和27年に福島県の営林署が約6Kmの木道を整備したのを皮切りに、尾瀬林業
東京電力、群馬県などが本格的な木道の整備を始め、現在では尾瀬国立公園内に約65Km
にも渡る木道が整備されていると言います。
最初はぬかるみを歩きやすくする目的でしたが、現在では湿原を守る目的へと意義が
変わってきています。

ちなみに木道の材料は、水に強い国産のカラマツ材で山麓からヘリで空輸しているそうです。
設置は専門業者が行い、1mあたり12万円の費用がかかるとか、木道の寿命は
10年ぐらいだそうです。

ヨッピつり橋に向かう途中で、合羽を着ている年配のご夫婦にお会いしました。
お話を聞くと、東電小屋に泊まられたそうで、朝は小屋の周辺は小雨が降っていた
との事でした。
「でもこれからは晴れますよ」と励まされて勇躍出発。


ようやくヨッピつり橋が見えてきました。
ビデオカメラを構えた方が、奥様(たぶん(笑))が橋を渡るシーンを撮影しています。
演技指導もなかなか年期が入っています。
ジャマしないように待って撮ったのがこの写真。


橋の手前は分岐になっており、東電小屋と竜宮との分かれ道です。
また側にはベンチが設置されているので、ゆっくり休憩するが出来ます。
私もここでザックを降ろして、暖かいコーヒーと菓子パンを摂りました。

休んでいるところに何組かの登山者が来られて、早速花情報の交換をしました。
座禅草が東電小屋の先に咲いているとの事、六兵衛堀に咲いていると言う情報は
保護財団の花情報で判っていましたが、こちらでも見られるのは嬉しい。


ヨッピつり橋、正面から

渡って振り返ってみるヨッピつり橋
ヨッピの語源はアイヌ語だと言われている。
何かで「呼び、集まり、別れる」という意味で、ヨッピ吊り橋は多くの川が集まり只見川
へと合流していくと書いてあったような、記憶が有るのだがボケて定かでは無い。
追記
ヨッピの語源を後で調べましたら、尾瀬保護財団のHPに有りました。
トップページから尾瀬の文化→尾瀬の地名とたどり、ページ下の尾瀬の地名メニュー
からヨッピ吊り橋をたどってください。

概略次のように書かれています。
アイヌ語で「呼び」「別れ」「集まる」と言った意味があると言われています。
ヨッピ吊り橋が架かっているヨッピ川は、その名にふさわしく川上川、猫又川、上ノ
大堀川、下ノ大堀川、沼尻川と尾瀬を流れる多くの川が集まったもので、先人達が
ヨッピ川を遡行すれば、多くの支流へと別れて行く様子が、こうした名前をつけ
させたのだと考えられます。
尾瀬保護財団は、私のブログのリンク蘭からたどれます。

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山の鼻からヨッピ吊り橋間で見た花等々


ヤチヤナギ、この木は雌雄異株だと後で知ったので、花の部分をトリミングして
拡大してみた。


スナップ撮影した花なので、ピントが合ってないが、どうやら雄花らしい。
ヤチヤナギの雌花は、先端の細かい花弁状の物が開いているらしい。
次回はマクロでしっかり撮りたいと思う。


猩々袴(ショウジョウバカマ)、これも花の色に濃淡があって面白い。




これは木道のすぐ下に咲いていて横からは撮れなかったが、色が鮮やかであった。


ご存知 ワタスゲ(綿菅)の花、一見するとカヤツリグサに似ているので、素人の私は
いつも迷ってしまう。
(ワタスゲ自体がカヤツリグサ科なので、似ていて当たり前なのだが)
普通には花後の白い綿毛の方が知られているし、風になびく白い海原は絵にもなる。


地味な色の方が咲きはじめなのかな?


水中花とでも言うのか、残雪が溶けてあふれた水で水没した水芭蕉、文字通り水芭蕉に
なって苦しそうだ。
今年は至る所で見かけた。


最初の記事にも載せたが、その後調べてみて、もしかしたら「ホオアカ(頬赤)」かも
知れない湿原を歩いていた小鳥。