花と山を友として

何よりも山の花が好き、山の景色が好き、山で出逢う動物が好き、そして山に登る人が好き。
写真と紀行文で綴る山親父日記

筑波山麓秋祭りは無料バスでどうぞ

2013年10月31日 | 日記

昨日も紹介した筑波山の竜胆ですが、今度の連休には咲きそうな
つぼみもありました。


写真を撮っていたら、葉の裏からひょいとあらわれた昆虫
そこを切り取って拡大してみました。


たぶんカメムシ目ヨコバイ科のツマグロオオヨコバイだと思います。
なんでも横に歩いて身を隠すのでヨコバイの名前が付いたとか。


草に紛れて見にくいのですが、カメラをにらんでいるカマキリです


10月26日から始まった筑波山麓秋祭りですが、NPO法人つくば環境フォーラムも
11月3日と4日に出店するそうです。すそみ茶屋という名前です
つくば道ぞいの助川邸で行うそうです
その際、筑波山麓を回る無料バスが運行しますので、秋の一日を筑波山を
めぐる旅をお楽しみください>

すそみ茶屋についてはこちらをご覧ください 

無料バスやイベントについてはこちらをご覧ください


筑波山秋の花の最終走者リンドウ登場

2013年10月30日 | 写真








リンドウ(竜胆)、リンドウ科リンドウ属の多年草

毎年のように撮影していた竜胆の咲くコースが、桧の植林で日陰になり
竜胆が咲かなくなった。
新たな撮影地を探していたら、ようやく竜胆の咲く場所を見つけた。
なんか得した気分で幸せだ。


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今年の紅葉写真から未掲載の写真を数枚


霧の幻想・日光川俣


名もなき山を飾る・日光川俣


杣道の秋・日光川俣


山王林道晩秋・山王峠の下


瀬戸合峡の説明写真その2

2013年10月29日 | 写真

この写真は、渡らっしゃい吊橋側から撮った写真ですが、この写真の
建物付近をトリミングで「渡らっしゃい吊橋」への降り方の説明に使います
この写真の上に小さく写っているのが見晴休憩舎、下のアンテナのある白い建物が
管理棟でトイレがあるところ。


まずは上の車道の見晴休憩舎、こちらを見ている人も見えますね


こちらは下の建物、建物の左側に下に降りる階段があり、そこを
降りたところに、小さい広場とテーブルとベンチのある四阿(あずまや)がある
この脇に10月桜が植えられていて、今花が咲いている
「渡らっしゃい吊橋」には、ここからさらに下って登り返さなければならない。


四阿からの下り道、滑りやすい階段なので、トレッキングシューズのような
しっかりした靴がベスト。ここにも猿の糞の注意書きが出ている。


階段は大変だけれど、秋らしい雰囲気のいい道である。


山頂近くは、ドウダンツツジが多く鮮やかさが増す。
天使の丘と呼ぶ山頂にはベンチがあるが、先客がいたので
スルーして下の「天使の鐘」に降りた。


天使の鐘


天使の丘と天使の鐘の名前の由来


天使の鐘から吊橋を見る


吊橋の奥から天使の鐘と天使の丘を見る

以下の写真は、吊橋から撮った写真ですが、太陽が雲に隠れて日が当たらず
しばらく日当たりを待ったのですかが、寒くて30分程度であきらめました。












この峡谷の岩山の上部には松が生えていて、松の間の紅葉が素晴らしい
対比をなしている。

松と紅葉の対比


先ほど説明した広場の10月桜


桜の説明

長くなったので本日はここでおしまい
ダムからの写真と車道からの写真は、後日に機会があれば掲載します


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筑波山の林道が通行止めになります
通行止め区間は酒寄線なのですが、接続する鬼ケ作林道も通行止めになるかも


台風や大雨で破壊された酒寄線の林道、ギャップが深くて車体をこする恐れあり


酒寄線の入口に出ていた通行止めのお知らせ
11月5日から来年の1月16日まで通行止めの予定


鬼ケ作林道入り口に出ている通行止めのお知らせ

上記以外にも仙郷林道の国民宿舎のところにも通行止めの看板が出てました。





瀬戸合峡の説明写真

2013年10月28日 | 写真

目的地の瀬戸合見晴休憩舎の様子、この建物の右わきから下の
遊歩道に降りるジグザクの山道がある。
ただし、猿の糞があるので注意 猿なので人間と同じような排泄物
なので、踏むとえらい目にあいますよ。踏んで滑ったら滑落の危険も
登るときに見た糞が下りの時には誰かに踏まれてました。
踏(糞)んだり蹴ったりにならないように注意してね


見晴休憩舎の先にある駐車場の右奥に遊歩道の入口ゲートがある
ゲートの開いている時間は朝9時から夕方4時までなので注意


駐車場から川俣ダムに行く遊歩道


遊歩道から眺める川俣ダムの紅葉


同じく


同じく


同じく、ダムの上の堤防は歩けるので撮影のポイント


同じく


遊歩道から眺める「わたらっしゃい吊橋」


ダムの堤防から見る雪の帝釈山(真ん中奥のピーク)、右端のピークは小真名子山と思われる
帝釈山という山は、ほかにもあるので紛らわしいが、女峰山の中の一つのピーク名
女峰山(2483m)の山頂と、岩のやせ尾根で続いている。帝釈山は2455m


わたらっしゃい吊橋に貼ってある山名写真


ダムの展示室、マップや各種スタンプが置いてある
この部屋から隣の部屋の階段を下りて、ダムの上に出る


ダムの上から、高さ100m以上の断崖が続く峡谷


ダムの上から下を見ると、放水している管が見える


ダムの上から、紅葉と日光連山


渡らっしゃい吊橋と紅葉、吊橋の右に「天使の鐘」があり
ドウダンツツジの真っ赤な紅葉に包まれた展望ベンチがある


このコースの参考になるサイトを紹介します
日光観光ライブ情報局
ただしこの案内には一部間違いがあります。山王林道に女夫渕温泉から
入るように書かれてますが、正しくは手前の川俣温泉から左に曲がります
下の地図ルートラボを拡大するとわかります。
また山王林道は、凍結などで通行止めになったりします。事前に調べて出かけましょう。


川俣ダム付近の詳細地図ポイント
見晴休憩舎の前の路肩スペースにも駐車できますが、できればその先の
駐車場に止めたほうが無難です。
トイレは展示室から出たダムサイトの一か所しかない。土足では入れない
男女別だが、私が使用中に中年女性が出ていったえーっ。
女性用は長い行列だから我慢できなかったのかな。
これが逆ならエライ事になるけどね

ダムの上や吊橋に行くには展示室を下りて行く。トイレもね。

上の地図が見にくいので少し設定を変えて掲載する

瀬戸合峡の紅葉の道ドライブ

2013年10月27日 | 写真

日光・栗山の瀬戸合峡、シンボルの瀬戸合峡わたらっしゃい吊橋


上部の車道から見下ろす瀬戸合峡


雲の流れによって、紅葉の明暗が変わる


中央左に白く小さく「わわたらっしゃい吊橋」が写っている


わたらっしゃい吊橋付近をアップして




車道の紅葉


遊歩道の紅葉

ダブル台風が来ているし、日曜日に出かける気がなかった。
それがひょんな事から紅葉ドライブに行く事になり、天気予報で
晴れマークのついている日光の瀬戸合峡に行く計画になった。

日光といっても、瀬戸合峡のある川俣ダムは、秘境と言ってもよい
山奥である。
朝6時、つくばを出発して294号線の筑西市付近になったら、猛烈な
濃霧に包まれて、白い車はカモフラージュしたかのように見えなくなる
「危ないから高速にのりましょう。」と運転しているKさんがいうので
すぐさま賛成した。
真岡ICから北関東自動車道にのり、東北道の宇都宮で降りて日光有料
道路を走る。
今市ICで降りて、大谷橋を渡って県道245号の青柳今市線を走れば
大笹牧場レストハウスの前で霧降高原道路と交差する。
レストハウスでトイレ休憩すると、霧雨が降って虹がかかった。



瀬戸合峡に行く場合、カーナビの場合は
瀬戸合見晴休憩舎を目指すとよい。
住所 栃木県日光市川俣720-2
電話 0288-96-0028


レストハウスの前から県道169号青柳日光線で栗山を目指して
下ってゆくと、やがて県道23号川俣温泉川治線に出る
ここから左に曲がってトンネルを抜けると鬼怒川沿いに走る
山道になり、家康ゆかりの栗山東照宮のある野門にでるが
そこには寄らず、野門トンネルを抜けて川俣ダムを目指す
やがて右に瀬戸合峡の案内版があるところで右の山道に入る
すれ違うのが厳しい断崖の上の曲がりくねった道だ。
右手に「瀬戸合見晴休憩舎」という2階建ての建物があり
そこが目的地なのだが、さらに150メートルほど先に進むと
右下に駐車場のある場所に出る。
駐車場から川俣ダムまでの立派な遊歩道があるので、歩いて
下ってゆく。
尚、瀬戸合見晴休憩舎の右脇から、遊歩道に下る細い山道
もあるので、ここを使うといろいろな角度から写真が撮れます
また遊歩道からダムの堤防や、わたらっしゃい吊橋にも
いけるので、ぜひ行ってみましょう。

本日の気温は、6~7度という寒さで、シャンパーを着ていても
寒かった。
明日と明後日も晴れの予報らしいので、その間が最後のチャンスかも
寒さ対策を万全にして出かけてください。

川俣ダムから川俣温泉を経由して山王林道を走り山王峠を越えて
行くルートは、紅葉のトンネルの中を走る紅葉ドライブを楽しめます

本日は、山王峠の手前で粉雪が舞いました。

瀬戸合峡の吊橋からは、女峰山の帝釈山が雪で白くなっている
様子が遠望できました。
山はもう冬ですね。


筑波山のセンブリの花第二弾

2013年10月24日 | 写真

先日撮影した場所とは違う道で、見つけたセンブリの花
スジの色が濃くてきれいだったが、咲いていたのは2株だけ


同じ道の別な場所にはこんな群落もあった。20株以上もあった


ここの花は、スジが薄いし雄しべの葯が右と左では違うことに
パソコンで見て気がついた。


これも同じ道の別な場所で見つけたセンブリの群落
ここでは一株に多数の花をつけたものが多かったが
カヤなどの間に生えていてなかなか撮りづらい


ここの花は、なかなか端正な花が多く、葯が目のように
見えて面白い。

福島の道路公社からのメールによると、裏磐梯の桧原湖周辺が
紅葉の見ごろになったというし、日光の栗山の瀬戸合橋も
見ごろになったというから、瀬戸合橋にでも行くかと準備
していたが、天気がいまいちなので、筑波山に出かけて行った

夜の雨が激しかったのか、路上に水があふれている。
ヤクシソウの花がうなだれ、薄紫のノコンギクがぬれていた。
筑波トリカブトの花がまだ咲いていて、上には実ができかかって
いた。
シキミの六角の実がついている。熟すと種は赤くなるというが
有毒だそうである。
帰りに林道を走ったら、路駐の車が結構あった。
たぶんキノコ採りの人なのかな。
ダブル台風で紅葉もどうなることやら。







Windows8.1Proにバージョンアップしたら

2013年10月23日 | 日記

2010年10月27日撮影の日光・五色山の樹氷

現在Windows 8を使っている人は、Windows 8.1にバージョンアップ
できると、MSからメールが届いたので、速攻でバージョンアップ
してみた。(Windows 8を使っている人は無料でバージョンアップできる)

マイクロソフトの各当ページはこちら

私のパソコンは自作なので、何があってもメーカーの保証はない
当然バージョンアップのリスクも自己責任となる。
まあそれを承知でやったのだけれど、やっぱり問題が出た。
ATOK2007の日本語変換が辞書不備で機能しない
というわけで、この文章はMS・IMEで書いている。

もう一つ「StickyPassword」というソフトもうまく機能しなくなった。

ダウンロードもインストールも割と簡単で、認証以外は
ほとんど無人でできる。
ただ最初に起動したときに、起動パスワードが以前使っていた
WindowsliveのIDとパスワードに変更されていたので、これは参った
もうすっかり忘れていたからである。

最近のソフトは、OSも含めて何でもかんでも使用者を囲い込みたがる。
よくよく注意してインストールしないと、余計なツールバーが
増えていたりする。
まったくユーザーには、はた迷惑なおせっかいである。

何とかメモを探し出して起動したが、探す時間の方が長かった。
どこに問題が起きるかは、ソフトを実際に使ってみないとわからない
がそれも自作パソコンの楽しみの一つかもしれない。
知恵と工夫で乗り切るしかない。
明日は何が起きるかな。

追記 ご存じだと思うが、windows XPは来年の4月9日でサポートが
打ち切られる。
同時にOffice 2003とInternet Explorer 6 もサポートが終了する
サポートが終わると、セキュリティの穴が見つかっても保証はない
ので、事実上使用不能になる。早めに対策を考えよう


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2010年10月27日に、初雪の五色山に登ったら山頂は樹氷だった
その時の写真を再掲載する。


カラマツの黄葉に樹氷がついて、カラー樹氷になっていた。
下は五色沼


凍る白根山


同じく


五色山の樹氷


同じく




車の修理完了

2013年10月22日 | 日記

咲き残りのツクバヒゴタイ

走行中にゴーゴー音がするので、顔なじみの修理屋さんに相談したら
「タイヤの音だと思う」というので、BSのタイヤに取り換えたのですが
それでも轟音がするので、とうとうメーカーのお店で見てもらうことに

「後輪のボールベアリングが故障してます」とのことで、原因がタイヤ
ではありませんでした。
5年の保証期間内なので、壊れたのは左側でしたが、両輪とも部品交換
を無償でやってもらいました。
これには修理屋さんの「右側が保証期間を過ぎてから故障したら、有料
になるんだから、両方を交換してくれよ」という口添えをしてくれた
おかげです。

でも、まだ使えるタイヤを交換したんだから、痛かったなー。
「普通二年半でそんなところ故障しないよ」と修理屋さんが言っていた
けど、そんなこと今更言われてもなー。


ヤマラッキョウ開花


花の部分拡大

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2008年10月12日那須の姥ケ平のひょうたん池手前から朝日岳方面の紅葉


上の写真の中間の尾根をズームで撮ると緑の中の紅葉がよかった

筑波山・御幸ヶ原から雲に浮かぶ日光連山

2013年10月19日 | 写真

筑波山の御幸ヶ原から雲の上に日光連山が見えた


こちらは山座同定の為の展望図


日光連山の右には、高原山から那須にかけての山も


同方面の展望図


筑波山のケーブルカー山頂駅で、筑波山ビジターセンター~自然のひろば
が始まったので、見学に行ったらインストラクターのKZさんが「雲の上に
日光連山が見えるよ、見た?」というので、あわてて外に出て撮影したのが
上の写真。
雲の上に浮かぶように見えるのは珍しいので嬉しい。
この後飛び入りで観察会に参加して、帰りに見たときには雲に隠れて
見えなかった。


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今日、飛び入りで参加した観察会で、「ハバヤマボクチ」という
植物を紹介された。
筑波山には「オヤマボクチ」しか無いと思っていた私は、早速
写真を撮った。
ところが帰って取り込んでみたら、ソフトフォーカスのエフェクトが
かかっていて、大失敗だった。
取り直しに行きたいけれど、しばらくは天気が悪い
しかも肝心のハバヤマボクチは、既に折られていたから、日数が
経ったら枯れてしまうだろう。

ハバヤマボクチ(葉場山火口)
葉場山とは草刈り場のある山のこと、早い話高原状の所やススキ草原
の所に生える多年草。分布は福島県以西、四国、九州

特徴は、下部の葉は長柄があり、葉身は10cm~20cmの3角状ほこ形。
基部の左右は横に張り出して先はとがる。ふちには欠刻状の歯牙が
あり、裏面は綿毛をかぶって白い。

上部の葉は、しだいに小さくなって卵状三角形。
茎は太くてかたく、紫褐色を帯びる。

10月頃、直径4~5cmの暗紫色の頭花を枝先に下向きにつける。
総苞にくもの糸のような白い毛がからまり、筒部はオヤマボクチより
長い。


雨の日は「晴耕雨読」という言葉の様に、本でも読むかな。

探しまくってようやく見つけた「永遠の尾瀬」中古本だが私には
尾瀬のバイブルと言っても良い本だ。
今年ももう一度くらい尾瀬に行きたかったが、台風の来すぎで予定が
たたない。
10月13日には燧ヶ岳も初冠雪したらしいから、もう冬である。
行きたいなー。



筑波山ビジターセンター自然の広場を土日開催

2013年10月18日 | 日記
NPO法人つくば環境フォーラム主催の筑波山ビジターセンター自然の広場が
土日限定で明日から11月30日の土曜日まで開催されます。
場所は筑波山ケーブルカー山頂駅の2階休憩室
時間は午前9時半から午後17時まで

詳しい内容は NPO法人つくば環境フォーラム のホームページほご覧ください








こんな写真を撮ったら持ち寄って自然発見ボードに張り出しましょう
会場で印刷できますよ。



安達太良山・紅葉劇場その3

2013年10月18日 | 登山

(今回は撮影しなかったので、3年前の写真で説明)
くろがね小屋の前に丸太のベンチなどがあり、休憩出来る
ようになっている。
比較的風当たりも弱かったので、ここで昼食にした。
(例によってこちら向きの登山者にはモザイクをほどこした)

風が無ければ、最高の休憩場所で、目の前の鉄山の紅葉が
流れる雲の影で、スポットライトを浴びた舞台のようであった。
くろがね小屋の客の誰かが、名前の元になった黒い鐘を鳴らした
カーンと冴え冴えとした音色が谷にこだまし、風に乗っていった


くろがね小屋の上流側は立ち入り禁止になっていてロープも
張ってある。岳温泉などの湯元になっていて、噴気口から
有毒ガスが出ているのだ。
登山者が5~6人、ロープの中に入り込んで休んでいた。
「あそこ入っちゃダメだよね」と話しをしていたら
くろがね小屋の方から男性が一人、駆け上がってきて叫んだ
「そこは立ち入り禁止ですよ、有毒ガスが出てますから
何があっても責任はとれませんよ。すぐ出てください。」
あわてて全員が降りてきた。

立ち入り禁止の看板も有るし、ロープも張ってある。
それでも尚、入る人がいる。公営とはいえ、くろがね小屋の人も
大変である
ロープをピーンと張り直して小屋の人が降りていった。

時間がおしていたので食事の後、コーヒーも飲まずに出発した
少し登ると巨岩が散在する開けた場所がある
そこからは「くろがね小屋」も見下ろせる展望がある
少し遅れているIさんを待って、光と影の織りなす紅葉を見ていた


光と影の織りなす自然のページェントが繰り広げられる








篭山から勢至平に続く尾根の上が赤く燃えている。
Kさんは言う「あれはきっとナナカマドの実だよ」
それほど今年はナナカマドの実が付いているのだ。
遠く二本松の町が霞んでいた。


矢筈森と篭山の間に有る「峰の辻」の尾根を目指して
登ります
峰の辻は、4つの登山道が交差する重要な場所である。


これも3年前に撮影した峰の辻の案内標柱

最初はここでコーヒータイムにするつもりだったが、風が
強くて「低体温症になるよ」と言うのであきらめ、どの
コースで登るか聞くと、「時間がないし「沼の平」は前回の
時に見たからパスして、安達太良山に直登するコースを
行きましょう」という。

ということで、前回の時に見た「沼の平」の写真を紹介

沼の平の全景
ここも3年前にブログで説明しているので、それをそのまま
引用コピーする。

以前は、この沼の平を横切って馬の背に登るルートが有ったが
平成9年の9月15日 午前10時過ぎ、関東から来たグループが、沼の平に到着後
濃霧に巻かれて道を失い、3班に別れて道を探りながら進んだところ、その内の南に
進んだグループが、障子ヶ岩の絶壁に阻まれ、引き返す事になり
その途中で火山ガスを吸った4人が次々と倒れて死亡した為、その後沼の平のコースは
入山禁止になった。(山渓のYAMAPから引用加筆)
また同じ理由で、馬の背からくろがね小屋に向かうルートも入山禁止となっている。

日本百名山を書いた深田久弥も岳温泉から勢至平を通り、くろがね小屋に一泊して
馬の背に登り、沼の平の様子を次のように書いている。
「三方をものすごい岩壁に取囲まれたこの平は、その名の通り以前は沼だったそうだが
今は砂地に化している。
明治33年(1900年)の爆発でここにあった硫黄精錬所が害を被り、70余人の従業員が
全滅したという。」

これを読めば、この沼の平が比較的新しい火口である事が判る。
深田は、その後山頂に登り、「霧に包まれて眺望は得られなかったが、山頂を極めた
喜びに変わりは無かった。」と書いている。


これを読めば、くろがね小屋の上流側が立ち入り禁止に
なっている理由がわかるであろう。

長くなったので話しを戻して


峰の辻から安達太良山に向かうコースの様子、もちろん山頂は○○の形
だから判るよね。(笑)


苔に覆われ緑に染まった美しい谷の脇を登ってゆくと


逆光にキラキラ輝くカヤが有ったりして、思わず立ち止まる。
振り返ってみると


矢筈森から峰の辻に下る道に大勢の登山者が見えた


峰の辻も明るい日差しに照らされている。


もう少し上から再び振り返ると、矢筈森の尾根が帯のような
黒い影に染まっていた。


振り仰げば、山頂の肩の薬師岳コースとの分岐がもうすぐだった。

この後、私たちは山頂には登らず、薬師岳に向かって長い坂道を
下っていった。
石かごろごろしたり、段差が有ったりしたが、またもやツルリンドウ
などの花に癒されて下った。
仙女平の分岐で、風の当たらない場所を見つけ、ようやく暖かい
コーヒーを入れた。時間は午後の2時20分過ぎだった。

これがこの後の悪路の下山で役に立ったのである。
疲労がたまると、思いがけない物につまずいたりする。
本人は上げたつもりでも、足があがっていないのだ。

暖かいコーヒーで覚醒した身体が、事故を防いでくれた


振り返れば、早くも日が傾いて紅葉の斜面の陰影が濃くなっていた


ようやく薬師岳展望台に到着すると、「この上の空がほんとの空です」
と書かれた二本松市の記念標柱が立っている。
この言葉は、高村光太郎の詩集「智恵子抄」に書かれた妻千恵子の
言った言葉に由来する。
千恵子は二本松市の造り酒屋の娘だったから、二本松市が記念に
立てたのであろう。
故にここは記念撮影のメッカになっている。

尚、このことについては、日本百名山の深田久弥氏も書いているが
花の百名山の安達太良山の項で、田中澄江さんも詳しく
書かれているので一読をおすすめする。


日がかげって輝きを失ってしまったが薬師岳展望台からの
紅葉の眺め、ゴンドラリフトが動いていたらと残念だ。


薬師岳展望台から見る山頂方向の展望
左下の登山者が歩いているのが五葉松平に向かう下山路


五葉松平には立派な標柱が立っていた。
ここからスキー場のゲレンデに降りるコースは、とんでもない
悪路で、ドロドロの急坂と段差で、登山靴が泥まみれだった
無事に降りられたのは、あの暖かい一杯のコーヒーで覚醒した
からに相違ない。

午後4時過ぎ、ようやく山麓の切符売り場に戻ってホットした。
まさかの大渋滞から始まった紅葉劇場のドラマもようやく終わった。

(この山旅が復興支援の一助になることを願って)









安達太良山・紅葉劇場その2

2013年10月17日 | 登山

10月13日に歩いた安達太良山の軌跡図、半時計回りに歩いた
歩いた距離は、およそ13.5Kmである。(コース距離ではない)
(二万五千分の一の地図を画面に収まるように80パーセントに
縮小してある)

ゴンドラリフトが運休する程の風である。
リフトの山頂駅を見上げると、黒い雲が次から次へと流れていた
風に乗って霧雨が吹き付けてくる。
鼻水が出そうな寒さである。

一時避難を兼ねて切符売り場の建物に入った。
中のトイレは順番待ちの長い行列が出来ていた。
「男性は空いているらしいよ。」とKさんが言うので、「男性は
空いてますか?」と行列の人に聞くと「空いてますよ。」と言って
列の間を開けてくれた。

風は相変わらず吹き付けてくるが、霧雨が収まってきたので出発
することにした。
時間は10時少し前である。予定よりも1時間は遅れていた
薬師岳から回るか、くろがね小屋から回るか聞いたら「くろがね
小屋から回ろう。」という。

スキー場の下を北に向かって歩くと、やがて安達太良渓谷自然
遊歩道の橋を渡って、旧道の登山道と馬車道の林道の分岐に出る。
旧道は直登の道で何度か馬車道と交差するが、滑りやすい道である
馬車道はジグザグに登るので距離は長いが道は広く歩きやすい。
長い林道の登りも、咲き残りのアキノキリンソウやエゾリンドウが
励ましてくれる。
ツルリンドウの赤い実も沢山出会った。

馬車道は樹林下を歩くので、風の直撃はさけられたが、それでも
寒くて花友は何度も鼻をかんでいた。
梢をならす風の音を聞いていると、北原白秋の「里ごころ」という
歌を思い浮かべる。確か中山晋平の作曲だったと思う。

笛や太鼓に さそわれて
山の祭りに 来てみたが
日暮れはいやいや 里こいし
風吹きゃ木の葉の 音ばかり

岩手の実家は山の中腹に有って、栗駒おろしの西風(ならい)が
当たった。
ゴーゴーと風が泣き、カタカタと雨戸がふるえた。
ミシミシと家がきしみ、ホーホーとフクロウが鳴く。
寂しい夕暮れ時には、この歌の替え歌を歌った。
山はいやいや 風ばかり、、、、、、、。

この歌を思わず声に出して歌ったら、前の登山者が後ろを
振り返って笑った。

きつい登りからやや平坦な道になると、勢至平の展望所に着く
左に踏み跡を分けると、躑躅やドウダンに囲まれた展望場所がある

左はしのピークが安達太良山の山頂で、その形から乳首山とも
呼ばれている。
右のピークは篭山である。


こちらは左が篭山で右が矢筈森である

参考の為に、同所付近からの展望図を掲載する



勢至平付近の登山道

やがてくろがね小屋のある鉄山が見えてくると、付近は
昨日の写真の様な風景に変わっていく。
この付近は、3年前の2010年10月17日にも来ていて
その時は、ゴンドラリフトに乗って薬師岳から歩いた。
そのため、くろがね小屋付近に着いたのが午後だったので
曇り空になってしまったが、紅葉はもっと良かったのである

3年前のくろがね小屋付近の紅葉


同じく3年前のくろがね小屋付近の紅葉


同じく3年前の紅葉


紅葉のトンネルを抜けて、思わず笑顔の私
以上3年前の紅葉と比べてみると、今年はピークが
過ぎていたような、、、、、、。




安達太良山・紅葉劇場

2013年10月16日 | 登山

安達太良山の鉄山の紅葉1


鉄山の紅葉2


くろがね小屋付近の紅葉
左の山が矢筈森、右の山が鉄山、間が馬の背
真ん中にチラッと見えているのがくろがね小屋
馬の背の向こう側が沼の平にあたる。


鉄山の紅葉4


くろがね小屋の付近は、ナナカマドの実が鈴なりで
山が赤く見えるほどだった。

10月13日(日曜日)晴れ予報を信じて、福島県の安達太良山に
紅葉登山に行った。
安達太良山は、那須岳と並んで強風で有名な山である。
だが、そんなことはすっかり忘れていたのである。
岳温泉から駐車場に向かうと、とんでもない大渋滞に
巻き込まれてしまった。
それは安達太良山の紅葉劇場の幕開けだった
渋滞しているのに、下ってくる車も多い。
「こんなに渋滞するなんて初めてだね。」などと話をしながら
何とか駐車場に滑り込んだ。

そして、ロープウェイの切符売り場に行って、驚きの事実を
知ったのである。
只今、ゴンドラリフトは強風の為、運休しております。」
と張り紙がしてあったのだ。



筑波山のブナの結実調査と観察会に参加

2013年10月15日 | 日記

御幸ヶ原のブナ林で実が付いているか観察する会員
今年はブナの実が付いていない木が多くて
40本近く観察して、実が付いていたのは5本ほど


男体山の自然研究路のブナの結実調査をしていたら
救助隊のヘリが飛んできて、体調不良で倒れたという
男性の救助をしていた。
立身石の上から撮影


連休最終日とあって、筑波山の御幸ヶ原は大勢の観光客と
登山者でにぎわっていた。


筑波山ケーブルカー山頂駅2階で開かれている自然展に
立ち寄ると、クイズの答えを書いている人やクラフトを作っている
人たちがいた。

NPO法人つくば環境フォーラムが運営する「筑波山ファンクラブ」の
10月の観察会は、ブナの結実調査を兼ねた観察会で、毎年の恒例
である。


男体山の周りの自然研究路で観察する会員


まだ咲き残りのトリカブトが有った


フクオウソウの花も残っていた


ダイモンジソウも咲いていた


マルバノホロシも赤い実を付けている

筑波山のセンブリの花

2013年10月15日 | 写真

センブリの花、リンドウ科センブリ属、別名当薬とか苦草という
センブリを漢字で書くと「千振」と書くように、名前の由来が
判る。
この草は干して乾かし、目の粗い布袋に入れて湯に浸し、その
布袋を湯の中で振ると、薬の成分が出る。
この動作を「薬の振り出し」という。
このセンブリの煎じ薬は、苦いことで知られているが、振り出しを
千回やってもまだ苦いので「千振」になったと言われている。

この煎じ薬を飲んだ人が、あまりの苦さに千回顔を振ったという
笑い話もあると、野草の名前の著者高橋勝雄さんが書いている
余談だが、これが胃腸薬と使われだしたのは江戸中期からで
それまでは竜胆(リンドウ)の根が使われていたという。

気になるのは、それ以前は蚤(ノミ)や虱(シラミ)の殺虫剤に
使われていたと書いてある。殺虫剤が胃腸薬になった?! じぇじぇ!!


蕾も可愛いよ。


蕾と花と


花の開きかけ


センブリの花は、五弁花に見えるが基部はつながっている合弁花
花弁の先はとがり、基部には楕円形で淡緑色の蜜腺が2個ずつ
ついている。また長い毛もある。
雄しべは五本で、めしべは中央に1本ある。
また萼も五裂し、細く先はとがる


センブリの全身
葉は対生し、無柄で長さ1~4センチの細長い線形
日本各地の日当たりの良い草原に自生する。