花と山を友として

何よりも山の花が好き、山の景色が好き、山で出逢う動物が好き、そして山に登る人が好き。
写真と紀行文で綴る山親父日記

尾瀬ヶ原の情景

2010年09月30日 | 登山

中田代の池塘と燧ヶ岳
花の季節の尾瀬も良いが、草もみじにもえる秋の尾瀬も捨てがたい。
出来れば山小屋に泊まって、朝夕の斜光線で撮りたいと思う。

現役の頃は、金があっても暇が無かった。
今は、暇があっても金がない。
年金生活者向けの山小屋があっても良いんじゃないか。


上田代の地塘のヒツジグサなどの色づきも始まった
この色が赤く染まる頃、尾瀬の秋は一段と深まる。


昨日の写真で紹介した竜宮の出口の所で泳ぐ魚、残念ながら名前が判らない。


牛首から山の鼻に向かうと、至仏山の雄姿が段々大きくなってくる。
木道と彩りの良い葉を入れてスケッチ
付近には逆さ燧ヶ岳を撮れる池塘が有るのだが、生憎の風で湖面が波立ってダメである
数年前に同じ場所で撮った「逆さ燧ヶ岳」をお目にかけます。


上田代の池塘に写る逆さ燧ヶ岳、撮影時間は朝の7時半

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富士見田代から竜宮に向けて、長沢道を降りてくると、長沢の標柱が有る辺りから
尾瀬ヶ原にかけて、見事なブナ林が広がる。
沢の水音を聞きながら歩くブナの林、森林浴とはまさしくこれのことである。

とろで、今日の夕方、7時まえのニュースで、筑波山のブナ調査の様子が放送された
GPSで一本一本の場所を記録する様子や、茨城県自然博物館の小幡先生がインタビュー
に答えている様子も放送され、調査に参加した一人としてちょっと嬉しい。
しかし、3千個のブナの実を植えても、一本も芽が出なかったとか、筑波山のブナの
厳しい現実も。

森林研究所の田中先生もインタビューで、温暖化による影響でブナが減少する危険を
シュミレーション画面で説明されていた。

そんな貴重なブナが8千本以上も残っている筑波山。
こんど筑波山ロープウェイの山頂駅の2階で「筑波山自然展」が開かれます。
期日は10月5日から10月11日の祝日まで
また筑波山の男体山の廻りを一周する「自然研究路」を筑波山インストラクターがガイド
するツアーも有ります。
皆様どうぞお出かけ下さい。





尾瀬のアヤメ平と尾瀬ヶ原を歩く

2010年09月29日 | 登山
今月14日にアヤメ平に行ったら、雨と霧で燧ヶ岳が見えず、諦めてかえりました。
昨日、天気予報を聞いていたら、関東地方の天気が良いと言うので、リベンジを兼ねて
今日、アヤメ平に行くことにしました。

コースは、鳩待峠→横田代→中原山→アヤメ平→富士見田代→
尾瀬ヶ原の竜宮→牛首→山の鼻→鳩待峠の一周コース
最もきついのは、富士見田代から尾瀬ヶ原の竜宮に抜ける4キロの下り、雨の後なので
木道はツルツル、登山道はぬかるみ、ヌメリのついた木道は最悪で、滑って二度も転倒
嫌と言うほど尻餅を着きました。
ズボンは泥だらけ、参りました。
まあ怪我しなかったのが不幸中の幸い、一人歩きは怪我が恐い。

午前中は雲が多くて、風もあり気温が上がらす横田代で気温6度、手が冷たい
午後は晴れて、竜宮で気温17度、汗書きまくりでした。
トータル17キロも歩いたので、お疲れモードの為、後は写真のみ


金精山の朝焼け 金精峠を越えて戸倉に行ったので。


鳩待峠から横田代に抜ける樹林帯の中で蔦が紅葉


アヤメ平から至仏山


アヤメ平から燧ヶ岳その1


アヤメ平から燧ヶ岳その2


富士見田代の池塘から燧ヶ岳


竜宮の名前の元になった湿原の川が地底に潜って行く入り口


こちらは地底からわき出して流れ出る出口

地底に潜った水が、竜宮城に通じているのではと想像して竜宮の地名になったとか。
竜宮に行ったら是非見て欲しい場所だ。
水のトンネルがどうして出来たのか、今も謎のままで、定説が無いそうです。
色々考えるのも楽しいかも。出口はかなり深いらしい。

ちなみに、尾瀬ヶ原の水は、三条の滝に集まっていく。 

新しい登山地図がでましたね。

2010年09月28日 | 日記

最近、小学館から新しい地図が出版されました。名付けて「てのひらマップ」
上の写真の右上に載っている小さいのがそれです。
下は、その地図が入っているケースで、大きさはハガキ大です。
地図は、たたんだ状態でケースのおよそ半分の大きさ。
左は大きさの比較に並べた週刊誌


広げると国土地理院の2万5千分の1の地図より、やや小さい大きさ
縮尺は3万分の1
写真は出たばかりの「八ヶ岳」で、八ヶ岳南部と北部が表裏に印刷されています。

以前、山渓からハガキ大のカード式のマップが出ていましたが、こちらはたたんだ状態
なら胸ポケットに入る大きさなので、持ち歩くにはこちらが便利かも。
ただ今後どの山の地図が出るか不明なのが残念。
防水加工はされていない様なので、ファスナー付きのビニール袋に入れれば万全かな
定価は750円

検索で「てのひらマップ」で検索すればOK


ケースの表写真、地図はミウラ折りとか言うたたみ方で、簡単に広げたり たたんだり
出来る。

猛暑にやられた西大巓登山・その3

2010年09月27日 | 登山

樹上の地衣類 サルオガセなのかな?


急斜面の上部は、石の多いザレ場で油断すると滑ってしまう。



その先は、笹と樹林帯の登山道で、日陰も有りホッするが、段差や木の根もありゆっくりと
登る。


木漏れ日に真っ赤なゴゼンタチバナの実が光り


草むらにはエゾリンドウの花が開いて、つかの間旅人の心を和ませる。
「西大巓には花が無いと言っていたけど、結構有るじゃない。」
花友が嬉しそうに言う。
樹林の彼方に、ムシカリの赤い実も沢山覗いていた。


樹林帯から一旦抜け出してジグザグに登ると、登山者に倒されたエゾリンドウの花が
道ばたに倒れながらも精一杯花を開いていた。


やがてうっそうと笹が生い茂る樹林帯の道を、押し分けるようにして登ると、そこは尾根の
ピークで、先に登った花友が、後ろを指さして「後ろを見て!」と叫ぶ。


ピークに登って後ろを見ると、1818.6メートルの磐梯山が遮る物も無く見えていた。
前には小野川湖の湖面も覗いている。
ピークを越えると、一旦なだらかになるが、再び日差しの強い登りになり「木陰が有ったら
休もうよ。」と私は頼んだのだが


なかなか日陰が出来るような大きい木が無く、有っても道が細く休むスペースがない。
私のシャツは汗でベタベタになり、二本目のペットボトルも残り少なくなっていた。
内心、これはまずいなーと思ったのだが、弱音を吐くわけにはいかない。


見上げると山の上にポッカリと白い雲が浮かび、抜けるような青空が広がっていた。
が今はそんな事を楽しんでいる余裕がない。


右には西吾妻の最高峰で百名山の西吾妻山2035メートルのたおやかな山頂とそこに続く
登山道が見えていた。
(えー毎度の事ですが、写真の中に見える点は、ゴミではなくトンボです。)


右下の笹原の斜面には、エゾリンドウと思われる花が沢山咲いていた。
「側に行けないのが残念ね」花友が言う。
そして先ほどの登山道を、西吾妻山からこちらに向かって登ってくる登山者の団体が
見え隠れしていた。


私がたびたび立ち止まって水を飲んでいる間に、花友の二人は山頂直下まで登ってしまった
マイペース マイペースと自分に言い聞かせて登る。


花友はすでに頂上の一角にたどり着いたようだ。
私も何とか登り切ると、すでに多くの登山者がグループごとに屯していて、思い思いに
弁当を広げていた。
花友は中央の石の上に並んで、ザックを広げていたが、私はこんなカンカン照りの下では
やばそうだったので、西の登山道の木陰を探してレジャーシートを広げた。
コンビニで仕入れた凍らせたアクエリアスは、すでに氷はとけていたが、冷たさが残っていた。
それで一息つけた。
時計を見るともう午後の1時に近かった。
スタミナを付けようと買ってきたショウガ焼き弁当は失敗で、暖まって匂いが鼻につく。
例によって朝漬けキュウリをほおばり、最後に定番のフルーツミックスゼリーのカップを
開けるとようやく人心地がついた。


山頂に戻ると、団体の登山客で賑わっていたが、私は廻りの写真を撮ることにした。
これは山頂から見た西吾妻山方面、避難小屋も見えているし、左に天狗岩も顔を見せている。
天狗岩で少し尖って見えるのは吾妻神社かも知れない。


こちらは山頂から見る安達太良山方面、噴火口の沼の平が白っぽく見えている。


山頂から南方面の写真・磐梯山を見下ろす


山頂から南西方面の写真


山頂から西方面の写真、樹木にジャマされてイマイチ、北方面も樹木が有ってよく見えず。


花友が外の登山者から教えられたと言う雄国沼の湖が見えると言うので撮った写真
中央の山のへこんだ所に、雄国沼の湖面が見える。


写真を撮っていたら、またもや蝶が飛んできて地面にとまった。
前にも撮った様な気がするが「キアゲハ」だったかな、自信なし。


安達太良山をバックした花友


磐梯山を入れてハイポーズ なんて記念撮影している。うー若い(笑)


それじゃ てんで私も記念撮影、年寄りらしくドッカと座ってね。
幸いなことに顔が暗くて見えないのが良いよね。爺の顔なんぞ見てもね。(笑)
(黒いのはトンボね)


午後1時40分頃、山頂に別れを告げて下山開始、2時40分頃には、ザレ場の急斜面のお花畑
に到着した。
疲れていても、やはり下りは早い。
3時前に山頂駅に到着、売店でアイスクリームやかき氷に飛びついた。
帰りはグランデコのホテルに寄って、日帰り入浴に浸かった。
ゴンドラリフトの券に割引券がついているので持参すると安く入れる。

朝は思わぬハプニングで天元台に行けなかったが、近場のデコ平にしたので、時間にも
ゆとりが出来て、かえって良かったかも知れない。

終わり。

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いまだにパソコンと悪戦苦闘中、なかなかブログが書けません。
スタンバイディスクという、丸ごとバックアップソフトを使って、HDDを入れ替えたのですが
突然電源が落ちて再起動するという症状が起きるので、OSの修復インストールをするか
悩んでいます。
全部バラして再組み立てすれば良いのですが、スイッチ類の配線の極性を合わせるのが
老眼で見づらく、躊躇してしまいます。

そんなわけで、調子を見ながら書いてますので、時々間が開きますがお許し下さい。

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北海道の大雪山では、初冠雪と紅葉が同時に見られるとテレビで放送されましたが
日高市の巾着田のヒガンバナもようやく見頃になったとか。

秋の便りが届くようになりましたね。
日光の男体山の山頂ふきんでも、色づきが始まったとビジターセンターに書かれています。
皆さんどちらに登られますか。


大荒れの大雪山・旭岳 このとき前夜に初冠雪で当日は強風と雨だった。
友人の一人が迷子になり、捜索隊が出る騒ぎになった。
発見出来なければ、凍死するか熊に食われるか、午後の6時を過ぎると真っ暗闇。
山麓の詰め所で待機する間、不吉な事ばかり考えていた。

7時過ぎ、無線で発見の報を聞いたとき、友人4人と飛び上がって喜んだ。
かえってきた友人は、カッパがボロボロだった。
おそらく必死にやぶこぎしたのだろう。

その友も、数年前に癌で亡くなった。
何で迷子になったのか、誰に話すこともなく。
二度と山には行かないと言って、広島の町で亡くなったのである。

9月中旬の大雪山、怪しいばかりのナナカマドの紅葉と初冠雪。
いまだに思い出は消えない。







猛暑にやられた西大巓登山・その2

2010年09月22日 | 登山

西大巓の登山口は、グランデコの山頂駅から東へ(つまり右へ)50m程行った所にある。
その付近からは、およそ東南東方向に安達太良山の山並みが見える。


山頂駅の東側から見る安達太良山

デコ平湿原から山頂駅に戻り、登山に備えてトイレ休憩と、天元台から縦走してきたという
女性ペアから情報を仕入れたりした。
天元台に泊まり、早朝に出発して来たと言う二人は、西大巓の登山道はガレ場で歩くのが
大変だったという。


10時45分頃、西大巓の山頂を目指して登山開始。
遮るものの無い登山道は、日差しが容赦なく照りつける。


南に開けた急斜面の登山道は、ヨツバヒヨドリとヤマハハコの大群落が有るお花畑だった


最初こそは軽快に歩けたが、ザレやガレの続く登山道はきつく、あげくに猛暑である
いつの間にか無口になり、しばしば足を止めて水を飲んだ。
本来なら、晴れた日の登山は楽しい筈なのだが、今年の猛暑は喜べない。


振り向くと、お花畑の向こうに磐梯山が見えた。
地表の気温が高くなり、上昇気流の雲が出来たのだろうか、山には雲がかかり始めていた


あまりの暑さに、木陰が有ったら休みましょうと頼んで、ようやく見つけた木陰で一休み
汗を拭きつつよく見たら、割れた樹皮から別な木が若葉の芽を出していた。
上を見ると、サルオガセのような地衣が垂れ下がる老木であった。

続く

パソコン絶不調でブログ書けず

2010年09月21日 | 日記

岡山県・大併和西棚田( Ohaganishi Tanada )・(日本の棚田百選)・稲穂の輝き


耕して天に至ると言われる棚田も刈り取りの時期

ただ今 パソコンが絶不調でブログが書けない状況です

西大巓の記事を書いていたのですが、パソコンが再起動とフリーズを繰り返すようになり
まともにパソコンが使えず、HDDを入れ替えで様子を見ています。
状況が落ち着きましたら、ブログを再開します。

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最近の尾瀬

9月14日に尾瀬のアヤメ平に行きましたら、気温が14度でした(昼頃)。
途中で雨が降り、悪天候でしたから、気温が下がりました。
これから尾瀬にお出かけの方は、防寒対策も考えた方が良いかもしれません。


尾瀬・横田代から至仏山・左端は笠ヶ岳



猛暑にやられた西大巓( にしだいてん )登山

2010年09月12日 | 登山
裏磐梯にさしかかったら、車を止められて「今日はヒルクライムの大会が有るので、この先
白布峠まで通行止めです。」と係員らしい人が言う。
エーッ 聞いてないよ、天元台のホームページにもそんな事は出て無かったし、助手席のI
さんがつぶやく。

運転をしている花友のkさんが「米沢の天元台に行きたいのですが」と言うと、今日は五回
目のヒルクライムの大会が有るので、7時半から10時半までここから白布峠まで通行止め
だと言う。
そう言いながらも「まあこの先の早稲沢で止められたら諦めてください。」と言いつつ
手を振って行けと合図する。

9月5日(日曜日) 早朝の4時20分に集合して、常磐、磐越と高速を走り、花友の二人と
私の3人は、山形県の米沢にある天元台ロープウェイから西吾妻連峰へエゾリンドウを見に
行くつもりで、来たのであった。

天元台は、裏磐梯から白布峠を越えていく県道2号線を北上するか、米沢から同じく県道
2号線を南下してくる一本道である。
その一本道の福島県側を止められてしまったのだから、たまったものではない。
天元台のホームページにそのことが出て無かったのは、ヒルクライムが福島県の北塩原村
商工会で、天元台は山形県なので横の連絡が無かったのだろうか。

とりあえず行け行けと合図するので、県道2号線を桧原湖に沿って北上した。
7時30分を3分ほど過ぎていたが、気の毒に思って通してくれたのだろう。
すでに自転車で走っている人もいるので、スピードは出せない。
Kさんも心得ていて、安全運転している。

だが幸運は長くは続かなかった。
早稲沢口についたら、すでに通行止めの柵が設けられ、係員が旗を振って通れないと言う。
仕方が無いから左に曲がって桧原湖の西岸を南下する。
こうなったら行き先を変更するしかない。
福島から浄土平に行くか、裏磐梯のグランデコから西大巓に行くしかないと私が言うと
Kさんがスキーで行った事があるグランデコに行くことになった。

ヒルクライムについてはこちら

グランデコのホームページはこちら

天元台のホーページはこちら

グランデコのパノラマゴンドラは往復1500円なのだが、KさんがJAFの会員なので、会員割引
で3人分を買ってくれて、一人1300円ですんだ。


山頂駅の写真 標高1,010mの山麓駅から標高1,390mの山頂駅までは、およそ15分で登る。


ゴンドラから南を見ると、噴火で崩れた山肌を陽に染めて、磐梯山が大きい。


山頂駅から西のデコ平湿原に向かって、早くもカンカン照りの道を行く。


近くのゲレンデを横切る時、遮る物もなく磐梯山の山容が見える。
気温が高いせいか、遠くの山が霞んで見える。


湿原の直前に、熊の爪痕だという木の皮をむかれた立木だとか


雪の重みで360度、幹が曲がりくねった木も立っている。


山頂駅から20分ほどで、デコ平湿原に到着する。
ここは湿原の廻りをぐるりと周回するようなコースで、木道も施設されている。
私は重いザックをベンチにデポして、カメラだけを持って出かけた。




湿原に入ると、エゾリンドウとウメバチソウが沢山咲いている。


ウメバチソウの花


南側の木道に回り込むと、オゼミズギクが咲いていたが、ピークは過ぎていた。
但しグランデコで出しているパンフレットに
は、単なるミズギクとして紹介されている。
違いを見分けるには、茎の上部の葉裏に腺点が有るか無いかで同定するらしい。


これは私も初めてお目にかかった花で、どうやら「ナガボノシロワレモコウ」だと思う
別名で「シロワレモコウ」とも呼ぶらしい。
残念なことに、これはパンフにも乗っていない。

パンフに乗っている花で、見つからなかった物も有る。
それは「カワラナデシコ」の花で、三人とも見つける事ができなかった。


ゲレンデの原には、ヨツバヒヨドリとヤマハハコの大群落があり、ヨツバヒヨドリの花に
2千キロもの渡りをするという「アサギマダラ」が吸密していた。
そういえば、今日はグランデコのイベントで、アサギマダラの観察会があり、番号の入った
ゼッケンをつけて、参加者が網を持ってゲレンデを歩き回っていた。

続く。


那須・2008年秋景色

2010年09月10日 | 写真

2008年10月12日、沼原の紅葉・草もみじがいかにも秋を告げている。


姥ヶ平のひょうたん池から茶臼岳の紅葉・大混雑で岸辺に降りられないしさざ波もあって
逆さ茶臼岳は撮れず・早朝の無風時に行かないと無理かも


ひょうたん池の近くから朝日岳方面の紅葉・空の表情を入れた


上と同じ方向をズームして80mmで撮ったもの・赤と緑のコントラストが良かったので


姥ヶ平から牛ヶ首に登りながら、振り返って撮った写真・雰囲気を出すためにあえて登山者を入れている。


日の出平の中腹から茶臼岳の紅葉・遠近感を出すため左下に人物の後ろ姿を入れアクセントにした。


南月山から白笹山に向けて・笹原の紅葉と白笹山

今年は異常高温で紅葉は期待出来ないかも

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特別公開・花友の撮った南月山の花


アカバナシモツケソウと茶臼


ヒメシャジンの群落


ウラジロタデとコキンレイカ・後ろは判りますよね(笑)


コバギボウシのアップ


コオニユリ
撮影は2008年8月10日 花友のKさん撮影 カメラはパナのルミちゃん

那須・南月山のイワインチン・その6

2010年09月09日 | 登山

南月山の三角点の近くに、オヤマボクチが咲いていた。
昔、マッチの無い時代には、火打ち石という石を打ち合って火花を出し、このオヤマボクチ
の花後の綿毛と、葉裏の綿毛を集めて、その火花で綿毛に火を付けるのに用いたという。

オヤマ(御山)とは、昔茅葺きの屋根に使うカヤの材料を確保するために、カヤの生えている
草原を、御山とか葉場山とか呼んで村で大事にしていた。
そんな草原に良く咲くのが、このオヤマボクチやハバヤマボクチであった。
ボクチとは、火付けの材料に使うので「火口」と書き、花の名前を漢字で書くと「御山火口」となる。

尚、別名のヤマゴボウは、この草の根をゴボウのように味噌漬けにして食べる地域が
有ることに由来するらしいが、私は食べた事がない。
と言うか、茅葺きの屋根も無くなり、茅の草原も無くなり、オヤマボクチも減っている。
食べたらバチが当たるというものだ。


南月山から日の出平への尾根は、火山礫のゴロゴロする尾根で、一種荒涼たる面影がある
そんな一角に、こんな石造が立っている。
由来や名前も知らないが、一見すると姥神と言えそうな表情である。
何となく背筋がゾクッとするのだが、、、、、。

数年前には、近くに石で囲った小さい花壇のような物があり、コマクサが植えてあった。
元々自生しない花を持ち込むのは、盗掘と同じく自然破壊の行為なのだが、今回は
確認する事を忘れてしまった。


さて目的のイワインチンであるが、火山礫と草付きの境目に黄色い花が点々と咲いている。
大きな写真は、最初のページに載せてあるので、そちらをご覧下さい。


南月山で有名なのは、8月上旬から中旬にかけて、コキンレイカの大群落が見られる事だろう。
しかしこの時期になると、とうにピークは過ぎて、わずかな咲き残りが有るだけである。
この花は、一般的には「ハクサンオミナエシ」と呼ばれているが、私は花姿から別名の
コキンレイカの方が好きである。


ウラジロタデも花盛りである。
葉っぱの裏が白っぽいのでこの名が有る。
火山などの荒れ地に、真っ先に生えるので、パイオニア植物とも言われていると聞いた
ような気がする。ウーン誰かメモリを増設してくれ。(笑)


日の出平に続く稜線も霧に覆われ始め、茶臼岳の勇姿も見えない。


火山礫の中に、盛り上がるように群落を作っているのはウラジロタデである。


後ろを振り返ると、南月山にもガスがかかり始めていた。


日の出平に近くなると、火山礫の道からナナカマドやコヨウラクツツジの低木の樹林帯と
なり、展望は無いが傾斜も緩い歩きやすい道になる。


足下には、時々エゾリンドウがひっそりと咲いていたり。


まれにオヤマリンドウが咲いていたりする。


この時期に良く目にするのはこの花で、私はシオガマギクだと思っているのだが、トモエ
シオガマという人もいるので、同定しないでおこう。


午後1時56分、日の出平の分岐に到着、さっきまで見えなかった茶臼岳が見えている。


日の出平の分岐から見る茶臼岳。段々空の色が暗くなっている。


日の出平周辺案内図に書かれている説明文。


こちらはミネザクラの案内看板。


上の写真の説明文をトリミングで拡大して読めるようにした。


分岐にはベンチも有り、一休みするには丁度良い。
ザックを降ろして喉を潤した。

空の雲の色も、生暖かい風も、やがて雨が降り出す気配を見せている。
三脚はザックのサイドにくくりつけ、カメラにはレインカバーを掛けて首にかけた。
ザックにもカバーを掛けて、レインウェアーはいつでも取り出せる様に、ザックの一番上に
入れ直した。


ベンチでゆっくり休みたいところだが、雷雨を避ける為には仕方がない。
ミネザクラの多い日の出平の道を急ぎ足で歩き出した。
花友には、藪こぎの様な道だと聞いていたのだが、歩いてみると綺麗に笹刈りされて
歩きやすい道になっている。

日の出平に咲いていたヤマトリカブト。
一部は種に成りかかっている。
アキノキリンソウも咲いていたが、急ぐのでパス。


いい加減歩いたと思ったら、こんな案内が出ている。
えーっ まだ3.7Kmもあるのかよ、とっ遠いよー。
うんざりである。しかし今更引き返す事も出来ない


日の出平から沼原への道は、初めは南の白笹山にめがけて平坦な道を歩く。
平坦な道も終わり、尾根の先端に出たら北西に向きを変えて、トラバースするように
沼原方向に延びている尾根に向かう。


最初見えていたこの尾根を越したら下りかと思っていたら、もう一つ先があった。


この尾根の笹原の中にもエゾリンドウやオヤマリンドウが咲いていた。



やがて右に小さな池が見えて、立木に池の名前が表示されている。


ところが、その名前が読めないのだ。肝心の部分が木の葉に隠れて見えない。
皮肉な事に、下の「ゴミは持ち帰りましょう」だけが判る。

そこから先は、ジグザグの下りで、延々と樹林帯を下っていく。ハアッ、、、、。


それでも途中にはこんなツルリンドウも咲いていて、疲れた心をいやしてくれる。


ようやく日の出平の登山口に着いた時は正直ホッとした。
ここから600メートルほどで沼原分岐に出る。

沼原分岐から左に入ると1キロほどで駐車場に着く。


駐車場から沼原に行く道に出て登山は終わった。時間は午後の3時45分である。

駐車場に戻ったら、残っている車は4~5台であった。

私がガスバーナーでコーヒーを湧かし、静かな一時を楽しんでいたら、帰りかけた車が
再び戻ってきて、窓を開け「木道の工事はいつまでですか?」と聞いてきた。
車の中には奥さんと娘さんらしい家族が乗っていて、こちらをにこにこ見ている。

先ほど、駐車場の入り口で逢った中年のご夫婦に、木道に入れる日を説明していたのを
聞いていたのだろう。
「工事は12月中旬まで続きますが、工事の無い日曜日とか、平日の工事の始まる午前
8時30分前の早朝なら、開けて有るので入れますよ。」と説明した。
すると「日曜日は駐車場が混むでしょう」という。
「10時前に来れれば大丈夫だと思います。」と答えると「ありがとう!」と言って
帰って行った。

関係者でも無いのに、私もお節介な性分である。

沼原の駐車場から、県道に出たとたん、土砂降りの雨になった。

終わり。










那須・南月山のイワインチン・その5

2010年09月08日 | 登山
白笹山(1719m)から南月山(1775.8m)への道は、深い笹原の中を一旦鞍部まで下り、再び
南月山へ登り返す。




那須の山の針葉樹は、厳しい環境を現すかのような樹形が多い。
那須の山で最も有名な気象は、身体を吹き飛ばす様な強風である。

私の見るところ、流石山から大倉山に続く稜線と、日の出平の長い尾根に挟まれた谷筋に
北西方向から吹き付けた風がよせ集まって風力を増し、姥ヶ平で茶臼岳に阻まれて、茶臼岳
の北と南に別れ、北は峰の茶屋と朝日の肩に吹き上げ、南は牛ヶ首に吹き上げているように
見える。


白笹山から笹原の道を下っていくと、左前方に日の出平と南月山を結ぶ稜線の上に、霧に
隠れるように茶臼岳の頭が見えた。
午前中はうるさく鳴いていたセミも、不思議な程しずかになった。


白笹山と南月山の間で、ツルリンドウの白い花を見つけた。
アルビノと呼ばれる色素の抜けたものかどうかは判らない。
付近に色の薄いツルリンドウが沢山有ったからである。
それはともかく、ツルリンドウの白花を見たのは初めてであった。


近くには、赤い実をつけたツルリンドウも有った。
南月山は、昔から花の山として有名だったらしいが、私の見るところ、日の出平、南月山
白笹山などの、那須連山の西の地域は、ツルリンドウの宝庫と言っても良い。


雷雨が来る前に、早く下山しなければと思いながらも、ゴゼンタチバナの真っ赤な実が
目につくと、思わず撮影してしまうのは、花好きのサガである。


丁度目の高さの土手の上に、タケシマランの赤い実も見えた。
もうピークを過ぎたと見えて、いくつかの実は落ちて花柄だけが下がっている。


たぶんウラジロモミだとおもうが、登山道を塞ぐ形で横たわっている。
まるで生きたベンチの様で、腰掛けるのには丁度良い高さであった。


ムシカリの実も赤く色づいている。
同じガマズミ属なので、ガマズミとの見分け方が判らなかったが、最近、実が赤くなる頃
花序の柄の部分が、実と同じように赤く色づく事が判った。
もっとも、そんな事はすぐ忘れてしまい、毎年花友に聞いて呆れられているのだ。
人間の頭も、コンピュータのように、メモリが増設出来れば良いのだが。


午後1時過ぎ、南月山の頂きについた。
本来は薄いブルーなのに、汗で濡れて濃いブルーに変わったシャツが、気温の高さを証明
している。
南月山の名称は、那須岳は古い信仰の山で、出羽三山との関連も有るのか、茶臼岳は
別名「月山」と呼ばれ、それより南に有るので「南月山」と呼ばれるようになったという。

南月山の頂きには、南月山神社の古い石祠と神社名を刻んだ石碑が建っている。
少し南東側に二等三角点がある。
面白いのは、南月山から日の出平にかけて、本来は高山帯に生育するハイマツが有ることで
高山に属する日光白根山にはハイマツが無い。
1700m級の亜高山に何故ハイマツがあるのか、考えると面白い。
那須でも特に有名なのは、三本槍岳のハイマツ帯であろう。


記念撮影していたら、蝶が飛んできて地面にとまった。
どうも「キベリタテハ」とか言うタテハ蝶の仲間らしい。


山頂には、アズマシャクナゲの解説盤が立っていて、南月山から黒尾谷岳にかけて
アズマシャクナゲの群生地があると書かれている。

それにしても、登山者を一人も見ていないし、誰も上がってこない。
これほど静かな南月山も初めてであった。
妙に生暖かい風が吹き、霧が廻りの山を覆い始めていた。
つづく。

しばし休養します

2010年09月06日 | 日記

デコ平湿原に咲く「エゾオヤマリンドウ」右端の花にハナアブがホバリング中

昨日、9月5日、山形県米沢の天元台から西吾妻山にエゾリンドウの花を見に、花友二人と
出かけたのですが、裏磐梯のスカイバレーでヒルクライムが開かれる為、白布峠までの道が
通行止めにされてしまい、やむなく予定変更して、裏磐梯のグランデコパノラマゴンドラで
山頂駅まで登り、デコ平湿原と西大巓(にしだいてん)に行くことにしました。

目的の花は見られたのですが、西大巓の登山で猛暑にやられました。
特に私は汗かきなので、カンカン照りの登山でダウン寸前でフラフラでした。

但し西大巓の360度の大展望は素晴らしいものでした。
東隣の西吾妻山はもちろん、磐梯山と安達太良山の三つの百名山がくっきり。

と言うわけで、ただいま続編を書いている那須の南月山の記事は、体力が回復したら
掲載します。
申し訳ありません。


那須・南月山のイワインチン・その4

2010年09月03日 | 登山
(都合により俯瞰図を削除いたしました)

各区間距離 及びコースタイム(目安)上り・下り
登山口→白笹山 2.5Km 上り1:50・下り1:15
白笹山→南月山 1.3Km 上り1:00・下り0:45
南月山→日の出平 1.1Km 上り0:30・下り0:30
日の出平→日の出平登山口 2.8Km 上り2:00・下り1:20
日の出平登山口→沼原分岐 0.6Km 上り0:10・下り0:10
沼原分岐→沼原駐車場 1.0Km 上り0:15・下り0:10
総距離 9.3Km この道順で一周おそよ5時間の見込みになる。(食事・休憩含まず)

少し見にくいので説明すると、登山口の左が駐車場で、さらにその左が調整池である。
調整池の上(北)に赤紫の腺で描かれている楕円形のコースが沼原湿原の木道
(沼原調整池を示すオレンジの腺が図に紛れて見にくくなって申し訳ない)

湿原から戻って、改めて登山の準備をした。
アクエリアスの500mlのボトルを三本を入れたが、少し不安であった。
もしかしたら足らなくなるかも。(後で不安は的中した)
余分に持参していたが、荷物を軽くしたいが為にケチったのである。

そしてGPSも忘れてきた事に気がついた。
筑波山の観察会に持って行ったザックに付けたままで忘れたのだ。
那須連山でただ一つ未踏の黒尾谷岳に行くつもりであったから、これは大失敗である。
なんて事だ、しかしクヨクヨしても始まらない。気を取り直して食料と非常食のチョコを
入れて出発準備完了。


白笹山への登山口は、車道の突き当たりから右に入る。言うなら駐車場のトイレの右脇の
車道から入るのだが、案内板も何もない。
しかも入り口は踏み跡のような細い道で、排水溝を越えて入るので、初めての人は判り
づらいかも知れない。
9時40分頃、登山口を出発。

しばらくは平坦な樹林帯の中を歩くが、中にはいると笹は刈り払われて道はしっかりしている。
トイレの脇でクレーンを操っていた作業員の声が、時折風に乗って聞こえてきたが、鳴き交わす
セミの声が、いかにも蒸し暑い初秋の昼である。


少し開けた所にでたら、そこに最初の案内標柱が立っており、まっすぐが白笹と南月山方向
を示している。
日差しで文字が読めなくなってしまったが、黒くなっている方が白笹山・南月山の表示
白く飛んでいる方に沼原駐車場の表示がある。


だがここから左に入る踏み跡も有るので紛らわしいが、そこには白笹山の方向を示す
小さな案内板も建てられていた。


付近にはヤマハハコの花も咲いていたり。


少し先の道ばたには、ウツボグサも点々と咲いて日差しを一杯に浴びていた。

再び笹と樹林帯の道になり、ムッとするような熱気に汗がしたたり落ちる。
首に巻いた登山用の吸湿・速乾・消臭の長いタオルも、乾く暇がない。
アクエリアスを一口飲もうと立ち止まり、何気なく足下を見たら、アオスズランのような
花がひっそり咲いていた。


石のゴロゴロする枯れた沢を渡り、しばらくするとバイプに細い板を渡した橋がある。


こういう橋は、どこまで信用して良いのか判らないので、片手でしっかりパイプをつかんで
渡った。
段々傾斜がきつくなって、こんな暑い日に、このコースを選んだのは失敗だったかもと少し
後悔していた。


白笹山は、名前のごとく笹と樹林帯のコースで、急登の連続である。
辺りを見回すと、五葉ツツジの大木が結構有るのだ。
春のツツジの時期は、白い花で彩られるであろう。
足下には、五枚の葉のゴカヨウオーレンと思われる葉が無数にある。


いい加減くたびれた時、L字型に曲がった木が有る。
ベンチ替わりに座って、喉を潤すと、飲んだ水が汗となって噴き出してくる。


やっと二つ目の案内標柱が有った。
そこはY字型の分岐で、白笹山は左に登る。
右方向の直線道路は、どうやら作業用の道路らしい。

沼原へ1.5Kmと言う、立木に縛り付けた看板を見送り、尾根を回り込むと


笹の葉は刈られているが、茎が40Cmほどもある笹竹の残っている登山道になった。
こんな所で転んだら、お尻に穴が開くこと請け合いである。


やっと白笹山へ0.5Kmの案内板があった。
時計を見ると11時20分を過ぎている。
ところがである。この500mの長いこと。
暑さと、喉の渇きに疲れているので、いつもより距離が長く感じるのである。

空を見ると妙な雲が広がりつつ有った。


登山道に咲いているのはイワオトギリの様である。
葉っぱをすかしてみると、黒点が葉の全面に有った。


ジグザグの急登を上り、左の樹林が切れた所で、日の出平から伸びる尾根が見え、場所に
よっては、沼原の湿原が霧の間に見えたりする。

昨年、那須の紅葉を見に来た時、今日とは逆に白笹山から沼原に下ったが、その時に
このコースにはツルリンドウが多い事を知った。


今年も、ツルリンドウが沢山咲き出していた。


ツルリンドウ リンドウ科ツルリンドウ属 茎は蔓性で、花がリンドウに似る。
花の色は淡紫色でトランペット形。実は楕円球形で赤い。


11時58分、白笹山山頂にたどり着いた。この山頂は展望がない。
証拠写真を撮って、直ちに昼食にする。

大汗をかいたので、コンビニで仕入れた朝づけキュウリをバリバリ食べる。
失った塩分の補給には、これが一番である。生き返ったような気がする。

ゆっくり休みたい所だが、空模様が怪しい。
このところの北関東の山沿いは、激しい雷雨に見舞われているらしいから、雷雨の来る前に
下山しなければならない。
黒尾谷岳に行くのは諦めた方が良い。

南月山のイワインチンの写真を撮ったら、同じ道を帰るつもりだったが、登りのきつさで
ピストンするのは嫌になった。
頭の中で帰りのコースをどこにするか考えて、そう言えば日の出平から沼原に抜けるコース
が有ることを思い出した。
以前、花友が歩いて、藪こぎで嫌な道と言っていた事がある。

沼原の入り口に熊注意の看板が有ったから、注意すべきは熊との遭遇である。
ザックの熊鈴をなりやすい位置に変更した。
コースが決まったから直ちに南月山めがけて出発することにした。
続く



那須・南月山のイワインチン・その3

2010年09月01日 | 登山
沼原湿原に咲く花達


ヤマトリカブト キンポウゲ科トリカブト属 花の形が雅楽の怜人がつける冠の鳥兜に
似ている事による名前、ヤマは多種との区別の為につけられただけと言う。
何年か前には、保険金目当ての殺人にも使われた毒草としても有名。


タムラソウ キク科タムラソウ属 一見するとアザミに似ているが、葉にトゲは無い
名前の由来には諸説有り、一つには紫の花を多数つけるので多紫草になり、それがタムラソウになったと言う説もあるという。


キンミズヒキの群生 バラ科キンミズヒキ属 花がタデ科のミズヒキの花のつき方に似て
花が黄色なので金水引の名前がつけられたと言う。


サワギキョウの群生 キキョウ科ミゾカクシ属 沢辺など湿った草むらに咲き、花色が
キキョウの花と同じ青紫色なので沢桔梗と名付けられたと言う。


サワギキョウのアップ


ヤマハハコ キク科ヤマハハコ属 ハハコグサに似ているが大形で、山地に自生するので
山母子の名前がつけられたと言う。


ノハラアザミ キク科アザミ属 植物写真としては、これは失敗作であった。
ノアザミなどと区別するためには、根生葉も写さなければならなかったからである。
相違点は総包が粘らない事と、花期にも根生葉が残り、中央の葉脈が暗赤色をしていると言う。