花と山を友として

何よりも山の花が好き、山の景色が好き、山で出逢う動物が好き、そして山に登る人が好き。
写真と紀行文で綴る山親父日記

安達太良山・紅葉劇場その3

2013年10月18日 | 登山

(今回は撮影しなかったので、3年前の写真で説明)
くろがね小屋の前に丸太のベンチなどがあり、休憩出来る
ようになっている。
比較的風当たりも弱かったので、ここで昼食にした。
(例によってこちら向きの登山者にはモザイクをほどこした)

風が無ければ、最高の休憩場所で、目の前の鉄山の紅葉が
流れる雲の影で、スポットライトを浴びた舞台のようであった。
くろがね小屋の客の誰かが、名前の元になった黒い鐘を鳴らした
カーンと冴え冴えとした音色が谷にこだまし、風に乗っていった


くろがね小屋の上流側は立ち入り禁止になっていてロープも
張ってある。岳温泉などの湯元になっていて、噴気口から
有毒ガスが出ているのだ。
登山者が5~6人、ロープの中に入り込んで休んでいた。
「あそこ入っちゃダメだよね」と話しをしていたら
くろがね小屋の方から男性が一人、駆け上がってきて叫んだ
「そこは立ち入り禁止ですよ、有毒ガスが出てますから
何があっても責任はとれませんよ。すぐ出てください。」
あわてて全員が降りてきた。

立ち入り禁止の看板も有るし、ロープも張ってある。
それでも尚、入る人がいる。公営とはいえ、くろがね小屋の人も
大変である
ロープをピーンと張り直して小屋の人が降りていった。

時間がおしていたので食事の後、コーヒーも飲まずに出発した
少し登ると巨岩が散在する開けた場所がある
そこからは「くろがね小屋」も見下ろせる展望がある
少し遅れているIさんを待って、光と影の織りなす紅葉を見ていた


光と影の織りなす自然のページェントが繰り広げられる








篭山から勢至平に続く尾根の上が赤く燃えている。
Kさんは言う「あれはきっとナナカマドの実だよ」
それほど今年はナナカマドの実が付いているのだ。
遠く二本松の町が霞んでいた。


矢筈森と篭山の間に有る「峰の辻」の尾根を目指して
登ります
峰の辻は、4つの登山道が交差する重要な場所である。


これも3年前に撮影した峰の辻の案内標柱

最初はここでコーヒータイムにするつもりだったが、風が
強くて「低体温症になるよ」と言うのであきらめ、どの
コースで登るか聞くと、「時間がないし「沼の平」は前回の
時に見たからパスして、安達太良山に直登するコースを
行きましょう」という。

ということで、前回の時に見た「沼の平」の写真を紹介

沼の平の全景
ここも3年前にブログで説明しているので、それをそのまま
引用コピーする。

以前は、この沼の平を横切って馬の背に登るルートが有ったが
平成9年の9月15日 午前10時過ぎ、関東から来たグループが、沼の平に到着後
濃霧に巻かれて道を失い、3班に別れて道を探りながら進んだところ、その内の南に
進んだグループが、障子ヶ岩の絶壁に阻まれ、引き返す事になり
その途中で火山ガスを吸った4人が次々と倒れて死亡した為、その後沼の平のコースは
入山禁止になった。(山渓のYAMAPから引用加筆)
また同じ理由で、馬の背からくろがね小屋に向かうルートも入山禁止となっている。

日本百名山を書いた深田久弥も岳温泉から勢至平を通り、くろがね小屋に一泊して
馬の背に登り、沼の平の様子を次のように書いている。
「三方をものすごい岩壁に取囲まれたこの平は、その名の通り以前は沼だったそうだが
今は砂地に化している。
明治33年(1900年)の爆発でここにあった硫黄精錬所が害を被り、70余人の従業員が
全滅したという。」

これを読めば、この沼の平が比較的新しい火口である事が判る。
深田は、その後山頂に登り、「霧に包まれて眺望は得られなかったが、山頂を極めた
喜びに変わりは無かった。」と書いている。


これを読めば、くろがね小屋の上流側が立ち入り禁止に
なっている理由がわかるであろう。

長くなったので話しを戻して


峰の辻から安達太良山に向かうコースの様子、もちろん山頂は○○の形
だから判るよね。(笑)


苔に覆われ緑に染まった美しい谷の脇を登ってゆくと


逆光にキラキラ輝くカヤが有ったりして、思わず立ち止まる。
振り返ってみると


矢筈森から峰の辻に下る道に大勢の登山者が見えた


峰の辻も明るい日差しに照らされている。


もう少し上から再び振り返ると、矢筈森の尾根が帯のような
黒い影に染まっていた。


振り仰げば、山頂の肩の薬師岳コースとの分岐がもうすぐだった。

この後、私たちは山頂には登らず、薬師岳に向かって長い坂道を
下っていった。
石かごろごろしたり、段差が有ったりしたが、またもやツルリンドウ
などの花に癒されて下った。
仙女平の分岐で、風の当たらない場所を見つけ、ようやく暖かい
コーヒーを入れた。時間は午後の2時20分過ぎだった。

これがこの後の悪路の下山で役に立ったのである。
疲労がたまると、思いがけない物につまずいたりする。
本人は上げたつもりでも、足があがっていないのだ。

暖かいコーヒーで覚醒した身体が、事故を防いでくれた


振り返れば、早くも日が傾いて紅葉の斜面の陰影が濃くなっていた


ようやく薬師岳展望台に到着すると、「この上の空がほんとの空です」
と書かれた二本松市の記念標柱が立っている。
この言葉は、高村光太郎の詩集「智恵子抄」に書かれた妻千恵子の
言った言葉に由来する。
千恵子は二本松市の造り酒屋の娘だったから、二本松市が記念に
立てたのであろう。
故にここは記念撮影のメッカになっている。

尚、このことについては、日本百名山の深田久弥氏も書いているが
花の百名山の安達太良山の項で、田中澄江さんも詳しく
書かれているので一読をおすすめする。


日がかげって輝きを失ってしまったが薬師岳展望台からの
紅葉の眺め、ゴンドラリフトが動いていたらと残念だ。


薬師岳展望台から見る山頂方向の展望
左下の登山者が歩いているのが五葉松平に向かう下山路


五葉松平には立派な標柱が立っていた。
ここからスキー場のゲレンデに降りるコースは、とんでもない
悪路で、ドロドロの急坂と段差で、登山靴が泥まみれだった
無事に降りられたのは、あの暖かい一杯のコーヒーで覚醒した
からに相違ない。

午後4時過ぎ、ようやく山麓の切符売り場に戻ってホットした。
まさかの大渋滞から始まった紅葉劇場のドラマもようやく終わった。

(この山旅が復興支援の一助になることを願って)









安達太良山・紅葉劇場その2

2013年10月17日 | 登山

10月13日に歩いた安達太良山の軌跡図、半時計回りに歩いた
歩いた距離は、およそ13.5Kmである。(コース距離ではない)
(二万五千分の一の地図を画面に収まるように80パーセントに
縮小してある)

ゴンドラリフトが運休する程の風である。
リフトの山頂駅を見上げると、黒い雲が次から次へと流れていた
風に乗って霧雨が吹き付けてくる。
鼻水が出そうな寒さである。

一時避難を兼ねて切符売り場の建物に入った。
中のトイレは順番待ちの長い行列が出来ていた。
「男性は空いているらしいよ。」とKさんが言うので、「男性は
空いてますか?」と行列の人に聞くと「空いてますよ。」と言って
列の間を開けてくれた。

風は相変わらず吹き付けてくるが、霧雨が収まってきたので出発
することにした。
時間は10時少し前である。予定よりも1時間は遅れていた
薬師岳から回るか、くろがね小屋から回るか聞いたら「くろがね
小屋から回ろう。」という。

スキー場の下を北に向かって歩くと、やがて安達太良渓谷自然
遊歩道の橋を渡って、旧道の登山道と馬車道の林道の分岐に出る。
旧道は直登の道で何度か馬車道と交差するが、滑りやすい道である
馬車道はジグザグに登るので距離は長いが道は広く歩きやすい。
長い林道の登りも、咲き残りのアキノキリンソウやエゾリンドウが
励ましてくれる。
ツルリンドウの赤い実も沢山出会った。

馬車道は樹林下を歩くので、風の直撃はさけられたが、それでも
寒くて花友は何度も鼻をかんでいた。
梢をならす風の音を聞いていると、北原白秋の「里ごころ」という
歌を思い浮かべる。確か中山晋平の作曲だったと思う。

笛や太鼓に さそわれて
山の祭りに 来てみたが
日暮れはいやいや 里こいし
風吹きゃ木の葉の 音ばかり

岩手の実家は山の中腹に有って、栗駒おろしの西風(ならい)が
当たった。
ゴーゴーと風が泣き、カタカタと雨戸がふるえた。
ミシミシと家がきしみ、ホーホーとフクロウが鳴く。
寂しい夕暮れ時には、この歌の替え歌を歌った。
山はいやいや 風ばかり、、、、、、、。

この歌を思わず声に出して歌ったら、前の登山者が後ろを
振り返って笑った。

きつい登りからやや平坦な道になると、勢至平の展望所に着く
左に踏み跡を分けると、躑躅やドウダンに囲まれた展望場所がある

左はしのピークが安達太良山の山頂で、その形から乳首山とも
呼ばれている。
右のピークは篭山である。


こちらは左が篭山で右が矢筈森である

参考の為に、同所付近からの展望図を掲載する



勢至平付近の登山道

やがてくろがね小屋のある鉄山が見えてくると、付近は
昨日の写真の様な風景に変わっていく。
この付近は、3年前の2010年10月17日にも来ていて
その時は、ゴンドラリフトに乗って薬師岳から歩いた。
そのため、くろがね小屋付近に着いたのが午後だったので
曇り空になってしまったが、紅葉はもっと良かったのである

3年前のくろがね小屋付近の紅葉


同じく3年前のくろがね小屋付近の紅葉


同じく3年前の紅葉


紅葉のトンネルを抜けて、思わず笑顔の私
以上3年前の紅葉と比べてみると、今年はピークが
過ぎていたような、、、、、、。




安達太良山・紅葉劇場

2013年10月16日 | 登山

安達太良山の鉄山の紅葉1


鉄山の紅葉2


くろがね小屋付近の紅葉
左の山が矢筈森、右の山が鉄山、間が馬の背
真ん中にチラッと見えているのがくろがね小屋
馬の背の向こう側が沼の平にあたる。


鉄山の紅葉4


くろがね小屋の付近は、ナナカマドの実が鈴なりで
山が赤く見えるほどだった。

10月13日(日曜日)晴れ予報を信じて、福島県の安達太良山に
紅葉登山に行った。
安達太良山は、那須岳と並んで強風で有名な山である。
だが、そんなことはすっかり忘れていたのである。
岳温泉から駐車場に向かうと、とんでもない大渋滞に
巻き込まれてしまった。
それは安達太良山の紅葉劇場の幕開けだった
渋滞しているのに、下ってくる車も多い。
「こんなに渋滞するなんて初めてだね。」などと話をしながら
何とか駐車場に滑り込んだ。

そして、ロープウェイの切符売り場に行って、驚きの事実を
知ったのである。
只今、ゴンドラリフトは強風の為、運休しております。」
と張り紙がしてあったのだ。



筑波山自然展が始まりました

2013年10月08日 | 登山

今日から始まった筑波山自然展の案内表示


会場の窓際には、筑波山に生息する動物の剥製も
展示されている。

筑波山自然展は、筑波山の御幸ヶ原にあるケーブルカー山頂駅の
2階で開かれている。
詳しくは「つくば環境フォーラム」のホームページをご覧ください

筑波山でどうしても撮りたい花が有ったので、会場にNさんを尋ねて
ふらりと寄ってみた。
会場で花情報などを聞いていたら、観察会でご一緒するSKさんも
会場に来て、「スライドショーを見ましたよ」といきなり言う。
一瞬なんのことか判らず、「 ?? 」と思ったのだが、少し話しを
聞いて、このブログに載せた那須の紅葉のスライドショーの事だと
判った。
彼女も紅葉の時期では無いが姥ヶ平には行った事があるという。

近所のスタンドに、午後2時に車のオイル交換を頼んでおいたので、
ちょっとだけ男体山の入口で写真を撮って帰るつもりだった。

ウスキツバメエダシャクと思われる白いガが吸蜜している写真を
撮っていたら、SKさんもやってきたので何なのか聞いてみると
インストラクターとしてガイドする為の下調べをしているという。
そのSKさんから面白い形をしているといって教えて貰ったのが

ミツバウツギのこの実である。何かがスボンをはいたようで可愛いと
言うのである。SKさんごめん、最近耳が遠くて、、、。オイ(笑)
それはともかくとして、この実を見たのは初めてである。感謝
(光っているのは雨で濡れた為、光沢ではない )

男体山の入口ではサラシナショウマが風に揺れていた。


会場に行く前に見たアケビの実、口が開きかかっている。


アケビも食べごろである。

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minoさんの独り言
9月の森ボラに参加したとき、「私も71歳になったが誕生日が乙女座
なのが笑えるよね、いかつい顔でさ。」とNさんに言っていたら、今回から
参加している女子大生に「可愛い!!」なんて言われてしまったけど、もちろん
私が可愛いのではない。乙女座の事である。

問題なのは、年と共に聴力と視力が落ちていることである。
車の中なぞでは、半分も話がわからないときがある。
といって、何度も聞き返すのも失礼な気がして、聞けないでいる。

そのことを花友にも打ち明けたら、私に話しかけても返事がないから
おかしいと思う時が有ったという。
kさんは、聴力は1歳を境にしてどんどん落ちていくのよと慰めてくれたが
そのことで誤解されるのはつらいことである。

それにしても補聴器は値段が高いよね。









奥日光・五色山の紅葉はピーク過ぎでした

2013年10月07日 | 登山

日光白根山と五色沼


五色山と前白根山の斜面は、紅葉のピークは過ぎてました


10月初めに来ていれば良かったかも


五色沼のほとり


唐松の黄葉と日光白根山(五色山から)

せっかく金精トンネルの登山口から登って、金精山の
難所を越えていったのに、紅葉のピークは過ぎてました。
一時、ガスがかかり白根山も見えなくなる程凄かった。

明日から筑波山の自然展が始まるので、本日はここまで


那須・姥ヶ平の奇跡の紅葉その2

2013年10月04日 | 登山

那須の大丸温泉(おおまるおんせん)の手前で見た朝焼け
電線がねー。


スキー場近くのPのスペースからモルゲンロート風の那須岳


10月3日に歩いた那須・姥ヶ平のコース図
峠の茶屋前の県営駐車場(無料)に車を駐めて、登山者指導センター前の
登山口から出発 、(駐車場は標高1462mである)
登山口→中の茶屋跡中間点(標高1610m)→峰の茶屋跡避難小屋(標高1725m)
→硫黄鉱山跡分岐→無限地獄→姥ヶ坂→姥ヶ平→姥の石仏→ひょうたん池
→姥の石仏→三斗小屋への道の案内標柱まで入る→姥ヶ平に戻る→牛ヶ首
(牛ヶ首の標高は1730m)→無限地獄→硫黄鉱山跡→峰の茶屋避難小屋→
剣ガ峰をまいて恵比寿大黒の標柱まで→峰の茶屋→登山口へ下山
距離8.77km 時間5時間37分(食事や休憩を含む) 駐車場に12時少し前についた

以下の写真は、峰の茶屋までの間に撮影したもので、強風の中の手持ち
撮影で、ブレてぼけているが、紅葉の様子を知って貰うために掲載する
もしこれが晴天だったなら、すばらしい紅葉に巡り会えた事だろう。


登山口


茶臼岳の紅葉1


中の茶屋跡中間点、標高1610m


朝日岳側の斜面1


朝日岳側の斜面2


朝日岳側の斜面3


茶臼岳側の紅葉2


茶臼岳側の紅葉3


見上げる峰の茶屋と剣ガ峰の斜面


朝日岳側の紅葉


朝日岳側の紅葉

朝日岳から鬼面山にかけて、笹原の緑が続き、緑と紅葉の対比
が美しい所だ。

お知らせ
少し大きめの画像でフォトチャンネルを作成しました
記事の一番最後に、「那須・姥ヶ平の紅葉絶景」のリンクが
有ります。そこをクリックするとスライドショーが見られる
筈です。たぶん
表示されたら、画像右下の拡大表示をクリックすると、フル
スクリーンモードでご覧いただけます。
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但し現在は写真のみです。

念の為フォトチャンネルのリンク先です
那須・姥ヶ平の紅葉絶景

実際に試してみて判った操作方法
フォトチャンネルが表示されたら、まず最初にスライドショー
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那須・姥ヶ平の奇跡の紅葉

2013年10月03日 | 登山

那須の姥ヶ平(うばがたいら)の紅葉 (10月3日)

朝6時過ぎに峠の茶屋の駐車場に着いた。既に20台以上の
車が止まっていた。
山は濃霧に覆われ、強風が吹き荒れている。

天気予報では午前中は晴れ、午後は曇りであった。

「これは午前中の勝負だな」と思って、まだ暗いうちから
家を飛び出して来たのに、山の天気はままならない。
それでも一縷の望みは有った。
雲が流れているし、予報は晴れであったし
気温が上がれば霧も晴れるかも知れない。

6時21分、指導センターのポストに登山届けを入れて
登山開始。
峰の茶屋の方から、風が猛烈に吹き降りてくる。
霧であっという間にメガネが曇った。
中間地点の中の茶屋跡に着いたら、朝日岳の斜面の紅葉に
一瞬日が当たった。
那須の近くに住んでいるという青年と一緒に途中まで
登った。

峰の茶屋避難小屋に着いたら、大勢の登山者が強風と
濃霧をさけて休んでいた。
ゴーゴーと名物の強風が小屋に当たって、いつやむとも
知れない有様だった。
あの青年も晴れ待ちしていた。
若いカップルが歩き出したので、私も出発した。
当然姥ヶ平に行くものと思ってついて行ったが、あっりゃ
茶臼岳に登っていくのだった。
まずいなー一人だと何かあったとき、助けを呼べないぞ

飛ばされそうだったので帽子は手に持った。
無限地獄を過ぎる頃から、時折霧が薄くなって、姥ヶ平の
真っ赤な紅葉が見て取れた。

前回の南月山の花の時に、未完成だった案内標柱が出来ている
牛ヶ首の直前に有る案内標柱の「姥ヶ坂」で右に下って
姥ヶ平を目指す。姥ヶ坂という場所だと初めて知ったのだった

下る途中で、だんだん霧が晴れてきて、辺り一面真っ赤な紅葉の
絨毯が広がっていた。
今年は姥ヶ平の紅葉の当たり年に違いない。
日の出平の斜面も、赤や黄色で彩られている。

まさにその時だった。奇跡が起きた。
紅葉の海原に日が差したのである。

姥ヶ平の砂地の広場に着くと、先客の男性が二人、ベンチで
休んでいた。
晴れましたねーと言うと、さっきまで雨が降っていたんだよ
と言うのだった。

そこへさっきの青年も降りてきて、「下っている途中で晴れたので
写真を撮りまくりましたよ。」と興奮している。
「神様がご褒美をくれたね」と言うと「普段の行いが良いから」と
大にこにこだった。









ひょうたん池にも行ったが、風で波立ち逆さ茶臼岳も無理だし
池の周りの紅葉もイマイチなので、そうそうに引き上げて
三斗小屋に向かう登山道を奥まで行ってみた。
木々の間から、日の出平方面の真っ赤な紅葉が続く
姥ヶ平に引き返していたら、先客の二人の男性がやってきた

どこに行くの? と聞いたら「三斗小屋から隠居倉に登る」という
実は那須の紅葉のポイントは、朝日岳の斜面と姥ヶ平と隠居倉の
斜面だと、私が言ったものだから、そこに行く気なったらしい
それにしても、あの三斗小屋からの登りのきつさは半端ではない
ちょっと若さがうらやましくなったのだった。







魔女の瞳に魅せられて一切経山その2

2013年10月01日 | 登山

噴煙を上げる一切経山の山腹・浄土平駐車場から撮影
但し山頂は北側の奥に有るため、ここからは見えない
右下の建物がビジターセンター


今回歩いたコース図、反時計回りに歩いている。
ビジターセンター、登山口、酸ヶ平分岐、一切経山、酸ヶ平
鎌沼、姥ヶ原、蓬莱山の南を下山、浄土平に戻った。


蓬莱山の紅葉、奥は東吾妻山


登山道には、無数のシラタマノキの実が続く


シラタマノキの紅葉と実


ナナカマドの赤い実、前回はほとんど実が無く、葉も茶色だった
猛暑の夏で枯れていると思っていたが、健在で嬉しい。


咲き残りのエゾオヤマリンドウ


酸ヶ平(すがだいら)の草紅葉、右奥は前大巓(まえだいてん)の山


木道の脇に咲き残りのエゾオヤマリンドウ


鎌沼のほとり、鎌沼は、上から眺めると鎌の形をしているという



鎌沼から振り返る一切経山の尾根(左)と蓬莱山(右)

蛇足で付け加えると、吾妻という名の由来は、家形山(いえがたやま)
や一切経山が四阿(あずま)造りの屋根に似ていることから「あずま山」
とも「いえがた山」とも呼ばれ、これらを総称して吾妻山と呼ばれた
という。
特に福島市内から眺めると、一切経山や家形山が「あずまや」に
見えるという。

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明日はまた草刈りを始めるので、ブログを書けないと思うので
吾妻連峰で撮った写真をまとめて載せます。写真のみ
主に紅葉のシーンです。






左は吾妻小富士の火口、右の桶沼も火口湖




奥の山は高山、山頂に反射板がある








これはチングルマの紅葉です。チングルマは、小さくても木なのです。


魔女の瞳に魅せられて一切経山(いっさいきょうざん)

2013年09月30日 | 登山

一切経山の絶景に集う登山者

一切経山(1949m)は、吾妻連峰の東側を代表する火山である
その昔、空海が一切経を埋めたという事から「一切経山」と
名付けられたという。尚、山渓の「福島の山」では「いっさいきょうやま」
と書かれているが、同じ山渓の「日本の山1000」の読み方に従った

空海という人、四国の室戸岬の洞窟で修行している時、洞窟の
中から目にするものは、空と海だけであったから「空海」と
名乗ったという。
後に醍醐天皇から「弘法大師」の諡号を贈られた真言宗の
開祖である。

追記、一切経山の名前の由来にはもう一つの説がある
阿倍貞任が仏門に入って、一切経の経本千巻を埋めたという
言い伝えによる

阿倍貞任(あべのさだとう)、平安時代中期の奥州の武将
前九年の役で源頼義と争い破れたが、頼義の子、義家と衣川の戦いで
「衣のたては ほころびにけり」と和歌の下の句を投げかけられ時
振り返ってにっこり笑い「年をへし糸の乱れの苦しさに」と上の句を
返した逸話が有名
無知で卑しい俘囚の武人と思われていた人が、都人にも勝る雅心を
持っていたことに義家が驚いて追うのやめたという話が伝わっている

登山口は、湿原の広がる浄土平にある。
磐越道の磐梯熱海ICで降りて、中沢温泉を抜け磐梯吾妻
スカイラインを目指す。
がこの道は嫌な道で、わかりにくい分岐と交差点がある。
地図的には、右の安達太良山と左の磐梯山の間を走る
コースなので、時折磐梯山が雲の上に見えた。
磐梯吾妻スカイラインに入ると、曲がりくねった上り坂が
続き、磐梯山方向に大雲海が広がっていた。

9時過ぎに浄土平ビジターセンター前の駐車場に着いた
トイレと身支度をして出発の準備する。
一切経山の中腹から亜硫酸ガスが吹き上げている。
湿原の上は抜けるような青空で、彼方の蓬莱山は紅葉が
始まって、赤や黄色の山肌が日に映えている。

山の上なら雲海が見えるかも知れないから、一切経山に
登ろうと言うので、湿原を抜け酸ヶ平への登山道を登る
道脇には、シラタマノキの実が、文字通り白い実を鈴なりに
付けて、どこまでも続いている。
左の蓬莱山の山肌は、光を受けて錦繍に染まっている。

例のごとく私たちは、後から登ってくる登山者にどんどん
追い抜かれてしまうのだった。
途中で振り返ると、吾妻小富士の裏に大雲海が広がっていた

酸ヶ平分岐から右に曲がって避難小屋を抜けると、ザレの
続く急登である。
汗にまみれながらゆっくり登っていった。
尾根にたどり着くと、硫黄の強い臭いが流れてきた。
ここからは一切経山特有の構造土と呼ばれる縞模様
山肌を見ながら登る道だ。
山頂までの道のりに、アリンコの行列のように登山者が
続いている。
そして吾妻小富士の火口が見える所に着くと、大雲海に
包まれた吾妻小富士の姿が見えた。

ぽっかりと口を開けた吾妻小富士の火口、周りに雲海が
迫っていた。それにしても隣の山から火口が見える場所は
滅多にない。やがて火口は雲海に飲み込まれていた。

みんな雲海の写真に夢中である。
雲海の上に山の姿が浮いている
みんなにこにこと挨拶を交わしながら登っていく。
そして山頂で目にしたものは、魔女の瞳と呼ばれる五色沼の
怪しいばかりの湖面の色と、鳥海山や月山などの東北の
名峰の絶景であった。
そして背後の南には、大雲海の広がりである。


魔女の瞳とか吾妻の瞳と呼ばれる五色沼
天候や時間によって刻々と変わっていく湖面の色から
五色沼と呼ばれる火口湖である
対岸の左の山が家形山で、その後方に薄く茶色に見えるのが
米沢盆地で、さらに奥には鳥海山と月山が並んでいる。


湖岸の紅葉と湖面の色が人を魅了してやまない。


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追記メモ
那須の観光協会のブログを見ると、那須の姥ヶ平の紅葉もだいぶ
進んで、10月初旬には見頃になるだろうとのこと。
写真を見る限り、今でも良さそうな気がする。
那須にするか浄土平にするか迷ったが、原発問題を考えると
やはり浄土平に行きたかったのである。

古い紅葉の写真を見ていたら、那須の紅葉の写真があった
撮った自分でも記憶にない写真である。

2004年10月1日撮影の那須の紅葉
前後の写真に茶臼岳山頂の鳥居が有るので、撮影場所は
茶臼岳山頂と思える。
噴煙や尾根の登山道や平原状の山頂から日の出平を撮影
した写真と思われる。
この頃から、笹原の緑が好きだったのだ。
懐かしい写真である。



筑波山周辺ブラリブラリと山歩き

2013年09月19日 | 登山
しばらくブログを休んでいると、何か有ったのかと心配する人も
いるので、最近の私の様子を書くことにする。

この暑さの続く中で、自宅周辺の通学路の草刈りをやって
いるのだが、暑すぎて短時間しか出来ない。
気分転換に、筑波山周辺を歩き回っている。
下の地図は、私の歩いた足跡だ


9月10日は、湯袋峠から峰寺コースの弁天岩まで
弁天岩の所には、小さい祠(ほこら)が有って、七福神の
一つ弁財天がまつられている。
普通は水辺にまつられる弁財天だが、ここは山中に
まつられている珍しい弁財天である。
富や金運、勇気や子孫を繁栄させるという言い伝えがある


9月11日は、薬王院から坊主山を経て男の川分岐まで
途中の鬼ヶ作林道を越すと、階段また階段の連続で
700段以上の階段が続く、このコースは古い大石重ねの
痕跡がたくさんあり、信仰の道であった事が伺える>
追記
学園都市の自然と親しむ会編の「つくばの自然誌Ⅰ筑波山」の
コースガイドの男体山自然探勝路の中に、「大石重ね」は昔
ふもとの椎尾薬師にもうで、さらに山頂の男女両峰の神社に
参る人々が、ふもとから礫(つぶて)を一個ずつ持って登り
ここに重ねたと言われます。
と書かれているので、薬王院コースが大石重ねのルートで
あったと思われ、痕跡が多数あってもおかしくは有りません



9月17日は、宝篋山山口コースを周回、山口コース2の登山口
から登って、連絡路で山口コース1に移動して、万博の森経由で
宝篋山山頂へ、下山は小田城コースから山口コース2に曲がって
そのまま駐車場に戻った。
台風で落ち葉が全部流され、登山道はふかふかの落ち葉の絨毯無し
落ちている枯れ枝を掃除しながら登った。急な坂は滑りやすく
天気晴朗なれど展望無し、霞たちて富士も見えず。


9月19日湯袋峠よりキャンプ場までの登山道と、午後は
男の川コースに移動して、男の川コースを登って薬王院コースの
坊主山入口まで行って引き返した。

尚、地図は無いが、14日には午後から広根場林道を、風返し峠
から湯袋に下る車道の途中のゲートから入って、国民宿舎に抜ける
分岐まで往復した。

草刈りも目標の8割まで済んだので、ヤレヤレである。
と言うわけで、毎日がバタンキュウの連続であった。
最も台風の来た2日間は何も出来なかったが。

那須で山歩きフェスと山コンが開かれます

2013年09月05日 | 登山


那須のマウントジーンズさんからのメールによると
9月28日(土)に那須山歩きフェスティバル山コン
開かれるそうです。

山コンは女性の申し込みが多く、男性の申し込みを歓迎
との事です。
詳しくはマウントジーンズ那須のホームページをご覧ください

山コンは独身の若者に任せて、那須山歩きフェスティバルに
参加して三本槍岳からの展望を楽しむのも良いですね。

南月山のヒロハヘビノボラズかな?

2013年08月15日 | 登山

写真を撮った時には、名前も判らず風景として撮ったのだが
拡大としてみると、メギ科のヒロハヘビノボラズの様な感じ
小杉国夫さんの「那須の花」にも名前が出ているので、たぶん
そうだと思うのだが、確信が無いので疑問符をつけた。


これは、上の写真の中心部を拡大したもの、
葉には鋭い刺状の鋸歯があること、枝にも
刺が見えるし、赤い実は楕円形なので、その点では
条件が合っているのだが。

私が「メギ科」にこだわる理由は、この科の中に日本の固有種
が有るからなのだが、何と言っても1属1種のトガクシショウマ
が日本の固有種で、同じ物が世界のどこにも存在しない植物なのだ

また鳴神山に群生する「ルイヨウボタン」は東アジアの固有種で
他には北米に1種有るだけだという。

メギという名前の起こりは、植物体成分の中に解毒作用が有り
かって目薬に使われた事も有るという。
また、メギとヒロハヘビノボラズは、高山蝶の一つ「ミヤマ
シロチョウ」の食樹になっているという。

本日は、体調不良で内視鏡やエコーの検査を受けて、昨夜から
食事をとれなかったので、ブログを簡単に済ませました。
あしからず。

黒尾谷岳登山コースの花・その2

2013年08月13日 | 登山

峰の茶屋から牛ヶ首に向かうコースは、茶臼岳西面の1740m前後の
中腹を、多少のアップダウンを繰り返して進む、ほぼ平坦な
道と言って良い。
この時期、この道を彩るのは、ウラジロタデやシラネニンジンの
白い花達である。
すぐに岩石の崩れた窪地の板橋を渡る

橋の脇には、硫黄で黄色になった噴出口から今でも
ガスが流れている。

上流側は結構深い谷になっていて、いくつか巨岩が
転がっている。
さらにその上部でもガスが勢いよく吹き出している。

立ちこめる硫黄の匂いが風に乗ってきた。


さらにその先の谷にも、小さい橋が架かっていて
渡りきった先で、山頂を見上げると


ウラジロタデとおぼしき花が、今にも崩れそうな斜面に
必死に花を咲かせていた。
いかにもパイオニア植物と言われる面目躍如たる活躍だ。
そうして彼らは後に続く植物の下地を作っている。


ウラジロタデ(裏白蓼)・タデ科タデ属基準標本はサハリン
別名ウラジロイタドリ、葉の裏面に綿毛を密生するため
葉の裏が白く見えるのが名前の由来。雌雄異株の植物
この変種で葉裏の毛が少ないため、葉裏が緑に見えるのを
「オンタデ」と呼ぶ。
オンタデの基準標本は富士山である。

タデと言えば「蓼食う虫も好きずき」と言うことわざも有るので
さぞかし苦い味がするので有ろう。
とは言っても試しに食ってみる気にはならないが。
ことわざの意味は「苦い蓼の様な草でも、好んで食べる虫がいる
まして人間の好みは、人さまざまである。」という意味で
人の好みの多様性を言っている。
(但し、この場合の蓼は「ヤナギタデ」の事だそうである)


ホツツジ(穂躑躅)・ツツジ科ホツツジ属 別名マツノキハダ
花が穂状に咲くのが名前の由来、ツツジの仲間とは思えない
花の形をしている。3裂した花冠は反り返り、雌しべはまっすぐ
外に突き出している。葉は互生で枝先に集まってつく。
葉の葉脈上に細かい毛が生える。
樹皮に縦の割れ目が出来るので「マツノキハダ」の別名がある


花の終わったマルバシモツケ

黒尾谷岳登山コースの花

2013年08月12日 | 登山

峠の茶屋駐車場から見る朝焼け


峠の茶屋駐車場案内図、一方通行になっているので注意
たまに第二駐車場から逆走する人がいるので、合流点で
確認しましょう。


駐車場の標高は1462m


那須の山々の案内図


第一駐車場の入口に面して展望台つき四阿がある
四阿の奥に展望台がある


今回歩いたコースのGPS軌跡図、画面に収まるように
4万分の1の地図で描いた。

「 この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図200000(地図画像)
数値地図50000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)、数値地図25000(地名・公共施設)
数値地図50mメッシュ(標高) 及び数値地図10mメッシュ(火山標高) を使用した。
(承認番号 平22業使、第446号) 」



峠の茶屋前駐車場の最奥の階段を登るとき見える朝日岳


階段を登ると早速花が出迎えてくれた。
ノリウツギの白い花が一面だった。
確かめていないが、リョウブの花のようなものも有った


ホツツジの花もピンクの小花を沢山つけていた。


登山指導所のポストに登山届けを入れると
目の前が登山口である
橋を渡り赤い帽子の狛犬に挨拶して登り始めると
すぐ左に山の神の祠がある。


ヨツバヒヨドリの花が咲き


ヤマハハコの白い花も盛んだった。

前回来たときは、あれほど盛んだったマルバシモツケが
花も終わって茶色になっていた。


登山口と峰の茶屋避難小屋との中間点を示す案内
どちらにも0.7Kmの距離である。標高は1610m
今はなくなった中の茶屋跡と書いてある。
登り始めから吹いていた風が一段と強くなり、帽子が
飛ばされそうだった。

後から登ってきた男性に追いつかれて挨拶すると
日光から来た人で、朝日岳に登って帰ると言う。
測量の傍ら、植生調査も手伝うとかで、奥日光の
外来種の話をするのだった。
ちょっとびっくりしたのは、奥日光の千手ヶ浜のクリンソウは
植栽されたものが広がったもので、自生では無いという話だった。
群生地のクリンソウが自生で無い事は知っていたが、すべてが
そうだったとは驚きである。

そんな話をしながら登ってゆくと登山も楽しいものだ

草つきの朝日岳が霞を通して日を浴びていた
こんな風景はいつ見ても美しいと思う瞬間だ


朝日岳に行く男性と峰の茶屋で別れ、一登りすると
そこは茶臼岳の登り口で、牛ヶ首と峰の茶屋の分岐でもある
朝日を浴びて若干茶色に光っている。


分岐から振り返ると、峰の茶屋と剣ヶ峰と霞む朝日岳が見えた


茶臼岳の上にも少し青空が広がり、登山道に日が差して
遙かに登っていく先客の姿はもう見えなかった。
吹き付ける強風に、シラネニンジンの花が一斉になびいていた。


牛ヶ首コースから見ると、茶臼岳登山道の花達が
朝日に輝いて登山者を招いているようだった。


那須の黒尾谷岳(くろおやだけ)に登る

2013年08月10日 | 登山

南月山の崖から見る黒尾谷岳(1589m)黒い点は避暑のトンボですよ


崖の近くの尾根は花だらけ、アカバナシモツケソウやウスユキソウが
咲いていた。

那須には何年も通っているのに、那須五峰と呼ばれる
山で、未踏峰の山が一つあった。
それが黒尾谷岳である。
ようやく念願がかなって、登ることが出来た。

山頂のプレートの前で記念撮影、顔に多少のモザイクをかけてあるが
まあ、かけなくてもこんなものである(笑)

登山コースは、峠の茶屋前駐車場→峰の茶屋跡避難小屋→牛ヶ首
→日の出平→南月山→黒尾谷岳で、このコースを往復した。
南月山までは、通いなれた楽な道である。
山と高原地図では具体的なコース状況が判らなかったが、実際に
歩いてみると、南月山から黒尾谷岳のコースは、急坂の降りで
どんどんジグザグに降りてゆく、どこまで下るのかと思うほど
である
やがて平坦な道になり、黒尾谷岳まで500メートルのプレート
があり、そこから今度は急坂の登りとなる。
たかが1.4キロの道のりなのだが、猛暑の中で帰りの登りが
本当に嫌になったのである。
南月山に戻ったら、直射日光を浴びて気温30度に達した。
やばいと思って水をガブ飲みしたのだった。


牛ヶ首から日の出平の間に、沢山のコバギボウシが咲いていたが
中に白いコバギボウシの花が有った。


同じくミヤマシャジンの花が至る所に咲いていた。
訂正、最初イワシャジンと書いてしまいましたが
正しくはミヤマシャジンでした。お詫びして訂正します。

その他の花については後日アップする

とりあえず「ツチアケビ」の近況の写真
実が付きだしていたが、今年は出来が良くない様だ
実の形がアケビに似ていて、茶色なので「ツチアケビ」の
名前の由来になった。

南月山のコキンレイカが盛りで、イワインチンは蕾だった
写真は後日。