花と山を友として

何よりも山の花が好き、山の景色が好き、山で出逢う動物が好き、そして山に登る人が好き。
写真と紀行文で綴る山親父日記

本日の森ボラは、おみやげつき

2012年09月29日 | ボランティア



今日の森づくりボランティアは、手入れした森の
旬の贈り物「栗」拾いつきで、バケツで何杯も採れました

午前中は、草刈り機のチームと鎌の手刈りチーム別れて
保健保安林の下草刈りと整備
 
同時に親子参加のワンダーランド作戦も行われ、賑やかな
子供の声が森にこだまします

昨日は、自宅近くの通学路の草刈りと空き地の草刈りも
やったので、連日の草刈りの疲れと、気温の急上昇で
午前中の草刈りでダウンして、午後は草刈り機を止めて
手刈りに回りました。

2時の休みの後は、バケツを持ってお楽しみの栗拾い
大学生のボランティアの中には、初めて栗拾いした人も








ご覧の通り、栗の木にはまだまだ実が鈴なりです。
あなたも栗拾いつきのボランティアをやってみませんか


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東北からは、山頂の色づきが始まったという便りが
届く季節になりましたが、ダブル台風と異常気象で
なかなか山に行くタイミングがとれません。

草紅葉が見頃という尾瀬にも行きたいのですが、この
不安定な天気予報で、ズルズル日にちばかりが経っていきます

それにしても最近の国政のひどさは眼を覆うばかりですね
自公民党とでも名前を変えて合同したかのような有様で
自民も公明も民主も、自公民党の1派閥の様ですね

我々国民の先行きの展望がちっとも見えてきません。

かつて二大政党論を持ち上げていたマスコミの無責任さも
ひどいもので、すでに安倍さんが首相になったかのような
書き方をする新聞も有ったりして、節操のなさにはあきれます



虫コブの話など

2012年09月27日 | 日記
9月25日に開かれる予定だった「つくば里山たのしみ隊」が
雨の予報で26日に順延になった。
その昆虫観察会に参加して、高崎自然の森の昆虫採集と観察を行い
高崎自然の森の豊かな自然を体験してきた。
もちろん採集した昆虫は、最後に放した事は言うまでもない

その際に、他のところで撮影した写真を持参して、いくつかの
疑問を解明した。
開始前の空き時間に、快く応じて頂いた秋山先生に感謝申し上げます



駒止湿原で見た、この赤い謎の正体は、虫こぶでした。
昆虫が植物の葉に産卵すると、植物の一部が変質してふくらみ
虫こぶになります。

上の写真の場合、ハエとかハチとかアブラムシの可能性がある
そうです。
昆虫が何であるか知るには、このこぶを割って中の幼虫を見れば
判るということですが、ちょっと気持ちが悪いですね

一つの手がかりとして、この葉っぱが何であるが判れば、昆虫の
食草としての範囲から、昆虫の名前が有る程度推測できるそうです

表面が赤いのは、その葉っぱが本来持っている紅葉時期の色素
が現れたもので、黄葉するものは黄色になるそうです。

この写真を掲載したブログ記事は こちら です  


次は那須の南月山でみた笹竹の奇妙な物体、最初は何かの
さなぎかと思ったのでしたが、何と正体は竹の子でした。
言われてみれば確かに形は竹の子ですよね。
何かの弾みで、途中の節から出てきてしまったのでしょう。

この写真を掲載したブログ記事は こちら です。


昆虫病原菌に犯されて死んだ昆虫、甲殻と甲殻の節から
胞子が出始めている。
この写真は、筑波山の男の川コースで撮影しました。


これも上の竹の子と同じ日に南月山でみた毛虫の死骸
これはおそらくハチが毛虫の体に産卵して、幼虫になると
毛虫の体を食い破って外に出て繭になり、繭の中で成長
すると、繭に穴を開けて外に飛び出し、次に産卵する
毛虫を探すそうです。
一部穴が空いているように見えますので、もう外に出たのでしょう
この毛虫、幼虫が大きくなるまでは生きているそうです。

参考までに「虫こぶ」についての説明は こちら をご覧ください
寄生バチについては こちら



素敵なサイトを紹介します

2012年09月24日 | 日記
山の上からの実写版展望図を載せている素敵なサイトをご紹介します。

実写版のスクロールする展望写真に山名などが表示され、BGMも流れ

何と夜景の展望写真も表示されますよ。

それは 景 図 工 房 さんというサイトですが、知らなかった人は

一度ご覧になってください。

トップ画面の左上は、遠野の展望写真です

これ見てたら田舎に帰りたくなったわ。

以前、北海道に何度も旅していた頃、函館山の夜景も見ましたが

この函館山展望図の夜景は凄すぎる。

(小さい別画面で表示される地図に、現在どこを写しているかが

表示されます)


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ツルニンジンのその後


ツルニンジンの咲き残り、筑波山でもツルニンジンの花は終わりになった


花の中を覗くと、花柱やシベが面白い、雄しべは先熟ですでに花粉は終わっている


ツルニンジンは、花が終わると花が落ちるが、5枚の萼は残る


花が落ちて、少しふくらみが増したもの


こちらはかなりふくらんでいる。朔果は熟すと上部から
裂開して翼のある種子散らす



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お知らせ

 明日25日、開催予定だった「 つくば里山たのしみ隊 」は

 天気予報が雨のため、26日に順延になったそうです。

 主催者から電話連絡が有りましたので お知らせいたします。





 

南会津の秋色の駒止湿原を歩く、その5

2012年09月22日 | 登山
ブナの林を抜けると、駒止湿原の3番目の水無湿原に出る
こじんまりした湿原だが、ヤマドリゼンマイがよく似合う湿原である


水無谷地湿原の風景


花友がオオバセンキュウと教えてくれた花
この花は、外側から咲き始めると言う、セリ科シシウド属


数はそれほど多くはないが、エゾリンドウが咲き


ウメバチソウも咲いている


場所によっては、こんな風に花がにぎわっている。


待避用の木道とに別れて、花友が撮影と観察に夢中だ
ツルコケモモの愛らしい実でも見つけたのだろうか


草に紛れるように咲いているのは、ピーク過ぎのアキノキリンソウだ

水無谷地には途中から藪こぎ状態の木道がある。
そこから先は昭和村の駐車場に抜けるルートだそうで
「ここから引き返しましょう」と花友が言う。

帰りは早い、あっという間に農道に出た


ゴマナ、ノコンギク、ススキが農道にせり出している


農道に日差しいっぱいに浴びて咲いているのはミヤコグサだ
黄色の花は、そのまま撮ると色飛びしてしまう、マイナス補正
をかけてやっととれたのだった。


ネジバナの咲き残りも一本、道ばたに咲いていた


穂の出かかったススキが、風になびいて、幼い日々に
遊び回ったふる里の面影が重なる。

出発地点の駐車場に戻ると、時刻は午後の2時半に近かった
それなのに、これから出発するグループが数組いて、係員から
説明を聞いているところだった


駐車場の入口に、一本のホウノキが立っている
何気なく見上げると、大きな実が突き出ていた
ホウノキの花は、他のところで何度も見ているが
実を見たのは初めてであった。

花友の一人が、パンフを売っていた係員に、農道に咲くという
コフウロの花を聞きに行って、なかなか帰ってこない
後で聞いたら、ここに咲く水芭蕉は、仏炎苞が2枚つく
変わり種が有るからと説明されたという
変わり種の好きな私の心をくすぐる話だ。

いつもより早く終わったので、帰りは山王峠回りで那須塩原の
みかえり温泉の露天に浸った
やたらヒリヒリすると思ったら、臂と首が真っ赤に日焼けしていた

こうして私の70歳記念の山旅は終わった。

おしまい。

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    勝手にお知らせ

来週は、NPO法人 つくば環境フォーラム 主催の森づくりボランティアが
2つも有ります。

一つは
9月29日土曜日の下平塚の オオムラサキの棲む里山づくり(森ボラ)


二つ目は
9月30日日曜日の 筑波山麓・霞ヶ浦水源の森づくり

連日ですが、参加者を募集していますので、あなたの力をお貸しくださいね


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おまけ

いよいよ全国の紅葉が気になる季節になりましたね

私が参考にしているサイトの一つを紹介します

2012 全国紅葉最前線

さて先日紹介した「山ガールコレクション参加者募集」の栗駒山
ここの紅葉情報は、栗駒山の「 栗駒山荘 」のホームページや
ブログが役に立ちますよ
私のブログのリンクにもいれてありますので。














腰痛発症のため連載中のブログはお休みします

2012年09月21日 | 日記

昨年の10月17日撮影の小田代湖、貴婦人と唐松の黄葉
小田代ヶ原湿原が豪雨で湖になった。

本日、通学路の草刈りをしていたら、腰痛が起きてしまい
連載中の駒止湿原のブログはお休みします。

昨日は250人を越す方が訪問してくださったので、心苦しい
のですが、お許しください。

昨日ブログに載せたつくば市の昆虫観察会は、まだ定員に
余裕が有るそうです。
平日ですがふるってご参加ください。
(農業課に電話で尋ねました)


南会津の秋色の駒止湿原を歩く、その4

2012年09月20日 | 登山

湿原のキンコウカも花が終わり、少し色づいてきた


ウルシが真っ赤に色づいてポイントになる


やがてススキの多い農道の分岐に出る
右に行けば駐車場まで1.1Km、左に行けば白樺谷地まで0.4Km
水無谷地まで1.0Kmと表示されている。


農道の脇にはノコンギクなども埋もれるように咲いている
早くもススキの穂が出かかって、秋の風情が漂っている


ゴマナやノコンギクとススキの原と白い雲


枯れ木のオブジェの回りにエゾリンドウが咲き
後ろには白樺の林があって、趣のある庭園のようだ


枯れ木のオブジェとエゾリンドウ


やがて農道にロープが張ってあり、直進できないところに
白樺谷地の看板が立っている。この看板から右に入ると
白樺谷地だ

説明文をトリミングして拡大した、ここはツルコケモモが
特に多いらしい


やはりここもヤマドリゼンマイが多い湿原だ


湿度が低くて多少の風も有るが、日差しが容赦なく
降り注ぐ、後で気がついたが腕と首が真っ赤だった


白樺谷地のシンボルタワーと呼ばれる枯れ木をいれて
エゾリンドウと花友のコラボをねらってみる


槍の様に天を突き刺すシンボルタワーの枯れ木


その先の林には、裸の下半身のような枯れ木も有る
芸術の秋、芸術は爆発だー。どこかで聞いたような


「木陰が有ったら昼飯にしようよ」と言ったのだが
なかなか木陰がないし、ベンチも無い


水無谷地の直前がブナの多い林で、風も吹き抜けている
「ここで休もう」と言ったが「休むスペースがない」と
花友が言う。

やっと待避用の木道を見つけて、ビニールシートを広げた
すでに時刻は12時20分を過ぎていた。
定番のウイダーインを飲んで食事になった。

その5につづく


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勝手にお知らせ !!

第3回「里山の自然観察会!~シリーズ 1 昆虫観察編~」の参加者募集
主催はつくば市農業課です。参加資格は18歳以上の大人が対象

期日は9月25日 午前9時20分集合(時間厳守)
場所は つくば市高崎自然の森
講師 秋山昌範先生
参加費 一人500円
申し込みは電話・FAXで農業課へ 先着30名

詳しくはこちらをご覧ください
第4回も11月に有るからね
と言っても、私はつくば市の回し者では有りませぬぞ。(笑)


涼しくなってきたので、草刈りを始めたのだが
2時間でダウン、でブログも手抜きだ すまぬ
山の涼しさが恋しいよー。

漢字で講師と書こうとしたら、紅紫と誤変換しやがる
いくら観察でも花の色じゃ有るまいし参るよなー

ATOKも新しいのは買えないし(変えないしと変換するなよ)
お互い年をとって、ボケが始まったね。


栗駒山で山ガールコレクション参加者募集中

2012年09月20日 | 日記

栗駒山から見る鳥海山

岩手県一関市で 「 第2回 いちのせき山ガールコレクション
と言うイベントが有り、紅葉の栗駒山登山と、温泉とポラーノのジェラートアイス
を食べるという企画です。

栗駒山は、山岳雑誌でもたびたび取り上げられる紅葉の名所
その紅葉真っ盛りの栗駒山に登り、須川温泉に入り、ポラーノ
のジェラートアイスも食べられると言うおいしい企画です
東北の復興支援にもなりますね。

詳しくは いちのせき観光ナビのこちらをご覧ください


開催日は 10月6日土曜日

集合 一ノ関駅西口ロータリー朝6時、または一関市役所朝6時10分

参加費 3千円 (バス代 入浴料  ジェラード代込み)
     おむすびも付きます

募集人員 40名

締め切りは 9月25日 締め切りは近いぞ急げ!!

参加資格は山ガールだが
同伴者として男性もOKとか、恋人と一緒にどうぞ
3連休の計画にピッタリでしょう



 
minoさんのひとりごと

栗駒山は、田中澄江さんの花の百名山にも取り上げられた
高山植物の宝庫、田中さんは「ヒナザクラ」をあげているが
私のお薦めは「イワカガミ」湿原が赤く見えるほど咲いている
宮城県側にイワカガミ平という地名が有るくらいだ。

特にゆげ山周辺と秋田湿原に行く国道の曲がり角近くの
小さな湿原がすばらしい 6月下旬から7月上旬がに
登ったら見てみたい花だ

栗駒山の登山マップは、いちのせき観光ナビ からダウンロード
できる。

それにしても、栗駒山の登山道は、一関側だけではないのに
載っている登山道は一関側だけ
別にこれは栗駒山だけの話ではない。
発行している自治体や観光案内所の属する地域だけの登山道を
載せているのは、良くある話だが、登山者から見れば不便だ

願わくはその山全ての登山道を載せて貰いたいものだ
公費を使うと言っても、それが真の観光投資ではないか
切に願うものだ。








南会津の秋色の駒止湿原を歩く、その3

2012年09月19日 | 登山

やがて背の高いヨシなどが生えていない場所に出る
「やっと湿原らしくなったね」
「ヨシを何とかしないと、乾燥化して湿原がダメに
なるんじゃない」
「だけど、ここは国の天然記念物に指定された湿原だから
切ったりして処分できないんじゃない。」などと会話
しながら歩く。

面白いもので、背の高い植物が無くなると、ウメバチソウも
エゾリンドウも丈が短くなっている。
「生存競争が厳しいよね」と花友は言う

そう言えばどこで見たか忘れたが、水芭蕉の場合、泥炭には
酸素が乏しいので、いったん地下に伸びた根が、細分化して
地表にユーターンして登り、地表から酸素を取り入れている
という。
全く植物の環境への適応のすさまじさに驚くばかりだ。


ツルコケモモの実

ツルコケモモの実群生、最初はミズゴケの色に紛れて判らなかったが
眼がなれてくると、あっちにもこっちにもツルコケモモの実があった

参考までにツルコケモモの花の写真を掲載します

このツルコケモモの写真は、2010年7月8日、
山形県の西吾妻連峰で撮影したもの。
花も良いが蕾もピンクで可愛い、湿原では他の草に紛れて
見逃しやすい。ツツジ科ツルコケモモ属の常緑矮小低
小さくても木である。


ウメバチソウの群生、湿原の白い点々は、ほとんどウメバチソウ
だった


イソノキの実、駒止湿原花パンフによれば、イソノキという
落葉低木らしいが、図鑑によると主に温帯に分布する植物と
書いてある。
クロウメモドキ科クロウメモドキ属で樹高は1~3メートル
花期は6~7月で葉のわきに緑がかった黄色の小さな花を
多数つける。秋に小粒で丸形の果実がつき、熟すと黒くなる
葉の形は、先近くが幅広くなる舟形と書いてある。

私は初めて眼にする木であった。


大谷地の風景


大谷地の風景


ヤマドリゼンマイとエゾリンドウ


ミズギクの残り花、後で調べたら駒止湿原のミズギクは
オゼミズギクだそうである(小林隆著 会津の花により)


ミズギクの残り花3


紺碧の空と白樺と
雲一つ無い青空を見上げると、郷土の歌人、石川啄木の
歌を思い出す。

不来方のお城の草に寝ころびて
空に吸われし
十五の心


注 不来方(こずかた)とは盛岡城の事

盛岡城跡の草原に寝ころんで、空を見上げたら
15歳の私の心は、空に吸い込まれてしまった
と歌っているのだが、どことなく寂しさを感じるのは
私だけだろうか


大谷地の風景6


大谷地の風景、すでにウルシが真っ赤だ

その4につづく


南会津の秋色の駒止湿原を歩く、その2

2012年09月18日 | 登山

駒止湿原の駐車場入口付近
地元の方が数名、誘導と案内をしていた


湿原の四季の花を紹介する大パネル


トイレも有るが湿原の維持協力金として百円を寄付する
募金箱がある。


駐車場から登山道に出る出口は右奥に有る
この近くで湿原の花写真の解説パンフを300円で
売っている。


出口の左側に熊注意の看板が
「えーつ熊が出るの」と言ったら「こんなに大勢の人が
歩いていたら出ませんよ」とパンフ売り場の人が笑いながら言った


登山道に立っている湿原の案内板
大谷地の木道は、一方通行なので注意、白樺谷地と
水無谷地は往復できます。



湿原入口の右に駒止湿原の石のプレートが有った


真新しい種子落としマットも施設されている


登山道に入ってすぐに、こんな気持ちの悪いものを
見つけた。
何かの幼虫だろうか、白い毛の様なものが生えている。


湿原入口に立っているのは、盗掘防止の看板や


一方通行の案内


そして、ああ嫌だねえ、マナーの悪いカメラマンの
注意もある
こういう人のために、京都などでは、撮影禁止のお寺さんも
増えたという。
花友のお父さんは、誤解されるのが嫌だと言って三脚をしまった


木道のある大谷地湿原に入ると、ヨシやススキの生えた
湿原で、背の高いアザミも有って、かき分けて進むと痛い


木道の両側にヨシやアザミとススキなどの背の高い
植物がおおい茂っている。


背の高い植物に覆われて、ここのエゾリンドウも背が高い
きっと少しでも日の光に当たろうとしているのだろう


ウメバチソウも背伸びしている。


咲き残りと思われるアカバナも咲いていた。
後で調べたらどうやら「 イワアカバナ 」らしい


花の終わったミズギクがあり


見本のようなエゾリンドウもある


草むらのあちらこちらにウメバチソウが咲き誇っていた


みんなが「オイシソウ」と言ったツルコケモモの実も有った
と言っても、ここは天然記念物に指定された湿原なので
取ることはできない。


その3につづく




南会津の秋色の駒止湿原を歩く

2012年09月17日 | 登山

秋色漂う駒止湿原の二つ目の湿原「白樺谷地」色づいているのはヤマドリゼンマイ



可憐なツルコケモモの実が無数にみのる

9月16日、いつもの花友に誘われて、南会津の駒止湿原( こまどしつげん )に
出かけていった。
メンバーは、前回の浄土平の時と同じで、Kさん親子とIさんと私

ドライバーのKさんが、檜枝岐に行くときに試してみたいと
言っていた白河ICで降りて、甲子トンネルを抜けていくコースである

いつも走っている塩原から山王峠を越えるコースとどのくらい違うか
試してみたいと言う。
ところがナビをつとめていたIさんが、入口を見逃して行きすぎて
しまい、駒止湿原の奥の入口、昭和村ルートに抜ける山道を走った

そんなこんなで、駒止湿原の南会津側の駐車場に着いたら10時を
過ぎていた。かかった時間は4時間を超えていた。


今回歩いた駒止湿原のルート図
駒止湿原は、木道で結ばれた湿原が3つあり、入口に近い方から
「大谷地」「白樺谷地」「水無谷地」と続く。
但し大谷地の木道は一方通行(往路専用)なので、途中で引き返せない
引き返したい場合は、農道の分岐まで行って農道を帰ります。

木道は、幅の狭い一本道なので、すれ違う場合は、所々にある
待避用の木道を利用します。

「 この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図200000(地図画像)
数値地図50000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)、数値地図25000(地名・公共施設)
数値地図50mメッシュ(標高) 及び数値地図10mメッシュ(火山標高) を使用した。
(承認番号 平22業使、第446号) 」



尚、参考までに駐車場の位置の緯度経度は次の通りです。

緯度 37°12′43.13″
軽度139°37′03.87″

但し山間のためGPSの誤差が有りますのでご容赦ください。
またこの駐車場の一段下にも駐車場が有りました。

参考にした関連サイト
南会津町観光情報 
昭和村を観光する

その2につづく

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これは凄いぞ、登山緊急時の24時間支援体制だって

以前のブログでも書いたが、近隣に登山団体支部が無くても
個人で入会できる制度が日本勤労者山岳連盟( 略称労山 )で
始まった。

入会条件に携帯電話やスマートフォンの電子メールが使えること
があげられているのは、登山届けや下山届けをメールで連絡する
ためだという。

詳しくはROUSANパートナーズのホームページ「 ヤマトモ 」を
ご覧ください

早速 登山教室の募集が始まってますね



70代に突入

2012年09月15日 | 日記
40代後半で心臓を患い、何年生きられるかなと
思いながら過ごしてきたが、誕生日も過ぎたので
ついに70代に突入した。

我ながら良く生き抜いたものである。
誰かが「生きているだけもうけもの」と言ったが
まさしくそれである。

体の動くうちは、精一杯生きなければと思う。
被災地のニュースを見るたびに、絆を大切にする
東北人の血が、私にも流れていることを誇りに
思わなければ。


満開のジャコウソウ(筑波山で撮影)


サラシナショウマ(丸いのは蕾なので、下から上に咲くようだ)


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Windows 8 がいよいよ10月26日に発売される
現在使っているハードやソフトがWin 8で動作するか
各メーカーで検証が進んでいるようだが、私の場合は
自作なので、全て自己責任である。
それぞれのハードやソフトの製造元の検証結果を探さ
なくてはならない。

こいつは毎回の事ながらやっかいである。
古いソフトを動かすために、デュアルブートにしたが
そろそろ年貢の納め時かもしれない。


筑波山の晩夏から初秋の花

2012年09月12日 | 写真

さてさて、この毛深い花はなんでしょうか?


答えはこれです、葉っぱの模様が鳥のウズラの模様に
似ているので名前がつけられた「ミヤマウズラ」


じゃこれは何か判るかな


答えはこれじゃ「ツルニンジン」別名ジイソブと言うが
ソブとは長野県木曽地方の方言で「そばかす」の事
言うなれば「爺のそばかす」
蔓性の植物で、根が高麗人参に似ているので「ツルニンジン」
と呼ばれるという。
雄しべが先に熟して花粉を出した後に雌しべが熟す


つぎはこれだ


キバナアキギリという花、この花の名前の元がややこしい
木に咲く桐の花、それに似ているシソ科の花で秋に咲く「アキギリ」
がある、そのアキギリに似ていて黄色なのでキバナアキギリとなった
なんだか判ったような判らないような、判ったかな。


ジャコウソウが健気に咲いていた。


レイジンソウも有りました


ミズタマソウが沢山有りました。


さて最後の問題は、回答がないぞ、自分で考えてね
ヒントをあげよう、シソ科のトウバナ属じゃ、判るかな
いずれも9月11日に撮影したものだ


浄土平に秋の花を探して、その3

2012年09月11日 | 登山

酸ヶ平湿原の全景 酸ヶ平は一切経山の明治の噴火で
できた湿原と言われている。中央の山はチシマザサの緑が
目立つ前大巓


湿原の中にはウメバチソウが隠れるように咲いている


逆光ですかし見るエゾオヤマリンドウは笹の中
お会いした地元の観察指導員の方は、この辺りは
エゾオヤマリンドウが多いと言われていた。


分岐の休憩スペースの木道で一休みしていたら
団体の登山者が通り過ぎていった。
その中の中年の男性が「木道、もくど(う)(木、土)だから
金(曜日)が無い木道」などと大声でのたまう。
思わず吹き出してしまった。


強い日差しの中、酸ヶ平の木道で観察と撮影をする
花友とそのお父さん


このところの猛暑と雨不足で干上がった池塘
以前に来たときは、池塘の回りのエゾオヤマリンドウが
湖面に写りこんで美しい風景であったが、異常気象が
美しい風景も奪い去ってしまった。


ちょっと出かけて来るので、続きは今夜サッカーの後で


酸ヶ平から前大巓の方に進むと、笹の多い木道になり
左に見えてくるのは、鎌の形に似ているので「鎌沼
と呼ばれる湖だ

ここの湖岸には吾妻連峰の特産種アズマホシクサが
自生している。
初めてそれを探したとき、ほんの数センチの草が
それだとは思わなかったほどだ。
頭花を星に見立てたかわいらしい名前である


前大巓の方から釜沼を眺めると、その向こうに
見えるのが東吾妻山である。


釜沼の分岐を目指すと、咲き残りのミヤマリンドウを
Kさんが見つけた。


その先ではゴゼンタチバナの赤い実が笹に隠れる
ようにして咲いていた。


私が坂を登って板敷きの休憩ポイントで一休み
しているとき、他の人は湖岸の近くに観察に行った。

全員が集まったので、その板敷きの休憩ポイントで
昼食にした。
付近の木の上で、星ガラスがギャーギャー鳴いて二羽で
飛び立っていった。
西吾妻の方向には、幾分雲が出始めていた。

30分ほどで昼食を切りあげ、姥神の石像がある
分岐を回って帰ることになった。


木道のそばのエゾオヤマリンドウの見事な群落を
眺めながら谷地平の分岐に向かう


姥神と地蔵が奉ってあるので、一礼して東吾妻山の
分岐に向かう


kさんがリンドウの花と一切経山のコラボ写真を
ねらっているのかな。


東吾妻山への分岐付近は、分水嶺の近くでもある。
近くのベンチのそばは、ずらりとエゾオヤマリンドウが
並んでいた。

浄土平に向かう下りで、Kさんがミヤマフタバランの
花柄を見つけた。

ミヤマフタバランの特徴的な葉


やがて前方に吾妻小富士と桶沼が見えてくればゴールは
近い。

駐車場に戻ったのは午後の2時すぎだった。

後書き
サッカーを見ていたら、時間が無くなり、手抜きのブログに
なってしまった事をお詫びします。

今回、一切経山と五色沼に登らなかったが、それは多分に
私の体調を心配した花友たちの配慮だったと想像している
そんな気配りをしてくれる花友に感謝したい。


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付録写真







エゾオヤマリンドウの花の中を覗くと、咲き始めは
雌しべに雄しべがくっついている。
花が開くと、だんだん雄しべが雌しべから離れ
最後は完全に離れてしまうのだそうです。
これは花友から聞いて、撮った写真
でもなんで? 自家受粉のおそれがないのかな?

エゾリンドウとエゾオヤマリンドウの違いは何?
と言う話が花友との間で話題になる。
決定的な同定のポイントは何なのか、図鑑を見ても
よくわからないのだ。
で今回は、図鑑に出ているような一般的な特徴で
判定した。

そもそも、エゾオヤマリンドウは、エゾリンドウの
高山型と言われているので、そのような見分け方で
充分な気がする。
基本はエゾリンドウであり、それが生育場所の高山で
環境に適応して、丈は低くなり、花が茎頂にしか付かなく
なったと考えれば、納得できるからだ。
以前、浄土平には先祖返りをしたのかエゾリンドウも咲く
と書かれたものを読んだ気がする。
それがどの本だったか、整理していないので見つけられ
なかった。




浄土平に秋の花を探して、その2

2012年09月10日 | 登山

アカモノの実、実は萼の肥大したものだそうです

中部や近畿では、木の実をモモと呼ぶと言う
それで赤い木の実がなるので「アカモモ」と呼ばれ、それが
なまって「アカモノ」になったとか。
なんとも怪しげな由来であるが、「野草の名前」の作者
高橋 勝雄さんは、そう書かれている。



シラタマノキの実、果実と枝葉はサロメチールの
匂いがする。
アカモノもシラタマノキも分類上は
同じツツジ科シラタマノキ属に分類され
果実は萼が肥大した偽果と言うシラタマノキ属の
特徴がある

花友が実に付いているスジを数えて5本あると言っていた
萼が肥大したと言うから、その跡なのだろうか

アカモノやシラタマノキの実が、登山道の脇を飾っている
特にシラタマノキの白い実が、登るほどに数が増えて
花友も感嘆の声を上げている。


ナナカマドも実をつけていたが、気温が高く雨が降らない
せいであろうか、実もしなびた感じでつやがない。
葉も枯れかかっているのか、赤茶色であった。
しかも、ナナカマドの実を見たのは、ここの登山道の一本
だけであった。

「今年の異常気象でナナカマドもダメになったのよ
今年は紅葉が期待できないかも」と花友が嘆く


登山道の脇に生えている松の木が何かと興味を持った
花友が、葉っぱの数を数えて「5本有るから五葉松かしら」
と言う。
私は、ずっとハイマツだと思っていたが、後で地元の
観察指導員の方に偶然お会いして、花友が尋ねると
「北五葉」だと教えられた。


右手の谷を覗くとヤマハハコの見事な群落があり
その上の草地には、白い模様のようにヤマハハコの
株が点々と広がっていた。


その上の一切経山の上部は、植生が帯状に広がって
縦縞模様を作っている。


振り返れば吾妻小富士の爆裂火口がよく見えた。


山頂に反射板がある山は、高山であろう。

浄土平の駐車場には、だいぶ車が増えたが、昨年の
紅葉時の様な大渋滞にはほど遠い。


草むらには、早くも丸い実をつけたミヤマアキノキリンソウ
があった。

やがて酸ヶ平に近づくと、登山道は木道になり
ほぼ平坦な歩きやすいコースとなる。


そこにはクロマメノキの黒い実と青い実が同居していた
クロマメノキは、青から熟して黒に変わる。
花友が「ここではそれが同時に撮れるから」と
教えてくれたのだった。


蓬莱山側にはクロウスゴの実がなっている


「ここにはコケモモとガンコウランが有って、赤と黒が
同時に撮れるわよ」と花友が教えてくれる。


そして、先ほどのものより色が良いと言うので
撮り直したクロマメノキの青い実と黒い実


酸ヶ平分岐の手前には、踏み跡で広がった裸地に
網を敷いて植生復元をはかっている場所がある

ところが、その網を敷物代わりにして休んでいる
登山者が数人いた。
小心者の私は、本当は言いたくなかったが、思わず
「そこは踏みつけで荒れた場所に、植生の復元を
している場所なので、入らない方が良いと思います。」
と言ってしまった。

偉そうな事を言うのは苦手だ。

だがその後、花友も口々に、一度失われた植物の復元は
数十年もかかる困難な事で、皆さんも大好きな花が
見られなくなったら悲しいでしょうと説得するのだった

私はその後の事は恥ずかしくて見ていないが、全員木道に
戻ったという。


酸ヶ平の分岐から右を見ると避難小屋と一切経山に
登る登山道が見える

その3に続く

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筑西市宮山のひまわり畑・9月7日撮影、大渋滞だった、背景は筑波山

BSプレミアムで放送した「KiKiの山小屋日和」ご覧に
なった方いらっしゃいますか。
モデルのKiKiさんが北八ヶ岳の3つの山小屋を巡る
トレッキングをするのですが、その中で言われた
薄曇りの女」という表現が面白かったですね。
今度使わせて貰おうかな。




浄土平に秋の花を探して

2012年09月09日 | 登山

浄土平の秋の花を前景にして一切経山の前衛 (山頂はここから見えない)
黄色はミヤマアキノキリンソウ、青紫はエゾオヤマリンドウ
桶沼の前の湿原から撮影


金曜日の夕方、団地の空き地(自宅前)の草刈りをしていたら
花友からメールが来た。
もう一人の花友から明日、那須か浄土平に行くという連絡が
来たから、一緒に行きませんかという。
あまりにも急な事なので「起きられたら行きます」と言う
頼りない返事をした。

那須で足慣らしをしたとはいえ、まだ体調に不安もあったし
それに自室の工事のため、登山道具や書籍など、手当たり次第に
段ボールに詰め込んで運び出し、いまだに整理していない。

大あわてで登山の準備をした。
との箱に入れたか判らないので、準備が終わったのは夜の11時
だった。最悪である。

8日の早朝4時、目覚ましの音でやっと起きた。
寝たような寝ないような中途半端な睡眠で、頭がボウっとしていた

顔を洗いながらお湯を沸かし、コーヒーをいれた。
パソコンで天気図を確認すると、東北の方が天気が良い。
ははあ、これは浄土平になるなと思ったら、やっぱりそうだった。

花友Kさんの運転する車で5時半に出発した。
同乗は、Kさんのお父さんと花友のIさん、それに私
常磐、磐越、東北道経由で、予想通りの浄土平である。

9時過ぎに浄土平ビジターセンター前に着いた。

有料道路大駐車場も、無料開放されているのに、土曜日にも
関わらず車は少なかった。
原発事故のせいだろうか、それとも花の少ない時期のせいか

車から降りると、日差しが有るものの半袖では涼しい位の風だった
目の前の吾妻小富士は、早くも火口壁を巡る人影があり、登山道を
上り下りする人が続いていた。

全員でトイレに寄り、ゆっくり支度して出発したのは9時半過ぎ
だった。
浄土平の湿原には、木道が張り巡らされ、観光客でも高山植物を
見ることができる。


浄土平の湿原の木道、駐車場から直接入れる


浄土平湿原の成り立ちの説明版が木道に設置されている
この説明版に名前が載っていないが、この時期はエゾリンドウや
エゾオヤマリンドウ、ミヤマアキノキリンソウ、ウメバチソウ
シラネニンジンなどが咲いていた。


湿原から見る一切経山の一角、大穴と呼ばれる噴気孔があり
有毒ガスが今でも噴煙を上げているため、こちら側からの
登山道は閉鎖されて、立ち入り禁止となった。左の山は蓬莱山


湿原に咲くエゾオヤマリンドウとエゾリンドウ


真ん中がエゾリンドウ、左右がエゾオヤマリンドウ


一切経山への閉鎖された登山道入口の様子

湿原の木道から本来の登山ルートに戻ると、ヤマハハコの群落や
エゾオヤマリンドウの群落が、道の脇に咲いている。

エゾオヤマリンドウとヤマハハコの群落


ハンノキの日陰でヤマハハコが新鮮だった。


クロヅルも実が付いていた


やがて登山道の入口に着く
そこは蓬莱山をはさんで、右に行けば酸ヶ平と一切経山のルート
左に行けば、姥ヶ原と東吾妻山のルートで、姥ヶ原で両ルートが
繋がっている。


私たちは右の酸ヶ平コースを登っていく。
このコースは、左に緑の蓬莱山、右に荒々しい岩肌の一切経山を
見ながら登ってゆくコースだ

その2につづく