クニの部屋 -北武蔵の風土記-

郷土作家の歴史ハックツ部屋。

“ふるさと”を探訪しませんか?(7) ―長良神社・無量寺―

2007年12月15日 | ふるさと歴史探訪の部屋
――長良神社。
羽生市内には本川俣と弥勒に長良神社が鎮座しています。
これは邑楽郡に多い神社。
本川俣の長良神社は洪水のときに漂着した“御幣”を祀ったのを起源としていますが、
弥勒では少祠を建立し大国主命・事代主命を祀ったのち、
“藤原長良”の霊を配祀したと伝えられています。

明治42年に剣神社、鷲神社、稲荷社を合祀。
中でも稲荷社には、キツネに乗った“荼枳尼天(だきにてん)像”が祀られ、
御神体ですが愛嬌があって楽しませてくれます。
実は、2007年「社寺宝物展Ⅲ」(羽生市立郷土資料館主催)のリーフレットでは、
この荼枳尼天像が表紙を飾っていました。

「ふるさと講座」で同社を訪れたときには、
この像は資料館で展示中だったのですが、
近所に住む方がそのリーフレットを格子戸に貼り、
さりげなくアピールをしていました。
それをカメラで撮影する方も……。

高速道路の傍らに鎮座する弥勒の長良神社。
静かな神社ほど、仄暗い格子戸の向こうに興味深い世界が広がっています。





――無量寺。
福寿山と号し、曹洞宗のお寺です。
「ふるさと講座」で使用された資料の「見どころ解説」には、

 村の記録に、慶安4年(1651)6月20日、
 長光寺2世元庵珠芳により開山されたとあり、
 爾来、長光寺の分寺として長光寺の住職が無量寺の住職を兼務している。
 檀家もまた、近年までは長光寺に属していた。

と解説しています。
本尊は聖観音。
ちなみに、同寺境内にはかつて正安3年(1301)と、
正中3年(1314)の銘の板碑があったそうですが、
現在は不明ということです。

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