くまきち日記

名古屋に住んでいる、くまきちのたわごと。

ミュージカル『デスノート』記者の評価は?

2015-06-28 14:15:19 | 韓国エンタメ
藤原竜也と松山ケンイチで映画になったのは見たことがあるが、ミュージカルってどうなのだ? いわゆる歌って踊るイメージじゃないが。
歌手出身でミュージカル俳優として成功したジュンスvsヒョシンくんと考えれば、興行的には『ファントム』のライバルといったところか。
ただこっちは単独キャスティングだから、作品の評価がダイレクトに出てくるだろう。
















ミュージカル『デスノート』、憂慮は憂慮にすぎない‘理由ある興行’


~ホン・グァンホ、キム・ジュンス そして主演俳優たちの‘力’が支配した作品

「思ったよりかなり良かった!」公演観覧後 城南アートセンターの駐車場に行く道で会った30代後半の夫婦の会話だった。
彼らはずいぶん前 この作品をすべて熟読したという。実際 記者もとても好きだった作品で マンガ本と映画をすべて見た。

この夫婦の会話のように ミュージカル『デスノート』はかなり良かった。かなりなじみのある内容だとそうなるのか 作品が物語る内容に自然と引き込まれた。
だが記者はこの作品に対して冷静に評価したい。‘俳優たちの豊かな力量が生き返らせた とても見ごたえがある秀作’という言葉だ。

ミュージカルとして作られた『デスノート』が‘たいしたことない’ということではない。正直 記者が予想したよりはるかに良かった。
基本的なストーリー構成で ナンバー、俳優の演技力まで 残念な‘欠点’を探す部分がないほどだった。


ホン・グァンホ、キム・ジュンスが導くツートップの力

劇全体を導く‘ライト’役の俳優ホン・グァンホと‘エル’役の俳優キム・ジュンスは 彼ら自身がなぜその配役を引き受けるべきだったのか証明するように 
時には強く、時にはおだやかに強弱を調節して劇の流れを主導した。
特に二人の俳優が見せるナンバーは 豊かな感性と溢れる歌唱力で観客の視線を一つに集めた。


実力派俳優チョン・ソナ

‘ミサ’役の俳優チョン・ソナは溢れる演技力を誇る。すでに様々なミュージカルで驚くべき実力を認められた彼女は 
ミュージカル『デスノート』でも自身の実力を遺憾なくなく発揮する。


記憶に残る俳優パク・ヘナ、スター誕生カン・ホンソク

実は‘レム’役の俳優パク・ヘナの驚くべき感性ナンバーが記憶に残る。‘ミサ’のために自ら死を選ぶ彼女は 
自身のナンバーを節制された声で訴求力濃く披露する。記者が最高とみなした‘名場面’だ。

実は‘リューク’役の俳優カン・ホンソクは ミュージカル『デスノート』がスター俳優としての足がかりになっている。
実際 前作だったミュージカル『キンキーブーツ』で素晴らしいナンバーを見せたのとは異なり 演技で多少の残念さを残した。
そんな彼が この作品で自身が引き受けた配役に完璧に溶けこんだ姿を見せた。作品の中で観客の緊張感をほぐす役割も卓越した。

このようにミュージカル『デスノート』はツートップの俳優を含む主演俳優5名の卓越した実力で 実に多くのものを見せる。
本当に不足のない作品のようだ。

作品全体に対する若干の物足りなさも残った。全体的な劇は 作品の安定性を追求するような不自然さがなく無難で、
場面ごとのポイントを生かしたディテールが引き立つ。
だが‘ライト’と‘エル’、二人の俳優の火花散る対決が緊張感を与えるには若干不足した。そのためか俳優たちが見せる
レベルの高い演技とナンバーでも作品に完全にハマるのが難しかった。

インパクトが足りないことも残念だった。強力なインパクトを与えられる場面がいくつか見られたが、十分に活用できず
俳優たちの演技力にだけ集中したためなのか 残念さを残した。
むしろ多少ぎこちないアンサンブルは 作品序盤に見られる小さな‘汚点’だけだと思われた。多くのミュージカルがそうであるように 
時間が経てば俳優たちの‘和’が合うように自然に解決されるためだ。

記者の立場で若干の残念さを残すが しかしミュージカル『デスノート』は俳優たちの力量を最大化させ 見せるべきものをすべて見せる作品だ。
またホン・グァンホ、キム・ジュンスの二人の俳優と共にチョン・ソナ、パク・ヘナ、カン・ホンソクら それぞれが見せる魅力も かなりの楽しみを与える。

理由ある興行を続けているミュージカル『デスノート』は 8月15日まで 城南アートセンターで公演される。
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『エリザベート』2015 SE7ENの今後は?

2015-06-28 01:28:39 | 韓国エンタメ













『エリザベート』、ミュージカル俳優SE7EN・・・次の作品が期待される理由

ミュージカル『エリザベート』公演レビュー


13年目の歌手SE7EN(チェ・ドンウク)がミュージカルデビュー作『エリザベート』を通じて俳優として成功的な変身を遂げた。

SE7ENは去る13日から始まったミュージカル『エリザベート』の舞台に上がった。
SE7ENは劇中 男性主人公トート(死)役を引き受け ミュージカル俳優として申告式を行った。

SE7ENは軍服務後2年4ヶ月ぶりに活動復帰を知らせる信号弾である初舞台 ミュージカル『エリザベート』でトートのナンバーである
“最後の踊り”“影は長くなって”“私が踊っている時”等を期待以上に消化して 歌手ではなくミュージカル俳優と
して成功的に変身した。

SE7ENはミュージカルの舞台で 13年の歌手の内面空白を発揮した。ヴォーカルとダンスの実力すべてが秀でているSE7ENは 
舞台を自分のものにして視線をひきつけた。
アイドル歌手出身だけに、主に声楽を専攻したミュージカル俳優が見せる 響きある低音の声ではなかった。
しかし彼は歌唱力を最大に発揮してトートのナンバーを消化した。

演技も安定していた。SE7ENはヒロイン エリザベート(チョ・ジョンウン)を見守る姿から 最後にエリザベートを連れて行く場面まで
感情を込めて自然な演技を見せた。
何より彼はダンス歌手の長所を十分発揮した。SE7ENは両腕を翼のように表現し 広い舞台をいっぱいに満たすダンスを披露した。
ベテランミュージカル俳優であるチョ・ジョンウンをはじめ 他のミュージカル俳優との呼吸もやはり印象的だった。
 
SE7ENはミュージカル初挑戦で安定した演技を見せ ミュージカル俳優として第2幕を開いた。
彼のミュージカル初舞台『エリザベート』だけでなく 今後他の作品をより期待させた。

先立って 去る14日の本公演後では 演出者ロバート・ヨハンソンがカーテンコールに登場して観客に挨拶をし SE7ENの演技を絶賛した。
彼は「私は今日『エリザベート』を通じて新しい‘トート’の誕生を目撃した。本当にすごい」と語った。

SE7ENもやはりミュージカル界の新星として公演に臨む覚悟を伝えた。
彼は「新人ミュージカル俳優チェ・ドンウクです。この時間をたくさん待ってきました。本当に熱心に準備しました。
応援して下さった多くの方々に応えられるよう 熱心にトートに臨みます」と抱負を伝えた。

『エリザベート』を通じて新人ミュージカル俳優に変身したSE7ENが 今後どんな姿を見せてくれるのか、今後彼の歩みが注目される。

一方ミュージカル『エリザベート』は オーストリアを代表する人物の一人である皇后エリザベートの人生を描いたミュージカルで、
波瀾万丈だったエリザベートの一代記にファンタジー的なキャラクターである‘死’を加味した作品だ。
来る9月6日まで ソウル龍山区 ブルースクエア・サムソン電子ホールで公演される。
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