九品人の落書帖

写真をまじえ、身の回りで見聞きしたことを、つれづれなるままに!

味噌天神

2021年10月25日 | 日記

 熊本市には全国でも唯一の味噌の神様が存する。

 通称「味噌天神」と呼ばれる本村神社だ。

 我が家から徒歩5~6分の距離で、時々、横を通るから覗いて見るが、

 いつもは参拝者らの人影は、ほとんど見かけない。

                   ■

 きょう、10月25日は、味噌天神の年に一度の例大祭だそうな。

 例年なら、この日ばかりは、境内は大勢の人々でゴッタ返すが、今年はご覧の通り。

 県下の味噌・醤油組合が恒例の味噌の無料配布を中止したため。

 コロナ禍で大勢集まるのを避けるための、当然の措置であったが、

 過去、例大祭で境内がゴッタ返したのは、皆さん、無料の味噌配布が目当てだったのだ。

                    ■

 伝承によれば、

 奈良時代の頃、悪病平癒のため「御祖天神」を祀ったのが始まりとされる。

 その後、国分寺の味噌倉で多量の味噌が腐敗し困り果てた。

 僧侶らが祈祷したところ「境内の小笹を味噌桶に立てよ」とのお告げがあり、

 その通りにすると、不思議や美味しい味噌に変わっていた、という。

 人々は大喜びし「味噌天神」の愛称で信仰を̝高めていった。

 【これが、境内の小笹】

 戦前までは、この伝承を信じて、境内の小笹を持ち帰る人も居たとか。

 なお、平安時代になると、菅原道真も合祀されて「天満宮」とも呼ばれるようになった。

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2 コメント

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味噌天神 (YOSHO)
2021-10-27 14:23:26
何十年もの間、味噌天神の前をバスで通り過ぎています。でも、途中下車して参拝したことはありません。
故事来歴は勉強になりました。いつか、囲碁会の帰りに途中下車して参拝してみます。
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YOSHOさんいらっしゃい。 (hiko)
2021-10-27 17:23:38
コロナ禍で無かったら、例大祭の日は味噌の無料配布(先着200名ほどか)があったり、味噌汁の振舞い(紙コップ1杯)で大勢の人が集まります。
今年は、そんな恒例行事は中止で、味噌組合の業者だけでの寂しい例大祭だったようです。
私は一寸覗いて「味噌配布は中止」の張り紙を見て、祭祀の途中まで拝見し帰宅しました。
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