般若心経

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2021-06-12 | Weblog

 ネコおどし

 畑の種をほじくり返し、あちこちに糞を残し、わが家の庭は野良猫の通り道になっています。以前は見かけると手を叩いたり、ガラス戸をトントンと叩くと逃げていましたが、最近では全く無視されるようになりました。戸を開けて「シッ!」と言っても一瞥し、ゆうゆうと通り過ぎる様を見ると、相手がネコであってもカチンときます。瞋恚の煩悩を消滅せしめたもう方便なり、と思えどもそれはこれ修行の至らぬ凡夫のこと、鹿威しならぬネコおどしを作りました。ひと月ほど前のことです。
 動物は突然の物音に敏感に反応します。
最初はネコが来ると紐を引き、板が倒れる仕掛けにしました。しかし板の音では迫力がなく、木の枝にぶら下げたブリキの一斗缶を落とす方法に変えました。ガシャーンと大きな音がします。缶を落とす紐は部屋の中に引き込んでいます。



小さい力で重い缶を落とすメカニズム(?)
Ver.1
紐でピンを引抜く方法
四国の山中で見かけたイノシシ捕獲の檻の戸が閉まる仕掛けに倣いました。



良好に動作はしますが、ピンと紐の摩擦があり操作に少し力を要します。
Ver.2
てこを利用しました。ピンを引くと、てこの先にかけた紐が外れて缶が落下します。



最終的にこの方法を採用。
 試行錯誤を重ねて二日がかりで作ったこの装置ですが、設置してからこの方、動作させたのは2回だけです。黒いネコが来た時に1回、グレーのネコに1回です。いずれもびっくりして逃げていきました。
よほど驚いたのでしょう、毎日のように来ていたネコはその後来なくなりました。効果はあったようです。しかし、あまりにもぴったりと来なくなると寂しい気がします。折角作ったネコおどしをもう一度動作させてみたく、今ではネコの訪れを心待ちにしています。
 なお缶の真下には台を置いて缶が落ちてもネコには当たらないようにしています。愛猫家の皆様、ここは不瞋恚のお心で。
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