般若心経

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2018-04-11 | Weblog
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 ブルーインパルスがやってくる

 少し前のことになりますが、町内会より”至急”と書かれた回覧が回ってきました。
瀬戸大橋開通30周年を記念してブルーインパルスがやってくるとのことです。
日時は4月8日10時55分から20分間の予定です。
ブルーインパルスはテレビなどで見たことはありますが、実物を見るのは初めてです。
青空に白煙で丸い輪を描いたり、編隊をなして観客の上空をすごいスピードで飛び宙返りや急上昇、急降下などのアクロバット飛行を行うのでしょう。
 是非とも見てみたいと思い一週間ほど前から近くの山に登り、見晴らしの良い場所を探しました。上空を飛ぶのですから空が見えればどこでもいいようなものの、また見る人の多くが平地から見るのでしょうからジェット機の方も平地から見て一番見映えがいいように演出するのではないかと思いましたが、視界にできれば建物などが入らない場所、遠方も見渡せる場所から見たいと思い、山の上に観覧場所を探しました。
この山の山頂は高さは十分なのですが、市街地の方向に大きな木が繁り、視界がやや遮られています。あちこち探して山頂から少し下り登山道から少し横に入った展望台、障害物もなく海と市街地全体が見渡せる場所を見つけ決定。
 飛行当日、少し雲は見えますがすばらしい晴天でした。この青空に長い噴煙を引いたジェット機がアクロバット飛行をするのかと思うと心おどる気持ちでした。
予定時刻の30分前に展望台に行くとすでに2人の男性がいます。ひとりは初老、ひとりは30歳前後です。ふたりともマニアで沖縄から仙台まで全国各地へブルーインパルスを見に行っているそうです。カメラやビデオ、タブレットなど準備万端整えています。
ふたりからインパルスの話やカメラの写し方などを教わりました。
町内会の回覧には「コースの下では爆音がします」とも書いていました。どのような爆音なのだろうか、わくわくしながらその時を待っていました。
 ところが、予定の10時55分になっても機影は見えません。
しばらくあちらから来るのだろうか、こちらから来るのだろうかときょろきょろ探していると10分ほど過ぎてから西の方向から南の上空へ向かう小さな機体が6機見え、そのまま東方向に飛び去り見えなくなりました。そしてしばらくして北方向から飛んでくる様子が確認できました。
その時、そばにいる男性の携帯に「機体トラブルのため飛行を中止する」との連絡が入ってきました。マニア間の情報網があるようです。
北から飛んできた編隊はそのままかなり上空を南から西側に向かって消えてしまいました。
山頂の方から「えーっ」とか「なんでー」とか声が聞こえてきます。大勢登っていたようです。
少しがっかりしたものの「機体トラブルとはきたい外れ」、「今度40周年の時にまた会いましょう」などとかわいわい言いながら山を下りました。
アクロバットを見ることはできなかったですが、楽しいひとときでした。