般若心経

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四国八十八ヶ所

般若心経

2018-04-03 | Weblog
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 手でつなぎましょう 

 この4月10日に瀬戸大橋は開通30周年を迎えます。
昭和63年4月10日の橋の開通を前にした4月3日、全国から10万人の参加を得て岡山、香川両県から橋を渡るブリッジウォークが開催されました。
私たち家族も抽選に当たりウォークに参加することができました。
 ブリッジウォークの当日、正午前から橋の上の各所に設けられたスピーカーから「本州と四国を手でつないで結びましょう」と呼びかけがあり、ちょうど正午に参加者全員が道路中央に並んで手をつなぎました。その後すぐに「本州と四国が人の手で結ばれました」とアナウンスがあり、「ワーッ」という歓声が沸き上がり、「バンザーイ、バンザーイ」の声が響き渡りました。
 それまで本土から四国に渡るには海上部分の連絡船だけで1時間かかっていました。それが橋に併設されたJRを利用すると橋を挟んだ駅と駅の間を15分で到達することができるようになりました。その昔、四国の学校に行っていたこともあり、架橋による便利さ、特に時間の短縮は夢のようでした。
 本州と四国の間に橋をかけるという話は私が小学校低学年だったころからあり、当時の建設大臣が視察に来るというので旗をもって出迎えた記憶があります。その後修学旅行生を乗せた連絡船の事故という不幸な出来事があり計画が加速し、現在本州と四国を結ぶ3橋のうち瀬戸大橋が最初に工事に取りかかることになりました。
主塔が立ち、ケーブルが渡され、橋が両端から次第に伸びてゆく様子をフェリーから眺め、早く橋を渡ってみたいといつも思っていました。
「バンザーイ、バンザーイ」の声はこれらの思い出を一気によみがえらせてくれました。そのときの様子はいまだに記憶に残っています。
 この橋は新幹線も通れる設計になっているそうです。今の夢は新幹線に乗って瀬戸大橋を渡ることです。



(倉敷市広報くらしき4月号より)