AWA@TELL まいにち

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韓国研修2009 9月10日~教壇からの交流活動

2009年09月10日 | どーでもいいこと

今日は、晋州教育大学校付属小学校での教壇実習です。
みんなスーツ姿になって、小学校に伺いました。
小学校の玄関でも、体温検査を実施、手も消毒液でよくこすりました。

校長先生に表敬訪問をした後で、先生方のご案内で学校内を見学しました。
廊下にこんなものがあったので、何かなあと思って、学生さんに聞いてみると、



なんと、手動の黒板消しクリーナーでした。
ふたを開けて黒板消しを置き、ハンドルを回すんですって。


そうこうしているうちに、授業時間に。5年生の4つのクラスに散らばりました。
模擬授業で指摘された点が良くなっているのか、ドキドキしながら見ましたよ。










子供たちも一生懸命ワークシートに書いてくれましたし、教室でも大きな声で反応してくれました。

いろんな楽しいこと、わくわくしたことが各教室で展開していました。
授業後は、教員室に戻って、各担任の先生から講評をいただきました。
ありがとうございます。
学生たちの大きな励みに、そして、教員を目指す学生たちの糧になるご指導でした。

で、給食。



おいしく頂いていると、ふと、壁に貼ってある栄養分類表に目がとまりました。
韓国文化が反映しています。だって、



ほら、「うさぎの肉」。


ここには、「牛の足の骨」


そして「松の実」


給食をいただいた後、お礼を言って、小学校を出ました。
大学に戻ってから、反省会を開催。
僕を含めて3名の教員からの講評、学生の反省、再び3名の教員のまとめ、という形で進みました。

僕は、学生たちが「韓国語で話せたのが良かった」「もっと話せればよかった」という反省があったことを取り上げて、「言葉は問題ではない」ということを話しました。
言葉ができれば指導ができるかというと、そうじゃないわけです。
今、日本語の通じない子供たちが学んでいる小学校現場では、通訳さえいれば何とかなるという考え方が根強くあるのですが、日本語教育の立場から見ると、言葉が通じることへの過剰な寄りかかりは危険に思えてくるのです。
今日、学生さんのやった授業は、実物あり、絵カードあり、ビデオや音楽もあって、言葉を使わなくてもしっかり進められるだけの準備があったのです。子供たちの言葉が聞きたかったという視点での「韓国語がもっとできれば」ではなく、指導するための「韓国語がもっとできれば」には、注意したいものだと思いました。
加えて、「韓国の子供たちは」という、一般化にも注意を促しました。金君が、とか、李君が、という固有名詞になるように努力しようということです。日本と韓国の関係が悪くなったときに、「日本人は…」「韓国人は…」という言動が支配的になるほど、おかしなことになりますから。

なんかえらそうなことを言いましたが、これは僕の一つの考えであって、ほかの先生方もそれぞれ、意義深いお話をしてくださいました。

この後、子供たちから集めた感想やワークシートに朱書きをして返却する準備をしました。

授業準備はもちろん、授業中の通翻訳、授業後のこうした活動の場にも晋州教育大学の学生さんたちが力を貸してくださいました。

本当にありがとう。

ここまでの行事が終わったら、学生さんたちはホームステイに出発です。


明日、晋州を出発して、プサンへ移動します。

学生たちを見送った後で、3人の日本側教員だけで、夕食を食べに出かけました。
来年度以降の研修をどうするかという真面目な話をしながらの食事でした。
食べたのは、



うなぎ。
アナゴもいただきました。アナゴ、大好物です。


食後に、シッケをお願いしましたが、このお店では玄米のシッケでした。
珍しいのですが、口が期待していた普通のシッケとは違うので、なんとコメントしていいのか…

さて、晋州の夜は今日が最後です。

学生さんたちはどうやって過ごしているでしょうか。
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