AWA@TELL まいにち

南山大学で、日本語教育に携わる人材の養成を行っています。ホームページも是非ご覧ください。

楽しくも辛い時間。

2018年03月02日 | 日本語教育
今日は、カンボジアの学生さんとしゃぶしゃぶ会。

彼らの日本語の授業を担当してくれた四年生も2人参加してくれました。

5名の留学生のうち、2人は3月末に帰国します。

2年半、日本語教育を通じて彼らと関わってきました。

去年は、プロジェクトの関係で、さよなら会に出られず、食事にもいけなかったので今年は良かったんですが、

彼らとのおしゃべりは楽しいとはいえ、

日本語教師としては、大きな懺悔の時間であり、辛い時間でもあります。

2年半で、ここまでしか日本語力がつけられなかった、という忸怩たる思いがあります。

カンボジアの留学生は、授業をサボるわけでもなく、宿題をサボるわけでもなく、真面目に毎回授業に出てきます。

それでも、初級が終わらないという状況に、

内心、深く悩みもし、辛い思いでいます。

週2時間、半年で30時間。

1年で60時間、2年半だから150時間。

確かに初級の前半ですら終われるような時間ではありません。でもね、留学生センターで集中講習を担当していたときのことを思うと、確かに専門の勉強があるとはいえ、申し訳ない思いでいっぱいになります。

ある日本語の先生と留学生の日本語教育について話したとき、

半年で400時間がっつりやるのはいまのはやりではない、という話を聞き、

個人的には割り切れない思いでいます。

もし日本語教育のための半年が与えられているのであれば、がっつりやるべきだろうなあと思います。

じゃないと、彼らは日本語で日本社会に溶け込めないし、日本社会も彼らを受け入れないもの。

がっつりやる時間が取れないものか、人ぐりもそうだけど、

彼らにもっと充実した生活を送ってもらいたい。せっかく、私の好きなこの日本にきているのだから。
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