日本語文法研究書大成の『日本俗語文典 全』を解説をお書きになった諸星美智直先生よりいただきました。明治34年に刊行されたこの文典は、文典の端書きによると、「支那政府」から日本語を学ぶために派遣された留学生に日本語を教えるにあたって整理しておこうと考えて作ったものだそうです。著者の金井保三は中国語学者として著名なため、こうした日本語に関連した資料についてはあまり知られていないと諸星先生は書いていらっしゃいます。
驚いたのは、この段階で日本語の動詞の変化を現在の日本語教育文法と同じ3種類に区別していること。学校文法とは違う分類を行っているということは、文法の整理をなんといえばいいかな、歴史的に整理するんじゃなくて、当時の実態に即して整理しているということです。
上田万年と交流があったということですから、こういう視点が出てきたのかもしれません。
諸星先生、こんなドキドキするほどおもしろい本をお送りくださって本当にありがとうございました。
内容は次の通りです。
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日本俗語文典
第一編 音韻
第二編 言葉
第三編 話のくみたて
第四編 話の区切り
解説
一 著者小伝
二 文法学史上の意義
三 内容の特色
四 『日語指南』
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日本語文法研究書大成(第七回配本)
編集 北原保雄 古田東朔
解説 諸星美智直
発行所 勉誠出版
ISBN 4-585-08037-6 C3081
驚いたのは、この段階で日本語の動詞の変化を現在の日本語教育文法と同じ3種類に区別していること。学校文法とは違う分類を行っているということは、文法の整理をなんといえばいいかな、歴史的に整理するんじゃなくて、当時の実態に即して整理しているということです。
上田万年と交流があったということですから、こういう視点が出てきたのかもしれません。
諸星先生、こんなドキドキするほどおもしろい本をお送りくださって本当にありがとうございました。
内容は次の通りです。
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日本俗語文典
第一編 音韻
第二編 言葉
第三編 話のくみたて
第四編 話の区切り
解説
一 著者小伝
二 文法学史上の意義
三 内容の特色
四 『日語指南』
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日本語文法研究書大成(第七回配本)
編集 北原保雄 古田東朔
解説 諸星美智直
発行所 勉誠出版
ISBN 4-585-08037-6 C3081