AWA@TELL まいにち

南山大学で、日本語教育に携わる人材の養成を行っています。ホームページも是非ご覧ください。

何を教えるのか、というお話 その2

2010年04月21日 | 日本語教育
学習者がその日の教室にやってきたときには知らなくて使えなかった言葉が、その日の教室から帰るときには理解して使えるようになっているというのが、最低限のラインです。

一つだけでもいいんですよ。

教室の中だけじゃなくて、教室の外でも使えるようにするのが教師の仕事です。

簡単なことですが、「さようなら」という表現だけとっても、結構厄介です。

授業の中で散々練習するのに、授業が終わって教室を出て行くときに「Good bye」などと言われたらその日の授業は何だったんだろう・・と落ち込んでしまいます。

学習者が新しい言葉を身につけて、『使えるようになった!』とか、『分かった!』とか、そういう達成感を感じて教室を出て行くことが続けば、学習者が減るとか、遅刻するとか、,休みガチになるとか、そういう状況は避けられます。
達成感が与えられない授業は、成人だけでなく、子どもも同じで、ただのルーティンワークにしかなりません。

その達成感をどうやればインパクトを持って与えられるのかというのが、教師の重要な仕事の一つだと思います。

ですから、学習者の状況を把握して、何を知っていて、何を知っていないのか、どんなことに興味があるのか、母語は何か、文化的背景はどうか、そんなことを教師は共有していきます。授業で知り得た情報は、他の教師が利用できるようにしておくのです。

そういう意味では、引き継ぎノートの作成は重要なポイントになります。

今回の記事は、隔靴掻痒といった感じの記事ですが、次は「どうやったらインパクトを与えられるか』ということを書きたいと思います。
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