こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

『都会のトム&ソーヤ14 夢幻(上)』はやみねかおる

2017-01-09 19:41:52 | 読書感想
南北磁石こと内人と創也は、RRPG夢幻Ver.1.0を完成させ、創也の祖母・竜王グループの会長に、テストプレイの舞台となる土地の提供を願い出た。

会長は、引き換え条件を提示した上で、人工の町レーヴィルの中の竜王学園予定の木造校舎を貸してくれた。

プレイヤーは、13人。

まずは、身近な人間を優先的に参加させる。

真田女史と健一くん。
堀越ディレクターに、その部下のうちから1人。
三津木さんと遠藤さんは、竜王グループ関係者。
『頭脳集団』の上級幹部候補生、ユラさん。
もちろん、栗井栄太ご一行様。

そして一応、ランダム抽出によって選ばれたはずの‘‘家出人オレ’’
もしかしたら、ネズミかもしれない13人目のプレイヤー。

S・NSを使って‘‘仮想夢世界’’を出現させたゲームの中では、楽しい思いができるとは限らず、恐ろしい思いをし、精神的外傷になる可能性もあるという。
しかも内人たちは、ユラさんやネズミに命を狙われているかもしれないのだ。
果たしてゲームは無事に始まり、無事に終わることが出来るのか?

いやー、上巻だけで、ずいぶん引っ張りますねえ。
下巻が楽しみでもありますが、つまんなかったら張っ倒すくらいの盛り上げ方でもあります。
ゲーム自体も気になりますが、何よりも今回、内人のどのようなサバイバル能力が発動されるのかが、一番の楽しみです。

下巻発売が、2月下旬ですか?楽しみですねえ。
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『おおあたり』畠中恵

2017-01-08 19:38:22 | 読書感想
立夏となり江戸に夏がやってきた、ある朝のこと。
橋の袂で売っていたよみうりに「世に‘‘大当たり’’するものあり、しかし来るのは幸か不幸か、お楽しみに」という風なことが書かれていたという。

今回、栄吉が美味いあられを作って江戸で流行ったり、獏の場久が剣呑な気配に現実で追われたり、貧乏神の金次が三百両も当たった富札を押し付けられていたりと、‘‘おおあたり’’にちなんだ話題に事欠きません。
また、よみうりの通り、幸と不幸が入り混じっています。

途中で、長崎屋に奉公したての仁吉と佐助が、若だんなに兄やが必要なのをはっきり理解した顛末も面白く読めました。

さらに最後の話を読んで、本当に、若だんなが休み休みでもいいから、一人前の仕事ができるようになればと願いました。

いい結末なのですが、あの後、寝込むのかなあ?と考えてしまうのが、悲しいです。
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『活版印刷三日月堂 星たちの栞』ほしおさなえ

2017-01-06 19:35:27 | 読書感想
五年前から空家だった印刷所三日月堂に、孫娘の弓子さんが住み始めた。
彼女が勤め始めた川越運送店一番街営業所のハルさんが、息子の入学祝いにレターセットを頼んだのをきっかけにして、本格的に印刷所が復活する。

伯父の珈琲店を継いだ青年は、ショップカード。
私立鈴懸学園文芸部は、文化祭で栞とワークショップの依頼。
雪乃は、曾祖父が営んでいた活字屋の名残りの活字から、結婚式の招待状。

それぞれに悩みを抱え、注文するのも迷っています。
また、弓子さん自身が抱えているものもあるようで。

活版印刷が、あまり使われなくなったのは、いつ頃からなのでしょうね?
活字を拾って印刷するのが普通だと思っていたのが、いつの間にかだったような気がします。
どんなものだったか、また、その印刷物を見てみたいと思います。
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DVD『桂文我独演会 地獄八景亡者戯 代書』

2017-01-05 19:38:05 | CD・DVD等
このDVDを買ったのは、まず、桂枝雀さんのお弟子さんで師匠の話をして下さると書いてあったから。
第二に『地獄八景亡者戯』を演ってくださっているから。

で、最初に『地獄八景亡者戯』なのですが、オッペケペー節を入れていて珍しかったです。
あとのトークによると、枝雀さんは熱演派で、この噺は疲れるのであまりやりたくなかったようです。
文我さんは、登場人物が少ないと役に入れ込みすぎて疲れるが、多いとさらっとやれるので疲れないとのこと。
枝雀さんは、多い登場人物全員を熱演してしまわれたんでしょうかねえ?
それはともかく、文我さんのも面白かったです。

続いて枝雀さんの思い出話なのですが、やはり、芸には厳しい方だったらしく、稽古の出来が気に入ると「結構ですな」と仰り、気に入らないと、周りをぐるぐる回って他所に行ったりされていたとか。
他にも、色々ありましたが、できればDVDをご覧になってください。

仲入り後は『代書』
特に師匠に似ているわけではないのでしょうが、その口調や所作なんでしょうか?
聴いているうちに、そこで枝雀さんが話していらっしゃるように感じました。
あまりにも鮮やかに思い出したので、多分、私が最初で最後に生で拝聴した枝雀さんの落語会でも、なさったのではないでしょうか?
明るく華やかな話しぶりだったように思えます。表情も見え、声も聴こえました。
でも、枝雀さんはサゲまではなさらなかったようです。
初めて文我さんで、仕舞いまで聴きました。面白かったです。
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謹賀新年&映画鑑賞

2017-01-01 19:48:23 | 映画
新年明けましておめでとうございます
旧年中はお世話になりました
今年もよろしくお願いします

さて今日は、 新年であると同時に映画の日。
迷いつつ観に行ってなかった映画「君の名は。」を観てきました。

新海誠監督の美しい風景をバックに、初めはコメディタッチに、やがて、切なさを増して綴られていく少年少女の交流の物語は、とても素晴らしく仕上がっていました。

ただ、そればかりでなく、脇を固める登場人物も生き生きとリアルに描かれていて、息遣いが聴こえてきそうでした。
特に、少女・三葉の祖母が、少年・瀧に様々な理を語るシーンは、心に沁み込んでいきました。

またね、瀧の父が井上和彦さんで、勅使河原の父が茶風林さん、三葉の父がてらそままさきさんと、しっかりと固めていますものね。
あ、そうそう。ユキちゃん先生は、花澤香菜さんだったりします。

役者や声優はもちろん、全てのスタッフの方々が力と心を込めて創ってくださったのかな?と感じる、素敵な映画です。
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