『アーデン城の宝物』Ｅ・ネズビット

エルフリダとエドレッドの姉弟は、父親が死んだのをきっかけにおばと崖の上で宿屋をしながらつましい暮らしをしていた。

そんなある日、アーデン城にピクニックに行ったことからエドレッドがアーデン家の当主であることが分かり、アーデン城に住むこととなった。

十歳前の当主だけが願いをかなえることができるという呪文で、アーデン家の紋章にある白いモグラ・モルディワープを呼び出した二人は、その助けで過去の時代を訪れ、伝説の宝物を探そうとするが・・・。

今のところ、エルフリダの方がよく冒険をして、金銭ではない宝物を取り戻すことができました。
続編は、もう少しエドレッドが活躍して宝物を見つけることができるといいのですが。
１９０８年出版の物語で少し古びてはいますが、子どもの冒険心には変わりがありません。
とても楽しめます。

『鳥類学者 無謀にも恐竜を語る』川上和人

鳥類が恐竜から進化してきたことを前提にして、恐竜の外見から動き方、食生活、子育て、細かいところでは鳴き声、渡りなどなど、鳥と比較して様々な考察をした本です。

あと、恐竜が滅びたあとに出てきた恐鳥も面白く読めました。
何というか恐竜につられてまんまと鳥の生態について学ぶことになり、とても楽しかったです。
川上さん、まいりました。

ＣＤ九州交響楽団「シュトラウス・ファミリー名曲集２」

ニューイヤーコンサートの時に購入した九州交響楽団のＣＤを、ようやく聴きました。

どれも耳なじみの良い曲なので、気持ちよく聴けました。
コンサートで、初めてプロのソプラノ歌手の方の歌声を聴きましたが、それまで甲高くて聴くのがつらいだろうと思っていたのが嘘のようでした。
ＣＤでも二曲入っていましたが、心地よかったです。

できれば「ウイーンの森の物語」「美しく青きドナウ」「ラデツキー行進曲」も聴きたかったのですが、１にでも入っていたのでしょうか？２には、ありませんでした。
１を売っていなかったのですが、完売しているのでしょうね。残念でした。

『総特集 三原順 少女マンガ界のはみだしっ子』三原順

今日、本当は別の本を読みかけていたのですが、買ってきて「少しだけ・・・」と思って読み始めたらあれよあれよと思う間もなく一気読みしてしまいました。

私は子供の頃、ちょっと背伸びしたい盛りに「はみだしっ子」に出会いました。
でも、私の中身はマックスだったので、グレアムが好きでした。

それもあって特に、グレアムがラストでなぜジャックに告白したのか、そしてその後どうなったのか、気がかりでした。
今回、「なぜ？」についてはヒントをいただけた気がします。
三原さんが４人のその後を描くつもりでいらっしゃったのを知ると、なおさら、その早逝が悔やまれます。

『給食のおにいさん 卒業』遠藤彩見

「自分の店をもつ」という目標ができた宗は、ホテルでのアルバイトを掛け持ちし始めた。

そんなある日、栄養師の毛利は怪我で、調理補助の妹尾、土田、三須も急な風邪で来られなくなったと、毛利のデスクの留守番電話にメッセージが入っていた。
室井校長に非常事態を伝え、先生方と共に何とかしたものの・・・。

他にもマイペースな新人職員などトラブルは続き、本当に宗は新しい職場に行けるのか、ハラハラし通しでした。
新しい職場の人間関係がどうなるのか分かりませんが、あの調子なら何とかなりそうですね。
面白く読めました。