十六歳の大庭久太郎は、県下でも有数の進学校に通っているが、成績は学年で下から数えてひと桁のところだ。
基本的に勉強してもなかなか成績が上がらないような久太郎が偏差値の高い高校に編入できたのは、彼の‘‘体質’’による。
久太郎は、たまに同じ日を何度も繰り返してしまうようで、本人はそれを‘‘反復落とし穴’’と呼んでいる。
それには規則性があり、その日の夜中の十二時から次の夜の十二時まで起きるようだ。
落っこちている期間は九日間。実際には一日を九回経験するのである。
久太郎が進学校の編入試験をクリアできたのは、たまたま試験当日に、この反復落とし穴に入ったからなのだ。
そんな久太郎の十六歳の正月。
母方の祖父の元に家族で出かけ、叔母一家とともに過ごした翌日。
祖父が他殺体らしき状態で発見され、久太郎は戸惑っていた。
なぜなら今回も反復落とし穴に入っており、一周目では生きていた祖父が二周目で亡くなったからだ。
祖父が殺されないように犯人らしき人物から離そうとするたびに、別の人物が容疑者になっていく。
どうすれば、祖父の命を救うことができるのか?
SF的設定でありながら、話がそれ以上飛躍することがないので、ミステリとしてもフェアになっています。
まさか久太郎も気づいていない(反復ではない)落とし穴があろうとは、気づくことができませんでした。
さすがに変だな?と思うところもありましたが、日頃SFも読んでいるため、その発想に論理的思考を邪魔されてしまいました。
とても面白かったです。
基本的に勉強してもなかなか成績が上がらないような久太郎が偏差値の高い高校に編入できたのは、彼の‘‘体質’’による。
久太郎は、たまに同じ日を何度も繰り返してしまうようで、本人はそれを‘‘反復落とし穴’’と呼んでいる。
それには規則性があり、その日の夜中の十二時から次の夜の十二時まで起きるようだ。
落っこちている期間は九日間。実際には一日を九回経験するのである。
久太郎が進学校の編入試験をクリアできたのは、たまたま試験当日に、この反復落とし穴に入ったからなのだ。
そんな久太郎の十六歳の正月。
母方の祖父の元に家族で出かけ、叔母一家とともに過ごした翌日。
祖父が他殺体らしき状態で発見され、久太郎は戸惑っていた。
なぜなら今回も反復落とし穴に入っており、一周目では生きていた祖父が二周目で亡くなったからだ。
祖父が殺されないように犯人らしき人物から離そうとするたびに、別の人物が容疑者になっていく。
どうすれば、祖父の命を救うことができるのか?
SF的設定でありながら、話がそれ以上飛躍することがないので、ミステリとしてもフェアになっています。
まさか久太郎も気づいていない(反復ではない)落とし穴があろうとは、気づくことができませんでした。
さすがに変だな?と思うところもありましたが、日頃SFも読んでいるため、その発想に論理的思考を邪魔されてしまいました。
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