こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

ワールドコン 星新一とは何者だったのか

2007-09-01 00:00:00 | 未分類
9月1日11:00から『星新一とは何者だったのか』に参加しました。
パネラーは、新井素子さん、最相葉月さん、森下一仁さんでした。

『星新一一○○一話をつくった人』でもお父さんの一さんの話は面白いが、本にしていない部分で
もっと面白いエピソードに事欠かない方だったらしいです。

星さんというと、超然としたイメージがあるが、若い頃は色々と苦悩したらしいです。
また、女性にはとても紳士的で羽目を外さない方だったので、有名な様々な武勇伝が信じられないとか。

奇想天外で新井さんが佳作になったとき、星さんは◎をつけていたらしいです。
星さんは、応募原稿を3度は読まれたらしく、その原稿に対する感想のメモも残っているらしいです。
ちなみに、表彰式は無かったそうで、新井さんの星さんとの初対面は、佳作を取った連絡がある前で、
作品が雑誌に載ることも知らされなかったとか。
それよりも、星さんがあちこちで新井さんのことを宣伝なさっていたとかで、
賞の発表前に原稿依頼があったそうです(^^;)

新井さんによる星さんの第一印象は、写真と同じだーということで、お宅に伺ったとき、真っ白にぶっとんで、
帰るところしか覚えていないそうです。

星さんは、選考委員として、選んだ作家は常に気にかけていたそうですが、その反面、
彼らの作品に商品価値があるかどうかという、冷静な選択眼があったそうです。

星さんが時事風俗を扱わず、古びた言葉(国鉄とかダイヤルをまわすとか)を使わない
もしくは変更するので有名でしたが、新井さんが時事風俗を扱わないのは、知らないから(笑)だそうです。
それに、流行語やファッションを具体的に書くと、時が経つと古臭くなるのが嫌で、
避けているうちにそうなったそうです。

ここで最相さんの取材の話になりますが、星さんの原稿の下書きが、何段階にも分かれて
大量に見つかったそうです。
11月にとんぼの本で星さんに関するエピソードが載るらしいのですが、どなたか
とんぼの本というものがどういうものなのか、教えていただけませんか?

星さんが倒れられたあと、新井さんによると、病室に2、3匹ぬいぐるみが置いてあって、
植物状態の星さんに色々報告したあと、ぬいぐるみに話しかけて帰ったそうです。
ぬいの健康状態は、とても良かったとか。
星さんの幼い頃は、テディベアを持っていらしたそうですし、不思議ではないエピソードでした。

話はコロコロ変わりますが、11月に出る予定のアンソロジーのため、星さんを見習って、
著作を3度ずつ読み返したら、ショートショートが書けるようになったそうです。
10月に出るとか。

あと『チグリスとユーフラテス』書き始めは星さんが倒れられると思っていなかったので、
すばるから原稿依頼があってデビュー20周年、星さんに見てもらえるようにと思っていたら
倒れられたそうです。そして完成する前に亡くなられたとか。

星さんは、文学賞よりも読者を選ぶという方で、その作品は、人物は書かないけれど
人間を代表する人間を書いているということ。原則として長く残る作品だということです。

ちなみに『おーい出てこい』がアメリカの教科書に載っていて、寓話作家として紹介されていたが、
星さん自身もそれを望んでいらしたのではないかということでした。

他にも細かい話はあったと思いますが、メモしきれなかったし覚えていないので勘弁してください。

ちなみに、この場で初めて星さんのお墓参りの話(9月3日(月)大会後)が出たんですよね。
悔しかったですよ。一度は行きたいと思っているのに・・・。もう、北九州空港ですものね。
地図を見る限りでは、一人で行けません・・・方向音痴で。残念でした。

そのあとは、あらま草さんを始め、友人知人に会ったり、昼食を摂ったり、
ディーラーズルームを徘徊したりで、北野勇作さんの朗読会まで時間をつぶしていました。
朗読会については、2日の日記で。

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