みんな一緒にバギーに乗って

川端裕人さんの『みんな一緒にバギーに乗って』を読みました。
主に、新人保育士さんたちの成長物語になりますでしょうか。

男性新人保育士の竜太は、子供たちになじんでもらうことがなかなかできず、試行錯誤しながら毎日を過ごします。
一緒に男性保育士として入った秋月は、男性としての育児への関わり方など色々と考えているのに、
どうして保育士になったのか、さえ答えられない。
日々の保育に精一杯で自信が持てずにいたが、家族からの苦情に答えているうちに自然に答が見つかり、
子供たちに助けられてその両親の信頼を取り戻します。

初めからしっかりして自信満々に見え、早くから仕事にやりがいを持ち、保育の勉強も欠かさない秋月も、
プライベートで挫折を体験します。

同期で入った女性保育士のルミや、ベテランの恵子、初めから登場している子ども扱いのうまい不審者の正体など、
ハラハラさせながらも温かい物語が続き、職種は違うけど、もう少し自分に自信を持って、
プロとして働いていきたいと感じさせてくれました。