こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

『推理大戦』似鳥鶏

2023-01-10 19:53:11 | 読書感想
 
資産家の祖父を持つ廻は、彼の持ち物である聖遺物と目される人の骨を懸けて行われるゲームの進行役を行う事となった。
ゲームの内容は、祖父が設定した「問題」を一番早く解いた者にその”聖遺物”を与えるというものだった。

ゲームの解答者は、まず、廻の優秀ないとこである大和。

次いでアメリカ合衆国から、コンピュータに秀でているシャーロット・パウラ・ティンバーレイク・・・と思いきや、彼女の自作AIが対象だった。

3番目に登場するのは、ウクライナのボグダン・ユーリエヴィチ・クルニエンコ。
目に入るものについて、短時間で微に入り細を穿つように観察、考察、定義などができるが、脳が疲れやすくもある人物であった。

ここでもう1人現れる日本人は、警察犬の女性ハンドラー・高崎満里愛。
彼女の特異さは、犬以上の嗅覚を持つ事なのだ。

最後にもう1人、ブラジル代表のマテウス・リベイロは両親にカルト宗教の教祖として利用されているが、どんな人物であっても、その嘘を見抜く事が出来るという特技を持ち合わせていた。

彼らが集まった北海道で、早速、意図的とみられる殺人事件が発生し、全員解決に乗り出すが・・・。

実は、他にも解答者が出てくるところも思いがけない状況なのですが、それ以上に散々使い倒された古いネタと思っていたある特徴が、とある人物に設定されていて「そんな風に使えるんだ⁉」と、驚かされました。

思い切り騙された上に、ぶん回された気分です。

しかも、相変わらずあとがきも人を食っていますし、楽しすぎました。
コメント
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