こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

樹環惑星-ダイビング・オパリア-

2011-03-29 00:00:00 | 未分類
伊野隆之さん『樹環惑星-ダイビング・オパリア-』を読みました。

惑星オパリアは、多様な化学物質を生み出す森からなる広大な低地帯と、
断崖で隔てられた高地により成り立っている。
その化学物質は、人類にとって有害なため、高地にあるドームか、
低地帯においてはマスクが無ければ過ごせない。

そんなオパリアで、新型の森林熱症候群が発生し、患者が急増した。

唯一のオパリア生態学者シギーラは、原因究明のため、二十年ぶりにこの星に降り立った。

この異質な惑星が魅力的なのは言うまでもありませんが、
この惑星をめぐる自治政府、アストラジェニック社、最初の調査隊、
惑星の住人との間の確執が事態を複雑にしており、問題の解決を困難にし、
読者をハラハラさせます。

病気の原因となったものは何なのか?それは解決できる問題なのか?

自然と相対する時に人類が必ずぶつかる問題が、ここでも現れます。
答は出るのか?ぜひ、読んでみてください。

コメント
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