倉知淳さんの『ほうかご探偵隊』を読みました。
主人公・藤原高時が、朝、教室に入ると何だかざわついていた。
高時の机の上に、たて笛の部品が真ん中だけを無くして乗っていたのだ。
しかし、そのたて笛いわゆるソプラノリコーダーは、五年生になってアルトリコーダーを
使うようになってから、いらない物となっていたのだ。
一体誰がそんないらない物を持っていったのか?
実は、高時のいる五年三組では、このところ連続消失事件が立て続けに起こり、
今回で四番目の被害なのである。しかも、ほとんどいらない物ばかり。
先週から続いているこの不可解な事件。
これだけ続いたら気になって落ち着かない。
そこで、友だちの龍之介くんと一緒に探偵活動を始めた。
二転三転する推理、聞き込みをすればするほど深まってくる謎、敵をあざむくにはまず味方から。
事件は混迷を極め、最後まで犯人が分かりませんでした。
素晴らしい本格ミステリです。
ところで、龍之介くんの叔父さんって誰なんでしょ?やっぱりN先輩?