ママの狙撃銃

荻原浩さんの『ママの狙撃銃』を読みました。

曜子は、最近購入した一軒家で、人の良い夫と中学生の娘、
幼稚園児の息子とで平凡な暮らしをしている主婦であった。
そんな中、曜子の過去を知る男から電話がかかってきた。
その依頼は暗殺。
アメリカで１０年ほどくらしていた曜子は、やはり暗殺者だった祖父から銃の撃ち方を習っていた。
家族を守るため、その依頼を引き受けるのだが・・・。

平凡な暮らしを守るために、非凡なことに手を染めてしまう。
暗殺を断ることもできたのではと悩みながらも、それを離れた日常生活では、
娘のために過激な手段を選ぶところは、すごいですね。
暗殺者の悲しみを描きながらも、最後は、身の周りで何が起きても、
曜子は強く生きていけるように感じられました。