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こっぱもちの部屋

http://blog.livedoor.jp/kisaragi12yukari20/「こっぱもちの読書日記」

『本好きの下剋上 第五部 女神の化身X』香月美夜

2025-02-26 20:09:46 | 読書感想
 
ローゼマイン、フェルディナンド、ダンケルフェルガーの騎士たちがアダルジーザの離宮の制圧に向かったのが本編。

今回、1冊の中の別視点の物語の方が多かったように感じられたのは、気のせいでしょうか?(;^ω^)
情報が、多い多い(・_・;)
いつもこのシリーズを読んでいて思うのは、ミヒャエル・エンデの『ネバーエンディングストーリー』
香月さん、あの物語でしょっちゅう出てくる「この話は別の機会に」というのに不満を持っていらしたのではないかと感じてます。
結局、またの機会もなくお亡くなりになられたので、そこも知りたかった方にはフラストレーションが溜まる状況だったと思っています。

まあ、あれは全部やろうと思ったら大変だと思うので話半分ではありましたが、私自身「少しは書いてほしかったなあ」と考えないでもありませんでした。
なので、ご自分の著書でやりつくそうと思われても不思議じゃありません。

おっと話がずれましたが、本当に一時的とは言っても女神の化身となったローゼマイン。
メスティオノーラも気になる副作用を言っていましたし、戻れるのかなあ?
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『カブキブ!<7>』榎田ユウリ

2025-02-21 20:11:15 | 読書感想
 
文化祭本番!

ところが、カブキ部メンバーが心血を注いだ舞台を前にしてクロが行方不明になる!

まずはトンボを始めとする校内を探すメンバーと、現場に残りクロを待ち時間稼ぎをしつつ舞台をいつでも始められるようにするメンバーとに分かれ、動き出す。
するとトンボの前に彼の従妹の渡子が現れ、怪しい動きをするが・・・。

一方、時間稼ぎチームの前に意外な助っ人がやって来て、協力してくれると言う。
彼らの歌舞伎は上演できるのか?

クロには申し訳ないのですが彼が隠されていたシーンは半分コメディで、笑っちゃいけないと思いつつ含み笑いくらにはなった光景でした。ごめんなさい。

次に、渡子が隠し持っていた想い。
本人も気づいていなかった様子でしたが、トンボさすが似たもの従兄、分かるのですねえ。

最後に公演を最後までやり遂げて感極まっているクロに対して、阿久津が最後に発した言葉♪
そうですよね?まだまだです。
阿久津はアホかもしれませんが、いい奴でよく分かっているじゃない(^^♪と思ったのでした。

遠見先生も仰る通り、全員、大きくなったねえ(うるうる)
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『命みじかし恋せよ乙女 少年 明智小五郎』辻真先

2025-02-18 20:22:49 | 読書感想
 
世は大正。

帝都新報の記者・可能勝郎は、社のスポンサーの一人で世田谷村の富豪・守泉余介の住まいである「むの字屋敷」で上演する『番町皿屋敷』の取材でやって来た。

その芝居を行う「なかむら座」の面々や屋敷の人々の話を聞きつつ上演日を待っていたが、深酒をした深夜、女性の死体に出くわす。
しかし助けを呼びに他の人々を探し連れ戻ってみると、その死体は忽然と消えていた。

しかも上演後の打ち上げの最中には、衆人環視下での殺人事件まで起きてしまう。

目下、売り出し中の“探偵小僧”明智少年までとんでもない状況になってしまい、読者の私まで「どうするんだ!?」と混乱の極み。
いやー、見事に騙されましたね。
確かに伏線だらけではあったのです。
それはもう!明らかに目の前にありながら、先入観で目隠しをされていたのですね?
鮮やかなお手並み、素晴らしかったです。
終盤ではお馴染みの役者も揃って、ここから始まったんだなあと感慨深い気持ちになりました。
面白かったです。
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『花咲小路二丁目中通りのアンパイア』小路幸也

2025-02-12 20:35:58 | 読書感想
 
<たいやき浪平>の店主・宇部禄朗は、伝説の元警察官でありながら両親亡きあとの家業を継ぐ。
また、高校時代には野球のキャッチャーとして活躍していたが怪我により断念。
せめて野球の近くでいたいとアンパイアの資格も持っている48歳。

そんな禄朗がある日の雨上がりに水たまりを跳び超えようと跳んだ瞬間、足の着地点にクロネコが突然現れた。
咄嗟に避けようと無理な体勢で着地して倒れ、最悪にも膝前十字靭帯を損傷して一週間も入院。
退院はしたもののほとんど座っているしか出来ないため、14歳年下の婚約者であるユイちゃんが助っ人として同居をすることとなった。
原因となったクロネコも「サークルチェンジ」通称クルチェとして彼の家で飼われることとなった。

禄朗の伝説や高校留年、長い独身期間の秘密が明かされ、今回また花咲小路で起きそうな事件の芽をセイさんの力も借りつつ見守っているうちに、周囲のいい意味でのおせっかいが禄朗の心の重荷を軽くしていってくれそうで、いくらか安心しました。
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『百年かぞえ歌』大崎梢

2025-02-09 19:59:08 | 読書感想
 
神奈川県南西部、伊豆半島の付け根に位置する里海町の町役場に勤める坂口由佳里。
彼女の勤務中に群馬県警の捜査員2人が地元出身の小説家・貴地崇彦の手紙、多分葉書を探しに生家館にやって来た。
理由は捜査上のことなので話せないと言うが、生家館の本館にあたる文学館の副館長が調べたところでは群馬の山中で見つかった男性の遺体のポケットに、貴地先生からの葉書が入っていたらしい。

さらに先生と昔関係があったと噂のあった、仲村艶子さんまで乗り込んできた。
生前、彼がやり残したと言いつつ内容までは明かさなかった秘密ではないかと言うのだ。
しかも由佳里を助手として指名して。

葉書に書かれていたかぞえ歌から百年前に隠された秘密が解き明かされていく様は、時に主人公たちの危険にハラハラさせられながらも大変興味深く読めました。
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