幸彩学習塾 オフィシャルブログ

埼玉県久喜市にある幸彩学習塾のオフィシャルブログです。
日々の塾での出来事を綴ります。

自動化の先にあるもの

2016年08月03日 23時48分39秒 | 日記・エッセイ・コラム
先日、幕張新都心で試験的にバスの自動運転が始まったというニュースを耳にしました。
いまはまだ限られた場所の小さいバスでの話ですが、たとえ小さくても実用化がされてくると、そこからは一気に技術が進化してくることもありえると思います。ひょっとしたら何年か後には無人のバスが走り回る、そんな時代が来るかもしれませんね。

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運転手いない自動運転バス、一般客乗せ初運行
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技術の進歩として考えるととても嬉しい限りですが、でもこのニュースはこれから将来のことを考える上で、いろいろと考えさせられるニュースでもあります。

それは、これからいろんなことがコンピューター技術の発展にともなって自動化されると、それだけ仕事が減ってくるということです。人間としては楽でいいのですが、働く人としては仕事の数が減る、つまりは収入源の喪失にもつながります。

いまはいろんなところで自動化などが進んできています。
自動改札、ATM、ATO、ETCなど、昔は全て人の手で行われていたものが、いまは全て人の手を離れ、自動でのやり取りになってきています。それだけ便利になったといえそうなのですが、言い換えればこれまでこういった仕事に従事して来た皆さんは、全員ではないものの、その職を失ったということにもなります。

これからもコンピューター技術が進歩していくと、比較的単純な仕事からどんどん自動化されていくようになると思います。とある研究によれば、比較的近い将来に半分の仕事はコンピューターやロボットに取って代わられるという衝撃的な予想あります。

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オックスフォード大学が認定 あと10年で「消える職業」「なくなる仕事」702業種を徹底調査してわかった
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そんな時代の流れの中で、これからの未来を生き抜く皆さんは、コンピューターには真似のできない“武器を持つことが大切”と、話してきました。まだまだ実感はないかもしれませんが、こうやって、ちょっとでも実用化が始まると、加速度的に技術が進化していくこともあるように思います。

バスの運転だけでなく、あらゆる分野でのコンピューター技術の進出が激しい時代、自分だけにしかできない“武器を持つこと”これを大切にして欲しいと思っています。

今回のニュースは、とても楽しい未来の生活を想像させるとともに、これからを生きるみなさんには、何を持って自分の将来を生き抜いていくのか、そんなことを考えるきっかけとして欲しい、そんなふうに思います。

いよいよ教育も次世代へ

2016年08月02日 23時15分50秒 | 受験・学校
本日の朝刊に2020年からの新しい学習指導要領についての記事がありました。
教育もいよいよ新しい次世代型へ変わっていくようです。



今回の指導要領の改訂の大きなポイントは「アクティブラーニング」と「小5からの英語の教科化」にあります。いずれもすでに言われてきたことですが、社会のグローバル化やIT化などに教育も対応ができるようになった、そんな感じもします。

私立の学校はこういった施策にも柔軟に対応できるので、2020年を待たずとも、すでに次世代を見通して、次世代型の教育に先行して取り組んでいるところもあります。iPadの活用などのICT教育や、イマージョン授業、学び合いなど、それぞれの私立高校が目標とする人間像の育成のために、これらの次世代教育を先行して実施しているところもあり、次世代教育に興味のある生徒さんや保護者の皆さんから支持を受けてきています。

まだまだ試行錯誤という学校もありますが、逆に今から試行をしておくことで、2020年に全面導入されたときには、頭ひとつぬきんでていくことができるのではないかと思っています。

これらの次世代型の教育を先行実施している高校を見ていると、この教育法は本当に上手く運用するには、相当の準備と努力とエネルギーが必要だと感じています。そんな先行した各校の奮闘振りを見ているだけに、2020年にいざ導入されたときに、うまくいくのかどうか本当のところ心配でもあります。

しかし、今から先行して実施している学校は、その頃までにはノウハウを蓄積していくことができると思いますので、いざ2020年になったときにきっと大きなリードをすることができるのではないかと思っています。

この新しい指導要領に基づいて入試が行われるようになったときに、先行する高校が力をつけていて、いま進学校と呼ばれている学校とどのような競争を演じるのか、とても興味のあるところでもあります。また、いま進学校と呼ばれている学校が進学校であり続けられるのか、そのあたりも変わっていきそうなくらいの指導要領の改訂だと思っています。

次回の指導要領の改定は、個人的にはそれくらい大きいインパクトのある改定になるだろうと思っています。それくらい日本の教育も1つの転換点を迎えているのかなとも思います。

私は、いままでのような従来型の授業ももちろん大切だと考えています。ただそれと並行して、「思考・判断・表現」などを学ぶ次世代型の授業も、これからの社会に生きる皆さんには、間違いなく必要なスキルとなってくると思います。「次の時代だから関係ない」ではなくて、次の世代への架け橋となるいま中学生の皆さんにこそ、高校でこの新しい教育も体験して欲しい、そのように思っています。

先ほどらい記しているように、今現在は私立高校を中心に、学びあいやICT教育などを先行して実施している高校があります。現在の学習指導要領で学ぶ皆さんは、こういった高校に進学をしていくことで、次世代の教育で学ぶことができると思います。次の時代への架け橋となるいまの中学生の皆さんには、進学先を選んでいくことで次世代型の教育も体験して欲しい、そんなふうにも思っています。

次世代教育を実践している学校のなかには、いまはまだ無名だけれどそのうちに進学校として名をはせる、そんな学校が出てくるかもしれません。皆さんの進路の選択の仕方によっては、その草創期に立ち会うこともできるかもしれません。

従来からの実績がある学校もとても魅力的でステキですが、次の世代に向けた新しい教育を模索している学校には、伸びていこう・伸ばしていこうとする「気概」を感じます。従来の進学校だけでなく、そんな新しい教育に取り組む学校の意気込みや取り組みを、ぜひ多くの皆さんに知ってもらいたい、そんなふうにも思います。

今のうちに暗記をしてしまおう!

2016年08月01日 23時48分19秒 | 幸彩学習塾の取り組み
当塾の3年生向けのオプションコースに「理社国授業」があります。
このコースだけは一斉授業で、当塾唯一の一斉授業のコースでもあります。
名前の通り理社国の3教科の入試対策を進めるためのコースですが、そのコースの皆さんに夏休みに取り組んでらっているのが「理社ノート作り」です。




理社というと暗記科目というイメージがあると思います。
それは確かにその通りなのですが、近年は暗記だけでは解くことのできない問題も増えてきています。いわゆる「思考・判断・表現」を見る問題も増えてきていて、資料を活用したり、計算をしたり、論述形式で解答したりと、暗記だけではとても対応できない内容も増えてきています。

そういった難しめの問題を解くことができるかどうかが、実際の入試では高得点ができるかどうかにもつながってきます。だからこそ、当塾では受験が近くになったときに、そういった難しめの問題に取り組むためにも、暗記をこの夏に完結させてしまおうと考えて、理社のノート作りを行っています。

このノートの最大のポイントは作業の多さです。
1冊作るのに時間はかかりますが、作業をしながらじっくりと進めていくので、自然と頭に入っていくように思います。地図に色をつけていくことで、気候区分のイメージを作ることができたり、内容を踏まえたイラストを描かせることで、自然とその内容を把握したりと、ただ暗記をするよりもメリットが大変に大きいように思います。

ただ手作業で全てを進めていくため、どうしても時間がかかるのも事実です。それがゆえに、比較的時間の取りやすい夏休みに作ってしまおうというわけです。

いずれにせよ、一度ここでしっかりと暗記の作業を行うことができれば、後になって理社で慌てることも少なくなるのではないか、そのように思っています。

近年の入試の分析によると、埼玉の高校入試で差がつくのは理社だという結果があります。上位の生徒さんと下位の生徒さんを比べてときに、得点差が大きいのは理社、そういう結果もあります。

「理社は暗記だから後でも間に合う」とか「後からやったほうが忘れない」という間違った考えを持った結果、入試までに間に合わなかったり、思考・判断・表現を使う問題に太刀打ちできなかったりで撃沈してしまう生徒さんも多いのではないかと思います。

そういう理由もあって、理社を得点源にできれば入試でもおのずと有利になってくると思います。理社を得点源とし、ライバルに差をつけるための取り組み、それがこの夏休みから始まっています。