当塾では年度末・年度始めを迎え、いま三者面談を実施しています。
三者面談では学習指導をしていて気づいたことを中心にお話をしていますが、その中でも今回中心に話しているのは、勉強に対する「こころのあり方」です。
「人は好き嫌いに左右される感情の生き物だ」という言葉を聞いたことがあります。自分の好きな人がする行動は何でもよく見え、嫌いな人がとる行動は何でも悪く見える、そんな経験があるかもしれませんね。この場合の他人の行動の評価は、実は自分が決めているということが言えると思いますが、勉強に対しても同じことが言えるのではないかと思います。
勉強を好きでやっていると言う人はあまり多くはないと思いますが、いやいややっていたり、めんどくさいと思いながらやっていたりする人は多いのではないかと思います。全てに当てはまるわけではないと思いますが、こういう「心のあり方」が勉強に対する成果にもつながってくるのではないかと思います。
私が見るに、生徒の皆さんは実にもったいない時間の使い方をしていると思います。せっかく塾や家で勉強しているのに、その時の気持ちが「いやいや」だったり「めんどくさい」と思いながらやっているからです。これでは時間をかけた割には成果が出にくくなってくるのではないかと思います。
だからといって「勉強するのが楽しい」とか「わくわくする」というのもなかなか難しいと思います。なので、目標を決めてその目標に向かってやってみるのはどうかという話をしています。とは言っても壮大な目標である必要はありません。「この2ページを10分で終わらせる」でも「復習だから正解率90%を目指す」でもいいと思います。そういう目標を「意識」して学習するのと、ただなんとなく勉強するのでは集中力なども違ってくるように思います。
かつて「集中力は自分で作るもの」という言葉を聞いたことがあります。「どうやったら集中力がつきますか?」という質問もよくある話ですが、目標を持たずにして集中しろと言うのも酷な話だと思います。
これからの勉強では「目標を決めて学習」することで「集中して取り組む意識を持つ」という「こころのあり方」で学習に臨んでいって欲しいと思います。