幸彩学習塾 オフィシャルブログ

埼玉県久喜市にある幸彩学習塾のオフィシャルブログです。
日々の塾での出来事を綴ります。

復活の裏側

2016年08月21日 22時52分59秒 | 本と雑誌
夏休みも終盤になって気ましたが、読書感想文はもう書き終わりましたか?
読書感想文で苦戦するひとも多いように思いますが、まだ終わっていない人は、早めに終わらせてしまいましょうね!

読書といえば、今年の夏も何冊かの本を私も読んでみました。
仕事柄、教育に関する本や、生徒指導にも役に立つような本が多いのですが、今年は政治に関する本を読む機会がありました。

毎年のことながら、塾を運営する側からみると夏はとてもあわただしい季節なのですが、2日間ぐらいで一気に読んでしまうほど、私には興味のある本でした。


↑山口敬之・著「総理」

その本の内容や安倍政権については、いろんな考え方があるとは思います。ただ、それはさておいて「一人の人の復活劇」として読んでみると、「使命を感じる」とはすごいことなんだなということが分かる本だと思います。

第1次安倍政権は、わずか1年余りで幕を閉じました。
安倍総理自身の病気もありますが、相次ぐ閣僚の不祥事などもあり、追い込まれていった上での降板。いま振り返れば、これが後の民主党政権誕生へと向かうきっかけになった流れの始まりだったのかなと思います。

その後、福田、麻生、そして民主党政権を経て、安倍総理が復活をするわけですが、その間に安倍総理がどうしてまた総理を目指そうとしたのか、今度は前の政権とどんなところが違うのか、そのあたりの展開がとても印象に残りました。

政治家としてはいったんは辛酸を舐めた安倍総理が、東日本大震災を機に、国家というものをもう一度見つめなおしていくところ、その中で感じた「使命」など、復活し今につながる流れが印象的でした。

もちろん本人の意思が一番だと思いますが、それを支える周りの人たちの様子、前の失敗を生かした政権作りなどは、“国家”と“塾”という、規模は全く違うし、やらなくてはならない使命も全く違い、比較すること自体おこがましいのですが、それでも、何か1つのものを“運営する”という意味では、参考になる「何か」があったような気がします。

失敗をすると二度と這い上がれない、そんな印象から人は「失敗することを恐れる」ような気がします。もちろん失敗をしない方が良いとは思いますが、あまりにも失敗を恐れるがゆえに、チャレンジをしたり、新しい物事に向かっていく勇気を持てなかったりするのも確かかなとも思います。

そんななかで、言い方は失礼なのかもしれませんが、一度辛酸は舐めたけれども、再びチャレンジをした人が総理を勤めるのが、いまの日本でもあります。だからこそ「再チャレンジ」という言葉がもっと当たり前になってもよいのではないかという気がします。
そして、たとえうまくいかないことがあったとしても、「使命」と「支え」が人をまた行動に駆り立てる、そんな本として読んでみると、とても印象に残る本だと思います。

生徒さんと日々接する私たちも、生徒さんが目の前で失敗をしたり挫折をしたりということを目撃することが多々あります。そんなときに、生徒さんに「使命」を自覚させ、自らが「支え」となってあげることで、生徒さんの“復活”の後押しにつながる、そのように思います。

安倍総理の場合は、麻生副総理と菅官房長官がその役を担ったようです。自分の周りを見渡して、そういった本当の意味での「友人」と呼べるような人を見つけること、それが運命を握る、そのようにも感じます。その意味では「友人」を選ぶということは、本当に大切なのだと改めて思います。

日本の国はいろんな閉塞感に今は苛まれていますが、日本人はもっと誇りをもって良いのではないかと思います。一人ひとりが自信を持ち前に進んでいく、そんな国になるには、まずは周りにいる人たちと助け合うこと、そんなことが印象に残った本でした。
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結局、みな同じことを言っている

2016年05月10日 22時41分30秒 | 本と雑誌
先日、話題となっているこの本を購入しました。

青山学院大学の陸上部の監督である原 晋 監督の本ですね。

私も小さいながらも塾のトップでもありますので、
生徒さんの成長やスタッフの育成という課題には、とても興味があります。
もともとは、そういう意味でのマネジメントの本として購入したのですが、
その本を読み進めていくと、組織のマネジメントには、
どこか教育という私の職業ともリンクするところがあり、
とても参考になる1冊となっています。

正直な話をすると、まだすべては読み終わっていないのですが、
途中まで読んだだけでも、
「なるほどなぁ~」「そうだよな~」というところがたくさんありました。

これまで読んだ中で、一番印象的だったのは、
「自分で考えさせないとダメ」というお話しです。

監督やコーチ、そして私たち「先生」と呼ばれる職業にありがちなのは、
「指示を細かく与えてしまい、相手に考えさせる余地を持たせない」ということです。
例えば、私たち先生の例で言えば、生徒さんが分からないと言ってきたときに、
対して考えさせもせずに、すぐに答えを教えてしまったり、
できないからと自分がこれ見よがしに解いてしまったり、というのがそれにあたると思います。

確かに解けない問題で悩んでいる生徒さんを見ると、
ついその苦しみから解放をさせてあげたくて答えを教えてしまったり、
何回も躓いてしまう生徒さんを見ると、イライラして自分が解いてしまったり、
そんなことがあるように思います。

教えるほうも「教えることに満足」してしまい、教えた気になっている、
そんな状況だといえると思います。

でも、これって本当はダメですよね。
生徒さんが自分で答えを導き出していませんから。
自分で答えを導き出すプロセスを踏んで初めて力になっていくのに、
そのプロセスを先生がやってしまったら、生徒さんはその機会を逸したことになります。

もちろん、このあとに生徒さん自身が教わったことを元に、自分でもう一度解く、
そういうことをすれば、全く問題はないのですが、
大概は、先生の話を聞いて「そうなんだー」で終わってしまいます。

教えたほうも教えた気になるし、教わったほうも教わった気にはなるけれど、
これでは、残念ながら良い結果は出せないように思います。

どうしても分からないのなら、ヒントを少しずつ出してでも、
自分の頭で考えてもらう必要があります。
それを分からないからと、いきなり答えを教えてしまったり、
自分が解いてしまっては、生徒さんは学ぶチャンスを失ってしまいます。

確かに、なかなか答えにたどり着かない生徒さんを見るのは、
解き方や答えを知っている側からすると、じれったいところもありますが、
そこをガマンできるかどうかが、指導者としての器でもあるのかなと思います。

原監督は本の中では、
「監督がこと細かに指示を与えるよりも、選手自身が考えることで、
 マネジメント力がつきます」と書かれています。

今は自己マネジメント力が求められる時代でもあります。
いま自分は何をすべきなのか、いつまでにそういう方法があるのか、
そういうことを考え実行できることが求められる時代です。

だからこそ、学習の現場で大切なのは、何でも教えてしまうのではなく、
自分で考えるというクセを持たせることなのではないかと思います。
そのクセが、受験勉強や高校生になってから、そして大人になったときに
自己マネジメント力として開花して、
成績向上のためにできることを自分で考え実行していく、
そういう力になっていくのではないかと思います。

勉強を指導する立場からすると、問題に行き詰っていする生徒さんを見ると、
手を貸してあげたくなることがたくさんあります。
でも、そこでグッとこらえてガマンして、生徒さん自身に考えさせることができるかどうか、
それが生徒さんの将来を握っていることを忘れてはならないと思います。
たくさん教えたという自己満足に陥ってしまい、生徒さんの考える機会を奪ってしまう、
そういうことにはならないようにしなくてはなりません。

かといって、何でも考えさせればいいというものではありません。
考えて適切な結果を出していくには、よいリードが必要です。
私たちはその良いリードが出せるかが問われていると思います。
ときには我慢強く生徒さんを見守り、ときには最適解へ向けてよいリードを出していく、
そんな先生を目指していかなくてはならないと、改めて思いました。

今回の原監督の本を読んでみると、
リードをする側は、内容や対象の差こそあれど、
みんな同じことを言っているんだなと思います。
教育の世界もまた同じですね。

他の分野で活躍されている指導者の皆さんの本を読んでみて、
立場や内容・対象は変われども、育成という部分に関しては、
「結局、みんな同じなんだなぁ」と思いました。

今回の本を読んでみても、学習指導とたくさんの共通項を見つけることができました。
それをこれからの学習指導でも、しっかりと生かしていきたいと思います。
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7つの習慣

2015年02月11日 23時09分31秒 | 本と雑誌
ちょうど一年前ぐらい、本屋さんで見つけた本に「7つの習慣」という本があります。もともと聞いたことがある本だったのですが、本屋さんで手にとって見て、あらためてその内容に興味を持ちました。



「自分を高めていきたい」そう思う人はたくさんいると思います。ただその反面、「どのように自分を高めていったらよいか分からない」そういう人も多いと思います。7つの習慣はそのような人に、一つの指針を与えてくれる、そのように感じます。

ざっくりといえば、成功の秘訣は「感情のコントロール」、これに尽きるといえそうです。何か嫌なことがあっても、自分がその出来事にどう反応するか、その反応の仕方がポイントのように思います。落ちこぼれ高校生が東大を目指すマンガ「ドラゴン桜」にも、感情に負けてしまう人が多い、そのようなことが書いてあったと思います。様々な出来事の中で「自分の感情と向き合うこと」、これが大切なのかなと思います。

この本を読んでみると「自分はまだまだだなぁ」と思うところがたくさんあります。日常のいろいろな場面を思いこしながらこの本を読んでみると、まだまだ学ぶべき点がたくさんあるように感じます。


生徒さん達は思春期の、ある意味において感情が大きく揺れ動く、その真っ只中にいる人が多くいます。感情に負けてしまったり、また感情を爆発させてしまったりして、本来のその人の良さを生かしきれていないことも多いように思います。

もちろん自分も偉そうなことを言える立場ではないのですが、この本で学んだことを自分の生き方に活用することはもちろん、これから思春期を迎え「自分と向き合っていく」ことの多い生徒さん達にも伝えていき、自分を高める一助にしてもらえればと思います。

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↑こちらはマンガ版です。1から4巻まであります。マンガなのでとても読みやすく、スッと頭に入ってきます。



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連休中に

2012年05月09日 21時24分57秒 | 本と雑誌

ゴールデンウィークも終わりましたが、皆さんはどんなゴールデンウィークを過ごされましたか?

私は仕事の片付けや調整などを行ったあと、本を何冊か読んでみました。また、銀座で行われていたウォルト・ディズニー展に行ってきました。

ディズニーといえば東京ディズニーリゾートですが、昨年の震災の時にもその対応がとても良かったと評価され、その後は報道番組でもその取り組みが紹介されたりして、企業経営や人材育成という点でも注目を集めるようになりました。ディズニーのスタッフがなぜあのように素早くいろいろな危機に対応できたのかや、平時からもなぜあのような高いモチベーションを維持できるのかなどに注目が集まり、関連書籍もたくさん発刊されています。

東京ディズニーリゾートの研修システムもとてもすばらしいものがありますが、その原点はやはりウォルト・ディズニーその人の人柄にあるということを、今回のウォルト・ディズニー展をみて思いました。

当塾も数年前からディズニーの研修方法を取り入れた研修などを行っています。もちろん本家にはまだまだ遠く及びませんが、ただ淡々と授業をするだけでなく、生徒さんのことを考えながら授業に取り組むスタッフが少しずつ増えてきたのも事実だと思います。

今回の展示などをみても、ディズニーが最初から成功したわけではなく、ときには人に裏切られ、ときには挫折をしたことも多々あったようです。しかし、その経験があったからこそ、一緒に働くスタッフへの配慮や感謝がうまれ、今日のディズニーランドなどのテーマパークへの道筋につながったものと思います。そして、それらは決して一朝一夕にできるものではなく、長い年月の積み重ねだあるとも思いました。

これから当塾も長い道のりになるとは思いますが、同じコンセプトを実現できるようにしていきたいと考えています。そのために今日できることは何かをしっかりと考えて、その積み重ねをしっかりとしていきたいと、改めて感じたゴールデンウィークでした。

【当塾の研修で使用している本】

社会人として大切なことはみんなディズニーランドで教わった―そうか、「働くこと」「教えること」「本当のサービス」ってこういうことなんだ! (KOU BUSINESS)

社会人として大切なことはみんなディズニーランドで教わった―そうか、「働くこと」「教えること」「本当のサービス」ってこういうことなんだ! (KOU BUSINESS)
価格:¥ 1,260(税込)
発売日:2002-05

【最近読んだディズニー関連の本】

ディズニーが教える お客様を感動させる最高の方法 ディズニーが教える お客様を感動させる最高の方法
価格:¥ 1,470(税込)
発売日:2005-11-23

感動をつくる―ディズニーで最高のリーダーが育つ10の法則 感動をつくる―ディズニーで最高のリーダーが育つ10の法則
価格:¥ 1,575(税込)
発売日:2008-11-29

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