昨日の漢検対策の最後に話した言葉は「敵を知り、己を知る」だ。
今回は小学生と中学1・2年生の皆さんへお話をしたのだが、ちょっと難しい話だったかもしれない。
でも、今のうちからぜひ知っておきたいと思う話だったので、最後の10分で話をさせてもらった。
どんなことであっても勝負ごとに勝つには「敵を知り、己を知ること」が大切だ。
敵を知れば、どのように攻めてくるのかがわかる。
敵を知れば、敵の弱点はどこなのかを知ることができる。
己を知れば、敵を倒すためにあとどのくらいの力が必要なのかがわかる。
己を知れば、自分の弱点を知り、そこを補強していくことができる。
スポーツの世界では、相手チームの研究や自分のチームの分析などを行うと思う。
勝負には必ず必要なことだろうと思う。
しかしこれは何もスポーツの世界に限ったことではなく、
勉強においても全く同じことがいえると思う。
「敵を知る」には過去問が一番だ。
過去問をやれば、相手が今までにどのように攻めてきたか(問題を出してきたか)がわかる。
「己を知る」にも過去問が一番だ。
過去問をやることで、相手を攻略するのに今の自分では何が足りないのか、
どのような努力をしていく必要があるのかがわかる。
過去問というものが「敵を知り、己を知る」のに一番必要なものだと言える。
最近は漢検や英検を受験する前に過去問をやっていない生徒がいる。
敵を知らずしてどのように攻めるのか、自分が敵に対してどのようなレベルなのか、
ほとんど知らないまま敵陣地へ突っ込んでいってしまう。
それでは勝てる(良い点を取る)ことはできないだろう。
そこで、今回の漢検対策では、このような観点から始めに過去問を行ってみた。
できるできないの問題ではない。
大切なのは、今の自分が合格というレベルに対して、どの位置にいるのかということ。
大切なのは、今の自分がどういうところが苦手なのかをしること。
大切なのは、今の自分があとどういう学習をすればよいのかを知ること。
過去問をやれば、そのほとんどに答えてくれるのではないかと思う。
昨日は過去問をやり、自分の実力を確認してもらった。
その後に重点的に学習する分野を選び学習をした。
この検定試験対策だけで、学習量としては十分とはいえないが、
学習方法や学習のしかたを知るきっかけになってもらうこと、
その第一歩になってもらえたらと思っている。