〜探究と基礎の両輪で進む、新しい学びのかたち〜
先日、宇都宮にある星の杜中学・高等学校で開催された「星の杜教育フォーラム」に参加してきました。
まるで欧米のような学びを実践するこの学校については、以前にも紹介しましたが、今回あらためてその本質に触れる機会となりました。
校則も定期テストもない。生徒が自らの責任とグループワークを基本に学びを進めるという、これまでの“当たり前”とは違ったスタイル。日本の教育に慣れている人からすれば、「新しい」というより「異色」と映るかもしれません。
まるで欧米のような学びを実践するこの学校については、以前にも紹介しましたが、今回あらためてその本質に触れる機会となりました。
校則も定期テストもない。生徒が自らの責任とグループワークを基本に学びを進めるという、これまでの“当たり前”とは違ったスタイル。日本の教育に慣れている人からすれば、「新しい」というより「異色」と映るかもしれません。
でも、星の杜が目指しているのは、単なる“型破り”ではありません。
その裏にある明確な理念と未来への強いまなざしを、今回のフォーラムで強く感じました。
その裏にある明確な理念と未来への強いまなざしを、今回のフォーラムで強く感じました。
「金魚になるな」──校長の言葉に込められたメッセージ
フォーラムの冒頭、小野田一樹校長が引用したのは、孫正義氏の「金魚になるな」という言葉でした。
「このまま生成AIが発達していくと、20年後には人とAIの差が、今の人と金魚の差くらいになる」──
つまり、AIの進化に取り残されることなく、共に進化していかなければならない。その危機感と未来への期待が込められた言葉です。
「このまま生成AIが発達していくと、20年後には人とAIの差が、今の人と金魚の差くらいになる」──
つまり、AIの進化に取り残されることなく、共に進化していかなければならない。その危機感と未来への期待が込められた言葉です。
だからこそ、今私たちがすべきことは、細かな議論に終始するのではなく、もっと大きな視野で社会に貢献できる人材を育てていくことだと、小野田校長は語ります。
PISAの学力調査で日本は依然として上位に位置しています。しかしそれが経済成長に直結しない理由の一つが、「AIを使いこなす人材の不足」であり、それは高等教育のあり方にも深く関わっているという問題提起もありました。
静から動へ──教育が求められる転換点
続くクロストークには、石川一郎理事長、小野田校長、宮田純也理事が登壇。
とくに印象に残ったのは、「今の教育システムは、ICTが普及する以前のモデルに基づいている」という言葉でした。
とくに印象に残ったのは、「今の教育システムは、ICTが普及する以前のモデルに基づいている」という言葉でした。
これまでは「どれだけ知識を持っているか」が力とされてきました。
でも今は、「その知識をどう使い、どんな価値を生み出せるか」が問われる時代。
まなぶことがゴールではなく、まなびを通じて何を生み出せるのか──教育の舵は、大きく「動的学び(探究)」の方向へと切られています。
でも今は、「その知識をどう使い、どんな価値を生み出せるか」が問われる時代。
まなぶことがゴールではなく、まなびを通じて何を生み出せるのか──教育の舵は、大きく「動的学び(探究)」の方向へと切られています。
大学入試も変わりつつあります。かつての筆記試験中心の選抜から、今は「総合型選抜」など、個人の歩みそのものが問われる入試が広がっています。
かつては高校3年生の1年間だけが“受験期”でしたが、今では、日々の学びや活動がそのまま評価対象になる。つまり、人生そのものが入試対策期間になりつつあるのです。
かつては高校3年生の1年間だけが“受験期”でしたが、今では、日々の学びや活動がそのまま評価対象になる。つまり、人生そのものが入試対策期間になりつつあるのです。
偏差値を超えて──星の杜が挑む教育改革
偏差値という指標は日本独自の指標だそうですが、世界の教育が向かっているのは、「人物本位」の評価です。どんなことをしてきたのか、どんな思いを持っているのか。そんな“中身”が評価される時代です。
星の杜では、こうした流れに対応すべく、海外大学進学も視野に入れた教育改革を進めています。
定期テストではなく、単元ごとに学びを確認するスタイル。知識の定着と同時に、探究に必要な力も着実に育てていく。
“自由”の中に、しっかりとした“基礎”がある──星の杜の教育には、そんなバランスの良さを感じました。
定期テストではなく、単元ごとに学びを確認するスタイル。知識の定着と同時に、探究に必要な力も着実に育てていく。
“自由”の中に、しっかりとした“基礎”がある──星の杜の教育には、そんなバランスの良さを感じました。
探究と基礎は両立できる
今回のフォーラムには、約200名の生徒・保護者が参加していました。うち7割は中学受験を視野に入れているご家庭とのこと。
「ちょっと変わった学校」に足を運ぶ背景には、今の教育に対する疑問や課題意識があるのだと思います。
「ちょっと変わった学校」に足を運ぶ背景には、今の教育に対する疑問や課題意識があるのだと思います。
たしかに、「探究」や「自由」は魅力的です。
でも、それを支える“基礎学力”がなければ、思考は浮かび上がるだけで地に足がつきません。
だからこそ私たち塾の役割は、「探究できるだけの力」を育てるための“土台づくり”だと、改めて強く感じました。
でも、それを支える“基礎学力”がなければ、思考は浮かび上がるだけで地に足がつきません。
だからこそ私たち塾の役割は、「探究できるだけの力」を育てるための“土台づくり”だと、改めて強く感じました。
生徒が高校に進んで自由に探究できるように。その前提として、しっかりとした基礎を築いておくこと。
そこにこそ、私たちの使命があると実感しています。
そこにこそ、私たちの使命があると実感しています。
学びの意味が変わる時代に
次代を生きる子どもたちにとって、本当に必要な力とは何か。
星の杜での一日は、それを考える大きなきっかけになりました。
星の杜での一日は、それを考える大きなきっかけになりました。
学びの意味が問われ、教育が生まれ変わろうとしている今。
その変化の風を、どう受け止め、どう子どもたちに届けていくのか──
私たち大人にも、いまこそ問われているのかもしれません。
その変化の風を、どう受け止め、どう子どもたちに届けていくのか──
私たち大人にも、いまこそ問われているのかもしれません。
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