幸彩学習塾 オフィシャルブログ

埼玉県久喜市にある幸彩学習塾のオフィシャルブログです。
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本当に大切なものは自分

2016年06月26日 23時24分06秒 | 日記・エッセイ・コラム
昨日と今日の2日間で、期末対策勉強会を行いました。先週に引き続いての勉強会。参加してくれた皆さん、お疲れ様でした!

勉強会の最中は、皆さん頑張って学習をしていたと思いますが、皆さんの学習を見ていて気づいたことがいくつかあります。その1つが「もっと自分を大切にして欲しい」ということです。

自習などでは良くありがちな光景に「誰かが分からない問題があると、それをとなりの誰かに聞いて教えてもらう」というのがあります。もちろん分からないところを教えてもらうのは、間違いではないし、一緒に問題を解くという上では、とても良いことだと思います。

ただ、この「良いこと」も度が過ぎると毒にもなる、そんなことを皆さんには知っておいて欲しいと思います。

分からないところをとなりの誰かに聞くという行動は、そのとなりの誰かの時間を奪うことにもなるということです。もちろん1つや2つならいいと思いますが、いくつもいくともというのは、やはり良いこととはいえません。分からないところを聞くにしても、できるだけ自分で調べたり考えたうえで聞くようにしていかないと、となりの人の時間を奪うことになってしまいます。

質問をされた人にも、きっと勉強の予定や計画があったはずです。あまりに多く質問をされてしまうと、その人の勉強計画すら狂ってきてしまうこともあります。となりの人に聞くのなら、まずは自分でできるだけのことをして、的を絞って聞くようにしないと、他人の予定を狂わせてしまうことにもなってしまいます。

そして、質問をされた人も、いつまでも付き合ってあげるのもイイコトでは決してないということを覚えておく必要があります。質問をされることはいいことですが、あまり簡単に教えてしまうと、質問をするひとが自分で考えなくなってしまい、役に立ったつもりが、その人の考える力を奪うことにもなりかねません。

また、人の質問に付き合っている間に、どんどん自分の計画が来るっていってしまうことにもなります。人の質問に答えることは、とても尊いことではありますが、それによって自分が犠牲になってしまったら意味がありません。時間がかかりそうな場合や、質問が多いときは「先生に聞いてごらん」とか「休み時間まで待って」などと話して、自分の時間が奪われないようにすることもまた大切な事です。

今日の勉強会では、1・2年生の教室で、自分の課題が終わっていないにもかかわらず、人の質問にずっと付き合ってしまっている生徒さんがいました。もちろん、分からない問題を一緒に考えてあげることは尊いことなのですが、自分の課題が終わっていないのに、長時間質問に付き合ってあげるのは、ちょっと違うような気もしました。

人のために役にたちたいという考えは、とても貴重で尊い考えだと思います。
でも、人の役にたつ前に、まずは自分のことがしっかりとできていることも必要だと思います。そうでないと偽善になってしまうような気がします。

生徒の皆さんの年代は、友だちがとても大切な年代で、人の役に立ちたいという思う年代でもあると思います。その思いは、もちろん大切にすべきだと思います。

でも、それは自分のことがまずはしっかりできてからでも遅くはないということです。その尊い思いは、とても素晴らしいものだと思います。でも、本当に大切なのは「まずは、自分」そのことも決して忘れないで欲しいと思います。

この塾は、人のために役立ちたいと思う優しい生徒さんが多い塾だと思います。でも、優しさとは強さに裏打ちされたものでなければなりません。表面的な優しさやきれいごとの優しさではなく、自分のことをしっかりとやれる強さを持った上での他人への優しさ、それを皆さんには身につけて欲しいと思います。

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