箱庭を騙る檻の中の書庫

漫画や小説、音楽などに対する主観的感想。
最近偏り気味です。

WJ09号 KHR 標的275『沢田綱吉 vs 白蘭』

2010-01-31 04:12:55 | 雑誌[J]
一対の翼を背に、そこから迸る無数の炎の軌跡に照らされ
禍々しい笑みを浮かべる白蘭が表紙の今号。
この羽は、炎の具現化ということなのでしょうか?
それとも有幻覚のようなものなのでしょうか。

さて本編。

ツナ:『ぐっ』
白蘭:『大丈夫ー?』

膝をつくツナと、それを見下ろす白蘭からスタートです。
GHOSTが、白蘭様にとっての炎収集装置だったと気付く桔梗。
『他人の炎を 触れることなく間接的に移動するなど』 『聞いたことがない!!』 と食い下がるディーノに白蘭は、
彼が他のパラレルワールドに存在したもう一人の自分だと笑顔で告げます。

白蘭:『彼は僕にはない炎を吸収するという特異体質である上に』
   『その炎エネルギーを僕と共有できるという素晴らしい才能を持っていてね』
   『ま それもこれも』 『結局 僕の才能なんだけどさ♪』

壮絶な笑みを浮かべる白蘭ですが

了平:『何を言っとるのだ…』
山本:『さっぱりだな』

この二人の反応に和みました(笑)。

骸:『一つ言えるとするなら』 『白蘭が 沢田綱吉をはぶく我々全員の』 『死ぬ気の炎を手にいれたとなれば』
  『その炎の総合量は』 『計りしれない』

どうやら骸も、了平と山本に噛み砕いて説明することはしないようです。
それが、彼自身の理解が追いついていないのか、彼ら二人に説明する時間を惜しんでいるのかは不明ですが。
それにしても、プロセスはどうあれ、今現在の白蘭の状況について事実を端的に説明するあたり
やはり彼は面倒見がよいのだなと思います。

ちなみに白蘭の羽は、高濃度の炎ということのようです。ただし。

白蘭:『あー』 『この翼はただの炎じゃないよ』 『象徴ね』
   『僕が人間を超えた存在であることの象徴』 『証明だよ♪』

ということは、自分でわざわざ炎で翼を形作っているということなのでしょうか?
…少し痛い気がしてきました…なんてことは胸に仕舞っておきましょう。

ディーノ:『何言ってる!!』
スクアーロ:『自分が神だとでもいいてぇのか!!』

相変わらず、スクアーロに肩を貸したままにディーノと借りているままのスクアーロ。

桔梗:『ハハン 神?』 『白蘭様は むしろ崇拝すべき悪魔』
白蘭:『エヘ』

あれだけの目にあっても、桔梗の白蘭に対する想いは変わらないのですね。
寧ろ、白蘭の恐ろしさを知っているからこそ、忠誠を誓っているのでしょうか。
桔梗の言葉に、満面の笑みを浮かべている白蘭からは、子供のような無邪気さが窺えます。

ツナ:『関係ない』

はるか上空の人影を見上げ、言葉を紡ぐツナに意識を向ける白蘭。

ツナ:『お前が何であろうと』 『どんな手段を使おうと』 『ここでぶちのめすだけだ』
白蘭:『その意気だよ 綱吉クン』 『せっかく闘いにきてあげたんだから』

ツナのボンゴレリングと白蘭のマーレリング、それぞれから発せられる炎が激しさを増します。

ベル:『うわっ やる気じゃん』
フラン:『空気がビリビリしますー』

ドウッと地を蹴ったツナは白蘭の体に連打を浴びせますが、白蘭は表情を崩すことすらなく
『くすぐったいよ 綱吉君』 とまで言います。
ビクともしないばかりか、まだリングの炎圧が上がっていくことに目を見張るツナに
『僕のペットと遊んできなよ』 と白蘭が出したのは匣兵器「白龍(しろりゅう)」でした。
「はくりゅう」だとラーメン屋さんかと思っていたところだなんて言ってませんよ言ってません。

ガオッと襲い掛かる龍に対し、とっさにボンゴレ匣を開匣するツナ。
『ナッツ』 の声と共に飛び出した瞬間、とっさにマントに形態変化し、
白龍の攻撃を防ぎます。
しかし、白龍の攻撃の凄まじさに、白龍が一旦引いた直後に元の姿でツナの肩に乗り、
息を荒げるナッツの消耗も激しいようです。。
『大丈夫か!?』 と声をかけるツナがよいですね。

白蘭:『龍の匣兵器なんてすごいでしょ?僕専用の1点物なんだ』
   『これでも かなり力を抑えたんだよ?』
ツナ:『!!』
白蘭:『次は 突き破るよ』

ぐっと構えるツナとナッツの元に、再び白龍が襲い掛かります。

ナッツ:『ガル!!』
ツナ:(挑発にのるなナッツ)

ナッツを諌めたツナの元に迫る白龍。直撃したかのように見えたそれは、
ツナが指先で触れると同時に零地点突破 初代(ファースト)エディションで凍らせたようです。
白龍の動きが止まった好機に、腕に抱えたナッツに声をかけるツナ。

ツナ:『いまだ ナッツ!!』 『形態変化 攻撃モード(カンビオ・フォルマ モード・アタッコ)!!』

"攻撃モード"があるということに驚くバジルや山本に説明をしたのはディーノでした。

ディーノ:『Ⅰ世(プリーモ)がその昔 全身の炎を拳に集中させた究極の一撃を放った時』
     『グローブの形態も変化したという』

ボンゴレの歴史にやたら詳しいキャバッローネファミリーのボスが居てくれて助かりまし…
何故そんなことまで御存知なのでしょう;
いくら懇意にしているとは言え、ボンゴレⅨ世に聞かされたとしても、リボーンに聞かされたとしても
問題大有りのような気がするのですが、些事なのでしょうか。

究極の一撃と聞き、X BURNERと同等の威力をもつツナのフルパワーの拳が繰り出されることを悟る
獄寺・山本・ラル。
彼らの目前で、ツナの右手のグローブがⅠ世のエンブレムが付いたものへと変化します。

Ⅰ世のガントレット(ミテーナ・ディ・ボンゴレ・プリーモ)!!!

しかし、それを見た白蘭は余裕の表情です。

白蘭:『へえ 面白そうだ』 『これで綱吉君の実力がわかる』
ツナ:『!』 (よけないのか?)

避けられたら避けられたで困るのではなんてツッコんでは負けですか;
笑っている白蘭を、(ふざけやがって) と睨みつけるツナは、右手に巨大な炎を集め、
特大の一撃を放ちます。

ビックバンアクセル!!!

その炎の塊が目前に迫ったとき、目を閉じて『ん~~~』 と唸っていた白蘭が
『ハイッ♪』 と手を叩いたその瞬間。
白拍手という技が発動し、ツナの放った炎が一瞬でかき消されてしまいました。
衝撃のあまり声を失うボンゴレサイドに対し、白蘭は本当に楽しそうです。

白蘭:『ハハハッ』 『ボンゴレ匣』 『やぶれたり~♪』
ディーノ:『掌(しょう)の圧力で…』
スクアーロ:『かき消した…だと…!?』

今起きた出来事が信じられないディーノたちに対し、白拍手はどんな攻撃も絶対粉砕する無敵の防御技だと説明する白蘭。

白蘭:『どうだい綱吉君? いまだかつて これほど圧倒的な力の差を感じた戦いはないんじゃない?』
   『…怖いだろう?』

冷酷な目で、青褪めたツナへ視線をやった白蘭は、ここから攻撃へと転じます。

白蘭:『マフィアのボスといってもまだ中学生なんだもん』 『別に恥じることはないよ』
   『ここでちびったっていい』
ツナ:『がっ』

マーレリングに炎を灯し、ツナの元へと一気に迫った白蘭からの一撃を回避できず
まともにくらったツナは地面に叩きつけられます。

白蘭:『死んだって』
ツナ:『うっ』

グッと堪え、更に加速してくる白蘭をなんとか体を起こして捕捉しようとするツナですが、
彼が視線を上空にやったときには、既に白蘭はそこには居ませんでした。
四つん這い状態のツナの背後に降り立った白蘭の気配に驚くツナ。

ツナ:『!?』
白蘭:『いいんだよ♪』

背後からツナの首を、裸絞めでもするかのように潰す白蘭に、
衝撃に目を見開いたまま吐血するツナで以下次号!!

やはりというか、一方的な展開になってきました。
今のところ、白蘭に対する有効な攻略法が見付かりませんね。
方法があるとすれば、吸収した炎を枯渇させることでしょうか。
以前、コメントを戴いて思い出したのですが、白蘭と骸が対峙したときに
骸が「恐ろしい力」と評していた力のことも気になります。

それにしても、白蘭の7^3が目的とすれば、ここでボンゴレリングを奪うことも
あるのでしょうか。
その際には、ボンゴレ側の守護者6人の相手もすることになるでしょうが、
白蘭にとってはとるに足らない相手という意識なのかな。
仮に、白蘭がユニの元へたどり着いたとして、リング争奪戦のXANXUSと同じように、
7^3発動にはボンゴレリング・マーレリング・アルコバレーノのおしゃぶりに
認められなければいけない…ということはないのかなとか、色々考えます。

しかし何よりも、「ボンゴレは一つ」と豪語したXANXUS率いるヴァリアーや
ボンゴレⅩ世の守護者達には、ボスを守るという使命を早く思い出して欲しいです。

今回は、ディーノとスクアーロが妙に息が合っていましたのが印象的でした。
ギャラリーが圧倒的に多いので、なかなか全員を描くのは大変かと思いますが、
できるだけたくさんのキャラに登場してほしいと思います。

窮地に陥ったツナが気になるため、次号が待ち遠しくて堪りません。
とりあえず、守護者が守護者らしくボスを守る姿を見たいと思います。切実に。

なにはともあれ、次回も楽しみです!


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6 コメント

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龍って反則だろw&更新ご苦労様 (マダオ)
2010-01-31 13:38:01
まず一言。『強い(汗)』
まあ僕は白蘭サン好きなキャラなので格好良いんですがね。

やっぱツナ一人では無理がありますね;;
みんなで倒して欲しいものです。
前回のアニメみて思ったんですが、「防御形態があるなら攻撃形態もあるんじゃね?」
速攻でやられましたが、また出番があると嬉しいなぁ~と思ったり。

僕も7^3発動に何か必要だと思います、何か。

P.S.
一応ブログのURL貼っときます。
http://blogs.yahoo.co.jp/d356249

ありがとうございます (書庫の管理人)
2010-02-01 00:58:38
マダオさん>

龍は反則だと、拙管理人もちょっぴり思いました(笑)。
空想上の動物も、やろうと思えばできたのですね。
こうなると、白虎や朱雀、麒麟の登場を待ち侘びてもよいのでしょうか(ぉ。

白蘭の圧倒的な強さには驚かされますね。
余裕の表情を崩さない自然体の彼は、ラスボスに相応しい存在だと思います。
ツナ一人では歯が立たないとなると、やはり全員で…となりそうですが
どうでしょう。
攻撃形態の存在は、今回あっけなかったので、また見たいですね。

白蘭の行動と、それに対するボンゴレサイドの動向、
7^3の発動など、まだまだ楽しみが盛りだくさんですね。

マダオさんのブログURLもありがとうございます。
白蘭の画よりも、お出迎えしてもらえることに驚きました(笑)。
口で言うほどは油断していないのが…… (K・K)
2010-02-01 20:37:51
 白蘭の怖い所です。

 攻撃は殆どカウンターか直接打撃で零地点突破改を使うタイミングを潰している。
 炎を吸収されないように遠距離攻撃は使わない。使ったとしても最小限の炎で吸収しても逆転不可にしている(それでもツナと同等の出力に見える)。
 ツナをよく研究しているよ、ホント。

>最後の手段も通じず
 無力化された仲間達(+真6弔花の3人)全員の炎を殆ど吸収した白蘭のパワーは圧倒的です。
 単純計算でもX BURNERの二倍(X BURNERは両手から炎を出して内半分は姿勢制御に使っている点から)の威力を持つビッグバンアクセルもあっさりと無効化されました。
 本来、ツナと白蘭の実力差はそれほどないと思います。前話を読んでも白蘭が自分達の力を吸収しているという事実が判明するまで(実際に白蘭と戦った経験のある)骸は今のツナなら勝ち目はあると踏んでいたように見えましたし。

>仲間達も…
 GHOSTに自分達の炎(生命エネルギー)の大部分を吸収されて戦力外(弱体化)な上、その力は白蘭の物となっている。
 頼れる仲間の力が牙となって襲いかかってくる。まさに絶望です。
 っていうか白蘭に加えてXANXUS、骸、ディーノに雲雀を纏めて相手にしているのに等しい状況をどうしろと。
Unknown (マダオ)
2010-02-02 21:36:01
追記
僕的に7^3発動はリング争奪戦の最後、ザンザスがボンゴレリング全て揃えたときみたいになりそうかなーと思います。
ボンゴレ匣の出番ももっとあって欲しいものです。

書庫の管理人さん
余談ですが、トップ画見て引きましたか(笑)?
やっぱり強すぎなんじゃ… (ヒバリ)
2010-02-07 12:21:49
管理人様、こんにちは♪先週は寒かったですね~。風邪などひかれていませんか?今週は3月並の暖かさだとか…寒暖の差が激しいので体調を崩されない様、ご自愛下さいね(拝)

それにしても白蘭さんは強すぎです。ツナに勝ち目はあるのでしょうか…;;あるとしたら、零地点突破改しか無いのかな…でもラスボスですし、やっぱりファミリー全員の力で倒して欲しいです!
白蘭さんが圧倒的過ぎて他にコメントが思い付かないので毎週同じ事ばかり書いてスミマセン;
今週巻き返してくれるのを切に願っております!
ありがとうございます (書庫の管理人)
2010-02-08 00:43:58
お返事が大変遅くなり、申し訳ないです。

K・Kさん>

白蘭は、元々が一般人だったとは思えないほど、戦い慣れしていますね。
仰るとおり、大量の炎を吸収する前の白蘭相手だったら、ツナとの勝負も
分からなかったかもしれません。
一見すると自由奔放で、あくまで余裕の表情を崩さない彼ですが、
その裏では用意周到にすべてを計画しているのでしょう。
そう考えると、まさにラスボスに相応しい存在ですね。

仲間達の力が敵の力となったというのは、まさしくそのとおりだと思います。
膨大な力を秘めたXANXUSやヒバリだけでも厄介なのに、骸やディーノ、
他全員までもと考えると、挫けそうですね。
でも、だからこそ、ツナがこの状況をどう打開してくれるのか、
期待が高まります。


マダオさん>

7^3が発動したらどのようなことが起こるのか、気になりますよね。
ボンゴレ匣の出番は、拙管理人ももっとあって欲しいと思います。

そしてマダオさんのブログのトップは、大丈夫です。
一瞬体は物理的に後ろに下がりましたが、直ぐに平常どおりに戻りました(笑)。


ヒバリさん>

こんにちは、ヒバリさん。先週は冷え込みましたね。
今週は暖かいと伺い、ほっとしています。
いつも温かいお気遣いをありがとうございます。
ヒバリさんもどうぞ、お体に気を付けてお過ごしくださいね。

白蘭の、圧倒的な強さには驚かされますね。
ツナに頑張って欲しい気持ちももちろんあるのですが、ヒバリさんの仰るように
全員の力を併せて戦って欲しいとも思います。
ヒバリさんのお言葉を拝見できるだけでも嬉しいですので、
コメントのことはお気になさらないでください。
正直拙管理人も「今週も白蘭強かったな」と思っているくらいですので(笑)。

これからツナがどんな反撃にでるのか、
期待して次の展開を待ちましょう。

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