箱庭を騙る檻の中の書庫

漫画や小説、音楽などに対する主観的感想。
最近偏り気味です。

WJ44号 家庭教師ヒットマン REBORN! 標的211『突進』

2008-09-28 18:38:59 | 雑誌[J]
今週は、入江の司令室のモニターに大きく映し出されたツナとリボーン、
そしてそれを見る入江とチェルベッロの会話からスタートです。

チェルベッロ:『入江様 ボンゴレが動き出しました!!』
       『アルコバレーノは立体映像(ホログラム)です。
       この方向は…恐らく研究所へ向かうと思われます』

入江:『奴め…』 『場所をつかんだのか!!』

リングに大きな炎を灯す入江。

入江:『精密機器の塊である研究所だけは動かしたくはなかったが』
   『このままではいい標的だ』
   『ひとまず研究所を安全な場所へ移動させる』

匣にリングを嵌め、基地を移動させるべく操作しますが、
エラー音が鳴り響きモニターにErrorの文字が表示されます。
ヒバリの匣(ボックス)兵器が研究所周辺のブロックの内壁にくいこんでいるため、
研究所区間(ブロック)は身動きがとれないようです。
図で見るとかなりの広範囲に亘り、バリネズミが増殖してる様がわかります。
少なくとも10区間はバリネズミが入り込んでますし、
更にそれに影響を受けた数区間も制御不能のようです。

すぐに、ボンゴレの守護者たちの現状を把握する入江。
匣兵器により幻騎士と分断された彼らは、B4区間で匣兵器から避難しているとのこと。
『いかがなされますか?』 というチェルベッロの問いに対し、
眼鏡をクイと持ち上げた入江は冷静に言い放ちます。

入江:『まだ生きている区画(ブロック)もある…』
  :『研究所に指一本でも触れようとするものは』 『僕が始末する』

匣に炎を注ぎ込みながら前を見据える入江。
10年前は普通の中学生だったのに、何が彼をここまで
変えてしまったのでしょう。

一方ヒバリサイド。

バリネズミの増殖および、それに伴う部屋の崩壊の中で
草壁は一人焦っていました。

草壁:『幻騎士を退けたまではよかったが…』 『これでは我々までが犠牲に!!』

そんな草壁を尻目に、ヒバリが針球体を足場にどこかへ向かおうとします。

草壁:『恭さん!!』 『どちらへ!!』
ヒバリ:『妙な技を使う丸い眉毛の彼に』 『やられっぱなしだからね』

振り返りそう告げたヒバリですが、次の瞬間迫ってきた針球体に弾かれてしまいます。
草壁の近くに着地したヒバリに、:『この状況では無理です!!』 と叫ぶ草壁。
彼は、背中にラル・ミルチとクロームを背負い、右肩で了平を
左肩で獄寺を支えていますね、なんという力持ち!
というか、彼が一番頼りになる気がします。
何故ボンゴレ守護者じゃないんだろう;

そんな草壁の見立てでは、まだまだ今のヒバリでは幻騎士は勝てる相手ではないとのこと。
というか、丸い眉毛!!!
麿眉だとは常々思っていましたが、丸い眉毛ときましたよわお。
流石です風紀委員長。

ここで、イーピントランボが道を見つけます。
とりあえずそこへ行こうとする草壁ですが、獄寺が肩からずり落ちてしまいます。
すかさずそれを支えたのは、なんとヒバリでした。

ヒバリ:『この男には借りがあるからね 』 『それに君に ここで死なれたら 咬み殺せない』
草壁:『きょ…恭さん…』

あくまでクールなヒバリ。あくまで草を咥えている草壁。何故!!?

ランボとイーピンの先導で、バリネズミの影響が及んでいない次の区画に移動する
草壁とヒバリ。
ヒバリが了平と獄寺を、草壁がラルとクロームをそれぞれ両肩で支えていますね。

草壁:『彼らはもう戦えません 最悪の場合は彼らをつれて脱出を…』

言いながら彼らが移動し終わった瞬間、入り口が閉鎖されます。
と、向こう側の壁が全面迫ってきます。

草壁:『このままでは押しつぶされる!!』
ヒバリ:『罠…』

ヒバリの言葉にはっとする草壁。
獄寺が告げた、この基地は可動式で入江正一の意思で部屋を動かせるという情報に
思い至ったようです。

草壁:『恭さん!!他に匣兵器は!!』
ヒバリ:『もうないよ』

言いながら了平と獄寺をその場に捨てて(←ぇ)
トンファーに炎を灯し壁に向かい振るうヒバリ。
なるほど、だから男性2人を彼が担いでいたのですね!(←ぇえ)

しかし、そんなヒバリの一撃を受けても、壁は砕けることなく
その衝撃を吸収してしまいました。
耐炎性のナノコンポジットアーマーの壁は、止まることなく迫り続けます。

流石に追い詰められた感の表情のヒバリ。
(万事休すか…!!)と青褪める草壁。
ヒバリの髪がちょっとツナっぽいのは見てみぬ振りです。

一方場面変わりツナサイド。
パラシュートを二つ付けたスパナを牽引しながら飛行中のツナは
リボーンと会話をしています。

ツナ:『リボーン 研究室はまだか?』
リボーン:『ああ』 『直線ならすぐだが ルートが入り組んでてな』
ツナ:『おまえ…』 『みんながここに来てること知ってたのか?』
リボーン:『知らねーぞ。この時代のヒバリ達がクロームとランボ達を勝手に連れ出したんだ』
     『オレ達の目を盗んでな』
ツナ:『……………』 『なんでランボまで…』
リボーン:『そりゃああれだろ?ボンゴレの守護者だからだ』

その言葉を受けて、やりきれない表情をするツナ。
口をつぐんでしまったそんな彼を、スパナがじっと見守ります。
彼も飴を咥えたままですね。

リボーン:『そーいや ツナ 確認し忘れたんだが…』
ツナ:『……?』
リボ:『お』

と、目の前の扉が急に閉まり始めます。
急激に加速し、なんとか通り抜けたツナはその勢いのままロープを引っ張り
なんとかスパナも無事に扉を通り抜けます。

ツナ:『これは…』
リボーン:『入江の仕業だな』
ツナ:『!』

獄寺からの情報で、入江が基地の中を自由に動かせることがわかったというリボーンの言葉に
スパナが『すごい。さすが正一らしい仕掛けだ』 と感動してますが、
…正一らしいてどんなでしょう。

リボーンの呼びかけで、上からブロックが迫ってきていることに気付いたツナは
それを回避しつつ移動を続けます。

ツナ:『リボーン……確認し忘れたことって何だ?』
リボーン:『お前 大事なお守り 忘れてこなかったか?』
ツナ:『!!』 『…ああ』 『忘れてない』

どうやらツナギの胸ポケットにちゃんと入れているようですね。
と、彼らの前に巨大なハエ取草が立ち塞がります。

スパナ:『……これ…』 『食虫植物ってレベルじゃない…!!』

思わず叫ぶスパナ。
このまま行けば、ハエ取草に絡め捕られてしまいます。
が、左胸のお守りに手をやり、共に闘っている仲間達の顔を思い浮かべるツナ。
クロームの恥らったような笑顔が可愛いと思うのと同時に、
微妙に10年後のヒバリも笑みを浮かべていることに吃驚しました。
ついでにラルのセクシーさにもドキドキしました。

ツナ:(邪魔をするな!! )

巨大な炎の塊と化した超死ぬ気モードのツナが、食虫植物を突き破り
奔り抜けたところで以下次号!

ヒバリが、草壁の「恭さん」呼びに反応なしなのが少し残念な気もします。
次から次に現れるボンゴレ勢と散々闘わされた挙句さよなら状態の幻騎士や
アイリス達はもちろん、10年後の骸やヴァリアーやキャバッローネの再登場も
待ち望まれます。

にしても、リボーンがあれだけ確認するということは
お守りになにかあるのでしょうか?
このままだと了平も入れ替わりそうなのに、どうもタイミングがなさそうですね。
ランボも今のままではどうしようもないので、彼は15歳のランボと入れ替わるのかとも
思いますが、こちらもどうなることやら。

なにはともあれ、次回も楽しみです!

WJ43号 家庭教師ヒットマン REBORN! 標的210『暴走』

2008-09-20 03:10:13 | 雑誌[J]
セーラー服姿の凪と、黒曜の制服を身に纏い三叉槍を手に
ムクロウと共に駆け出すクロームが表紙の今号。
アオリの『凪だった私は、もういない。今の私には、傍にいてくれる人がいるから。』
という台詞が切ないです。
とりあえず、今現在傍にいるのは人じゃなくて憑依された鳥じゃないかということは
黙っておきます(ぉ。

さて本編。

ボンゴレリングに炎を点したヒバリ。
それを見て驚愕する幻騎士と草壁。
ヒバリの炎の大きさもさることながら、『その破格の波動を受けてもなお
砕けることなく炎を灯すランクAオーバーのボンゴレリング』もまたスゴいと
いうことのようです。

これならと、草壁がヒバリに声をかけます。

『恭さん匣です!!』 『足元の匣に炎を注入してください!!』

しかし途端にムスッとするヒバリ。

『いつから命令するようになったんだい?草壁哲也』
『やはり君から咬み殺そう』

チャキッとトンファーを構えるヒバリにガーンとなりながら
『なっ』『お待ちください委員長!!』とうろたえつつ答える10年後の草壁の背後で、
ムクロウが何かを感じ取りクロームへ注意を促します。
はっと気付き、叫ぶクローム。

クローム:『雲の人…』 『後ろ!!』

その言葉を受けて振り返ったヒバリは、辛うじてトンファーで
攻撃を受け止めます。放ったのはもちろん幻騎士。
雲の人という呼び方は、なんかよいですね。
「ハムの人」を髣髴とさせるなんて思ってませんよ?

攻撃を防がれた幻騎士は、忌々しそうにクロームを見やります。

(術士め…) (視認不能な幻海牛を察知するとは思ったよりできる…)

しかし限界だったのでしょうか、幻騎士の視線の先でクロームは倒れ伏してしまいます。
改めてヒバリと向き合う幻騎士。

幻騎士:『二度も仲間に救われるとはつきがあるな』 『だが もう次は…』
ヒバリ:『仲間?』
    『誰』 『それ?』

次の瞬間、爆発したかのように更に大きくなる死ぬ気の炎。
草壁の言うとおり、やはりヒバリは天才なのですね。

ヒバリ:『跳ね馬が言ってた通りだ………』
    『リングの炎を大きくするのは…………』

    『ムカツキ』

草壁・幻騎士:(違う!!)

大笑!!!
心底ムカついてそうなヒバリは割と珍しいと思うのですが、
今回本当にムカついてるみたいです。
思わず同時に心の中でツッコミ入れる草壁と幻騎士が面白過ぎます。

ヒバリにとって"覚悟"と"ムカツキ"は同じだとディーノは
考えたのだろうと推測する草壁。
そして、群れるのを嫌うヒバリが2人に助けられるという屈辱で
ムカツキが頂点に達しているのだという分析を裏付けるように
炎を纏ったヒバリが口を開きます。

ヒバリ:『副委員長…』 『やはり先に剣士の彼を倒すよ』
    『君の言うことを信じよう』

先程よりは幾分か冷静さを取り戻したのでしょうか、
草壁のことを役職で呼んだヒバリは、匣を手に取ります。
やり方は見てたからわかると、オリジナルの雲ハリネズミの匣に
炎を注入するヒバリ。
あれほどの炎が雲ハリネズミに注入されたのは見たことがないと、
一体どうなるのかと見守る草壁でしたが。

匣が光り、ヒバリの足元にどしゃっと落ちてきたのは、
酔ってうだうだ状態になったバリネズミでした。
驚く幻騎士・草壁と異なり、ヒバリは「?」を浮かべてますが、
いきなり匣から出てきたハリネズミもどきの生き物が、
ムクっと起き上がってすぐに「ゲプッ」と小さな炎を吐きながら
ぺたんと潰れれば、それは目を奪われますよねあまりの可愛さに…!

幻騎士はバリネズミが酔っていることに少なからず驚き、
草壁はあまりの量の炎に消化不良を起こしているのかと青褪めます。

しかしそんな二人を他所に、頭にヒバードを載せた小動物好きな風紀委員長は
バリネズミの傍らに膝をつき、スッと手を出します。
それに気付いたバリネズミが、「キュッ♪」と声を上げながら
喜び勇んでヒバリの方へ向いたそのとき。

ブシャと音がし、飛び散る血。
目測を誤ったバリネズミが、自らを守るその刺でヒバリの右手のひらを
貫通させてしまいました。

青褪める草壁以上にショックを受けるバリネズミ。
あまりのことに声を失い、呆然とヒバリを見上げます。
そんなバリネズミをじっと見つめるヒバリに怒りなどは感じられませんが、
バリネズミは目に見えて動揺し始めます。

キュウウ…と切ない声を上げガタガタ震えだした次の瞬間!
涙を零し、絶叫とも言える「キュアアア」という鳴(泣)き声をあげながら、
増殖しだすバリネズミ。
その球体のあまりの大きさ、増殖の速さは、
ヒバリにさえ危害を与えかねない程でした。

バリネズミの針をなんとかかわしたヒバリですが、
バリネズミの増殖は止まりません。
幻騎士すら驚く増殖スピードは、主を刺してしまった精神的ショックと
今まで注入されたことのない量の雲の炎によって、増殖能力を制御できなくなっている
雲ハリネズミの暴走による超増殖のなせる業のようです。

大破していく匣実験場の内壁。
その状況は、入江にも伝えられました。
隣接するブロックに被害が拡大しているという報告に
入江のお腹がゴロゴロいいだします。ああやっぱり(泣)

『まずいぞ!!』 『あの区画(ブロック)のすぐ近くには…』

青褪める入江。
こんなにも思いどおりに事が進まないと、
哀れを通り越していっそ愉快です(←マテ)。

一方場面変わり、ツナサイド。
リボーンからツナへ、草壁から緊急通信が入ったとの情報が伝えられます。
草壁もここに来ているが、ツナ達とは無線のシステムが違うため
ボンゴレアジトに連絡が来ているそうです。
スパナの手当てをしながら、10年前のヒバリが研究所近くの部屋で
戦っていると知らされるツナ。

リボーン:『他の連中も来ちまってるらしい』
     『ラル 獄寺 山本 了平だけじゃなく』
     『ヒバリに クロームにランボにイーピンもな』
ツナ:『い゛っ』 『んな――!!?』
   『ヒバリさんに…クロームに…』 『ランボにイーピン!?』
リボーン:『くわしい話は後だ。これで研究所の位置はつかめそうだが
      かなりヤバイらしいんだ』

皆が来ているというリボーンの言葉に驚く素のツナは
動揺っぷりがとても可愛いです。
しかし、リボーンの『ヤバイ』 という言葉に反応し、
途端心配そうな、決意を秘めたような顔をするあたり
仲間を想う彼の成長が窺えます。

そんなツナの表情を見たスパナが、顔にガーゼを
べたべた貼り付けてた状態で声をかけます。

スパナ:『ウチもつれてけ ボンゴレ』
ツナ:『!』 『ちょっ…でもそのケガじゃ…』

慌てるツナですが、スパナはいたって冷静です。

スパナ:『X BURNER用コンタクトはデリケートなんだ。
     メンテナンスはウチにしかできない』

うん、「自分にしかできない」 というのは技術者としては
この上ない誇りですね。システム的には困りますが;
それに既に裏切り者認定されてしまったスパナを
一人残す方が危険は高いでしょう。

スパナ:『それに足手まといにはならない』

ニッと笑いながらスパナが取り出したのはベルトのようなもの。
きょとんとし、疑問符を浮かべるツナですが…。

ツナ:『大丈夫か?スパナ』
スパナ:『……』 『問題ない』

超死ぬ気モードで、Xグローブに炎を灯し空を駆け、仲間の下へと急ぐツナ。
そのツナの体にベルトを括り付け、パラシュートのようなものを背負い
飴は手放さずに牽引してもらっているスパナ。
そして、ホログラムとはいえ教え子を見守るリボーンで以下次号!

最後のスパナの表情がなんだか、惚れた男と行動を共に出来ることを
喜んでいるように見えるのは、自意識過剰でしょうか。

いよいよ幻騎士のところに、ボンゴレの10代目ファミリーが勢ぞろいするのですね。
リング争奪戦で、死ぬ気の零地点突破・初代エディションによって
氷漬けにされたXANXUSを溶かして以来初めてでしょうか、
7つのボンゴレリングが揃うことになります。
「7つのリングが揃いしとき」 が訪れるのですね。

ボンゴレ正統後継者に与えられるという新たな力。
この展開だと、回復魔法もあり得そうとか思ってしまいますが
果たしてどうなるのでしょうか。
そしてやっぱり、次から次へと新手が現れる幻騎士が可哀想だと…;

表紙を飾ったクロームはあまり活躍しませんでしたが、
バリネズミの可愛らしさ、幻騎士と草壁の冴え渡るツッコミ、
某姫姉様を髣髴とさせるヒバリの行動、そしてツナとスパナの
仲良し関係など、読んでいて思いっきり楽しかったです。

暴走したバリネズミをどう抑えるのか、
γやアイリス、死茎隊の安否や入江のお腹の具合も気になります(←最後はなんか違う)。
ユニや白蘭についても気になりますが、これは予想できる状況にないので
今後の展開を大人しく待ちたいと。

なにはともあれ、次回も楽しみです!

WJ42号 家庭教師ヒットマン REBORN! 標的209『リングの炎』

2008-09-13 02:32:47 | 雑誌[J]
幻騎士が表紙の今号。
諸事情により、簡易版の感想で参ります。

X BURNER が放たれた後、壊れたジンジャーの人形の腕から
応答を求める入江の声が響きます。
その通信機を拾い、呼びかけに応えたのは超死ぬ気モードのツナでした。
入江はどうやら、ツナの声を知っている様子です。

ツナは入江に対し、
『おまえがオレ達を過去からこの時代につれてきたのはわかってる』
『どこにいる?』
『研究所と丸い装置はどこにあるんだ!!』
と詰問しますが、入江が答える前に無線機が壊れます。

なぜツナが装置のことを知っているのか、
何故入江がタイムトラベルに起因していると判断したのか。

混乱し青褪める入江ですが、チェルベッロの
『それはボンゴレ達を倒せばわかることです』
『今はご指示を』
の言葉に落ち着きを取り戻し、ボンゴレを見失わないよう指示します。

本当にチェルベッロ機関は謎ですね。
裏で歴史を操る存在なのでしょうか。Sound Horizon での黒の教団を彷彿とさせます。

にしても、
『研究室も心配ないさ』
『ボンゴレ最強と言われたこの時代の雲雀と互角以上の戦いをした
 幻騎士が守っているんだ』
『もうボンゴレ側(サイド)に奴に敵う相手はいない』
という入江の台詞には涙を禁じ得ません。
…絶対裏切られるから!!!

一方ヒバリ VS 幻騎士。

幻騎士からヒバリへの先程の一撃は、霧の炎を込めた
柄での攻撃だったようです。
『確かに頭蓋を割ったはず…』
『生身の体で防ぐなど…』
という言葉に、さすがあらゆる生物の頂点に立つ男は
違うなと思ったのですが、そうではないようです。

もしかしてリングの炎を使えるのかと考えた幻騎士は
この時代の戦い方を知っているか、匣を見たことがあるか問います。
しかし、ヒバリからの何れの回答も「?」でした。

目の前のヒバリが何も知らないと判断した幻騎士は、
己の幻覚を誇示し、ヒバリへ攻撃を繰り出します。
ヒバリが動けずに居た刹那、彼を包んだのは獄寺のバリアでした。

『借りは返したぜ』
『つってもてめーじゃわかんねーか…』

そこに居たのは、ランボとイーピンを背負った草壁と
傷だらけのまま草壁の左肩を借りてようやく立っている獄寺、
草壁の右肩を借りつつも完全に意識を失っている了平。
そして、ムクロウを連れたクロームでした。

彼らの姿をみて一瞬目を見張るも、ムッスーとするヒバリと、
10年前の姿になっていることに驚愕する草壁。
幻騎士は助っ人認定しましたが、獄寺もクロームもダメージが大きく
立っていることすら出来ません。

しかし、草壁が山本のことを「山本氏」と呼んでいるのにはちょっと違和感がありますね。
そう呼ぶのはランボだけかと思っていたので。

状況を確認し、今の展開は一番恐れていたパターンだと強張る草壁に
ヒバリが声をかけます。

『草壁哲矢』
『いつ群れていいといった?君には風紀委員を退会してもらう』

えらい迫力で言い放ちますが、草壁はガーン状態。
『オレを中坊だと思ってる!!しかも退会!!』
なんだか今回の草壁はよいですね。よい味を出しています。

ショックを受けた草壁ですが、今はそれどころではないと
直ぐに己を取り戻し、リングの炎と匣で応戦をと声をかけます。

リングの炎、そしてボックス。
耳慣れない言葉を疑問形で繰り返すヒバリ。その足元には匣が落ちています。
それに賭けたい草壁と、ムダだと嘆息する幻騎士の目の前で、ヒバリはひとりごちます。

『ボックスが何かはしらないけど』
『リングの炎…跳ね馬みたいな口ぶりがイラつくな』

跳ね馬という単語に「10年前のディーノか?」と思案する草壁。

『あの男もこれからの戦いに重要になるのは』
『リングの炎だとうるさくてね』

いいながら幻騎士を睨みつけるヒバリの、指に嵌めたボンゴレリングが輝きだし、
次の瞬間には膨大な炎が迸ります。

あまりのその炎に驚愕する幻騎士と草壁の目の前で
『君達なんて来なくてもよかったのに』
と告げるヒバリの目のアップで以下次号!!

10年前は、リングの力は発見されて間もない頃で
それを知るのもごく一部のマフィアのみだったそうです。
となると、リング争奪戦のラストで点った炎が
リング+匣での闘いの幕開けとなったのかもしれません。

でもそれなら、ヒバリよりも先にツナに教えて欲しかったな兄貴分!
もしかしたらツナたちが行方不明になったことで
キャバッローネも動いたのでしょうか?
その過程で、リングの炎についてわかったとか。
リボーンというパイプ役も居ない状況では、少し考えにくいですが。

タイムトラベルという装置の存在。
10年前と後で入れ替わる10年バズーカの存在。
これにより、10年前に行った誰かにより、10年前のディーノたちに
リングの炎と匣についての情報がもたらされた可能性もありますね。
となると、「誰が」ということと「9年10ヶ月」という時間が気になります。

ところで。
止めを刺そうとすると必ず邪魔が入って
その度色々な相手もしくは技を目の当たりにすることになる
幻騎士が本気で可哀想じゃないかと思い始めました;
そして、この後、幻騎士が入江の期待を裏切る展開にならないかなと想像し、
入江の腹痛を心配したりしてます。

なにはともあれ、次回も楽しみです!

WJ41号 家庭教師ヒットマン REBORN! 標的208『完璧なX BURNER』

2008-09-07 03:23:21 | 雑誌[J]
センターカラーの今号。
ツナギの色がオレンジになっていますが、イメージカラーということで
よいのかな?
超死ぬ気モードで、膨大な炎を操るツナの姿は、本当かっこよいです。

今回はファミリーの状況図が載っています。
ミルフィオーレファミリーのマーレリングの守護者は
白蘭、ユニ、入江正一、γ、グロ・キシニア、幻騎士、そして
あともう一人は不明とのこと。
何気に太猿、野猿コンビの動向も載っているのが嬉しいです。

さて本編。

先週ツナの放った「X BURNER」の単語に反応するジンジャー。
リボーン、アイリス、そしてスパナの視線を集める中、
ツナは部屋の真ん中、空中で佇んでいます。

リボーン:『ツナ コンタクトの使い方はわかってるな』
ツナ:『ああ』

もったいつけるけどハッタリだと断じたジンジャーからの攻撃を
グローブから炎を噴射し避けるツナ。
コンタクトの動きを確認しつつ、スパナから受けた説明を思い返します。

まず、コンタクトはツナのヘッドホンと音声で連動させてあり、
コンタクトの情報は耳からも入ること。
そして、上部のスロットルバーが右手の炎に、
下のスロットルバーが左手の炎の出力を表しており、
剛の炎は赤く柔の炎は緑色にバーに表示されること。

ここでツナは左手で炎を撃ち、その機能が正常に働いていることを確認します。

次に思い返すのはメインとなる、X BURNERを撃つ際の機能。
これは、「オペレーションX(イクス)」のかけ声で、自動的にコンタクトが
発射誘導プログラムを開始するそうです。

画面がX BURNER用に切り替わり、両手の位置で動くターゲットが出現。
上下のスロットルバーから中心に向けて出力のバランスラインが伸びるので、
両メーターから伸びるラインを一直線にすることにより
安定したX BURNERを撃つことができるそうです。

なるほど、左右の目それぞれが各々の手に連動しているわけではなく、
両手の出力ゲージを一度に把握できるのですね。
先週の本編を読んだ際に感じた、視線をどこにやればよいのかという心配は
まったくの杞憂でした。

ジンジャーの攻撃を掻い潜り、スパナの目の前で停止したツナは、
右手をスッと上げ、静かに声を上げます。

ツナ:『オペレーション………X』

音声を拾ったヘッドホンがコンタクトへ情報を送り、
コンタクトからヘッドホンへ音声が渡ります。

『了解シマシタ ボス』
『X BURNER発射シークエンスヲ 開始シマス』

スゴイですスパナ。ちゃんと「ボス」呼びしてます。
にしても…シークエンス?シーケンスではなくて??

倒れたままツナを見やるスパナは、ツナがいきなり空中で撃とうとしているのに
少なからず驚いているようです。

構わずツナの右手から逆噴射された、膨大な炎に驚くジンジャーとアイリスの元に
入江とチェルベッロから通信が入ります。

チェルベッロ:『モスカのレコーダーから戦闘記録を解析したところ』
       『ボンゴレが起こすその攻撃は高エネルギーを前方に放つ技だと考えられます』
入江:『真っ向から受けては危険だ!!』『回避だ!!回避しろ!!』

ミルフィオーレがそんなやり取りをしている中、ツナはレフトバーナーへと
意識を集中させます。

にしてもこれは…少し時間がかかり過ぎなような気がします。
と言いつつも、零地点突破もリング争奪戦終了後にはサクサクできるように
なっていたので、きっと初めてだからだということにしておきます(ぉ。

この状況で、何故か対抗心が芽生えたのはアイリスでした。

アイリス:『強力な飛び道具ってわけかい』
     『面白いじゃないか』

笑みを浮かべ、死茎隊へ『マッスルスクラムだよ!!』 と命令するアイリス。

肩を組み、団子状の盾となった死茎隊。
真正面から受けて立つつもりのようです。

尽く部下に無視される入江が本気で可哀想になってきました。
これだけ苦労させられれば、そりゃお腹も痛くなります。
…あれ?胃じゃなくてお腹??(←今更)

ミルフィオーレが何をしようと、X BURNER 発射への準備は着々と進みます。
『ターゲットロック』というプログラムの音声が響き、
ライトバーナーの出力が20万FV(フィアンマ ボルテージ)で固定され、
次にレフトバーナーの炎圧が20万FVとなった瞬間。

『ゲージシンメトリー!!』 『発射スタンバイ!!』

ピーッという音と共にコンタクトディスプレイにXの文字が浮かび上がり
とうとう完璧なあの技が発射されます。

『X BURNER!!!』

圧倒的破壊力を持つ X BURER は、部屋を吹き飛ばし、
死茎隊をなぎ倒し、ジンジャーの人形を粉々にします。

継承したボンゴレリングの力を象徴するかのようなXグローブVer.VRの紋章(エンブレム)。
そして、前を見据えるツナ。

ちなみに、X BURNER 発射してからここまでのシーンで5Pあります。
大ゴマ連発です。かなり燃えます。

爆風に一瞬目を閉じたスパナですが、X BURNERが安定してることは
無事、確認できたようです。次の瞬間、爆風で浮きあがってますが;

一方入江サイド。
カメラの破損によりモニターが突如砂嵐になったことに驚く入江。
その彼に、更に驚くべき報告がなされます。

チェルベッロ:『大変です』 『入江様!!』
       『実験場から3区画が…』 『消滅しました!!!』
入江:『しょ…』 『消滅!!?』

驚愕の表情の入江で以下次号!

柔の炎と剛の炎。
それをシンメトリーで出力するツナは、スパナの真上に陣取っていました。
そのため、スパナにはX BURNER の影響が及ばなかったのですね。
となるとこれは、味方が身近に居る場合は、常に空中で撃たねばならない技と
いうことになりますね。

もしも10年後のツナがボンゴレリングを破棄していなくて
このX BURNER を撃てる状態だったらと考えてみましたが、
対(普通の)人間相手だとしたら、やっぱり使わなかったのじゃないかなと。
確実に相手をこの世から抹消してしまいますから;

ツナが初代の再来っぽく描画されるのは嫌いではありませんので、
この展開はかなり燃えました。
1話全部をツナの技に使用したというのは、流石に驚きましたが。

スパナの想いと行動に、ちゃんと応え報いたツナ。
その姿が見れただけでもよかったです。

来週の展開がどうなるか想像もつきませんが
なにはともあれ、次回も楽しみです!


そういえば、ダブル・アーツが終わりました;
掲載順位ヤバいなぁ何故かなと思っていた矢先…!
1話1話が面白く、好きな作品だっただけにショックです。

謎が謎のまま、見事に放置されちゃいました。
二人の旅は終わり、目的も果たしたハッピーエンドで終わるのだろうと
窺わせる終わり方はしていますが、ちゃんと読みたかったです。

死せる英雄達の戦い : Sound Horizon

2008-09-06 02:39:39 | 音楽
6th Story CD「Moira」収録

9月3日発売のサンホラ新アルバム"Moira(ミラ)"の14番目。
ギリシャ神話がテーマであり、1枚のCDで1つの物語が壮大に語られる。
「冥王」「人生は入れ子人形」「運命の双子」「奴隷市場」「死と嘆きと風の都」
「遥か地平線の彼方へ」「聖なる詩人の島」「死せる者達の物語」
「奴隷達の英雄」をよく聴いているのだが、今現在一番のお気に入りがこの曲である。

ちなみに、全体の考察は全然出来ておらず、
1曲1曲を楽しんでいる状態である。
Moira全体の感想はまた改めて綴るとして、先ずは各曲のみの感想を。
そういえば、限定版には例の如くオマケファイルへの道が隠されていたが
今回の暗号はとにかく見辛かった;

閑話休題。

この曲は、戦争の一場面を捉えているが、
飛田氏の「○○将軍に続けー!」は毎回聴き応えがある。
かっこよいから好きなのだが、いつも将軍に続いてるなと思うと
少し面白い。

この部分からラストまでは、テンポよく曲が進む。
5分ちょっとの曲だが、この曲は何回リピートしてもよい。
「我等【雷神に連なる者(アルカディオス)】」の件から
曲のラストまでは特に盛り上がるし、好きな部分である。
この雰囲気は【Chronicle 2nd】での「聖戦と死神」を髣髴とさせる。

『運命は~』のフレーズは、他の曲でも使用されていることから
今回のアルバムのテーマと思われるが、「我等~」のくだりで
曲調が一気に高揚し、そのままこのフレーズに持っていくため、
曲も歌詞もかなり印象深く残る。

途中で入る「突撃」の台詞、ラストのレオンティウスとエレウセウスの
会話部分は、あまりのかっこよさに感動した。
若干、宇都宮氏の台詞が不慣れさを露呈しているが
これは仕方ないと思う。歌の上手さはさすが。

多くのゲストアーチストを招いての豪華な幻想物語組曲。
今月中旬にはコンサートもあり、とても楽しみである。


今日は、REBORN!の感想もかけるとよいな。

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 「アメティストス将軍に続けー!」
 


 【歴史は駈け廻る】
 (The Chronicles of Mythos. It’s as rapid as the blink of an eye.)
 
 不死なる者が薙ぎ払う 紅い緋い死の渚
 今は物言わぬ屍 彼等にも物語があった
 
 されど ささやかな希望(みらい)さえ
 運命(うんめい/ミラ)は赦さなかった
 
 変わり果てた彼等に 接吻する者は
 愛する恋人(ひと)ではなく 飢えた禿鷹のみ……
 
 

 「久しいな、イリオンよ…。我等、忘れはしまいぞ!
  お前を守る盾が、誰の血によって築かれた物かをなぁ!」
 「将軍閣下ー!」
 「突撃ー!!」
 

 
 レグルスは東夷(バルバロイ)に備えろ ゾスマは北狄(アマゾン)に備えろ
 カストルは聖都(イリオン)へ供を
 我等【雷神に連なる者(アルカディオス)】皆生きてまた逢おうぞ!
 

 『運命は残酷だ されど彼女を怖れるな
  女神(ミラ)が戦わぬ者に 微笑むことなど決してないのだから』
 
 『人間(ひと)は皆 何時までも無力な奴隷ではない
  戦うのだ 気紛れな運命(かみ)と 未来を取り戻す為』

 
 【遂に出逢し二匹の獣】
 (at Last, the paths of the two beasts have crossed.)
 
 

 「奴がアルカディアの…憎き地の国王…ミーシャの仇…!」
 「勇者デミトリウスが仔、レオンティウス。私が相手になろう」
 「望むところだ!」
 

 
 奪い合う 時代(とき)の覇権 永遠(とわ)なる調べよ
 駈け廻る趨勢(すうせい) 生命(せい)は流星 刹那の煌(きらめき)
 
 死せる者達が 駆け抜ける 神話の時代よ
 屠り合う英雄 死して冥友 去り逝く運命
 
 

 レオンティウス→「アメティストス…。へレーネスのお前が何故、
            バルバロイへの侵略に加担するのだ」
 エレウセウス →「祖国が私に何をしてくれた。愛する者を奪っただけではないか!
            笑わせるな!」

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