箱庭を騙る檻の中の書庫

漫画や小説、音楽などに対する主観的感想。
最近偏り気味です。

WJ52号 家庭教師ヒットマン REBORN! 標的171『夢』

2007-11-26 00:34:20 | 雑誌[J]
今週は、上の階から響いてきたと思われるドオンという音に驚く
修行中の山本からスタート。
休憩がてら他を見にいこうというリボーンの言葉に乗って、先ずはツナのところへ向かいます。
「ちース」と言いつつ修行部屋に入りますが

山本:『あ』
リボ-ン:『お』
山本:『なんだあれ!!?』

二人の目に飛び込んできたのは、壁に大きく開いたツナの形の穴でした。
逆さまについてますが、まさか先週のあの状態から吹き飛ばされたのでしょうか;

驚いている二人の耳にツナの「いっつ~」という声が届きます。

山本:『あ』
リボ:『お』

その声の方に目をやると、穴の下のほうでツナが頭を抱えてます。

ツナ:『お~~いててて…』 『柔と剛の炎の出し方のバランスがこんなに難しいなんて…』

やっぱり先週のあの状態から吹き飛ばされたようです;
着眼点はよくても、やはり微妙な出力調整は難しいということなのですね。
そう簡単に技完成とはいかなかったのか…。意外ですが、うん、よい展開かと。
って、なんかツナの痛がり方が14歳とは思えな(略)。
「ツナ!!大丈夫かよ!?」と駆け寄る山本がよいです。

新技を試してみたというツナに、リボーンが問います。

リボ-ン:『おい ツナ。モノにできそーなのか?その技は』
ツナ:『うーん どーだろ………』

と次の瞬間、「むにゃ」と倒れこみ眠ってしまうツナ。
山本は慌てますが、リボーンはさすがわかってます。
そして、今のツナは、リボーンも認める成長が伺えるようです。

(いつも「ダメだ」 が真っ先に出てくる奴が「どーだろう」とはな。
 それに袖が焦げてやがる。Ver.V.R.になって初めて本気の炎を使ったのか…
 こりゃあツナの新技 ひょっとしたらひょっとするかもな)


こういうところを見ると、ツナの家庭教師だと実感できるのですが、
そんな生徒を放って、今現在は山本を鍛えているのですよね;

場面変わり、睨みあう了平とヒバリ。
何故突然…!?と思いきや、どうやら了平は、ヒバリが自分の屋敷に
チビ達を出入り禁止にしたことに怒っているようです。
草壁が間に入っていますが、なかなかに苦労しています(笑)。
ヒバリや了平が守護者だと分かっているあたり、草壁もかなりこちらの世界に
浸かっているのですね。
イーピンやランボに 『さあ、向こうでおいちゃんと遊ぼうね』 と声をかけるのが
なんとも素敵です。

ここで了平がイーピンへ渡したお土産として、彼女の師匠の人形がでてくるのですが
ほんとだヒバリそっくり。
胸元にはおしゃぶり…ということは、アルコバレーノなんでしょうか。
イーピンの師匠登場する日が楽しみになってき…ましたが、もしや
10年後ではお亡くなり遊ばしているのか??(←聞くな)

場面変わり、ボンゴレ日本アジトの医療室。
眠っているクロームと、その様子を見守るビアンキとフゥ太。
この時代のツナが医療室にこだわっていたお陰で、クロームは一命を取り留めたようです。

そしてそのクロームの夢の中。
彼女は(コ…コ…ニ…ア…ル)という骸の声を聴きます。
夢の中、骸の姿を探すクローム。彼が残った力で伝えようとしたことに涙する彼女の目の前で
大きな歯車が無数に集まってきます。
そしてそれは、ひとつの大きなモニュメントを形作ります。
これは、ミルフィオーレの入江の部屋にあったものと同じ形ですね。

そのモニュメントの前に佇むクローム。
と、歯車が回り、その内部が彼女の目に映ります。

クローム:『何…これ…何でここに…いるの…?』

驚き、思わず手を伸ばすクロームですが、
「近づくな!!」という声と共に、突き飛ばされてしまいます。
彼女の手を払ったのは、10年前中学生の入江でした。
「誰…?」といぶかしむクロームの問いに応えることなく
マーレリングを手にした入江は、10年後のミルフィオーレの制服姿へ変貌します。

ベッドに横たわったまま「ボス…!」と呟くクローム。
それと同時にツナも目を覚まし、ガバッと起き上がります。

ツナ:『今の…入江正一…?…変な夢…………』

ツナもクロームや骸と一緒で夢を渡れるのでしょうか;
それとも、ボンゴレの超直感の成せる業?
超直感の発動にはかなりムラがあるようですね。振り回されっぱなしです。

ところで、眠っているツナに上着をかけたのはリボーンかな山本かな??

寝てる間にリボーンが残したメモに気付くツナ。
そこには「休憩がてら獄寺の修業を見に行く。おまえもボスなら部下の状況を把握しろ」と書かれていました。
脳裏に閃く「大丈夫っス!」と笑顔でキラーンとしている獄寺がなんとも…。

『そーいえば獄寺君!ビアンキの修業さぼってんだった!!
 リング争奪戦の時も平気そうな顔して無茶してたし!!きっとまた修業うまくいってないんだ!!』

また修行うまくいってない…獄寺…(泣)。
獄寺のことが俄然心配になったツナは、獄寺を探して走り回ります。

(大丈夫かな獄寺君…こういうことになると頑張り過ぎちゃうんだよな…)

山本には安心感を抱くのに、獄寺には不安感を抱くというのがちょっと悲しいですが
ツナが放っておけないと思える相手ではあるわけですよね。そこはよかったなと思います。

初めて来た階で、廊下に座り込み、そっとドアの隙間から中の様子を伺う山本とリボーンを見付けるツナ。
あの部屋に獄寺がいるのかと足を止めて二人を見つめるツナに気付いた山本が
慌てて首と手をぶんぶん振ります。
意味が分からず、笑顔で「?」を浮かべるツナが可愛いですが、
次の瞬間、ツナの周りの空気が揺らめきます。ツナの元へ駆け寄る山本とリボーン。

ツナ:『え!?』
山本:『逃げろツナ!!』
ツナ:『ギャ』

叫びながら、ツナを庇うように抱えてその場から離れる山本。
リボーンはツナの頭を踏み台にしてます。

途端、激しい閃光と爆発音に包まれ、ツナが立っていた付近の壁が破壊されます。
煙幕の向こう佇む影の下へ戻っていく何か。それは、腰に無数に装着された
匣の中へと吸い込まれていきます。

『よし SISTEMA C.A.I(スィステーマ シーエーアイ)の完成は見えたぜ。
 あとは10代目に…こいつをどう説明すっかだな』

影はもちろん獄寺。そして、彼の頭の上には、尾の長い気性の激しそうなネコが乗っていました。
引っかかれたであろう傷だらけの腕と、何故か眼鏡スタイルの獄寺で以下次号!

ここのところ鳴りを潜めてましたが、そういえばポ○モン大戦だった今シリーズ。
猫…ヒバードやムクロウ、山本のツバメの天敵ですね。うわぁとことん仲悪そう(笑)。
って、そう考えたら、結構鳥モチーフが多いですね。

獄寺が、ちゃんと修行を進めていたようで安心しました。しかも、一番成長率高そうです。
ビアンキの立場を考えると少し微妙ですが;
にしても、今号はツナの寝顔がとても可愛かったです。
山本との時間も久々多かったのも嬉しかったなぁ。

とりあえず獄寺は、猫の存在よりも、あんなに派手に壁を壊したことと
下手したらツナを巻き込んでたことについて説明するべきだと思います。

なにはともあれ、次号も楽しみです!
# もう2008年号か…!

WJ51号 家庭教師ヒットマン REBORN! 標的170『武器』

2007-11-18 00:35:54 | 雑誌[J]
今週はツナvsヒバリの激しい実践修行からスタート。
ツナの動きが格段によくなっていることに草壁が驚きますが、
ラルによればそれは、ピーキーな炎をモノにしているのではなく
2種類の炎を使い分けている結果だそうです。

微妙な出力ができるノーマルグローブの炎は、いわば柔の炎。
扱いにくいが爆発的にエネルギーが上昇していくver.V.Rの炎は剛の炎。
柔の炎を姿勢制御やホバリングに使用し、直線の加速やパワーが必要なときには
剛の炎を使うという可変式のグローブの使用方法。
これはツナが自ら会得したようです。

毎回思うことですが、草壁の「沢田さん」には何故こうもトキメくのか…。
リーゼントのあまりの長さと銜えてる葉っぱの謎も吹き飛ぶくらい萌えます(ぉ。

ラルに言わせれば、動きがよくなったとはいえ、戦闘力はまだ話にならないそうです。
ツナは匣を持っていない上、いくら雲雀といえども匣を使わない相手に手こずっていては
強力な匣を持つミルフィオーレにはとても太刀打ちできないと。
そしてそれは、草壁も、なによりツナ自身も感じているようです。

ツナ:(ダメだ…!!このまま機動力を上げていったとしても倒せる気がしない…)

座り込み、息を荒げているツナの方へ歩み寄りながらヒバリは告げます。

ヒバリ:『いつまで草食動物の戦い方をするつもりだい?』
ツナ:『!?』
ヒバリ:『君はまだ武器を使っていないよ 沢田綱吉』
ツナ:(武器!?)

笑みを浮かべつつ 分かりにくい 一言アドバイス。
その言葉にはっとするツナですが、次の瞬間、死ぬ気の炎が消えてしまいます。
超死ぬ気モードから戻るツナ。

ツナ:『あっ。え?』
雲雀:『眠くなってきた。そろそろ帰る』
ツナ:『なっ!!ちょっと待ってくださいヒバリさん!!』
ラル:『オレの修業から4時間ぶっつづけだぞ。少し休め、沢田』
ツナ:『……はぁ…』

鬼教官の筈のラルからの思わぬ言葉に、「じゃぁ」という感じで従うツナ。
ということは、4時間も超死ぬ気モードだったんですかねわお!
ヒバリが修行を半ば強制的に終了し引き上げたのも、そんなツナの状況を察したんでしょうか。
それでも、あくまで自分の気まぐれのように装っているのかな。

修行場を後にしアジト内を歩くツナは、先程のヒバリの言葉を考えます。
Xグローブにまだ使ってない機能があるのかというところを突破口に考えを深めていきます。

(炎を凍らす零地点突破と、炎を出すことしかできそうにないけど…。
 そういえばXANXUSの武器は、炎を攻撃とジェットの両方に使ってたんだよな…。
 そーだ!!強力な炎をそのまま前に持ってきて敵のいる方に発射すればすごい技に…!!)
『ん?でも それって前にやったような…はっ』
 (ヒバリさんと初めてver.V.Rで戦った時に 後ろに吹っ飛んだんだったー!!)
『ダメだぁ~パワーありすぎんだよな~』

…状況が状況じゃなかったら、こんな風に必殺技考えてる中学生って
後々自分を振り返って身悶えしそうです。

そんな風にツナが歩いている前方で、ランボがツナの姿を見付け
すすすと物陰に隠れてしまいます。それに気付くツナ。
頭が半分見えてるランボの角が下向きなのが、怒られてしゅんとした犬の耳のようで///
ツナは自分が怒鳴ってしまったこと、そのときのランボの凍りついた顔を思い出し、表情を曇らせます。

そーっと物陰からツナの方の様子を伺うランボ。激可愛いです。
ところが彼の目に入ったのは、ころんと転がった1つのぶどう飴。
ゴクリと唾を飲み込み、思わず釣られててけてけと出てきたランボに

ツナ:『わっ!』
ランボ:『ぐぴゃっ!!!』

笑顔で大声をだしてランボをビックリさせるツナ。脱兎のごとく逃げ出すランボですが

ランボ:『ぴゃ~!!』
ツナ:『ハハハ』 『逃がさないぞこいつ』
ランボ:『はなせっ!!』

ガシッと捕まえられてしまいます。
笑顔のツナは抱っこ状態のままランボをくすぐりの刑に処します(笑)。

ツナ:『こちょこちょこちょこちょ~~』
ランボ:『~~~~~ぷ』 『ギャハハハハ!!』
ツナ:『どーだランボ!』
ランボ:『くすぐったい~~~~』 『ツナやめろ~♪』
ツナ:『わ ランボ ツバたらすなよ~』
ランボ:『死(ち)む~!!』

響き渡る笑い声。ほんとに仲のよい兄弟のような二人ですね、温かくて明るい雰囲気に包まれています。
このシーンは思いっきり和みます可愛いなぁ///。ツナは一人っ子ですが、ずっとランボや
フゥ太、イーピンといった子供達の面倒を見てきたせいか、保父さんが板についてますね。
もしくは日曜のパパ。

次にツナが足を向けたのは食料庫。どうやらハルを探していたようですが、
肝心のハルは、食料庫の片隅で、体育座りで泣いていました。
『まっまだ泣いてるー!!ど…どーしよ~) とあたふたするツナの気配に気付いたハルが
涙を浮かべたまま顔をあげます。気まずそうな顔のまま固まるツナですが
『ほっといてください。日課ですから』 という言葉に胸を痛めます。

ツナ:『聞いてくれよ ハル。今日のは全部オレが悪かったんだ』

言いながら階段を下りていくツナですが、お約束、足を踏み外し転げ落ちます。
この見事な落ちっぷりは兄弟子ディーノをも凌ぎますが…後頭部強打してませんか?
危険です下手すりゃ死にます;
あまりの激しい転落ぷりにハルも慌てて駆け寄ります。

ハル:『ツナさん、大丈夫ですか!?』
ツナ:『いつつつ……そ…それより…本当ごめんな ハル』

鼻血出したまま、しゅんとした顔でハルを見上げ真剣に謝るツナに思わずトキメいたハルは、
顔を赤くしたかと思えば、顔を覆って座り込んでしまいます。

ハル:『だっ、だったら○××~!!☆◎◆@○(変換不可能)~!!』
ツナ:『は!?』
ハル:『だったら 過去に戻れ―たら一緒に遊園地行って下さい!!』
ツナ:『んな――――!?』 『なんでそーなるんだよ!!』
ハル:『ツナさんムカつくんですもん!!惚れた弱みにつけこんで!!』
ツナ:『はぁ!?』 『またわけわかんないよ!!…つーか、ランボとも過去戻ったら
    遊園地行く約束したとこだぞ?おまえもかよー』
ハル:『はひ?』 『ツナさん ランボちゃんと仲直りしたんですか?』
ツナ:『そ…そりゃあ 怒鳴ったりしてオレも悪かったし…』

そんなツナに、「やっぱりツナさんはハルの知ってるツナさんですv」と元気を取り戻すハル。
というか気付きましょう。ランボと同じ対象と見られていると…。
うーんこの二人の会話のテンポは楽しいし、会話だけ聞いてると夫婦っぽいのに…あぁあぁ。

困ったときにはいくらでもよりかかってと笑顔で言うハル。
京子と二人で、ツナたちが気兼ねなく大暴れできるようにしっかり支えるのが自分達の役目だと
話しているそうです。
自分に気合を入れるハルの横で、みんなの支えがあって初めて思いっきり力をだせるということに
改めて気付くツナ。

と、そこで何かに気付きます。

ツナ:『ハル サンキュ!!』
ハル:『はひ?』
ツナ:『京子ちゃんにもありがとうって言っといて!!絶対だぞ!!』
ハル:『ツナさん?もー行っちゃうんですか?』

階段を駆け上がったツナは、修行場へ戻ります。
超死ぬ気モードになり、グローブに炎を点しながら考えるのはヒバリに言われた「武器」のこと。
先程のハルの言葉がヒントになったようです。

(強力な炎を前方に撃ち出すには それを受けとめる支えが必要だったんだ)

自分の考えを確かめるように、左手から柔の炎を放ちながら、
右手から剛の炎を点し前方へ打ち出すツナ。放たれたもの凄い威力の強大な炎。
ヒバリに言われた「武器」を手に入れたツナの姿で以下次号!!

…この技確かに凄いですが、背後に人を庇いながらだと使えませんよね?
後ろの人焼けちゃいます。
「武器」というより「技」の気がしなくもないですが、コレを次週ヒバリにぶつけるんでしょうか。
ツナが匣を手に入れるのは、物語後半になりそうですね。

ツナの腹チラが盛りだくさんだった今号。
あればよいなぁと思っていたハルとランボへのフォローがしっかり描かれていて
安心したというか、もの凄くほっとしました。ほのぼの雰囲気がよいですね可愛いです。
後は、一番心配な獄寺へのフォローがあればなと。
頭脳派の彼のことだから、ビアンキの修行をバックレたのではなく、
その間も調べ物や自分なりになにかを試していたとかならよいのですが…。
山本はある意味心配ないんですよ、彼はなんだかんだ言って天賦の才をもってそうなので。
…なんか報われないな獄寺…。

そろそろ2007年号も終わりに近付きましたね。
ヒバリと骸の歌うアニメのEDがオリコンチャートでえらいことになったようでビックリですが。
来週も楽しみです!

WJ50号 家庭教師ヒットマン REBORN! 標的169『六道骸VS白蘭』

2007-11-10 22:47:42 | 雑誌[J]
今週はベッドの上で激しく吐血するクロームからスタート。
駆け込んできたツナも、あまりの状態に驚愕します。
内臓が失われていて、手の施しようがないと焦るビアンキ。

うわ言のように骸の名を呟くクロームにツナは呼びかけます。

ツナ:『しっかりしろクローム!!死んじゃだめだ!!』
クローム:『ボ…ス…?』
ツナ:『そーだオレだよ!!しっかりするんだ!!』

クロームの手をしっかり握るツナ。

クローム:『あった…かい…』 『ボ…ス…骸…様を…』
ツナ:『え…?骸が……どーしたんだ?』

しかし次の瞬間またも吐血するクローム。
その頃の骸は…武器を破壊され、右目を傷付けられたようです。
自らの手で覆った右顔面からは、おびただしい血が流れ、呼吸が乱れています。

骸:『何て恐ろしい能力でしょう。さすがミルフィオーレの総大将…というべきですかね。敵いませんよ』
白蘭:『また心にもないこと言っちゃって。食えないなあ骸君』

笑顔の白蘭。まだまだ余裕たっぷりのようです。
ところで、ミルフィオーレの総大将は白蘭で決定なのでしょうか?ユニの立ち位置はどうなるのでしょう。

白蘭は続けます。
骸のこの戦いでの目的は勝つことではなく、謎に包まれていた白蘭の戦闘データーを
外部の他の体(バックアップ)に持ち帰ることではないかと。
「面白い見解だ」と言いつつも否定しない骸は、やはり守護者としての使命が念頭にあるのでしょうか。
だとしたらよいなぁ///

グレコの体に限界を感じ、実体化を解いて戻ろうとした骸ですが、それが出来ずに驚愕します。
白蘭が告げた「この部屋には特殊な結界が張り巡らされてて 光や電気なんかの波はおろか、思念のたぐいも通さない」という
言葉をにわかに信じられない骸。
そんな骸に、笑顔で言葉を続ける白蘭。

『ボンゴレリングを持たない君には興味ないのね。いっそ本当の死を迎えちゃおうか』

白蘭の指のリングが輝くのを、凄まじい形相で睨み付ける骸。
そんな骸を冷徹な目で見据える白蘭の『バイバイ』の一言と共に飛び散る血。
同時刻、砕け散るクロームの三叉槍。一際激しく血を吐くクローム。

そこへ突如現れたのはヒバリでした。
ツナを押しのけ、クロームの元へ歩み寄ると彼女を抱き上げ『死んでもらっては困る』 と告げます。
草壁がツナに『沢田さん 外で待ちましょう』と部屋から出るように促します。

時が過ぎ、会議スペースに集まっていたツナたちの下に
草壁から『クローム髑髏は一命をとりとめました』という報告が入ります。
ほっとするツナたち。ヒバリはクロームに、ボンゴレリングそのものの力を引き出し、
自分自身の幻覚で内蔵を補うようアドバイスしたそうです。
しかし、それも不完全。生命維持がやっとの状態とのこと。

骸がどうなったのかと問うツナですが、草壁も了平も、それについては分からないようです。
クロームへの力が一切途絶えたことを思えば、最悪の事態も考えるべきだと言うビアンキ。
ショックを受けるツナに『10代目!あのしぶとい骸です。まだわかりませんって』
希望を投げかけるのはやはり獄寺。ツナに安心を与えようという彼はさすがなのですが…
お前今までどこに行ってた。

クロームは5日後には戦えそうにないと、ビアンキの膝の上で呟くリボーン。
いつも格好ですが…あれ?おさるさんスーツはもうよいのですか??

ラル:『心配するな。クロームの不足分はオレが補う』
リボーン:『そんなこと任せられるわけねーだろ。お前今 座ってんのもしんどそうじゃねーか』

驚く一同。

ツナ:『リボーンッ』
ラル:『何を言っている!!』
リボーン:『無理すんな。顔を見ればお前の体調ぐらいわかる。
      お前の体は非7^3線(ノン・トゥリニセッテ)を浴びすぎてボロボロなんだろ?』
ツナ:『!?』(ノン・トゥリニセッテ…?)

凄いなツナ。私は一度聞いただけじゃ復唱できません(←聞いてない)。

XANXUSのときもそうでしたが、ツナは誰かが知られたくないと思っていることに対しては
秘密を守ることを貫こうとするのですね。
過去から来たお前に何がわかると叫ぶラルに対し、自分も地上に充満している非7^3線を
感じたのだと告げるリボーン。だからこそ、ラルの無謀さがわかるそうです。

ラル:『だが 非7^3線を放出してるのはミルフィオーレだ!!奴らを倒さなければこの世界は正常には戻らない!!』

しかし、その言葉に静かに異を唱える声がありました。
ジャンニーニは、どうして非7^3線が地上に漂っているか原因は特定できていないと告げます。
ミルフィオーレとの因果関係はあると思われるが決定打がないと。
それは草壁所属の組織でも同じようです。しかしラルはミルフィオーレの仕業だと断言します。
「コロネロもバイパーもスカルも…奴らに殺されたんだ!!」と叫ぶラルの気迫に驚くツナ・獄寺・山本。
そんな姿を悲痛な表情で見つめるツナの目の前で、ラルがその場に倒れこんでしまいます。

大丈夫かと駆け寄るビアンキたちに「さわるな!!立てるっ」と強がるラル。
そんなラルを見つめるツナに、了平が声をかけます。

了平:『沢田…5日後だが…これだけ戦力に悪条件がそろってはお前が何というか見当がつく…
    作戦中止はオレが上に伝えに行こう』
ラル:『ただの貧血だ!!』
笹川:『無理をするなラル……』
ツナ:いえ やりましょう

意外なツナの言葉に、了平・リボーン・獄寺・山本がツナを見詰めます。
次のツナの言葉に注目が集まる中、ヒバリが静かに部屋へ入ってきます。
そんな彼の目の前で言葉を続けるツナ。

ツナ:『敵のアジトに行けば過去に戻ることだけじゃなくって骸の手がかりも何かつかめると思うんです。
    それに そのノン・トゥリニセッテのことも わかるかもしれないし…
    …………でもどっちもゆっくりしてると手遅れになっちゃう気がして』

   『それに やっぱりオレ…。こんな状況(とこ)に一秒でも長くいて欲しくないんだ』

   『並盛の仲間はもちろんだし、クロームやラル・ミルチだって…………こんな状況(とこ)全然似合わないよ!!』

拳を握り締めて言葉を紡いだツナを静かに見つめる獄寺・山本・ヒバリ。
悲壮感さえ漂わせ叫んだ言葉に、思わずツナを見つめるラル。
ふと我に返り、急にあたふたと「えと…あのっオレはそんな感じです……けど…」と焦るツナが可愛いです。
そんなツナに、信頼の表情を向ける獄寺と山本。
照れ隠しか、「……ガキが」と言いつつ汗をかきつつ顔を背けるラルてばよいなぁ///。

ツナ:『とにかく』

手袋を装着し、死ぬ気丸を含んだツナは、超死ぬ気モードになり部屋を出つつ言葉を続けます。

ツナ:『5日しか時間がない。一刻も無駄にはできないぞ』
獄寺:『はい!!』
山本:『だな!!』

決意を固めたツナ。それに追従する獄寺・山本、そしてそんな教え子を見守るリボーンで以下次号!

今週はツナの言葉に静かに聞き入るヒバリが激ツボでした。
ヒバリがどうしてクロームの異変を察知したのかは聞いちゃダメですかそうですか…。
「やりましょう」と宣言する件からのツナもとてもかっこよくて惚れ惚れしてました。
あとは先週のハルとランボへのフォローがあればよいなぁと。

にしても、この闘いには相性があるとはいえ、骸が瞬殺されたことがちょっとショックです。
完璧黒曜編のヒバリとポジションが被ってますし;

今地上に充満しているというノン・トゥリニセッテは、白蘭とは無関係なのでしょうか。
「僕は僕の7^3を紡ぎだすまで」とか発言してた気がしますし。
これで白蘭までもが、黒曜編のランチアポジションだったらどうしたらよいのでしょう;(←どうもするな)
しかし、今回突撃するのは日本支部ですよね。白蘭や骸がいるのはイタリア。
これは…向こうが並盛にくるのか、ツナたちがイタリアへ行くのか。
ヴァリアーやキャバッローネの出番は来るのかな??


そして今更ですが、イタリア語の入門書を鞄に常に入れてるクロームの初登場時、
見事なイタリア語で自己紹介したアレは骸だったんですかね;

何はともあれ、来週も楽しみです!

WJ49号 家庭教師ヒットマン REBORN! 標的168『レオナルド・リッピ』

2007-11-04 23:12:41 | 雑誌[J]
今号はREBORN!が表紙です。
そしてリボーンが表紙です。デカイです。
最近リボーンが表紙を飾るときには、キャラの台詞が
入っていることが多いですね。

さて本編。

山本や獄寺の、そしてもちろん自分自身も含めたメンバーの
修行状況が思わしくないことに困り果てているツナ。
ラルに相談しようとフロアに戻ってきますが、エレベータを降りた途端目にしたのは、
廊下で壁に背を預けた状態で倒れているラルの姿でした。

『どーしたのラル・ミルチ!?大丈夫!?』 と慌てて駆け寄る
ツナの声に反応し、目を開けたラルですが、返ってきたのは
『誰だ……?』 という問い掛けでした。

驚くツナの声で、一体誰が話しかけてきたのか分かった模様。
彼女は以前から右目は弱かったそうです。ゴーグルはそのためのものなのですね。
『もう必要なさそうだがな…』という、彼女の命の期限を知らせるような台詞が切ないです。

誰かを呼んでくるというツナに対し、このことは誰にも言うなと口止めするラル。
『無理することはない』『こんな戦争みたいな作戦に参加することには乗り気じゃない』と言うツナに、
彼女は強い口調で突きつけます。

『笹川はお前に甘いがハッキリ言っておく。ミルフィオーレとボンゴレの戦力差は圧倒的だ。
 参加しようが引き伸ばそうが ここにいる多くの人間は死ぬんだ!!』
『お前に委ねられているのは生きるか死ぬかの選択ではなく…どちらの地獄を選ぶかだ。
 甘い考えを捨てろ。少しでもマシな…0.01%でも生存確率の高い選択をするのがお前の義務だ。
 それだけを考えろ』

ラルの言葉にショックを受けるツナ。そんな彼をその場に置き去りにし、ラルは立ち去ります。
了平…ツナに甘かったんですね。(←そこか)

ここにいる多くの人間て…元々があまり人数多くないですよね;
ラルの言うこととツナの考え。
「全員を救おう」と行動する人間と、「せめて犠牲は最小限にしよう」と行動する人間。
普通の家庭で育ってきたツナと、特殊な環境に身を置き続けたラル。
意識の違いがあり過ぎて、この差を埋めるのは容易なことではなさそうです。
# 関係ないですが、封神演義の太公望をふと思い出しました。

一方ミルフィオーレ本部。
昼食から帰った白蘭を笑顔で迎えるレオ。
彼は「一身上の都合でやめさせていただきたく……」と切り出します。
笑顔で「それはびっくり」と応える白蘭。

君の才能には期待していたと告げる白蘭は言葉を続けます。

『もういいから出ておいでよレオ君。いや…この場合グイド・グレコ君?
 それともボンゴレの霧の守護者かな』
『六道骸君』

鋭い眼光でレオを見据える白蘭。驚きの声を上げ、冷や汗をかくレオですが、
息を呑んだ次の瞬間。
雰囲気が一変し、白蘭を見据えます。

レオ:『いつから?』
白蘭:『随分前だよ。部屋にダチュラの花を飾ってもらったの覚えてる?花言葉は"変装"なんだ』
レオ:『やはり僕の予想通りだ。あの頃からあなたの視線がくすぐったかった』

互いに笑顔をかわす二人。怖いです;

レオ:『あなたが入江正一に知らせなければ もっと遊べたんですがね』
白蘭:『よく言うなぁ。遊びをこえてボンゴレの仕事し始めちゃったの君だろ?』

前に白蘭が、一般回線で入江に連絡を入れたのはわざとだったのですね。
話している途中から、レオの周囲を霧が取り囲み、姿を現したのは…

骸:『ボンゴレ…?彼らと一緒に扱われるのは心外ですね。沢田綱吉は僕の標的でしかありませんよ』

何故Tシャツにネクタイ…!!?
全体的に髪が伸びて、特に後ろ髪は腰まである10年後の骸が登場です。
しかし、まだツナを標的とか言っているのですね。
今のところ、その目標は達成できていないようですが…。

にしても、やたら花言葉に詳しいです白蘭。
小さいころの夢はお花屋さんだったのかなぁ(←マテ)。

レオナルド・リッピ もとい グイド・グレコは2人目のクローム髑髏なのかと問う白蘭に
回答をはぐらかす骸。互いに笑顔で会話が進みますある意味恐ろしいです。
骸の目的は、白蘭の力を暴くこと。そして、白蘭を乗っ取ること。
レア度星5つのリングを2つも持ち臨んできた骸に、余裕の態度を見せる白蘭。

骸は匣も持っています。ということは、この時代での戦い方をマスターしているということですね。
黒曜編でのヒバリのポジションですが、さてどうなるでしょう。

場面変わってボンゴレアジトでは、ツナが真剣に悩み考え続けていました。
作戦に参加してもしなくても地獄。ましてラルの具合がよくないという状況において
いっぱいいっぱいになっています。

そこにやってきたのはランボ。
『遊んでる気分じゃないんだ…あっちいってくれよ』 というツナに構わずちょっかいを出してきます。
ツナの『やめろ 本当に怒るぞ………』 という言葉を無視し、ランボがツナの足に落書きをしようとした瞬間。

『やめろって言ってるだろ!!!』

怒気を隠さずにランボを怒鳴りつけるツナ。
かつてない強い語気、すさまじい剣幕のツナに大泣きすることもできずに思わず固まるランボ。
ツナの声を聞いて駆けつけたハルに、ツナは『ちゃんと面倒みろっていっただろ!!』 と怒ります。

そんなツナに謝りつつも、ランボもしっかり家事を手伝ってくれてると告げるハル。
しかし、彼女の『ツナさん何も知らないから………』 という言葉に、ツナは
『何も知らないのはお前達だろ!!?』 と怒鳴り返してしまいます。
ビクっとなるハルの反応を見て、自分がやったことにはっとなるツナ。
涙目のまま立ち去るハルとランボを追いかけることも出来ず、自己嫌悪に陥ります。

『オレ最低だ!!隠してるのはオレ達なのに!!みんなを安心させなきゃいけないってのに……』

そんなツナに、リボーンが声をかけます。
『やっぱりオレにはムリだよ!ボスの役割なんて!!』 と叫ぶツナに告げられたのは
『ヘコたれてるヒマはねーぞ。クロームの容態が急変した』 という言葉でした。

内臓のいくつかが壊れだし、かなりやばい状態だそうです。
クロームのその症状の原因に思い当たり、「まさか……」と青ざめるツナで以下次号!

なかなかに試練がツナに襲い掛かってきていますね。
骸の状況と、ムクロウの状況が気になります。
これからのツナの決断、そして山本や獄寺の反応や修行の成果を期待しつつ
来週も楽しみです!