箱庭を騙る檻の中の書庫

漫画や小説、音楽などに対する主観的感想。
最近偏り気味です。

WJ27号 KHR 標的243『バトルスタート!!』

2009-05-30 03:34:53 | 雑誌[J]
前号のラストで高らかに開始宣言されたチョイスですが、
今号は笑顔の白蘭からスタートです。

白蘭:『おっとバトルを始める前に』 『公平にジャッジする審判を紹介しないとね』
チェルベッロ:『我々に おまかせを!』

白蘭の言葉を受けて はるか上空からいきなり乱入してきたのは、
脅威の身軽さを誇る、目元を覆った二人組の彼女たちでした。

入江:『き…』 『君達!!』
ボンゴレサイド:『チェルベッロ!!』

リング争奪戦のときにはタイトな服装でしたが、今回はふんわりとしたスカートを
身に着けています。個の判断がし難いのは相変わらずなのですが、
ミルフィオーレの制服を脱いだのは「審判」という立場だからでしょうか?

リボーン:『正一の話じゃ いつのまにかミルフィオーレにいたらしいな』 『一体お前ら何者だ?』
チェルベッロ:『我々は ミルフィオーレ チェルベッロ機関』 『それ以外の 何者でもありません』
ツナ:『ミルフィオーレの…チェルベッロ…?』

10年前はボンゴレ9代目の直轄機関と名乗った彼女たち。
ツナを始めとする10年前からのタイムトラベル組にとっては、
リング争奪戦から日も浅いこともあり、余計に戸惑うのでしょう。
ツナはすっかり困惑顔ですが

獄寺:『ざけんな!!』 『どのみち 敵の息のかかった審判じゃねーか!!』

ある意味短絡的ではありますが、獄寺の「相手を否定する姿勢」というのは
とても貴重だと思います。

白蘭:『この娘達は公平だよ それが とりえなんだから』 『それより ズルをしてるのは君達じゃないのかい?』
ツナ:『!?』

思わぬ白蘭の言葉に、困惑顔のまま固まるツナに、
笑みを浮かべつつその言葉の意味を説明したのは桔梗でした。

桔梗:『99.99%の殺気を 消しているのは見事としか いいようがありませんが』
   『わずかに0.001% あなた方の基地(ベース)ユニットから 人の気配を感じます』
スクアーロ:『チッ』

間髪居れずに、基地ユニットの幕から舌打ちしつつ現れたのはスクアーロでした。
この場合、僅かな殺気に気付いていたミルフィオーレサイドは流石だということに
なるのでしょうか。
それにしても、99.99+0.001 は 99.991 なので、スクアーロの隠しきれていない殺気の
正しい値が「0.01」なのか「0.001」なのかが気になります。
単行本ではどちらに修正されるかも、今から楽しみです。

ツナ:『スクアーロ!!』
山本:『なんだよ!』 『来てたのかよ!!』

来てたのですね;
それ以前に、いつから基地ユニットに潜んでいたのでしょうか。
ディーノに続いてスクアーロも、ということで、家庭教師も全員集合してしまったようなので、
彼らの活躍の場は来るのかと期待してしまいます。
願わくば、解説要員以外の活躍がありますように。

それにしても、

スクアーロ:『バカいうな カスガキがぁ!!』 『まぎれこんで 暴れてやろうとしただけだぁ』
山本:『ハハハッ』

このやり取りは、師匠と弟子の関係が逆転しててもしっくりきますね。
ボンゴレサイドの誰一人気付かなかったのは、殺気が向けられていなかったからか
それとも純粋に戦闘能力の差なのか。

白蘭:『立体映像(ホログラム)の君もだ リボーン』
リボーン:『!』
白蘭:『ここには 非7^3線はないから 本体が基地ユニットから出ても大丈夫だよ』
リボーン:『気が効くな』

ニッと笑いあう白蘭とリボーン。
ということは、今現在リボーンの本体は基地ユニットにあり、
チョイスの最中はそこから出なければならないということですね。

チェルベッロ:『では参加戦士(メンバー)は基地(ベース)ユニットにお入りください
        フィールド内のランダムな位置へ転送します』
       『参加戦士以外の皆様には 各ファミリーそれぞれに フィールド内に
        観覧席を用意しましたので そちらへ』

フィールド内に準備されたという観覧席は、円形のフィールドの半径を軸とした
線対称の位置にそれぞれ設けられているようです。
観覧者と戦闘者を明確に分けるこの辺のシステムは、リング争奪戦のときと同じですね。

今回は特に、以下のことが定められているようです。
・観覧席から 参加者への通信は禁止
・観覧席へは各所に設置されたカメラからの映像とチェルベッロの声と味方からの音声しか入らない
・観覧席は完全防壁で出来ており、観覧席への攻撃は反則とし負けとなる


チェルベッロ:『では 3分後に開始します』 『用意してください』

場面は、ビルに囲まれた道路の中央に置かれたボンゴレ基地(ベース)。

獄寺:『で』 『こうだ』
山本:『こうな』

獄寺がやってみせた手順を真似て、ネクタイを締める山本。
3分しか時間が無い中、袴を脱いでスーツに着替えたようです。
そういえば、ヒバリはいまだ学ランのままなのでしょうか。

獄寺:『ったく ネクタイの結び方くらい覚えろ 野球バカ!』
山本:『しゃーねーだろ 普段スーツなんて着ねーし』
ツナ:『オレもできなかったんだけど…』

獄寺の剣幕に「ひぃっ」と怯えつつもカミングアウトするツナですが、
今のネクタイは誰にやってもらったのでしょう;
それより、並盛中の制服はネクタイ着用だったと思うのですが、
いつもどうやっていたのでしょうか。
山本は、制服のネクタイもあまりしてなかったので、納得はできるかな?
ルーズな結び方をしている描写もあったので、予め結んだネクタイの形をしたものを
着けていた訳ではなさそうと思ったのですが…。

スパナ:『マップが送られてきた どうやらここは 南東の地点らしい』
入江:『そうか……悪くないな…』

早速機器に向かい、状況を判断する技術者チーム。
しかし、入江の息が荒いのに気付いたツナが声をかけます。

ツナ:『入江君 大丈夫?』
入江:『ああ…心配ない…』 『それより 僕らが作った基地はどうだい?』

冷汗をかきつつも笑みを浮かべそう答える入江に、ツナも笑顔で返します。

ツナ:『立派でびっくりです! よくこれだけの…』

『3分たちました』

ツナの言葉を遮るように告げられたタイムリミット。
フィールドの中央に降り立ったチェルベッロの二人が頷きあい

『それでは…』 『チョイスバトルスタート!』

トリカブト、デイジー、桔梗、猿 VS スパナ、獄寺、ツナ、山本、入江の
決戦の火蓋が切って落とされました。

一方、ミルフィオーレ基地(ベース)は、ビルの外壁にバルコニーのような形で張り付いています。

デイジー:『なんか 落ち着かないな…』 『明るい所で じっとしてるの…』
桔梗:『デイジーは我々が守るべき"キング"なのですから そこでのんびり待っていればいいのですよ』
デイジー:『うん…』

ボンゴレサイドのようにテントのような形でなく、パルテノン神殿の外観のように
中がよく見えるようになっているのが不思議な感じがするミルフィオーレ基地。
その中央奥の椅子に、まさしくキングよろしくぬいぐるみを抱えたデイジーが座っています。

猿:『入江正一の "標的の炎(ターゲットマーカー)"をレーダーがキャッチしましたぞ』
  『ボンゴレの基地ユニットの位置もここかと思われます』
桔梗:『ハハンッ ではいきましょう』

ブーツから噴出される死ぬ気の炎の推進力を利用し、
基地を飛び出す桔梗・トリカブト・猿。

場面変わってボンゴレサイド。

『ボンゴレ ファイッ!!』
『おおっ』

エンジンを組み、気合いを入れる入れるメンバー。
獄寺が嫌々そうなのと山本が嬉しそうなのが印象的です(笑)。
スパナは飴をくわえたまま淡々としていますね。

山本:『やっぱ 気合い入るな』
獄寺:『ひさびさに凹むぜ』
スパナ:『これは 日本独特では ないよな』
ツナ:『え?』

顔を手で覆ってしまう獄寺が楽しいです。
スパナの独特の雰囲気と、それに戸惑っているようなツナも楽しいです。

入江:『ところで作戦だが……』

円陣時の恥ずかしそうな表情から一転、直ぐに切り替えた入江はさすがです。
彼の言によると、敵の位置はお互いに炎レーダーでしか把握できないそうです。
従って、入江とスパナが基地でデータを分析して指示を出すので、
ツナたちには攻守にわかれて戦ってほしいとのこと。

入江:『戦闘スタイルから 獄寺君はディフェンス 綱吉君と山本君はオフェンスがいいと思う』
獄寺:『だからてめーは!!』 『10代目をさしおいて 勝手に指示すんじゃねー!!』
ツナ:『で…でも それでいいんじゃないかな…』 『入江君はチョイスを知りつくしてるんだし…』
獄寺:『…じゅっ』 『10代目がそうおっしゃるなら…』

空回りすることも多いですが、ツナを蔑ろにすることを常に許さない獄寺は
どんなときもツナの味方だと安心できます。
ツナに言われるとたちまち口を尖らせつつも引き下がるのもよいです。

山本:『よっしゃ 行こうぜ!』
ツナ:『うん』

タタッと展開するツナ・獄寺・山本。
ダッと指令席へと走り、素早く着席する入江とスパナ。
ヘッドフォンを装着した直後から、入江はツナたちに語りかけます。

入江:『いいかい みんな』
   『この地形は 遮蔽物が多いだけに 敵の位置と動きを いかに早くつかむか』
   『そこが 勝敗を分ける!!』
   『シートをはずせ!』
   『沢田機 山本機 獄寺機 進路クリア』

8角形の基地ユニットの壁の一部、ドアのようになっている部分が
静かな音を立てて開きます。そして、

『発進!!』

入江の声と共に飛び出す3台のバイク。
それぞれ練習時に使用していたのと同じバイクに搭乗しているようです。
ヘルメットをしているのはツナだけなのは何故なのかということには
触れちゃだめですかそうですか。

別々のハッチからそれぞれ展開するバイクの姿を映した上空からの映像は、
ビルの一つに準備された観覧席でも流れていました。

京子:『すごーい!! みんなバイクにのってる!!』
ハル:『イメージしてた マフィアの戦いとちがいます!!』

ランボはハルに抱っこされて寝ていますね。
京子の感動のポイントはズレている気がしましたが
ハルの言葉には心から賛同しました(笑)。

ディーノ:『2サイクルエンジンだろ? 電気バイク並に静かだな』
ジャンニーニ:『私の発明した 超高性能サイレンサーですよ』
       『今回仕上げたバイクは 音だけでなく 光の反応も 金属反応もしない設計です』
       『敵のレーダーには 絶対に映らない 忍者のような ステルスマシンなのです!』

ディーノの言葉が嬉しかったのか、えへんと得意気に語るジャンニーニですが、
説明するときの顔が、何故か妙に男前です。
額も妙に輝いていますが、これはいつものことですね。

スパナ:『炎の成分分析 完了』
入江:『よし データを囮(デコイ)に送信する』

入江の胸に灯った炎に機器を触れさせ、分析したようですね。

スパナ:『データ受信確認 囮(デコイ)への反映 スタート』
入江:『よし 上部発射口 オープン』
   『空中用囮 ホバリング開始』

基地の上部が開き飛び出してきたのは、中に死ぬ気の炎の入ったプロペラのついた
ランタンのようなものでした。

場面変わり、桔梗たち。

猿:『!』 『桔梗様』 『入江正一の 標的の炎が複数に増え散っていきます』
  『恐らく囮かと』

レーダーを見ながら報告する猿。

桔梗:『ハハンッ 裏切り者とはいえ 白蘭様とチョイスをつくった男 入江正一』
   『どうやら 脳ミソはついているようですね』
   『全て 消してしまいましょう』 『各個撃破』

普通に考えれば、最初にレーダーに映った場所にボンゴレ基地があり
入江がそこから指示を出し続けると思えるのですが、
敢えて裏をかいて入江も移動する可能性を考え、全て消す方針を採ったのでしょうか。

桔梗の言葉に『ハッ』と答え、個別行動へと移行したミルフィオーレサイド。
その動きを、ボンゴレの技術者チームは正確に把握していました。

スパナ:『レーダーに敵を確認 3方向に散った』
入江:『やはり しらみつぶしにするつもりだな』 『よし 獄寺君はその地点で待機!』

その言葉を受け、ドリフト状態で急停止する獄寺。
更に入江の指示が次々に飛びます。

入江:『山本君は 1ブロック先を左折し 3ブロック先の交差点まで行ってくれ』
   『迎撃パターンBだ』

刀を背負ったままスーツ姿でバイクを操る山本は、どこか某映画を彷彿とさせますが、
ビジュアル的に竹刀でなくてよかったと思います。
山本の武器は「時雨金時」のみだと思っているのですが、今はずっと変形したままなのかな?

入江:『綱吉くんは 速度維持で前進!!』

レーダーでツナの位置を確認しつつポイントへと導く入江と、その言葉のまま行動するツナ。

入江:『3秒後に停止するぞ』 『2……1………』
   『ストップ!!』
   『ダミーをあげろ 綱吉君!!』

入江の言葉に従い、容器のようなものを取り出したツナがそれを操作すると、
中からボンッという音ち共に何かが飛び出します。

入江:『回避パターンFをとりつつ攻撃(アタック)!!』
ツナ:『了解!』

再びバイクで走り出すツナ。
この一連のやり取りを見ていたバジルから、思わず「すごいっ」と感嘆の声が漏れます。

バジル:『入江殿には まるで 現場の映像が見えているかのようです』
ディーノ:『伊達に メローネ基地の指揮官だったわけじゃないな』
リボーン:『やる時はやる男だぞ』 『正一は』

本作には、やれば出来る子が結構いるようですね(笑)。

場面変わり、ビルの谷間を飛ぶトリカブトが、ビルの陰に人影を、
そして前方のビルの窓ガラスに映りこんだ、隠れているはずの人の姿を見つけます。
宙に浮かぶそのシルエットはツナのそれでした。

バッと右手を伸ばすトリカブト。
その手のひらにはマーレリングが埋め込まれていました。
そこに炎を集め、霧属性の炎を一直線に人影向けて放ちます。

強力なそれは、ズバッと音を立てて貫いた瞬間、たちまち霧散した人影に
「…?」と疑問符を浮かべるトリカブト。と、その刹那、猿の持っているレーダーに
新たな炎の反応が現れます。同時に、それに気付いた桔梗。

桔梗:『トリカブト』 『後ろです!』

その声と同時にトリカブトの真後ろからボッという音がし、飛び出してきたのは、
額と右手に炎を灯した超死ぬ気モードのツナでした。

ツナ:『おそい』

コンタクトも装着し、冷静な表情でトリカブトを見やるツナで以下次号!!

今号は、チョイスバトルがスタートしてからの展開のテンポがよく、
大変楽しめました。
スクアーロのかくれんぼは、正直どうだろうと思いましたが些細なことです。
待機組の人数も多いため、全員の描写がないのは仕方がないとは言え、残念ですね。

ツナの入江への信頼は絶大ですが、だからこそ、タイムリミットが気にかかります。
今後入江が指示を出せなくなったとき、彼らは対処できるのでしょうか。
また、仮にチョイスが複数回あったとき、入江がメンバーに入っていなかったら
それだけでかなりのマイナスとなるかもしれません。
恐らく、作戦力が戦力差を埋めることになるのではないかと思うので。

以前にも述べましたが、周りの声を取り入れることもトップの役割です。
立場上、入江はツナの部下という訳ではありませんが、下の者を含む他人の、
自分より優れている部分を認め、それを素直に受け入れる力はツナの強みですね。
そんなツナだからこそ、彼がボスらしく決断を下す場面では必ず、
周囲がその行動を促しているのだと思います。
ツナがボスらしく在れるのは、彼の力だけでなく、ツナをボスとしようとする
周囲のお陰でもあると思います。

ミルフィオーレサイドの司令塔は桔梗のようですが、
観覧する白蘭たちの反応も見てみたいですね。

チーム戦かと思いきや、やっぱり個人戦となるのか、それとも今後
異なる人数同士もしくは複数人同士の対決も見れるのかといったところも
楽しみにしたいと思います。

なにはともあれ、次回も楽しみです!

WJ26号 KHR 標的242『ターゲットルール』

2009-05-23 02:55:16 | 雑誌[J]
諸事情により、いつもよりざっくりとした感想で参ります。
時間があれば後程、補足を入れたいと思います。

前回のラストで表示された表ですが、
属性の横の数字は各属性の戦士の数であり、
ボンゴレとミルフィオーレの合計が違うのは、
特別ルールとのこと。

そして、一番下に表示されていた「□」は無属性、
つまり、リングを持たぬ者を示しているそうです。
当然、京子やハル、フゥ太たちも、チョイス参加者として
選出される可能性があるという訳ですね。

白蘭:『さーて それじゃあ お互いの参加戦士(メンバー)を発表しよっか』
   『あ ここは唯一 相談して決められるとこだからね』

にっこり笑いながらそう告げる白蘭ですが、
相談というのは、「ボンゴレとミルフィオーレが相談する」ということでしょうか?
その他の必要事項は、カードやジャイロルーレットで「チョイス(選択)する」という
意味かな?

入江:『白蘭サン…リングを持たない僕は…』 『無属性で いいですよね!』

冷汗を流しながら白蘭の目をじっと見つつ提案した入江の顔を、
冷酷な眼差しで見やった白蘭ですが、ふと笑顔になり応えを返します。

白蘭:『んん』 『ま 特別にいいかな』
入江:『だったら綱吉君』 『僕らのメンバーは決まりだよ』
ツナ:『え?』
入江:『ボンゴレの参加戦士(メンバー)は───』
   『大空に綱吉君』 『嵐は獄寺君』 『雨は山本君』
   『無属性は僕と スパナが適任だ』

戦闘経験者のメンバーをチョイスした入江ですが、
彼が指示するという状況に反発する獄寺と、
修行をしたのに出れないことに不満を漏らす了平。
そして、無理矢理にでも出ようとするヒバリ。
しかし、そこへ現れたのは

ディーノ:『待てって恭弥』 『ったく しょーがねー奴だなぁ』
ツナ:『ディーノさん!』 「いつのまに!?』
ディーノ:『転移の時に まぎれこんだんだ』 『おまえらの家庭教師なんだ こないわけにはいかねーだろ?』

「ずっといたぜ」なんて言ってますが、本当にいつの間に来たのでしょう;
そして前号ではどこに居たのでしょう…というのは、触れちゃいけないことかもしれないですね。
部下の姿が見えませんが、だとしたらよく間に合ったものだと思います。
そこは、流石と受け取っておくべきなのでしょうか。

ブルーベル:『びゃくらん 何アレ?』
白蘭:『はね馬ディーノ♪』

白蘭の袖をぎゅっと握ったまま会話をするブルーベルと白蘭は、
とても仲良しに見えますね。
ディーノに対しては呼び捨てですが、音符付きでした(笑)。

ディーノ:『考えてみろよ ツナ達がミルフィオーレに勝てば その後は どいつとでも
      好きなだけ戦えるぜ』 『少しの辛抱じゃねーか』 『なっ』

ディーノのその言葉にしばし考え込むヒバリですが、

ヒバリ:『急いでよ』
ディーノ:『ああ わかった』
ツナ:(ディーノさん ヒバリさん説得するの うまくなってるー!!)

説得というよりも丸め込むといった方がしっくり来る状況ですが、
何はともあれ、ヒバリは納得したようです。

ディーノ:『ツナお前が決定しろ』 『そのメンバーでいいのか?』
ツナ:『え…』 『は…はい!』

ツナのその言葉に、意義を発する者は居ませんでした。
ニッと笑うリボーンに、選ばれずに済んでメチャクチャ嬉しそうなジャンニーニ。
「残念ですが仕方ありませんねー」という彼の、満面の笑みが眩しいです(笑)。

パッと見、ツナは入江の言葉に頷いただけのように見えますので、
「ツナが決定した」とは思えないかもしれません。しかし、ツナが
入江の意見を聞いた上で反論しなかったことが、その意見を了承したと
いうことになるのですね。
仲間からの色々な意見を聞き、自分の意見をも織り交ぜながら考えた上で、
最終的にトップが下した判断に全員が従うというのは、ボスを頂点とする
組織においては理想的だと思います。

ザクロ:『ああ~~あっ』 『だり~~~』

そう言いつつ、しゃがみ込んだのはザクロでした。
ヤンキー座りという言葉は、今の学生の方には通じるのでしょうか;

山本:『あいつ…』
ツナ:『口笛吹いてた……』
獄寺:『マグマ風呂野郎!!』

三人のコメントのポイントが面白いです。

出番がなくてイヤになってきたと言うザクロは、
床にうつ伏せになり、尻だけを高く上げた状態でズルズルとしています(笑)。

桔梗:『申しわけありません 白蘭様』 『ザクロが ダレてきました』
白蘭:『ん』 『じゃあ 急ごうか』

ザクロのこの状況にまったく動じないこの二人の慣れきった反応が
また笑えます。

そして、ミルフィオーレサイドの参加戦士(メンバー)は、

『雲は 最も頼りになる 真6弔花の優しいリーダー』『桔梗』
『晴は 殺したいほど 生ける屍』『デイジー』
『霧は 真実を語る 幻影の巨人』 『トリカブト♪』

全員が、白蘭が合流したときに見せたものと同じ、
左手を顎にもってくるポーズと取っています。
正直に言って、桔梗以外のメンバーの二つ名の意味がわかりません;
白蘭が付けたのでしょうか、このキャッチフレーズは。

霧が2なのに、一人足りないと指摘するバジルに

ブルーベル:『まあ!』
白蘭:『困った』

真ん丸く目を開いて、コミカルな驚きの表情を見せる二人は
息ぴったりですね。
それ以上に、今回はギャグの描写が多くて面白いです。

白蘭:『なーんて 言わないよ』『前に言ったように 真6弔花にはAランクの部下が一人につき 百人ついてるんだ』

もう一人の霧のプレイヤーは、すでにここにいると言う白蘭。
その言葉に呼応するかのように、突如黒い霧のようなものが現れ
一つの人影が現れます。

白蘭:『トリカブトの部下』 『猿ね♪』

忍者装束に身を包み、翁の面をした猿と呼ばれる人物は、
背中に刀を4本差しえているように見えますね。
術士が2人であることに愕然とするクローム。
霧の幻術を見破れるのは、現時点ではツナの超直感だけだと思っていますが、
もしかしたら山本も、幻騎士に負けたことにご立腹だったスクアーロとの修行により
霧属性対策を身に着けているかもしれません。

そして、勝敗ルールは、数あるチョイスのルールの中から、最もシンプルかつ
手っとり早い「ターゲットルール」でいくそうです。
お互いに敵の標的(ターゲット)となるユニットを一人決め、
その標的(ターゲット)がやられた方が敗けとなるというルール。

ターゲットとなるのは、属性のマークに炎が灯っている兵士。
標的となる属性に二人以上いる時は、ルーレットがランダムに一人を選ぶそうです。
今回のルーレットの結果は、以下のとおり。

 ボンゴレ ミルフィオーレ
  大空:1    0
   晴:0    1(標的)
   霧:0    2
   雲:0    1
   雨:1    0
   雷:0    0
   嵐:1    0
無属性:2(標的) 0

ミルフィオーレの標的はデイジー。そして、ボンゴレの標的は入江に決定し、
両者の胸に標的のマークが映し出されます。
獄寺と山本が「わかりやすい」と評する一方、スパナと入江は「シンプルなだけに奥が深そうだ…」と
慎重な姿勢を見せています。

と、不意に、入江の胸に浮かび上がっている標的のマークから
死ぬ気の炎が勢いよく燃え上がります。
パニック状態になる入江と、この状況に驚くツナたち。
そんな彼らに白蘭は、笑顔のままいつもの調子で説明をします。

白蘭:『それは"標的の炎(ターゲットマーカー)"だよ』

標的者は 胸に自らの死ぬ気の炎を灯すことにより、他のプレイヤーとの差別化をするそうです。
『標的者が倒されずに 生きている証明にもなるだろ?』と言うことのようですが、
逆に言えば、「標的者を倒す」=「標的者を殺す」ということを言外に言われているようなのが
気になります。

"標的の炎"はバトルが終わるまではずすことは不可能であり、
"標的の炎"の様子はボードにも映し出されて、全員がみることができるそうです。

リボーン:『待て白蘭 生命エネルギーである死ぬ気の炎をこんなに ただ流しにしちまったら』
     『あっというまに 体力を消耗し ぶっ倒れちまうぞ』
白蘭:『それが このバトルの タイムリミットになるんじゃないか』

リボーンの指摘にも白蘭の笑みは崩れません。ですが、

白蘭:『どんな理由であれ "標的の炎"が消えたら負けだからね』

打って変わって冷酷な目で、そう告げる白蘭。
彼の恐ろしさが感じられます。

ツナ:『なんてことを…』
入江:『いいんだ はじめよう…』

床に膝をついた入江を気遣い、彼の同じようにしゃがみ込んだツナに
入江はそう告げます。

ツナ:『!』 『入江君! ムリしないで!!』
山本:『ヘタすりゃ 炎出してるだけで 死んじまうぞ』

うろたえるツナと、スポーツ少年らしいストレートさを発揮している山本に対し、

入江:『それは敵も同じこと…』 『それに 僕は犠牲心でやるんじゃない!』
   『白蘭サンを こんなにしちゃったのは僕なんだ!!』 『僕が 逃げるわけにはいかない!!』

強い決意を露にする入江。
その言葉にはっとするツナとリボーンですが、10年後の獄寺も、
「入江さえいなければ、白蘭もここまでには」と言っていましたね。
入江が、ボンゴレと手を組むようになるまでの間に、一体なにがあったのでしょう。
彼は前々から白蘭の危険性に気付いていた訳ではなかった、ということかな?
この辺りもいずれ明らかになって欲しいです。

白蘭:『へぇ』 『正チャンそんな風に考えてたんだぁ』 『まぁいいや』

白蘭は、入江の言葉を受けても動じた様子もなく、寧ろ笑みを深くしたような感さえあります。

そして打ち上げられる花火。
それは、いつの間にか暗くなっていた空一面に、7つのマーレリング、
7つのボンゴレリング、7つのアルコバレーノのおしゃぶりを浮かび上がらせます。
火の粉と共に形作られた7^3(トゥリニセッテ)。

白蘭:『前に言ったけど この盛大なチョイスの勝者の報酬は』
   『全てのマーレリングに……』 『全てのボンゴレリング……』 『そして全ての アルコバレーノのおしゃぶり……』
   『すなわち この世界を創造した至宝───』 『7^3(トゥリニセッテ)だからね』
   『これよりマフィア同士の 新世界創造バトルのスタートだよ♪』

視線を上空に向けたまま花火の明かりに照らされた、
来るべき戦いに臨むツナ・獄寺・山本・入江・スパナで以下次号!!

白蘭の言葉からすると、チョイスというゲームは
今回1回限りという可能性もなくはないですね。
蛇足ですが、彼はツナに『10日後までは手を出さない』と約束していましたから、
今現在、ミルフィオーレがボンゴレに対して攻撃を仕掛けているかも
しれないななどと漠然と考えています。

また、仮にツナたちが勝利した場合、『ゲームはここまで』
『ではこれからはゲームなど関係なく、7^3を奪う』といったことも
出来るのではないかと思っています。
いまだ展開が読めないので、色々と想像してしまいます。
よい意味で、やきもきさせられますね。

今回のバトルステージについては、雷のフィールドと呼ばれるからには
それなりの仕掛けがあるのでしょうか。
基地ユニットやバイク、ヒバリと山本のスーツなどが
放置された状態ではありますが、
入江の生命力のタイムリミットのことを考えると
バトル突入までの時間は、そんなにないのかもしれません。

しかし、死ぬ気の炎には、個人でキャパシティの差はないのでしょうか。
死ぬ気の炎の絶対量が異なれば、タイムリミットまでの時間にも
差が生じると思うのですが;
"標的の炎"が、その辺りもカバーするように作られていたら驚きです。

今号では、7月18日からアニメで始まる、アルコバレーノ編についての
特別報道が掲載されていました。
大空のアルコバレーノであるルーチェは、ユニの祖母だそうです。
彼女は、呪われた状態である赤ん坊の姿で、ユニの母を産んだのでしょうか?
そういう謎も、アルコバレーノ編で明らかにされるのでしょうか。
楽しみになってきました。

なにはともあれ、次回も楽しみです!



WJ25号 KHR 標的241『チョイス開始!』

2009-05-16 13:13:27 | 雑誌[J]
ツナたちが発生させた炎が、超炎リング転送システムへと一直線に
吸収されていく場面からスタートの今号。
前号で並盛神社上空を覆っていた黒雲も白蘭の顔も吹き飛ばし、
転送システムはむき出しの状態で浮かんでいます。

それを遠目から見て、『何かやべーぞ!!』『逃げろー!!』と言いながら
逃げ惑う並盛町の人々。
その喧騒の中に、黒いフードを被った三人の姿がありました。

野猿:『アニキ…』

久々のγと太猿と野猿。
流石に彼らには焦りや驚きの色は見られませんが、
メローネ基地ごと、どこかへ転送されたと思っていた彼らが、
何故ここにいるのでしょう。
あの黒いフード付きの服に、白蘭たちの追跡をかわすための
ステルス機能が盛り込まれていたら、少し笑ってしまいそうです。

ですが、チョイスが開始となったこの場面で登場してくれたことは
今後彼らもまたストーリーに関わってくれるという確かな期待が持てて
嬉しいです。
ユニのエピソードには、絶対に外せない人たちかと思います。

一方、光の中心のツナたち。

獄寺:『てめーら おせーぞ』
山本:『わりー わりー』

久々に仲間と合流できたからでしょうか、
山本のものすごく嬉しそうな笑顔に驚きました。

ヒバリ:『僕は個人として来てるんだ』 『君達とは 関係ないよ』

そっけなくそう告げるヒバリに賛同するかのように
『キュ』となくバリネズミが可愛いです。
その言葉に、嫌悪感を露にして『ちっ』と舌打ちする獄寺ですが、
こうして仲間が集合したときに、先ずメンバーに声をかけるのも彼ですから、
そういう意味では、守護者を取りまとめ役と言えるかもしれません。

了平:『だが沢田』 『よく来るとわかったな!!』
ツナ:『…いや』
   『わかってたのは 全員揃わなくては 白蘭に勝てないということだけだ』

頼もしそうな笑みを浮かべてそう告げた了平に、冷静に言葉を返すツナ。
了平の言葉も結構酷いと思いましたが、それ以上にツナの言葉の方が酷かったです。
「来る」とは分かっていなかったのですね;

ツナの言葉に、山本は笑みで応え、獄寺とヒバリはただじっと彼に視線をやります。
クロームと了平は驚いたような表情ですが、ツナがそこまで言う白蘭もしくは
これからの闘いの熾烈さを感じているように見えます。
そんな中でも、教え子の言葉にニッと微笑む家庭教師がよいです。

見事500万FVを超えたツナたちに合格と告げる白蘭。そして、

白蘭:『じゃあさっそく』 『チョイスをはじめよう』
ツナ:『ああ』

いつの間にか、白蘭の顔型の装置が復活していますが
角度の問題でしょうか、目を開けたままで笑う彼の顔はかなり不気味です。
そして、白蘭を真っ直ぐ見上げるツナと同じように、
子供ながら彼をひたと見据える匣兵器が可愛いです。

まずはフィールドのチョイス。
今回は、すばらしい炎を讃えてフィールドのチョイス権は
ツナ達に譲るそうです。

白蘭の顔の装置の一部から幾重にもツナを取り囲むように伸びてきたのは、
トランプのような無数のカードでした。

白蘭:『正チャンから チョイスのルールは聞いてるだろ?』
   『チョイスとは選択のゲーム』
   『戦うフィールドと戦士を 最初にチョイスしなければはじまらない』
   『人のもつ運命によってね』

カードやサイコロが人の運命を左右するのではなく、
人の運命がカードやサイコロの目を選ばせるといいたいのでしょうか。
白蘭の口上をただじっと聴くツナ。

白蘭:『さあ そのカードを一枚ひくんだ 綱吉君』
   『それが君自身の"選択(チョイス)"だ』
ジャンニーニ:『しかし 敵のつくったカードでは…』
入江:『大丈夫!』 『白蘭サンはチョイスでだけでは不正をしない男だ』

力いっぱい断言する入江の言葉に大笑いしました。
白蘭への信頼があるのだかないのだか分かりませんね!

ツナ:『よし』 『チョイスしよう』

強い眼差しでそう告げたツナは、目の前のカードを1枚選び、掴みます。
と、光り出したカードに浮かび上がったのは雷の紋章。
最初のフィールドは雷。

白蘭:『じゃあいこう』

白蘭の言葉と共に、コオオオオという音が響きます。
転送システムが作動し、体が宙に浮かぶツナたち。
ハルがスカートを押さえてたり、ジャンニーニが為すすべもなく
吸い上げられていたりと、なかなか楽しい状況ですが、
ツナや獄寺の傍らに、常に寄り添う匣兵器の姿が嬉しいです。

やがて、転送システムにより移動したツナたちは
空から地面へと強制着地させられます。
炎に包まれていることから、どうやら衝撃は吸収されているようですね。
獄寺やヒバリは足をついていますし、京子は正座、ハルは尻餅状態で
着地する中、うつ伏せに倒れた状態なツナは流石だと思います(笑)。

ツナ:『いって~…』

超死ぬ気モードから戻ったツナは、『み…みんな大丈夫?』と
全員の安否を確認します。と、

クローム:『ボス…』 『何か埋まってる』
ツナ:『え?』

三叉槍を持ち、正座した状態で地面の一部を見つめるクロームの言葉に
驚き振り返ったツナですが、

ツナ:『それ ランボだよ』
クローム:『あ』
ランボ:『いたい~~~』

うわあぁあっと泣き喚くもじゃもじゃ頭に、困ったように曖昧に笑っているツナと
焦った感じのクロームが可愛いです。

獄寺:『しかし本当に すさまじい炎を 消費してんな』 『瓜が 匣に戻っちまった』

驚きの表情で匣を見る獄寺。すると

白蘭:『やっ♪ ようこそ チョイス会場へ』
ツナ:『白ラ…』 『!!』

白蘭の声に振り返ったツナが見たもの。
思わず絶句したツナにつられ、全員が見渡した風景。それは

了平:『な…』 『なんということだ』
バジル:『ここは…』

『超高層ビル群の』 『ド真ん中!!!』

-------------------------------------------
『TSUNAYOSHI'S CHOICE』
 雷面(FULMINE LIVELLO)
 超雷炎硬層高層ビル
  Temperatura 気温18℃
  Diametro 直径10km
  Altezza 高さ∞
  volocita'del vento 風速2~14m/s
-------------------------------------------

「雷炎」「硬層」と銘打たれているのが気になります。
普通に人が生活している場所ではなく、どこか特殊な場所なのでしょうか。

そして、その中の1つ、ツナたちが居るビルの屋上に
姿を現した白蘭と真6弔花の計6人。
…ランボはコンクリートに埋まったということですか?(←聞くな)

白蘭:『何度も 会っているような気がするけど』
   『僕と会うのは はじめてかい?綱吉君』
ツナ:『白蘭!!』 『真(リアル)六弔花!!』

白蘭が、「映像を通して」何度も会っていると言っているのか、
「未来のツナとは」何度も会っていると言っているのかは分かりませんが、
ミルフィオーレの姿を見た京子とハルは、恐怖を感じているようです。

白蘭:『ここで 戦闘をするからね』
   『いいロケーションだと思わないかい?』
ツナ:『!』 『こんな人の多い所で 戦えるわけないだろ!!』
白蘭:『そう言うと思って 人はぜーんぶよけといたよ』
   『ここには 僕ら以外 人っこ一人いないんだ』
ツナ:『!?』
獄寺:『どういうことだ?』
白蘭:『おって説明するよ』

白蘭の言葉は意味深ですね。
ツナの言いそうなことも予測済みといわんばかりの余裕の態度が
彼の恐ろしさでもあり、また魅力でもあると思います。

ブルーベル:『なはーんだ』 『ちびっ子ばっかりじゃない』

ププーと吹きだしながら、左手をヒュっとあげたのはブルーベル。

ブルーベル:『こんなの 匣なんて使わなくても殺せちゃうもん』

くまさんマーク付きで笑いながらそう言った彼女の左手が
キュイイイイという音を立てて、水の槍状に変化します。

獄寺:『!』
山本:『!』
ツナ:『手が!!』 『…何だ!?』

驚愕の表情を隠せないツナたちですが、

桔梗:『ハハンッ』 『あわてないで ブルーベル』
ブルーベル:『ニュ』

彼女を止めたのは、桔梗でした。
変化したブルーベルの左手に何かが絡みつき、
その形状を押しつぶしてしまいます。
ブルーベルの台詞の最後のくまさんマークも驚いています(笑)。

桔梗:『白蘭様が楽しみにしておられたお祭りなのですよ』
   『ゆっくり楽しみましょう』

彼もブルーベルと同じように左手を変化させたのか、
左手の先が無くなっています。

ツナ:『こ…』 『今度は何!?』
獄寺:『マグマ風呂といい…』 『こいつら 人間じゃねーのか!?』

匣やリングの力を使わずに、真6弔花はこれらのことをやってしまうのですね。
ブルーベル一人なら、霧の幻覚かとも思うのですが、複数人にやられてしまうと
獄寺の言うとおり、彼らが一体何者なのかという話になってきます。

ツナたちの驚愕を余所に、『フン』と言いながらトンファーを持ったまま
リングに炎を灯したヒバリを見る桔梗は楽しそうです。

桔梗:『ハハンッ』
   『どうやら 私と同じ雲属性の守護者は学生服の君のようですね』
   『私は桔梗 お見知りおきを』
ヒバリ:『すぐに はじめようよ』
白蘭:『だーから ダメなんだって』 『ひっばーりチャン♪』

並盛風紀委員長をチャン付けで呼ぶとは、流石白蘭です。
レオやツナに対しては「君」付けなのに、入江やヒバリに対しては「ちゃん」付けなのですね。

白蘭:『次のチョイスを』 『はじめなきゃ』

そういって白蘭が取り出したのは、天辺に死ぬ気の炎が灯っている
巨大なガラガラのようなものでした。
中に、歯車が8層内臓されていて、部分的にそれがむき出しになっています。
入江の認識によれば、ジャイロルーレットと呼ばれるものらしいです。

白蘭:『みんなが 見やすいように 映しだそうね』

重そうなそれを片手で持ったまま、ツナの方へ歩いてくる白蘭。
そして、その言葉に従うかのように、空中に2つの大きな表のようなものが
映し出されます。
ランキング表のようなそれは、片方にボンゴレの、もう片方にミルフィオーレの
紋章が、その下に各属性の紋章が表示されているようです。

獄寺:『なんだこの記号の羅列は…』
   『紋章に…属性?』

獄寺の言葉から察するに、一番下の「□」は大空を表しているのですね。

白蘭:『リングの手を 歯車の側面にそえて』 『綱吉君』

にっこりと笑ったまま、いっそ優し気に語り掛ける白蘭。

ツナ:『え…?』
白蘭:『ほら こうするんだ』

とまどうツナに、ジャイロルーレットの歯車が大きくむき出しになっている部分に
マーレリングを嵌めた右手をぴた…とそえて見せます。
それを見て、ス…と手を伸ばし、言われるがまま白蘭と同じように手をぴたっとあてるツナは
まだまだ戸惑っているように見えます。

白蘭:『チョイスのかけ声で歯車を右に回すよ』

しっかり右目が見える状態で、笑いながらそういう白蘭とツナは、
まさしく大人と子供という感じがします。
それ以上に、あの大きくて重そうなジャイロルーレットを、左手だけで
支えている白蘭は凄いと思います。

ツナ:『え…ちょ』 『ちょっとまっ…』
白蘭:『チョイス』
ツナ:『わっ』

慌てるツナを尻目に発した白蘭の声により、ガラララガララと音を立てて回転を始める歯車。
やがてカチャという音と共に、一つ、また一つと各紋章の横に表示されていく数字。
そして。

白蘭:『ん』 『止まるね』

カチャーンという音と共に、ルーレットが導き出した結果は、

 ボンゴレ ミルフィオーレ
紋章:1    0
  晴:0    1(炎)
  霧:0    2
  雲:0    1
  雨:1    0
  雷:0    0
  嵐:1    0
大空:2(炎)  0

というものでした。

白蘭:『これで決まったからね』
ツナ:『!?』
白蘭:『バトル参加者♪』

にっこりと楽しそうに笑う白蘭で、以下次号!!

それぞれの属性の数値が1以外も表示されることから、
鍵となるのは複数の属性を有するメンバーとなるのでしょうか?
それとも別の意味があるのでしょうか。

そもそものチョイスのルールでは、選択するのは

・兵士ユニット
・戦う土地(フィールド)
・本陣となる基地ユニットとその配置

でした。そして

・兵士ユニット数は開戦直前に話し合いで決めること、
・同じ数であるなら、どれだけ武装してもよく、数が揃わなければ負け。

ということは、あのジャイロルーレットで表示される各属性の数字のトータル数は、
ボンゴレ側とミルフィオーレ側で必ず一致するということでしょうか。
武装はどれだけしてもよいとのことですので、リングや匣の数は
考えずに済みそうですね。

また、基地ユニットの位置付けは宿泊施設兼攻撃要塞であることから、
勝敗は単純に兵士ユニットの戦闘結果と考えてよいかと思います。
「宿泊」というからには、1回のチョイスをクリアするのに
数日かかる可能性もあるということだと考えています。

そして、1つのチョイスが終了した後はどうなるのかが気になります。
一旦解散ということになれば、γたちやヴァリアーとの合流もあり得ます。
ただ、チョイスを何回するのか、どうやれば終わるのかといったことは
今の時点ではまだ見えません。
ですが、今後の展開がとても楽しみだと思います。

全体的に絵が綺麗だった今話は、普段と超死ぬ気モードとの
ツナの表情のギャップもよかったです。
そしてやはり、桔梗やブルーベルもまた魅力的なキャラなのだなと再確認しました。

これからチョイスのバトルの進め方についての説明があるのでしょう。
そして、基地ユニットの配置などが決められ、いよいよ戦闘開始といった
ところでしょうか。
その時には、ヒバリや山本も正装して欲しいです。

なにはともあれ、次回も楽しみです!


WJ24号 KHR 標的240『チケット』

2009-05-09 02:10:34 | 雑誌[J]
■10日:詳細感想をこちらに移動

先日、拙ブログについて考えることがあり、詳細感想の公開方法を
閲覧制限付きにしようと思いました。
ですが、携帯からはどうも見えないらしいことが分かりましたので、
悩んだのですが、ちょっと開き直ることにします。
# コメントをくださった方々、ありがとうございます。

詳細を分けることなく、今までどおりの公開方法を取って参ります。
もちろん、誤字・脱字や拙文へのご意見は承りますし、どんどんご指摘してくださって
構いません。
しかし、それらすべてにはお応え出来ないことだけ、ご了承戴ければ幸いです。

では、以下、感想です。

----------------------------------------------------------------

時刻は11時50分。場所は並盛神社。
白蘭に指定された時刻の10分前に到着したツナたち。
そこには、白い布で覆われた、巨大な8角形の台のようなものが
置かれていました。

ハル:『お祭りの山車でしょうか?』
ランボ:『お祭りだもんね~!!』

とのん気な二人ですが、

獄寺:『近づくな!!ミルフィオーレかもしれねえ!!』

流石獄寺、危機管理能力は人一倍あるようです。
空回りすることも多々あるなんてことは敢えて触れないでおきます。

入江:『ゴメンゴメン 言い忘れてたね』 『これは僕らの基地ユニットだよ』

頭に手をやりながら、そう説明をする入江。
今朝早めに運び出しておいたそうです。ツナたちのバイクも収納しておいたとのこと。
バイクの存在は、忘れてなかったのですね。

獄寺:『何か さえねー感じだな… 中を開いたら ポンコツってことはねーだろーな』
入江:『できることはやったよ!!』

まだお披露目されていないとはいえ、10日間一所懸命作ったモノに対する獄寺の
無礼な物言いにも笑って答える入江。
それは、彼の人間的な大きさを示しているようにも思えます。
もちろん、気が弱いとも受け取れますが。

そんな彼らのやりとりを余所に辺りを見回すツナ。
彼は山本とヒバリが来ていないことを気にしているようです。

ツナ:『ヒバリさーん!!』 『山本ー!!』

不意に、大声で二人の名前を呼ぶツナですが、応えはありません。
なんのきっかけもなく突然叫ばれたらビックリするだろうなんて
言ってませんよ言ってません。

了平:『何をやっとるんだあいつら!!』 『決戦だというのに!!』
ジャンニーニ:『まさか 来ないつもりでは…』
京子・ハル:『!』
リボーン:『修行を 失敗した可能性も あるしな』
ツナ:『………』

焦りを隠せず苛立つ了平に、最悪の事態を考え失望の表情を浮かべるジャンニーニ。
同じく、最悪の事態を口にし、表情に影を落とすリボーン。

彼らの言葉を、ツナは無言で受け止めます。
ただ、隣にいる獄寺の表情はかげっていますが、ツナの目は力強いままです。

バジル:『だ、大丈夫ですよ!!きっと来ます!!』
    『それにまだ ミルフィオーレの連中だって 姿も形も見せていないんですから!!』
スパナ:『お』

努めて明るく声を上げるバジル。そのとき、PCのような機器を見ていたスパナが
何かに気付きます。

スパナ:『死ぬ気の炎が接近している…バカでかい』
入江:『何だって?』
スパナ:『異様なスピードだ』
    『ん…おかしいぞ』 『とっくにウチらの位置と重なって…』

言葉を続けるスパナに注目するツナたちの頭上、何かが太陽を遮っていきます。
その影に気付いたスパナ。

スパナ:『!』 『上』

空へ目をやると、そこにあったのは、ゴゴゴという音と共に
渦上に集まっていく黒雲でした。
『カミナリ雲!?』 と騒然となるツナたち。神社にのっかったそのドス黒い雲は、
並盛神社だけでなく並盛町の他の場所でも見れるほど、巨大なものでした。

やがて、渦の中心から光が差し、ツナたちを照らします。
まるでスポットライトのようなその光源は、渦の中心に浮かび上がった、
機械のような白蘭の顔でした。

白蘭:『やあ 諸君♪』

文字通り、高いところから見下ろす彼の顔は、眉毛が麿眉っぽくなっている上、
多くのパーツで成り立っている風なため、唇などにも若干違和感を感じます。
…『うしろの百太郎』かと思いました;

ツナ:『白蘭!!』
ランボ:『オバケ~!!』
京子:『綿菓子みたい』
ビアンキ:『実際は 手も足もあるわよ』

眩しいのか、手で影を作りながら見上げるツナに、
「わあああ」と泣き出すランボ。
呆気に取られる女性陣。京子の感想は、正直意味が分かりません;
ふわふわに見えた…のかな?

獄寺:『幻覚か!!』
クローム:『……ちがうと思う』

このやりとりは、流石にちょっと泣けます。
クロームがイーピンを抱っこしているのはよいですね。
この二人が仲良しなのは嬉しいです。

スパナ:『金属反応がある…』 『巨大な装置だ』

自分の顔型の装置を作成するのが、この世界を手中におさめ、
もう一つ世界を作ろうとしている人の発想とすると、ちょっと愉快です(笑)。
なお、この巨大装置は、前述したように神社だけでなく並盛町の他の場所でも
見ることができます。
雲から人の顔がたれているのはかなり不気味ですね。
後々、超常現象の本や、ニュースのスクープ記事として掲載されそうです。

白蘭:『あれれ?』 『全員連れて来いと 言ったのに揃ってないね』
ツナ:『……』

巨大装置の口は動きますが、瞳が消えてしまったのが不気味さを増しています。
白蘭の問いには答えず、静かに真っ直ぐに巨大装置を見上げるツナ。

白蘭:『まっいいか』 『本番で困るのは 君達自身だからね』
入江:『白蘭サンこそルール違反だ!!』 『基地ユニットとしては その装置は大きすぎる!!』

基地ユニットとしての大きさ制限は確か50立方メートルでした。
この神社の敷地内にある基地ユニットは、それを考慮して作成されているのですね。
叫ぶ入江ですが、白蘭は動じません。

白蘭:『早とちり 直ってないなー 正チャン』
入江:『!?』

敵対関係が明らかになっても、この二人のやりとりは昔のままという感じですね。
そう思うと、入江は常に白蘭の掌の上だったのかなと思います。

白蘭:『僕が背負ってるのは 君達をチョイスの舞台へ連れていくための』 『超炎リング転送システムだよ』
入江:『転送システム!!』
獄寺:『メローネ基地を ごっそり移動させたアレか!!』
リボーン:『つまり戦場は…』 『並盛(ここ)じゃねーんだな』
白蘭:『うん そのとーり。 ただし 知ってのとおり この装置はただでは作動しなくてね』
   『君達に 今日のチョイスに参加する資格が あるかどうか 試す役割も兼ねてるんだ』
白蘭:『ズバリ 500万FV(フィアンマボルテージ)!!』
   『それが君達を チョイスの舞台へ転送するために必要な炎圧なんだ』

満面の笑みでそう告げる白蘭。
500万FVとは、MAXパワーのX BURNERの20倍の数値です。

白蘭:『転移装置を使うには まだハンパない炎圧が必要でね。
    その炎は 君達に自分で用意してもらうのが筋だと思うんだ』
   『いわば チョイスに参加するためのチケットってわけさ』
フゥ太:『そんな…一方的すぎる!!』
ジャンニーニ:『X BURNER 20発分の炎など簡単に用意できっこない!!』

この先の展開がちょっと読めてしまう台詞には、触れないでおきます。
白蘭の宣言に異を唱えるフゥ太とジャンニーニですが、
ジャンニーニはともかく、10年後のフゥ太もX BURNER のことは知っているのですね。
14歳で取得したこの技をツナは、この後も使い続けていたのでしょうか。

白蘭:『その場で炎を灯してくれれば 装置がひろってくれるからね』
   『あ』 『脅かすわけじゃないけど もしできなかったら 僕は君達に失望してこの街を…』
   『こうしちゃうかもね』

言いながら、装置の白蘭の右目が遠くへ焦点を結ぶと、その視線をたどるように
ビームが発射され、山を直撃します。ドオオという爆音が響き、爆発した山肌を
ハルや京子が驚愕の表情で見やります、

了平:『北山の方だぞ!!』
獄寺:『あの野郎!!』
ツナ:『何をしてるんだ!!』 『白蘭!!』

ランボを右脇に抱きかかえた了平と獄寺がいきり立ち、
ツナも激高します。しかし白蘭は意に介していません。

白蘭:『おっとゴメンゴメン』 『顔がすべっちゃった♪』

楽しそうな笑顔のまま、グルルルウと回転する巨大装置。

入江:『あなたって人は…』
リボーン:『たしかに世界を恐怖で支配する素質アリってとこだな…』

怒りを抑えきれない厳しい顔の入江と、陰を落としつつも無表情かつ冷静なリボーン。
もしかしたらリボーンも憤っているのかもしれませんが、むやみに感情を表さない
状況判断力は流石です。

白蘭:『さあ早く 炎を搾りだしてごらんよ』『約束の12時まで あと少ししかないんだからさ
    僕から照射される光がなくなったら タイムオーバーだからね』

カシャンと音を立てて、FVの計測器が空に現れます。
同時に、ツナたちを照らしていた光の輪が小さくなっていきます。
その早さに、思わず声を上げるボンゴレサイド。その様子を、白蘭は楽しそうに眺めています。

白蘭:『さあ おいでってば』

ですが、ツナはじっと白蘭の巨大装置を見上げたまま、動こうとしません。
焦りの色すら見せず、ただじっと立っているツナ。

白蘭:『どうしたのかな?』 『ビビっちゃった?』

挑発するような白蘭の言葉は、最早ただ一人を照らすだけとなった光の中に立つ
ツナにのみ向けられていました。
そんな白蘭に対し、ようやく開いたツナの口から出た言葉は

ツナ:『まだ全員揃ってない』

でした。
炎を灯し、転移装置を稼動させるのは、全員が揃ってからということなのですね。

白蘭:『へぇ ルールを重んじてくれるのは嬉しいな』
   『でも僕には 500万FVを出せない言い訳に聞こえるかな?』
ツナ:『ちがう』 『来てくれる』

ずっと笑顔のままの白蘭と対照的に、ずっと真顔のツナですが、
その目に迷いはありません。

白蘭:『でも タイムオーバーだね』
ツナ:『いいや来る』

かなりの勢いで細くなっていた光は、とうとうツナの顔の一部を
辛うじて照らしていました。
光の中に浮かび上がるのは、ツナの目のみになった次の瞬間。
「ドシュッ」「ボウ」という音共に、巨大な雲属性の炎と水属性の炎が
大きな軌跡を描いて立ち上ります。

ヒバリ:『何してんの君達?』
山本:『よっ』 『待たせたな』

それぞれトンファーと刀を構えたヒバリと山本が到着!
あれだけ激しく飛んで来たというのに、しっかりとヒバリの肩に張り付いている
肩掛け状態のガクランの秘密が知りたいです。
本当は、シャツに強力に縫い付けてあるのではないかと疑いそうになります。

微笑んでいる感じのヒバリの表情は、これから強敵と戦える嬉しさからでしょうか。
山本は、顔や手に包帯を巻いています。彼も、いつもの修行時の格好ですので、
この二人はスーツを受け取ったりする暇はなかったようですね。

獄寺:『10代目!!』
了平:『沢田!!』
クローム:『ボス!』

守護者が全員揃ったところで、ツナへと掛けられる仲間達の声。
既に照射されている光は極僅か。ほぼ点となりつつあります。

ツナ:『よしいくぞ』

静かに告げるボンゴレ10代目。そして、

ツナ:『ボンゴレ匣!!』

左手にボンゴレ匣を、右手の中指に炎を灯したボンゴレリングを嵌めた状態で
腕をクロスし、叫ぶツナ。そして、その腕を元に戻し

『開匣!!!!』

ボンゴレファミリーのボスとその守護者、7人全員がボンゴレリングに炎を灯し、
それぞれの属性の特徴を表す形の炎がボンゴレ匣へと注入されます。
ランボは泣いているようですが、何があったのでしょう?

全員が開匣した次の瞬間、キュアアアという音と共に
並盛神社の敷地に、巨大な光の塊が出現します。
白蘭が背負っていたという装置が拾っているため、一直線に天空へと伸びたその光は
空を覆い渦巻いていた黒い雲を吹き飛ばし、装置の姿を露にしました。

白蘭:『ん?』 『あれ…?こんなことって……』

映写された形になるのか、空に浮かんだままではあるけれども
半透明になった白蘭の顔が、初めてではないでしょうか、驚きの表情になります。
その原因は

『1000万FVオーバー!?』

ツナたちの放った炎圧の高さにありました。
装置が示す数値は「10000000FV」ですね。ということは、
これは1000万FV以上は計測できない機械ということでしょうか。
1000万の位は、どうやら「1」しか表示できないとしても、
100万以下の位は「9」まで表示可能なはずですので。
とはいえ、どうでもよいことですが。

「1000万FV」がどのような値かはよく分からずとも、
白蘭の今までの言葉から、「500万FV」の倍の数値であるそれが
凄いことは分かったのでしょう。驚きのあまり、口をぽかーんと開ける
京子やハルが可愛いです。
成長した教え子達の姿を、ニッと満足げに見守る家庭教師もよいです。

入江:(やはり僕は 間違ってなかった…)
   (彼らをこの時代に連れてきたのは 間違っていなかったんだ!!
    彼らこそ 白蘭サンに対抗しうる唯一の光――― )

眩い光のドームに包まれたツナたちを、遠巻きに見守る入江たち。
彼らの視線の先に居たのは

若き10代目 ボンゴレファミリー!!!

それぞれの匣兵器と共に凛と立つ7人の姿で以下次号!!

まさか、ツナの掛け声で一斉に開匣するとは思いませんでした;
あの開匣のポーズは、必須条件なのでしょうか?
フランが以前「ポーズが必要」といっていましたが、あながち嘘じゃなかったのかな。
なんだか戦隊モノをみているようで、久々に本誌の対象年齢を意識しました(笑)。

どの匣兵器にも、額部分に紋章があるように見えます。
また、我流やツナの相棒には「Ⅰ」という模様も見えますが、
これも意味があるのでしょうか。

ツナの匣兵器は、炎のたてがみを持った、小さなライオンの子供のようです。
サンバイザーを着けているように見えますが、特徴のある尻尾がなかったら
仔犬かと思ってしまいそうです。
しかし、一番最初に開匣したときからすると、この姿は想像できませんでした;
もしかしたら、XANXUSのベスターと同じく、姿を変えるタイプかもしれません。

ランボの匣兵器は、以前出てきた巨大な牛ですね。
獄寺と了平の匣兵器は、額に紋様を付けた瓜と、巨大なバズーカ砲のようなものを
背負った我流を見る限り、どうやらアップデートタイプのようです。
しっかり了平の肩に腕を回している我流は、女の子ということを忘れてしまいそうになります。

ヒバリのは、大きな針の付いた球体を背負い、宙に浮く匣兵器からして
バリネズミのアップデート匣なのかな?
クロームは、ムクロウのアップデートに加え、武器である三叉槍がかなりパワーアップ…
かどうかは分かりませんが、変化しています。
重心が上のほうにあって、持ちにくいのではというのは余計なお世話ですね。
どうやって使うのかは、いまいちよく分かりません;

そして、山本の匣兵器は日本犬のようです。くるんと丸まった尻尾が愛らしい
ハチマキが似合いそうな犬ですが、刀を三本も背負っています。
…こちらも、どうやって使うのかが分かりません。
山本が、多刀を扱う姿は想像できないのですが、犬が刀を三本同時に振るう姿は
もっと想像し難いです;
ですが、刀の本数だけで言えば、山本とこの日本犬のを合わせて、ようやっと幻騎士と対等です。

肩に乗っている雨燕も、アップデートされているように見えます。
ところで、山本の包帯の位置がずれているのはわざとなのでしょうか?(←聞くな)

ツナがボスの顔になってきたことが印象的だった今話。
もちろん、仲間達がツナを「ボス」として位置付けて行動していること、
ツナ自身も「ボス」というポジションに置かれている以上、頑張ってそれに
見合う行動を取ろうと努力していることが根底にあるのでしょう。
しかし、それ以上に、彼自身の力が引き出されてきているのかなと思います。

また、このままチョイスの舞台に移動ということになると、
ディーノやスクアーロ、草壁たちは完全に別行動となってしまいます。
ヴァリアーたちにも是非参加して欲しいのですが、どうなるのでしょう。
ヒバードが今どこに居るのか、ヒバリと山本は着替えるのかといったことも気になります。

なにはともあれ、次回も楽しみです!