箱庭を騙る檻の中の書庫

漫画や小説、音楽などに対する主観的感想。
最近偏り気味です。

WJ08号 KHR 標的274『炎の行方』

2010-01-24 19:32:33 | 雑誌[J]
吸収 対 吸収の勝負となったツナとGHOSTの激突からスタートの今号。
『あっ』 『あ゛あ゛あ゛!!!』 と苦悶の表情で叫び声を上げるGHOSTに対し、
ツナは『はああ!!』 と更にその威力を強めます。

互いが発動する吸収の力の大きさに、その場に居た全員にもまた、
吸い込まれそうになるほどの影響が発生していました。
遠く離れた地点に居るユニや京子・ハルたちにも目視できる程の
強大な炎の収束。ユニを中心にして、全員が固まって見ているのですが、
『なんかすごいことになってる!!』 という台詞があまりに的確過ぎて、
笑ったことは秘密です。

心配そうなユニの(沢田さん…)という言葉が聞こえたわけではなさそうですが、
くわっと目を見開いたツナの一押しにより、とうとうGHOSTからツナへ炎が流れていきます。
『ぼあ゛あ゛あ゛!!!』 と声を上げるGHOSTが、ブルーベルと同じように
みるみる内にミイラのようになっていき、やがて。
ズボッという音と共に、完全にその姿を消しました。

目の前の光景に驚く、骸とヒバリ、ディーノに桔梗。
呆然と見つめる彼らの目の前の空間に、体を回転させたツナがタンッと着地します。

フラン:『ほほー』
ベル:『GHOSTって炎の塊かよ』
獄寺:『さすが…』 『10代目!!』
ラル:『沢田…』
山本:『すげっ』

感心するヴァリアーに対し、嬉しそうな獄寺とラルと山本の表情が印象的です。
そして、いつのまにか松葉杖を持った了平が、『極限によくやったぞ!!沢田!!』
ツナのもとへと駆け寄ろうとしますが、

ツナ:『くるな』
了平:『なぬ!?』
獄寺:『え!?』

それを静かに押し留めたツナに、驚く了平と獄寺。

スクアーロ:『おかしい…』
ザンザス:『………………』
骸:『ええ』

なんとなくスクアーロの物言いの方が、彼らしくなくておかしいと感じたなんて
言ってませんよ言ってません。

ディーノが口にした、10年後組が感じていた違和感。それは、零地点突破改が
敵の炎を吸収し自分の炎に変換する技であるにもかかわらず、GHOSTの炎を吸収し
強大化するはずのツナの炎がほとんど変化していないということ。
真6弔花とボンゴレサイドの面々から奪った、とんでもない量の炎。
それがどこに行ったのか訝しむツナの耳に不意に飛び込んだのは
『いやあ すごいすごい!!』 という声。

はっとして見上げた中空にいたのはもちろん、白蘭でした。

白蘭:『GHOSTを倒しちゃうなんてさ♪』

ようやく姿を見せた白蘭に、桔梗はやはり嬉しそうですね。

白蘭:『そうそうたる顔ぶれで嬉しいなあ』
   『キャバッローネファミリーのボスに』 『ボンゴレ独立暗殺部隊ヴァリアー』
   『門外顧問や骸君のお仲間に』 『ボンゴレの守護者達』
   『そして ボンゴレ10代目』
   『イタリアマフィア ボンゴレファミリーの主力メンバー勢揃いだ』

ツナとディーノ、そしてXANXUS以外の全員は、かなり息が上がっているようです。
そして逆蘭がわざわざ着替えてきた洋服は、背中がかなり開いているように見えますね。
T.M.Rを彷彿させますが…"ignited"か"HOT LIMIT"か…だったかな?(懐かしい)

上から見下ろしたまま、白蘭の話は続きます。

白蘭:『それにしても綱吉君』 『君は物好きだなあ』
ツナ:『!』
白蘭:『骸君にXANXUS君 かつて君の命を消そうとした者を従えてるなんて』 『正気の沙汰じゃない』

その言葉に思うところがあったのは、どちらかというと犬や千種、スクアーロのようですが

XANXUS:『おいカス』 『言っておくがオレは沢田に』 『従っちゃいねえ』

言葉と同時に強大な炎の攻撃を打ち出したXANXUS。白蘭の元に一直線に届いたその炎に
桔梗が思わず『白蘭様!!』 と声を上げますが、そこに骸が『クフフまったくだ』 と同調します。

骸:『僕の言動や行動を』 『額面通り受けとるのは』
  『無知な生娘か 愚かな少年だけかと思いましたが』 『まさかマフィアとひとくくりにされるとは』
  『心外です』

最後の言葉と共に、ヘルリングからの激しい攻撃を繰り出す骸。
それはXANXUSからの攻撃への追い討ちとなり、白蘭を襲います。
ところで。言動とは、「言葉と行い」を指す言葉だったと思うのですが
なぜわざわざ「行動」と言ったのでしょうか。なんてことは些事ですのね。
それよりも、「生娘」という言葉にツッコみたいです。

白蘭:『そっかー ゴメンゴメン』

バキャンという音がして、骸が繰り出した暗器の集合体の攻撃が打ち砕かれます。
現れた無傷の白蘭の姿に、流石のXANXUSと骸も驚きを隠せないようです。
どうでもよいですが、何故かこのコマのXANXUSは、少女漫画の1コマのように見えま(略)。

白蘭:『それにしても 君達 相当疲れているみたいだね』
   『なんだい?このヘナチョコ弾は』

GHOSTに死ぬ気の炎をほとんど吸われ、ガス欠だからムリもないと笑う白蘭に、
図星だからか黙ってしまうXANXUSと骸。と。
彼らの前に、彼らを庇うように静かに出された右手。

ツナ:『お前達はさがっていろ』 『こいつの相手はオレがする』

白蘭を睨み、右手で拳を握りそう宣言したツナを無言で見やるXANXUSとヒバリ、骸の胸中は
いまいち量れませんが、白蘭は一人楽しそうです。

白蘭:『アハハ』 『何で僕が今頃ここに寄ったかわかるかい綱吉君?』
   『やっと準備が出来たからさ♪僕の心と体のね』

体はわかりますが、心の準備も必要だったのでしょうか。
彼なりに、気合を入れている…といった感じは見受けられないのは
読みが浅いからかな?

ツナ:『オレはとっくに』 『できている』

言いながら高速移動で白蘭の背後をとったツナはそのまま回し蹴りを首辺りに叩き込みます。
もしかしたら、また顔を狙ったのでしょうか;
XANXUSやディーノが驚くほどの速さのまま、白蘭の頭を鷲掴みにして膝蹴りを喰らわせるツナは
割と容赦してないようですね。ひたすら顔狙ってそうなことは黙っておきます。

ラル:(いつのまにこれほど強く…)
骸:(これが過去から呼ばれ いくつもの戦いを経てこの「時代(みらい)」に鍛え上げられた沢田綱吉)

静かに戦いを見守る仲間達の前で、強大な炎を宿した拳で追撃する最中、
ガッという音に目を見開くツナ。
そこにあったのは、白蘭の右手の人差し指だけで、ツナの拳が止められている光景でした。

ラル:『!?』
スクアーロ:(止められたぁ!?)
ツナ:(何だこの力は!? ピクリとも動かない…!!)

険しい表情のツナに対し、あくまでにこやかな白蘭。

白蘭:『あれ どーしたの?』 『君の精一杯(フルパワー)はこんなもんかい?』
   『じゃあ僕の番だ♪』

マーレリングが光り、放たれた攻撃、『白指(しろゆび)』 は、ツナを軽々と吹き飛ばし
森の中へと叩き落しました。
人一人が落ちただけとはとても思えないほどの衝撃が辺りを襲い、桔梗ですら驚いています。
山本が『ツナ!!』 と案じているのがよいですね。

白蘭:『これくらいで まいってもらっちゃ困るよ』
   『まだGHOSTが吸収した炎の一割の力も使ってないんだから』

嬉しそうな白蘭。それとも楽しんでいるのでしょうか。
白蘭の言葉の真意が分からず、問い質すバジルたち。

白蘭:『んー?わかんないかなー』 『GHOSTは ここにいるみんなの炎を奪っただろ?』
   『その炎はぜーんぶ』 『僕の体の中にあるのさ♪』

背中から生えた一対の翼。そして、そこから溢れ出る圧倒的量の死ぬ気の炎。
心底楽しそうな白蘭と、その姿を睨むツナで以下次号!!

あっさりとGHOSTが退場してしまいましたが、白蘭 対 ボンゴレサイド全員の
戦いになっていくのでしょうか。
GHOSTが消えた今、匣兵器を出してもよさそうなものですが、
白蘭自身もGHOSTと同じ能力を持っているとすれば、結局は
対峙できるのはツナしかいないということになってしまいますね。

白蘭が繰り出す攻撃から、死ぬ気の炎を充填して戦うか、
それとも初代エディションで凍らせるのか。
今更ですが、ボンゴレリングが7つ揃ったときに新たなボスに授けられるという力は
ここでは登場しないのでしょうか。
川平のおじさんの登場も近いのかなどと、色々考えてしまいます。

4月からのアニメでは初代編が始まるということで、こちらも期待が膨らみます。

なにはともあれ、次回も楽しみです!


蛇足ですが、諸事情により、詳細に綴る時間を取ることが
難しくなりました。そのため、暫くは簡易感想にて参ります。
大変申し訳ないですが、御容赦ください。
時間が確保できた際には、詳細感想を綴りたいと思います。


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4 コメント

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こんばんは♪ (ぽん太)
2010-01-26 23:26:41
冬休みが終わって、やっと授業にも慣れてきた感じがします
でも、やっぱり朝は眠くて苦手です↓

感想です!!
いつの間にか、ボンゴレの主力が集まっていてビックリしました
ザンザスも骸も昔とあんまり変わってないなぁと思いました
川平のおじさんの登場も楽しみですね♪
スクアーロも無事に合流できて良かったです

GHOSTにはあんな能力があったんですね!
でも、消えるときがなんだかあっけなかった気がします

白蘭の服は、羽が生えてもいいように作られていたんですね
それにしても、あんなにたくさんのみんなの炎を一人で使えるなんでスゴイと思いました

リボーンの初代編物凄く楽しみです!!
未来編でリボーンも終わっちゃうのかなと心配していたので、安心しました
マンガがこれからも続いていって欲しいです

お忙しいのに、感想ありがとうございます
今週も、更新お疲れ様でした!
更新お疲れですー(フラン風に) (マダオ)
2010-01-28 21:40:02
まずコメント遅れて申し訳ないです。
テストが今日終わったんで。
やっぱ僕はまるでダメな男なんだな…w
最近鋼の錬金術師にハマっているマダオです。

GHOSTあっけなくやられてしまいましたね;
てか白蘭サン指一本で綱吉クンの拳止めるってスゴイですね。

GHOST=白蘭なので、GHOSTが吸収し
た死ぬ気の炎は白蘭サンの力になるわけですかね。
ちなみにGHOSTのマーレリングは意味があったのだろうか?

最後に『GHOSTが吸収した炎の一割の力も使ってないんだから』って白蘭サンどんだけだよ(笑)。
全員で倒すのでしょうかね?

すいませんね文章力に欠けてて(汗)
白蘭さん強すぎです;; (ヒバリ)
2010-01-30 01:24:45
管理人様、こんにちは♪お忙しい中綴って頂きありがとうございます(拝)

アニメは初代のオリジナルを放送するんですね。何だか最近見る気がしなくて…ずいぶんDVDにたまってます;未来編が終わったらもうリボーンも終わってしまうのかと、ちょっと心配な今日この頃です;

そんなこんなで本編の感想です。白蘭さん強すぎですね!!ブルーベル達吸収された六弔花のマーレリングは白蘭さんが『吸収』してるのでしょうか?それとも又ダミーを持たせてたんでしょうか??
ツナ1人で戦うのではなく、ボンゴレ、ヴァリアー、黒曜みんなで戦って欲しいと思います。じゃなきゃ雲雀さんのカット少ないし~(涙)白蘭さんは背中の翼でピューと空を飛ぶのかな~…なんて考えてます。

管理人様の負担にならない範囲内で綴って頂ければ十分ですので、また感想をお聞かせ下さいね♪
ありがとうございます (書庫の管理人)
2010-02-01 00:50:39
ぽん太さん>

お返事が大変遅くなり申し訳ないです;
授業も慣れてきましたか。寒さが厳しいと、朝起きるのも辛いですよね。

イタリアマフィアのボンゴレの主力が集まっていたことはもちろんですが、
拙管理人は、日本の並盛に集結していることにも驚きました(笑)。
ぽん太さんの仰るとおり、川平のおじさんがどういうポジションなのかが楽しみです。

GHOSTは、骸から「現象」と称され攻略法を考えあぐねていただけに、
あっさりと退場してしまったことに拍子抜けした感はありますね。
そして、ぽん太さんのお言葉で気付きましたが、白蘭は
あれだけの炎の量を取り込めるだけの器を持っているのですね。
リング争奪戦において、ツナがXANXUSの炎を「パンクする」という理由から
吸収するのを断念したことがありましたが、白蘭はそういう心配はないのでしょう。
今更ですが、厄介な相手ですね。

アニメの初代編は、拙管理人も楽しみにしております。
できれば、原作ででも初代のストーリーを見たいなと密かに思っているほどです(笑)。
かなりの長編となった未来編ですが、本作はまだまだ続いて欲しいですね。

いつも温かいお言葉をありがとうございます。
ぽん太さんもお忙しい中わざわざコメントくださり、感謝致します。
ご丁寧なコメントをありがとうございました。


マダオさん>

労いのお言葉をありがとうございます。
コメントは、いつ戴いても嬉しいものですから、どうぞお気になさらないでください。
マダオさんも、テストお疲れさまでした。
鋼の錬金術師を御存知なのですね。拙管理人も、連載当初から追いかけている作品なのですよ。

GHOSTの退場は、やはり「あっけない」の一言に尽きますね。
雷のマーレリングは、彼の能力を最大限に発揮するための媒体だと
勝手に解釈しています(笑)。
そして、白蘭の圧倒的な強さが露見しましたが、マダオさんと同じく
現在の白蘭の有する炎の全体量が気になるところです。

マダオさんの感想を拝読できて嬉しかったです。
ご丁寧なコメントをありがとうございました。


ヒバリさん>

こんにちは、ヒバリさん。
温かい労いのお言葉をありがとうございます。

アニメは、DVDでご覧になっているのですね!
拙管理人もアニメは少しドキドキして、見るのに勇気が要るということは秘密です。
そして、思いがけず長編となった未来編の終了が、本作のラストでないように願っています。

白蘭が圧倒的な強さを見せ付けた今話ですが、そういえばブルーベルたちのリングを
回収していませんね。彼が吸収するのはあくまで「炎」ではないかと思います。
従って、今ならその辺に落ちている可能性が高いですね(笑)。

ツナ一人で戦うのではなく、全員でというヒバリさんのお気持ち、わかります。
拙管理人もそう思う…というよりも、ボスに守られてばかりでどうするといった
気持ちの方が強いので、今傍観しているボンゴレサイドの面々には是非奮起して欲しいです。

そして、白蘭が『背中の翼でピューと空を飛ぶ』というお言葉に
その姿を想像して大笑いしておりました。
宙に浮かぶこと自体は、羽を出さずとも可能だったわけですから、
わざわざ羽を出した理由はよくわかりませんね。
# といいつつ、次号で語られるのですが;

いつもお気遣いをありがとうございます。
ヒバリさんもよろしければ、また覗いてやってください。

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