箱庭を騙る檻の中の書庫

漫画や小説、音楽などに対する主観的感想。
最近偏り気味です。

WJ03-04号 KHR 標的271『黒曜集結』

2009-12-21 01:01:41 | 雑誌[J]
合併号の今号は、10年後のM・Mと千種、犬と骸、そしてクロームと
何故か骸の足元で横たわっているフランが表紙です。
M・Mは格好よい女性になっています。性格は変わっていないようですが。
そして、骸のブーツは長いですね。ズボンにあのブーツはキツいのではないかとか
余計なことを考えてしまいます。M・Mのセクシーさよりも、そちらに目が行きます(笑)。
千種の左頬のバーコードは復活しているようです。

さて本編。

途中参戦の霧の幻術使い二人が前面中央に立ち、その他の面々が一歩下がっている状態ですが
太猿や野猿、γやラル、獄寺とバジルは遥か後方に居るようです。

ブルーベル:『にゅ!?』
桔梗:『殺したと思った敵は全て幻覚だったと!?』

空中に浮かんだまま驚きの声を上げる真6弔花に対し、骸は笑顔で答えます。

骸:『クフフ その通りです』 『戦いの途中 幻覚に切りかわっていたのです』

そんな骸の言葉にムッとするヒバリは、楽しそうな骸が気に入らないのでしょうか。

ベル:『おーいフラン』
フラン:『ハーイ センパーイ』

ピッとナイフを出しながら呼ぶベルに、のんびり答えるフラン。
この二人のやりとりも久々で嬉しいです。

ベル:『幻覚で敵をダマすのはいーが わざわざオレ達を殺してみせる意味あったのか?』
フラン:『わかってないなーベルセンパイ』
    『リアリティのためですよ 幻覚っていうのはドッキリみたいなもんですからー ねぇ師匠?』
骸:『ちがいますよ』
フラン:『あれ…』
ベル:『てんめー』

あっさり骸に否定されて、目が点のフランが可愛いです。怒りマークを浮かべるベルを見ていると、
彼以上にマイペースなフランと居るせいでしょうが、リング争奪戦で獄寺と戦ったときの
マイペースさが影を潜めて、なんだか10年で成長したなと思わせますね。

フラン:『じゃあアレですー 師匠のスプラッタな趣味全開ですー』
骸:『ちがいますよ』

先程まで背を向けていたのに、くるりと振り返り、三叉槍をグサッと遠慮なく
カエルの被り物に突きたてる骸に、驚き声を上げる了平とルッスーリア。
この二人も晴属性コンビなのですね。息が合っているようです。

フラン:『師匠 イタイですー』 『やめてくださーい』
骸:『今回の幻覚の目的は2つ』 『僕のウォーミングアップと…』
  『真6弔花の能力を引きだし データをとることです』

フランの言葉を完全に無視し、説明を続ける骸。
ベルのナイフが背中に刺さっても、骸の三叉槍が頭を貫通しても
『イタイ』というだけでノーダメージらしいフラン。
彼の能力が明かされるのが楽しみです。

骸の言い分によると、幻覚で真6弔花に程よい優越感を抱かせることにより
ブルーベルの絶対防御領域と 桔梗の地中からの攻撃のデータを引き出すことに成功したと。

ブルーベル:『にゅ』
桔梗:『…ハハン』

種を知って、口を尖らせるブルーベルと、余裕の笑みの桔梗。
少なくとも桔梗にとっては、取られたデータは大したことではないようですね。

フラン:『な――る』
ベル:『なーるじゃねーよ!』

ぽんっと手を打つフランに、ナイフを数本投げてカエルの被り物に突きたてるベル。
この二人のやりとりは本当に楽しいです。

ベル:『ってか いつまで六道骸の幻覚出してんだ?』『あいつは 復讐者の牢獄に沈んでんだろうが』
フラン:『あれ――?聞いてませんか?』

ベルの言葉を、三叉槍を持ったまま笑みを浮かべ聞いている骸は
再び彼らに背を向けています。

フラン:『あのパイナッポー頭(ヘア)は幻覚ではなく 正真正銘 1分の1スケールの六道骸 本人ですー』
    『ミーの師匠 復讐者の牢獄から出所しちゃいましたー』

パイナッポー頭に反応したのか、再度カエルの被り物に三叉槍を突き立てる骸。
さっきから、振り向いたり向き直ったりと大忙しのようです(まてコラ)。
フランの言葉に驚くヒバリ、ベル、獄寺、了平。
一方、冷静な千種と『へへ~ん♪』 と得意気な犬。
言い忘れていましたが、本編開始時には彼らもこの場に居ました。

犬:『どーら!!骸さん スゲーらろ!』
フラン:『犬ニーサンがしゃべると 話がややこしくなるので黙っててくださいー』
犬:『ムッキー!!』 『何らとフラン!!』
千種:『…落ち着いて犬……』

犬と千種の二人も相変わらずのようです。

桔梗:『ハハン なるほど 脱獄不可能と言われる牢獄の門番 復讐者を欺いたのが
    六道骸の弟子だというのならば』 『納得もできるというものです』
フラン:『ヤッター師匠 有名人じゃないですかー』
骸:『黙りなさいおチビ』

目を真ん丸くして棒読み状態のフランの台詞に、またもや槍を突きたてる骸。
こんなにコミカルで意地悪そうな骸は初めてみた気がします。

骸:『このようなダメ弟子を預かっていただいたことには』 『感謝しますよ』
  『XANXUS』

視線は合わせたものの無言のXANXUSですが、彼はフランが骸の弟子と知っていたのでしょうか。
フランのヴァリアー入りの経緯も気になるところです。

ヒバリ:『どのみち 君の余計な助けはいらなかったよ』
了平:『ヒバリ!!』 『まっまたんか!!』

チャッとトンファーを構えたヒバリを了平が止めたのは、彼が骸に
その矛先を向けるかと思ったからでしょうか?

骸:『強がらないでください 雲雀恭弥』 『あなた程の男なら わかっているはずだ』
  『幻術で 彼らの技を知ってなおのこと』 『真6弔花は強いと』

10年後の骸と、10年前からやってきたヒバリ。前回姿を現した骸とツナのやりとりを見たときも
思いましたが、実際に体験した年月の違いはあれど彼らにとって、それはあまり問題では
ないようですね。
骸が10年前の彼らに合わせている感はありますが、骸の柔軟性を考えれば当然かもしれません。

骸の言葉を受けて、不遜な笑みを浮かべるブルーベル、桔梗、ザクロの三人ですが、
どうしてもザクロが余裕なのが腑に落ちないというか納得できません。
その理由が、なんだかチョイスの獄寺を思い出してしまうからだなんて言ってません。

骸:『ここからは本当の死闘となるでしょう』
フラン:『はーい本番いきまーす!』

メガホンを取り出したフランの緊張感のなさは好きです。

ヒバリ:『…… …… いいさ』 『話の続きは アレを倒してからだ』
桔梗:『ハハン どうですザクロ 時間は稼げましたか?』
ザクロ:『ああ 今のかったりー会話の内に…』
    『左腕は完治したぜ!!!』 『チャンスを逃したなバカ共が!!!』

獄寺から受けた傷も治り、元通りになった左腕で万全の体制のザクロ。
しかしボンゴレサイドも負けてはいません。

ベル:『しししっバカはおめーだ』 『待っててやったんだっつーの』
ザクロ:『なにぃ?』
レヴィ:『ボスは完全なお前達を』 『かっ消したいのだ!!!』

こちらも不敵な笑みを浮かべるボンゴレメンバー。

骸:『相変わらずですね』 『XANXUS』
ヒバリ:『さあ はじめよう』
桔梗:『ここがミルフィオーレとボンゴレ』 『総力決戦の場となりそうですね』
骸:『ここを制した側が』 『勝つでしょう』

何故か既にこの場を取り仕切っているのは桔梗と骸になっていますね。

フラン:『でも師匠は戦っちゃダメですー 指をくわえて見ててくださいー』
骸:『おや?』
フラン:『病み上がりみたいなもんなんだから せめてボンゴレ匣くるまで まってください――』

ちゃんと骸の前に出て、彼を背後に庇う形でそう告げるフランがよいです。

犬:『そーいや どこいったんら?』 『あのバカ女!』
千種:『来てないね…クローム…』

その頃のクロームは、骸の姿を求めて森の中を走っていました。
彼女に付き従う雨フクロウは、結局グロの手を離れ彼女のものになったのですね。

クローム:『骸様…』 『どこ…?』

三叉槍の先端部分を抱えて走り回る彼女ですが、不意に『クローム髑髏!!』
大声で呼ばれ動きを止めます。
声のした方に目をやった彼女の視界に飛び込んできたのは、小高い場所に立つM・Mの姿でした。

M・M:『白フクロウと眼帯…』 『やっぱりね』
クローム:『!!』 『……誰!?』
M・M:『私はM・M』
クローム:『あっ…』 『…昔……骸様達と黒曜ランドで一緒に戦った…?』
M・M:『そうよ』

タンと飛び降り、クロームの眼前に立ったM・Mは、くいっとクロームの顎に手をやり
彼女の顔を上向かせます。少しの間、互いに見詰め合っていた二人ですが

M・M:『ムカツク女!!』

言い放ちながら、バシッと激しくクロームの頬を張るM・M。
地面に四つん這いになったクロームに対して、容赦ない言葉を浴びせかけます。

M・M:『あんた 犬の言う通りのドブスね!!』 『子供ん時から薄幸な顔して!!』
   『とっとと骸ちゃんにボンゴレ匣届けて』 『白蘭のバカ倒して過去に帰ってくれる!?』

左頬を左手で押さえながら、はぁはぁと荒い息を吐くクロームが
M・Mを見上げているシチュエーションは、とても昼ドラのようです。
口の端を切っただけでなく、鼻血まで出てしまっています。

M・M:『ん!』
クローム:『?』

いきなり方向を指差され、戸惑うクロームにM・Mは言葉を続けます。

M・M:『骸ちゃんは この道をまっ直ぐ行くと会えるわ!』 『鼻拭いて早く行きなさいよ!』
クローム:『……』

コクと頷き走り出すクロームの背中に向かって『この時代の骸ちゃんは私のものよ!!』
『手ーだしたらぶっ殺すからね!!』
と叫ぶM・Mですが、彼女はこの10年間ずっと
骸と付き合いがあったのでしょうか。
彼女を満足させるだけの財産を、骸は持っているということでしょうか。
(くんの~~~小メス豚めが~~) と唇を噛むM・Mの顔は凄いです;

場面変わり、ツナたちの拠点では、ツナが通信装置で状況報告を受けていました。

ツナ:『え!?』 『本物の骸が…』 『戦場に現れた!?』
了平:『あぁ正真正銘 復讐者の牢獄から出た骸だ!!』 『奴の弟子がそう言っていた!!』
   『ぬ…戦いの爆発で雑音がひどい…!!』 『一度切るぞ!!』
ツナ:『はい!』

通信を切り、『……骸…』 と呟くツナ。

ツナ: (やっぱりあの感じ…骸だったんだ!!)

どこか驚いたような、ほっとしたようなツナの表情を見るユニやフゥ太の表情が
どこか優しげに感じられます。

リボーン:『骸の奴 言ってた通りに』 『脱獄しやがったな』
ツナ:『う…うん』 『やっぱりすごいよ…あいつ…』
ユニ:『すごいのは沢田さんです』
ツナ:『へ?』
ユニ:『山本さん達も ここに向かっています』
ツナ:『え?山本も!?』
ユニ:『ボンゴレの守護者全員が』 『ボスである あなたの元に集まっているんです!』

にっこりと心からの笑みを浮かべるユニ。
ユニが、ツナがすごいと言ったとき、そのすごさとは骸の出現を常に察知できることかと思ったことは秘密です。
スクアーロを探しに行った山本の詳細描写は省かれてしまいましたが、
本当に全員が揃うのも間近なようですね。

場面変わり、別の地点。
基地ユニットのようなものを背後に、豪奢な椅子に座る一つの人影。

『ふふっ』
『ボンゴレ守護者にヴァリアーに 真6弔花』 『全てが一つの戦場に集結か…』
『予定通りじゃない』

頬杖をつきそこに座っていたのは、白蘭でした。
…もしかして、この椅子も飛ぶんでしょうか(ぉ。

白蘭:『んじゃあそろそろ』 『君の出番だね』
   『GHOST♪』

白蘭の声を受けた長髪の一人の男が、その身を電気に変えその場から消えます。
笑みを浮かべてそれを見送り、『終幕だ♪』 と嬉しそうに呟く白蘭。

一方、益々激しさを増す真6弔花 VS ボンゴレの戦いは、桔梗が宣言したとおり
総力戦となっているようです。
匣アニマルもその使い手たちも入り乱れ、大規模な戦闘になっているようですが、
不意にその場にジジと音を立て、電気が迸ります。

急に発生した、激しい光を放つ電気の塊。そして、大乱闘の場に現れたのは
白蘭と逆の位置に同じ模様を持ち、マーレリングを指にはめた代わり…かどうかは分かりませんが、
真っ裸な姿のGHOSTでした。

ブルーベル:『……ウソ』
桔梗:『白蘭様…』 『早すぎる!!』

かつて見たことないほど驚いた顔のXANXUSと、突如現れた輩に警戒感を露にする骸、フラン、ベル。
驚く獄寺、了平と、何故か絶望感を漂わせるブルーベル、桔梗で以下次号!!

右足を一歩踏み出しているラストのGHOSTを見て、人類の進化図を思い出しました。

普段のバトル以上に個人戦が多い10年後の戦いにおいて、総力戦ということで
連係プレーなどを期待していたのですが、残念ながら、どうやらその辺りの
詳細描写はなさそうですね。
バジルの雨イルカを機軸とした連携プレーも楽しみにしているのですが、
白蘭やツナも参戦したときにその姿をみることができるのでしょうか。
そして、折角登場したのですから、M・Mにも戦って欲しかったというのが正直な感想です。
犬や千種は匣兵器を使用せずに戦っているようですし、彼女も匣兵器は持っていないのかな?

GHOSTを見たときのXANXUSの驚きっぷりも気になりますし、
同じ真6弔花ですら恐れるGHOSTの実力も気になります。
山本やスクアーロ、ディーノの登場も待たれますし、白蘭やツナの参戦も楽しみです。

なにはともあれ、次回も楽しみです!


関係ないですが、最近黒子のバスケを読むのが若干辛くなってきました。
ストーリーとして挫折が必要というのは分かりますし、キャラたちが
それを乗り越える姿を応援するのも漫画の面白さの一つだとは思うのですが…
自分の気に入っているキャラが大きくブレている姿を見るのは、やはり怖いですね。
少しでも早く、この先の、一歩進んで大きくなった彼らの姿が見たいと思います。

WJ02号 KHR 標的270『窮地』

2009-12-20 23:31:24 | 雑誌[J]
巨大な恐竜の頭をバックに、不敵に微笑む桔梗が表紙の今号。
表紙を捲るといきなり、地中から飛び出した恐竜の頭に左腕を持っていかれるヒバリがいて
ビックリしました。

バジル:『土の中から!!』
桔梗:『地中を使ってならぬルールなどありましたか?』
了平:『ヒバリ!!』 『腕が…!!』

驚きの声を上げるバジルたち。
ヒバリ自身も驚いたのか、顔に飛び散るほど激しく出血する自分の左肩を見ても
反応できずに居るようです。

桔梗 :『あなたたちにあまり時間を割けないのです』 『先を急ぐことをお許しください』

はるか高い位置にその身を置き、どこまでも慇懃な態度を崩さない桔梗の
追加攻撃に対し、『ロール…防御だ』と命じるヒバリですが、
その防御の死角を突いた攻撃が更にヒバリを襲います。
呻くヒバリに追い討ちをかけるように、防御をしていたロールを超えての
恐竜の攻撃に沈むヒバリ。トンファーが折れ、倒れるヒバリの姿を見て叫ぶバジルと了平。

バジル:『ああっ』
了平:『ヒバリイィ!!!』

二人の絶叫を感じたのか、遠く離れた場所でドキッとするツナとユニ。

ツナ:(この感じ!!) (今 何かが… 何かが起きた!!)

そんなツナに『ツナ兄!!』 『見て!!』 と声をかけるフゥ太。
ヴァリアーとザクロ・ブルーベルの戦いが、どんどん激しくなっていることに呆然とするツナたち。
そんな彼に、フゥ太の肩に乗ったリボーンが言います。

リボーン:『ヴァリアーは超精鋭だ この地球上で最も強い暗殺部隊だろう』
     『だが相手は人間を超えた真6弔花…』 『どっちが勝っても不思議じゃねえな』

唐突に地球レベルの話になってしまいました。暗殺部隊に求められるのは
どちらかというと強さよりも技術のような気がするのですが、気にしません。
そして、やはり真6弔花は人間を超えているとリボーンも認識しているのですね。

場面変わり、ヴァリアー対真6弔花の戦いは、熾烈を極めていました。

レヴィ:『ゆけ!!』 『レヴィダイブ!!』
ベル :『ベルダイブだっつの』

レヴィの雷エイに乗ったベルとレヴィとの、この掛け合いが楽しいです。

ブルーベル:『キャアア』 『来たぁ!!』
ベル:『チャオ♪』 『殺し屋だよん』
ルッスーリア:『防御壁が破れたわ!!』 『今よ!!』
レヴィ:『仕留めてやる!!』

ベルとレヴィとがブルーベルとで、ブルーベルの強固な防御壁を破り、
ルッスーリアと3人で攻撃を仕掛けます。
しかし、一瞬身構えたかと思ったブルーベルですが『にゅっ』 『バーカ』
あっかんべをして見せます。
そして、体が動かないことに驚く3人。どうやら、水のフィールドに囚われたようです。

ブルーベル:『ひっかかった ひっかかったー』
      『クラゲ・バリア (バリエーラ・メドゥーサ) の内側が 本当の私の絶対防御領域なのよ~っだ』

わざと派手な防御壁を展開した彼女は、自分がまとってる透明で純度100%の雨の炎のフィールドに
彼らを誘い込んだそうです。

ブルーベル:『純度100%の雨の炎のプールってどんなかわかる?』
      『雨の炎は"鎮静" すべての分子の運動を 停止に近づけるわ』

普段の無邪気な姿と打って変わり、戦いにおいても彼女も冷静な姿を見せてくれますね。

ベル:『マジヤバ…』
レヴィ:『まさかここまでできるとは!!』
ルッスーリア:『強すぎるわ!!』
ブルーベル:『バ~イにゅ』

ブルーベルの言葉とともにボゴッという音を立てて、ベル・ルッスーリア・レヴィの体の一部が
爆発し、血飛沫が吹き出ます。その気配に気付いたらしいXANXUSは、ザクロと交戦中のようです。

ザクロ:『どーだ?バーロー』 『部下が殺られた気分は』
XANXUS:『てめえはいちいち』 『アリンコの死に動揺するか?』

挑発するザクロに対し、マイペースなXANXUS。
どうでもよいですが、アリンコという表現は可愛いですね。
XANXUSの銃での攻撃に加え、ベスターからも噛み付かれるザクロに対し、
XANXUSは『強え奴が生き残る』 『それだけだ』 と冷静に言い放ちます。

ザクロ:『グハハハ!!』 『ならばやはり死ぬのは』 『てめーだ!!』

唸り声を上げて飛び掛ってくるベスターに襲われつつもそう叫ぶザクロ。
そして、ゴキャッという音とともに飛び散る血と目を見開くXANXUS。
その体は、桔梗の操る恐竜の1体の顎により、砕かれようとしていました。

桔梗:『ハハン』 『あなたは 私のいるポイントに誘いだされていたのです』

不意に響いたのは、これまでそこに居なかった桔梗の声。
静かに視線をよこしたXANXUSに、桔梗もまた静かに告げます。

桔梗:『戦場では』 『10手も20手も先を読む者が勝つのですよ』

桔梗の胸板が見事過ぎて、妙に目が奪われます(ぉ。
直後、恐竜に攻撃により沈むベスターとXANXUS。
地面から立ち上っていたはずの恐竜の首が、どうやって空から
XANXUSに攻撃をしかけているのかいまいち掴めませんが、スルーします。

桔梗:『あっけない最期でしたね』
ブルーベル:『やったわ桔梗』
ザクロ:『バーロー!!ここへ誘い込んだのはオレだ!!』

もはやボンゴレサイドには、立っている者は一人もいません。全員が血に倒れ伏しています。

桔梗:『これで…』 『ボンゴレ側の守備は全滅ですね』
ザクロ:『当然だ この圧倒的強さこそが』 『真6弔花なんだからな』

その言葉に、満足そうに頷くブルーベルと桔梗。
それにしても、最初獄寺に左腕をやられて、ブルーベルに助けられ、XANXUSに一方的にやられた挙げく、
出来たことと言えば桔梗の居るポイントへおびき寄せることだけだったザクロが
この台詞を言ってしまいましたね。

桔梗:『では 参りましょう』 『ユニ様のもとへ』

恐竜を出しっぱなしの桔梗は、そのまま恐竜を引き連れて移動を開始します。
少々ファンシーな光景かと思いきや、桔梗の傍の一頭の頭が音を立てて変形していくことに
動きを止める桔梗。そしてポムッという音とともに現れたのは、黒目がない状態のヒバリの顔でした。

ヒバリ:『それは 叶わないよ』
桔梗:『な!?』

そして次々に顔が変形し、了平やバジル、ヴァリアーの面々の顔が出現します。

了平:『極限に行かせんぞ』
バジル:『止めてみせる』

笑みを浮かべたままそう告げる顔に、ブルーベルは『ひゃ』 と悲鳴をあげ、
ザクロも『頭が!!』 と驚愕の表情を浮かべます。
そして、ボンゴレサイドの戦士の顔を模した恐竜の首は、一斉に真6弔花へと攻撃を仕掛けます。

桔梗 :『がっ』 『私に攻撃を!!?』
ブルーベル:『ぎゃ』 『ぐはっ!!!』
ザクロ:『どあぁ!!!』 『どうなってんだ桔梗!?』
桔梗:『がはっ』 『こんなことが……』
   『!!』 『幻覚か!』

流石は真6弔花のリーダーですね、状況把握が早いです。

ベル:『しししし』 『どっから幻覚だったでしょーか?』

舌を出して告げるベルの顔に、『ぬうう』 と呻く桔梗ですが、
やがて殺気を感じ、その方向へと攻撃を仕掛けます。
森の中でドオッという音を立てて起こる爆発。
その爆煙の向こう側で、『あれー?』 という間延びした声が聞こえます。

『師匠 今 なにげに一歩前に出ましたねー』
『すぐに 真ん中に立とうとするんですからー』

大きな被り物のものらしき目とともに聞こえてきた声。
そして、

『クフフフ…』 『何を言っているのです おチビさん』

特徴的な髪型とともに聞こえてきた声。その主は

骸:『お前の頭が邪魔だからですよ』
フラン:『そーやって おいしいとこ もってくんですよねー』

三叉槍を左手に構えた骸と、その右側に半歩下がった立つフランの登場です。
前回登場時にはベッドに横になっていた骸ですが、もう復活したのでしょうか。
彼の手袋が、アクティブ仕様になっているのが意外でした。

思わぬ人物の登場に驚く真6弔花の三人。
一方で、ボンゴレサイドは、割とまったりモードです。

ヒバリ:『もういいかい?』 『何勝手に殺してんの?』
了平:『幻覚とやらは終わったのか?』

前言撤回です。トンファーを構えたヒバリは、かなりイラついているようです(笑)。

ベル:『10秒かせっつーから待っててやったが』
ルッスーリア:『30秒もオーバーしてんじゃないの!!』
ベル:『クソガエル』
フラン:『ち』 『あっ 舌打ちしちゃいましたー』

こちらも微妙にギスギスしていますが、これが彼らの日常という感じなので
問題はなさそうです。

ブルーベル:『奴らを倒したのは』 『全部幻覚!!?』

青褪めて叫ぶブルーベル。

骸:『クフフフ…』 『ウォーミングアップは済みました』

10年の年月を感じさせない、骸らしい宣戦布告の言葉と
六道輪廻の力を宿した彼の右目のアップで以下次号!!

思ったよりも早い到着でしたね。何時の間に、ヒバリやヴァリアーたちと合流して、
打ち合わせまでしたのでしょうか。
そして、ラストの師弟のやりとりはなんだか、赤頭巾ちゃんとおばあさん(@オオカミ在中)を
彷彿させます。それにしても「おチビさん」呼びには驚きました。
白蘭に対しても「出来の悪い子供」と紹介していましたし、骸はフランを
完全に子供扱いですね。彼を拾ったとか、そういう裏事情でもあるのでしょうか。
白蘭と対峙したときに骸の依り代となっていたグイド・グレコの安否が気になります

ヒバリもそうなのですが、骸が登場すると少々テンションが上がります(笑)。
今回はフランも一緒ということで、より楽しみです。
川平のおじさんも、これから姿を現すことがあるのでしょうか。
期待が高まります。

なにはともあれ、次回も楽しみです!

WJ01号 KHR 標的269『1R(ラウンド)』

2009-12-05 19:01:12 | 雑誌[J]
早いもので、新年第一号となりました今号は、前回の戦闘の続き、
雲ヴェロキラプトルを一蹴したランボからスタートです。

驚愕する太猿と(よし!!) と満足そうな了平、信じられないものを見るかのような
桔梗の目の前で、粉砕された雲ヴェロキラプトルの肉塊が地面に落ちます。

太猿:『一瞬にして…全滅させた…』
野猿:『あのチビ…』 『す…すげぇ!!』

素直に驚く二人。一方、余裕の笑みを崩すことのない桔梗は流石ですね。

桔梗:『ハハン…』 『雲(ヌーヴォラ)ヴェロキラプトルを倒すとは、遊びは通用しないようですね』

見下ろす桔梗の視線の先、気力を果たしたらしいランボは『マ・マ・ン…』 と呟きながら
コテッと眠ってしまいます。『よくやったぞランボ!!』 と労いながらランボの体を受け止める
了平の優しい顔を見ると、彼もやはりよい兄貴分だと気付かされます。

桔梗:『わかりました』 『もう少し戯れるのも悪くないのですが
    私には 一刻も早くユニ様を確保するという目的がある』
   『そろそろ本腰を入れましょう』

言いながら、マーレリングに炎を灯し、胸に埋め込まれた匣を邂逅する桔梗。
チョイスでもやたら強かった彼の修羅開匣に警戒する了平たちですが、
不意に現れた黒い影がバジルを襲います。

バジル:『ぐあっ!』
了平:『バジル!!』

右肩を抉られ地が噴出したバジル。ズババと音を立て伸びてくる何かに
『伏せろ!!』 と叫びつつ太猿・野猿・ランボを庇いながら
地面に伏せる了平。その頭上にビンッと張られたのは、恐竜の模様を持つ胴のようなもの。

顔を上げた彼らが見たものは、無数に生えた恐竜の首から上の部分、
そして、その根元は中央に浮いている桔梗の髪へと繋がっていました。
数は無尽蔵のようですが、ヤマタノオロチの恐竜版のようなものでしょうか?

太猿・了平:『か』
バジル:『怪物…!!』

思わず呻く太猿たち。

桔梗:『私の体は 肉食スピノサウルスの姿を雲の炎で変形増殖させており 原形をとどめていないのです』
   『自ら言うのも何ですが 真6弔花最強の戦闘力を誇っています』

桔梗自身は、隊服の腕部分が無くなり、肩から炎を纏った角のようなものが生えていますね。
顔にも若干の突起が見られます。
そんな彼に、『相手にとって不足はない…』 と立ち上がる了平。
彼は、死ぬ気の炎を噴出する靴を履いていたようで、既に体を浮かせています。

了平:『ここは ボンゴレ晴の守護者 笹川了平が相手になる!』
バジル:『拙者も戦います!!』

ファイティングポーズを取る了平に声をかけるバジルですが

了平:『いいや』 『ここは オレ一人でいく!!』
太猿:『なに!?』
了平:『オレのスタイルは一対一の方が戦いやすい』 『それに おまえはケガがひどいではないか』
バジル:『な…』 『ひどいケガは笹川殿も!』
了平:『心配はいらん』

スッと手を出す了平は、指を3つ立てて宣言します。

了平:『3分』 『1R(ラウンド)で倒してみせる』
桔梗:『ほう』
バジル:『3分で……?』 『まさか…!!』
了平:『我流!!』 『ブレイクだ!!!』
我流:『ガアア!!!』

叫ぶ了平の声に応えるように、雄叫びを上げながら背負ったバズーカから
何かを放出する我流。お揃いのグローブをつけている彼女は可愛いですね。

我流が放った光弾は、了平の体に当たりました。それに驚く桔梗を余所に、
全身に自ら輝く光を纏った了平は次の指示を出します。

了平:『うおおお!!!』 『我流!!!形態変化(カンビオ・フォルマ)!!!』
我流:『ガアアッ!!!』

更にその声に応え、地を蹴った我流が光に包まれ、始まる形態変化。

太猿:『あれがボンゴレ匣!!』
野猿:『どうなっちまうんだよ!!』
バジル:『リボーンさんの話では』 『初代晴の守護者は 最強の名を欲しいままにした無敗のボクサーだったといいます』

了平の体の前で像を結ぶボンゴレの紋章。

だが強すぎた彼は ボクシングの試合で相手を殺めてしまい
拳を封印し 神に仕える仕事に就いた……

ロザリオと聖書らしきものを手にした、神父服姿の黒髪の男性。

それ以後 彼がリングにあがることはなかったが……
一度だけファミリーに危機がおとずれた時 己に3分間の時間制限を課し その拳でファミリーを救ったという…

拳にテーピングをし、法衣を脱ぎ捨てた初代晴の守護者が、
ボンゴレ初代を背に庇うようにしているのが印象的です。

バジル:『笹川殿のあのボンゴレ匣はその時の武器……』 『いや…状態をも表しているんだ!!』

明るく大空を照らす日輪と謡われた ナックルの極限(マキシマム)ブレイク!!!

額と甲辺りに大きな装飾のついたヘッドギアとグローブを装着し、構える了平。
どうでもよいですが、この一連の流れが魔法少女の変身シーンを見ているようだったとか
言ってませんよ言ってません。

桔梗:『ハハン 純度の高い炎です さすが選ばれし守護者と その兵器』
   『ですが 私が修羅開匣してしまった以上 体に触れることすら…』

見下した状態の桔梗ですが、ギャオと音を立てて突っ込んできた了平に
瞬く間にアッパーを決められます。

桔梗:(何……私の動きについてこれる人間など!)

血を吐きつつ驚く桔梗。
敢えて「人間」と言っているからには、真6弔花は人外の存在なのでしょうか。

桔梗:『ハハン』 『まぐれですよ…』

言いながら一旦距離を置く桔梗ですが、たちまちに了平に追いつかれ、(バカな!!) と驚きます。

了平:『極限(マキシマム)』 『コンビネーション!!!』

高速連打を、すべて桔梗の顔面にぶち込む了平。
ひたすら顔を狙ってます。

桔梗:(これは…異常だぞ!! 人間としてこの強さ…)
   (私が今まで戦ってきた人間の中では 最も強い個体だ!!)

そんなことを冷静に考えている間も桔梗は、ずっと顔を殴られています。
顔が変形するほど殴られ続けています。

了平:『見ていてくれ師匠!!』

コロネロの顔を思い浮かべながら放つ特大の一撃。

了平:『極限(マキシマム)キャノン!!!』
桔梗:『ぐはっ』

吹っ飛ぶ桔梗に、『すごい!!』 『完全に圧倒している!!』 と驚くバジルですが、

了平:(ぬぅ… いなされたか……)

浮かぬ顔の了平。一方吹っ飛ばされた桔梗は荒い息をつきながらも、やはり冷静でした。

桔梗:『ハアァ…』 『わかりました…』
   『あなたがカンガルーから受けた光弾は』 『肉体に直接作用する晴の活性の炎ですね』

唐突に語りだす桔梗。
彼によれば、その晴の炎はケガを修復するたぐいのものでなく、神経と筋肉のみを超活性させ
何10倍ものパワーにする、敵にしてみれば恐ろしい炎だそうです。

桔梗:『もちろん この炎に耐えうる肉体を持つ人間など ざらにはいないでしょう』
   『普通の人間ならば その圧倒的力に体が耐えきれず クラッシュしてしまう………』
   『とはいえ あなたも』 『3分しか肉体がもたないようですがね』

笑みを浮かべつつ言い放たれたその言葉に、痛いところを突かれたような了平の顔を見る限り、
どうやら桔梗の言葉は的を射ているようです。


太猿:『3分というのは……』
バジル:『肉体のタイムリミットだったのか!!』
桔梗:『もっとも 今のあなたの攻撃力を真正面から受けたら 私も勝てそうにない』
   『さあ ここからは競争です』
   『残りの時間で 私の雲の増殖による防御が勝るか』 『あなたの晴の活性による攻撃が勝るか』

桔梗の足元、次々と首をもたげるスピノサウルス。
そしてその頭が凄い勢いで分裂し、どんどん数を増していきます。

了平:『面白い…』 『この勝負 受けよう!!』

笑みを浮かべ、『いくぞ!!!』 の声と共に突撃する了平。
それを一斉に迎え撃つスピノサウルス。

了平:『極限(マキシマム)イングラム!!!』

連打を繰り出し、スピノサウルスを撃退していく了平ですが、
相手は次々と襲ってきます。

了平:『ぐっ』 (傷が開きフォームがくずれる…)(だが…… 泣いても笑っても最後の戦いだ…)

背中の傷が開いたことで噴き出した血。僅かではありますが、攻撃を受けた腕の傷からも血が流れます。
そんな了平を、不気味な笑みを浮かべながら眺める桔梗。

了平:(こいつらを倒せば…こんな殺伐とした世界をもう見せなくて済む…まってろ京子…)
   (必ず兄ちゃんが 過去へ帰してやるからな!!!)

京子の顔を思い浮かべ、拳を振るい続ける了平。
彼も本当によい男だと思います。やがて。

了平:『くっ』 『くそう!』
桔梗:『ハァ…ハァ…』

攻撃を止めてうなだれる了平と、変わらずそこに立つ桔梗。
どうやら3分経過したところで、残念ながら了平は桔梗を倒すことは叶わなかったようです。

桔梗:『ハァ…ハァ… あなたがケガをしていなければ…』 『ハァ…危なかった…』
了平:『ぐっ』 『ぐああ!!!』

肩を抑え叫ぶ了平はどうやら、超活性の反動がきてしまったようです。
常に死ぬ気の了平がこのような状態になるとは、技がどんなにヘビーなのか窺えますね。
『今 楽にしてあげましょう』 と告げる桔梗は、もう息が整っています。

バジル:『まて!!』 『貴様の相手は拙者がする!!』
桔梗:『ハハン 言っておきますが 増殖のできる私にとっては 今の戦いで失った戦力は0です』
   『完全な私に ケガをしている あなたでは 勝ち目はありませんよ』

雨イルカを出して戦闘宣言したバジルに対し、桔梗が自分の体のダメージを無視して
「完全な私」と言っていることは敢えて触れませんが、足元のスピノサウルスは
またもや増殖を始めています。
と、不意に視線をずらし、語りかける桔梗。

桔梗:『せっかくならば1人と言わず』 『そこに隠れている君もどうですか?』
了平:『!!』
バジル:『!!』

その言葉に驚き、桔梗の視線を辿った了平とバジルが見た先に居たのは、
トンファーを持ち、既にボンゴレ匣Ver.となったバリネズミを従えたヒバリでした。
ロールという可愛い名前にぴったりな体をしていますね。

バジル:『ヒバリ殿!!』
桔梗:『やはり あなたでしたか』 『なぜ手を出さず見ていたのですか?』
ヒバリ:『並中(うち)のボクシング部主将は試合中に手を出すと』
    『委員長会議にまで乗り込んできて うるさいからね』
了平:『ヒバリ…』

呻く了平ですが、この二人はなんだかんだ言って、10年後も上手く付き合っていましたよね。
年齢不詳のヒバリですが、了平と同学年と考えてよいのかどうか…。

桔梗:『なるほど 美しい友情の協定ですね』 『ですが 私のルールはあなたと違い…』
   『手段は選びません』

凶悪な笑みを浮かべ、変形した腕をかざした桔梗。
と、何かを感じて視線を左下にやったヒバリが『!!?』 と驚愕した一瞬の後に迸ったのは、
血飛沫のようなものと、引き裂かれ宙に舞った『風紀』の腕章と安全ピン。

了平:『!!』
バジル:『!!』
桔梗:『さようなら』

驚愕しショックを受けたように目を見張った了平とバジル、そして
ハハンと笑う桔梗の別れの言葉で以下次号!!

ヒバリの突然の登場にも驚きましたが、それ以上に最後の描写に驚きました。
とはいえ、ヒバリのことだから大丈夫だろうと、妙に安心はしていますが(笑)。
それよりも、腕章や制服をダメにされたことに怒りそうということの方が心配です。

そして「倒してみせる」と宣言したにもかかわらず敵を倒せなかったことは
残念で仕方ないです。ランボも寝てしまいましたし、ボンゴレファミリーの特徴と豪語した
連係プレーはいつになったら見られるのでしょう。

また、今話で全初代守護者が明かされましたね。
リング争奪戦のときに明らかとなった初代ファミリーの内、宗教家は晴の守護者と分かりましたが、
ライバルマフィアや国王、軍人はそれぞれ一体誰に当てはまるのかが知りたいです。

それにしても、初代ファミリーの危機は一度だけなのでしょうか?
その時に、守護者が全員集合した…とかなのかな。
全員が顔をあわせることがあったのかとか、普段 戦闘が絡まないときでも
Ⅰ世と交流があったのかなど、初代ファミリーについてはもっと知りたいですね。
なんと言っても、守護者は全員、Ⅰ世が気に入った人物らしいですから、
そこら辺の話も是非見てみたいです。

なにはともあれ、次回も楽しみです!

WJ53号 KHR 標的268『一撃』

2009-12-05 15:49:43 | 雑誌[J]
颯爽と現れたXANXUSとベスターが前面に出て開始の今号。
XANXUSが白いシャツに上着を肩に掛けていることといい、
羽織っている上着の腕にヴァリアーの紋章が見えることといい、
なんだかとてもヒバリと被っている気がします…なんてことは
言っちゃダメですかそうですか。
そして彼のあの羽飾りは、10年経っても謎です。

XANXUS:『沢田に伝えろ』 『ボンゴレ9代目直属 独立暗殺部隊ヴァリアーは――』
    『ボンゴレの旗の下 ボンゴレリングを所持する者共を援護する!!』

あくまで9代目直属を謳ってはいますが、ツナが正式に10代目に就任して代替わりを果たした暁には
10代目直属になるのでしょうか?
典型的な穏健派である9代目ですら必要とした暗殺部隊ですから、
ツナがボスの座に就いても、変わらず存在しそうな気がします。

ヴァリアーが自分たちを助けにきたことに驚く獄寺に、
『ししし 情けねーの!』 『それでも嵐の守護者かよ』 と言いつつ
支えていた肩を外し、獄寺を地面に落とすベルがよい感じです。
その足元で、小ばかにしたように笑う嵐ミンクと、それに威嚇する瓜もまた
可愛いです。

スクアーロがどこにいるか尋ねるルッスーリアに、彼がやられて
山本たちが捜索していることを伝える獄寺。

XANXUS:『ハッ』 『死んだか』
レヴィ:『ハッ』 『死んだか』
ルッスーリア:『ってことは 次期作戦隊長私かしら』
ベル:『これで ど突かれなくてすむ♪』

全員が楽しそうというか嬉しそうなのですが、特にレヴィの笑顔が凄いです(笑)。
(やっぱ こいつら…… 普通じゃねえ…)との感想を抱く獄寺の反応は尤もですね。

ヴァリアーの存在を知らなかったらしいブルーベルに、彼らが何者なのかを説明したザクロ。
続けて放った『どのみち消すだけだがな』 の一言に
『やってみろカス』 と手に憤怒の炎を集めるXANXUS。

獄寺:『……聞けXANXUS…!!』 『奴らは パラレルワールドを使い
    お前達の技をすでに攻略している…型のある技は使わない方がいい!!』
XANXUS:『るせえっ』
獄寺:『なっ』 『人が親切に…』

獄寺の言葉を無視し、XNAXUSは攻撃をしかけます。

XANXUS:『かっ消せ』
ブルーベル:『にゅ』
ザクロ:『こいっ』 『バーロー!!』

XANXUSの、ベスターへの一言から始まった真6弔花 VS ヴァリアー戦。
その激突の衝撃の大きさは、ツナたちの地点からも観測できるほどです。

ツナ:『獄寺君達の地点の 戦闘が激しくなってる!!』
獄寺:『聞こえますか10代目!!』
ツナ:『!』 『獄寺君!?』
獄寺:『オレ達……ヴァリアーに救われました』 『今 奴らはザクロとブルーベルって奴と交戦中です』

一箇所に集められ、ルッスーリアの晴クジャクの治療を受ける獄寺たち。
某部下の皆さんと同じように、爪とか髪が伸びたりしないのか気になります。

ツナ:『え!?』 『ヴァリアーが…来てるの!?』
獄寺:『ハイ』 『相変わらず ムチャクチャな奴らですが…』
   『ボンゴレの旗の下 オレ達を援護すると』 『XANXUSが!!』
ツナ:『!!』 『ザ… XANXUSが!!?』

思いがけない獄寺の言葉に驚くツナですが、リボーンの
『奴の強さはお前が一番知ってるはずだ』 『心強い援軍だな』 との言葉に
満面の笑みで頷きます。
と、今度は湖の方で火柱が上がり、そちらへと意識を向けるツナたち。

ツナ:『湖の地点には たしか……』
フゥ太:『了平兄 バジル兄 太猿に野猿に…それにランボが守ってるはずだよ!!』
ツナ:『ランボ!!』
ハル・京子:『!!』

場面変わり湖の地点では、桔梗との戦闘が繰り広げられていました。

桔梗:『ハハン』 『これほどの敵が待ち伏せているとは正直驚きましたよ』

宙に浮かび、ボンゴレメンバーを見下ろす桔梗は、無傷で余裕の表情です。

太猿:『くそう 一撃で仕留められなかった……』
野猿:『ちっくしょ~!!』
了平:『よくやったぞ 太猿 野猿!!』
バジル:『ここからは拙者達に任せてください!!』

地に膝をついた太猿、野猿に声をかける了平とバジル。

太猿:『お前達もひどいケガをしているではないか!』 『第一…』
   『こんなチビまで連れてきちまって どういうつもりだ!!』
ランボ:『タザル 知(ち)らないの?ランボさん強いんだよ!!』
    『ウチューとかチキューとかで』 『一番 強いんだよ!!』

太猿とランボの仲良しっぷりがよいです。
ここにきて、本当に太猿はよい兄貴だなと気付かされます。
そして、ランボがよい感じにウザいです(笑)。

了平:『ランボを戦わせるつもりはない!!』
バジル:『桔梗は 我々が倒してみせます!!』
ランボ:『ぐぴゃ?』

闘志を燃やす二人に対し、『ハハン』 『私を倒すですって?』 と嘲る桔梗。

桔梗:『もしや 戦士の数が上回っていれば勝てるとでも?』
   『我々が 部下を連れてこないのは 自分達だけで事足りるからですよ』
了平:『何!?』
桔梗:『あなた達には この匣一つで充分です』
   『ユニ様を一刻も早くお連れしたいので 早速失礼しますよ』
   『開匣』

取り出した一つの匣から飛び出したのは、無数の恐竜でした。

雲(ヌーヴォラ)ヴェロキラプトル!!!

地に降り立った直後、野猿の左肩を爪で切り裂くヴェロキラプトル。
思わず声を上げた野猿の元へ駆けつけ、拳を繰り出す了平ですが、
それを全てかわし、尻尾での攻撃をも繰り出すヴェロキラプトルは
かなり手ごわいようで、バジルもあしらわれています。

桔梗:『恐竜タイプの匣兵器は 動物タイプより遥かに強力でしてね』
   『この匣兵器一つで 最新装備の軍隊一個師団以上の戦闘能力を誇っています』

傍観している桔梗が解説してくれている間に、ヴェロキラプトルの尻尾に弾かれ
飛ばされるランボ。恐竜のいる地点に投げ出されたランボをキャッチした太猿は
彼を庇い、ヴェロキラプトルに左腕を噛まれてしまいます。

太猿:『なぜ こんなチビを連れてきた!!』
了平:『!!』(……それは…)

太猿に問い詰められた了平が思い浮かべたのは、ランボを戦わせることに
あくまで反対するツナとリボーンとのやりとりでした。

当初は、ツナと共にランボが戦うことに反対していた了平でしたが、

リボーン:『ランボは アホでウザイチビだが』 『リングを継承した れっきとしたボンゴレの守護者だ』
     『選ばれたことには 意味があるんだ』
ユニ:『私もボンゴレファミリーの本当の力を出すためには ランボちゃんの力が必要だと思います』

この、二人の言葉に動かされたようです。

ツナ:『ユニまで…』 『でも……やっぱりオレは反対だよ…』

ずっとランボを抱っこしたままのツナが、なんだか可愛かったです。
バジルが保育係を引き受けるまで、やはりツナがずっとその役目に就いていたのでしょうか。

了平:『うむ』 『…沢田』
   『オレが極限に責任をもって ランボの面倒を見る!!』 『それならいいだろう?』
京子:『お兄ちゃん』
ツナ:『お兄さん…』
了平:『ようは 勝てばいいのだからな!』 『大丈夫だ!!』

了平もまた、頼れるお兄さんですね。
そんな彼の肩に、リボーンが乗りアドバイスを授けます。

リボーン:『そのとおりだ了平 一応 念のために あのアホに軽い催眠で封じておいたスイッチを教えてやる』
了平:『スイッチ?』
リボーン:『本当にヤバイ時に叫んでみろ』

それは今だと判断した了平が、大きく息を吸い込み叫んだ言葉。それは

了平:『どうしたランボ!!!』 『沢田のママンに会いたくないのか!!?』
ランボ:『!!!』 『ママン……?』

(ママンに会いたい 過去へ戻りたいという気持ちが 奴の 眠っている炎を引き出すはずだ)
リボーンが推察したとおり、いつも笑顔で優しかった奈々ママンを思い涙を浮かべるランボは

ランボ:(ママン…… どこ…?)『ママンに会いたい~!!!』

泣き出しながら、ボンゴレリングとボンゴレ匣を取り出します。
たちまちボンゴレリングに灯る死ぬ気の炎。

ランボ:『ぎゅうど~ん!!!』

叫びながら開匣したボンゴレ匣から飛び出した牛丼は、瞬時にその形態を変えていきます。

バジル:『牛丼が』 『形態変化(カンピオ・フォルマ)を!!』

「牛丼」という名前のせいで、色々と緊張感に欠けますが、
とりあえずバジルは大真面目です(←当たり前だ)。

了平:『リボーンの話では 初代雷の守護者は大地主の息子で
    若くわがままで世間知らずな臆病者だったが
    Ⅰ世(プリーモ)はあえて戦場では 奴に先陣を切らせたらしい』

どこで知り合ったのかとか、どうしてスカウトしたのかとか知りたいことはたくさんありますが、
とりあえず、Ⅰ世がどのように初代雷の守護者を手懐け、先陣を切らせていたのかが
気になります。それにしても、Ⅰ世は結構よい性格の人物だったようですね(笑)。

バジル:『臆病者を……』 『先頭で戦わせたんですか?』
了平:『その矛盾がランボのボンゴレ匣にもあらわれているのだ』 『あの武器こそ』
   『激しい一撃を秘めた雷電と謳われた ランポウの盾(シールド)!!!』

初代雷の守護者は、15歳のランボと似ていますが、黒髪ではなく、右目の下の模様が
雷のような形になっているのですね。
矢の刺さった中華鍋を被っているポーズは、少し可哀想に思えたなんて言っちゃダメですか
そうですか。

盾と言いつつ現れたのは、盾とヘッドギアのようなものですね。
それぞれに、牛の角のような飾りがついています。
15歳のランボが装着しているシーンも是非見たかったです。

桔梗:『ハハン』 『何に変わるかと思えば 物言わぬ盾ですか』
   『それでは雲ヴェロキラプトルを倒すことはできませんよ』
バジル:『だがあれでランボ殿の命が守られるならベストなのかも』
了平:『いいや!!雷のボンゴレ匣はそんな甘っちょろい兵器ではないぞ!!』
   『一見ただの盾に見えた初代の武器は』 『恐るべき攻撃力を秘めていたのだ!!』

あくまで余裕の表情で状況を見守る桔梗とバジルの一言に反論する了平。
その言葉を裏付けるように、一気に襲い来る恐竜を目の前に『ママ~~ン!!!』
大泣きしたランボの意志を受け、光り輝く盾。そして。

雷の角(コルナ・フールミネ)!!!

迸った雷の炎で、雲ヴェロキラプトルを一網打尽にしたところで以下次号!!

現在のところ、全員がバラバラの地点で戦っているので
折角のバジルを中心としたブレインコーティングが見れないのが残念です。
特にボンゴレ匣同士というわけではないので、もっと多くの戦いのバリエーションが
見れるかと楽しみにしていたのですが…やはり個人戦になってしまいますか。
とはいえ、白蘭との最終決戦時には流石にみれるかな?と期待しています。

場面が桔梗戦に移ったこともあり、リボーンがγに耳打ちした内容も
お預けのようですね。
続々と仲間が終結し、未来編の終わりに向けて加速している気がします。
色々思うことはありますが、とにかく今後の展開を見守っていきたいと思います。

なにはともあれ、次回も楽しみです!