箱庭を騙る檻の中の書庫

漫画や小説、音楽などに対する主観的感想。
最近偏り気味です。

LIARGAME [4] … 甲斐谷 忍

2007-05-29 23:45:20 | 漫画[少年]
週刊ヤングジャンプにて連載中

LIAR GAME 第3回戦は初のチーム戦となる「密輸ゲーム」。
本物の現金を使用し、北の国と南の国の2チームに別れる。そして、
それぞれ第3国へ向けて他国からトランクに金を入れて持ち出すというゲーム。
トランクに入れる金額は0円~1億円まで自由。

国境を超える際、他国の検査員の調査を受けなければならない。
1人の運び人に対し、1人の検査員。
そして、検査員が『パス』と言えばトランクに入っている金額分密輸成功。
『ダウト○○円』とコールし、検査員が言った金額が当たっているか
実際トランクに入っている金額より多ければ密輸失敗となる。

秋山と直、そして敗者復活戦を共に闘ったメンバーは同じチーム。
だが、ゲーム開始直後から相手チームに翻弄されてしまう。
なんとか途中まで勝負はイーブンにするものの、逆転の兆しはあるのか。

今シリーズは、1巻ではまとまりきらなかったか。
初っ端、秋山の『人は疑うべきだ』という言葉が印象深かった。


人を疑うとはつまり、その人間を知ろうとする行為なんだ。
『信じる』 その行為は紛れもなく高尚なことだ……
しかし、多くの人間が『信じる』の名のもとにやってる行為は
他人を知ることの放棄 つまり 無関心。

疑うことは決して「悪」じゃない。本当の「悪」は-
 他人に無関心になることなんだ


パンプキン・シザーズ [Pumpkin Scissors] [7] : 岩永亮太郎

2007-05-28 23:53:29 | 漫画[少年]
月刊少年マガジン増刊マガジンGREATにて連載中。

早いもので7巻。6巻の最後に出てきた『手紙』。
これが第2課の暗号文書だったことから、物語は新展開へ。

ステッキン曹長が解読してしまった手紙を装った暗号文書。
それは『支援を求む』というSOSメッセージだった。
冷淡な(コールド)ヴィッターとの異名を持つエリート、ヴィッター少尉は
規則に則り3課のメンバーを72時間拘束する措置をとる。

外出していてその手紙を見ていないアリスとオーランドは、ヴィッター少尉と共に
『手紙』を出した人物の居るカルッセルを目指す。
そこは、未だに特殊装甲車を操る軍人が町を守っていたが、
守るもの・守られる者の立場がはっきりし過ぎて、異様な世界を生んでいた。
その牙は、オーランドにも向けられる。

この地で戦災復興を行なうと決断するアリス。
そして、ヴィッターもまた、『手紙』を出した後この地で命を落とした部下、
フランシア伍長の身に起こった何かを調べ始める。

今回は、アリスのオーランドに対する気持ちがクローズアップされている。
ヴィッターに「特別な感情を抱いている」と評され一度は揺らぐアリスだが、自ら迷いを払う。

ヴィッターはアリスとオーランド、『少尉』と『伍長』という二人を
自分とフランシアに重ねていたのだろうと思う。
フランシア伍長はなかなかに好感の持てる女性。既にお亡くなりになっているとは…なんて惜しい;
もっと登場して欲しかった。

他人に命令されて行なったことでも、その責任は実行した人物に付きまとうという
オーランドの言葉が重い。
アリスがそれになんと返そうとしたのかがとても気になる。
2課のメンバーはオーランドを調べようとし、3課はヴィッターを洗おうとしているこの
互いの攻防も目が放せないし、アリスの姉エリスのキス大作戦が成功するかも気になるなー。


パンプキン・シザーズの少尉と伍長であること、その絶対が根幹にある。
この気持ちの正体がなんであれ、不誠実なものであるはずがない!

先週末に買った漫画新刊

2007-05-22 23:59:59 | その他
■パンプキン・シザーズ
■C.M.B. 森羅博物館の事件目録
■SILVER DIAMOND
■xxxHOLiC

これらのどれか1つについて感想を書こうと思ってたが、
部屋にムカデがでてすべてがおじゃんに…;

どうでもよいが、PSのCMの『PLAY BEYOND』が『トレビア~ン』と聞こえるのはなんででしょう;(←聞くな)

LIARGAME [1] … 甲斐谷 忍

2007-05-14 23:12:37 | 漫画[少年]
週刊ヤングジャンプにて連載中

馬鹿正直に生きる大学生、神崎 直(かんざき なお)
彼女の元にある日突然、一つの小包が届く。
箱を開くと、中には「LIAR GAME(ライアーゲーム)にエントリーされました」というメッセージと
1億円の現金が入っていた。

30日後のゲーム終了日に、その1億円を返還すること。それだけがゲームのルール。
ただし、このゲームには対戦相手がおり、相手から奪った分は
自分の賞金として獲得できるという。相手から金を奪う際の手段は問わない。
そして奪われた分は、自分が借金をしてでもLIAR GAME 事務局に返還せねばならない。

直のゲームの対戦相手は中学校時代の恩師。
しかし、馬鹿正直な性格ゆえ、ゲーム開始早々1億円を騙し取られてしまう。
末期ガンの父を持つ直は、崖っぷちに立たされた苦境を
若き天才詐欺師 秋山 深一(あきやま しんいち) に助けを求める。

最初こそ直を突っぱねていた秋山だが、その馬鹿正直な直の面倒を見る形で
LIAR GAMEに参加することになる。
その頭脳を駆使して。直の1億円を無事に取り戻すために。


というのが、第1巻の大体のストーリー。
なんだかんだ言って、面倒見がよく頭の切れる秋山がクールでよい。
直の馬鹿正直さは、魅力というよりも「仕方のないやつ」といった感じか。
# この文中でも、何度『馬鹿正直』と打ったことか;

甲斐谷氏は『ソムリエ』『ONE OUTS』の作者。
余計な線が少なく、淡々とした印象を受ける絵だが
人が人を騙す時の顔はなんとも言い難いものがある。

現在3巻まで発行。
大体1巻で大きな1つのストーリーがまとまり、完結しているので
巻毎で読みやすいのが嬉しい。
秋山が、過去詐欺師として動いた経緯が語られるのは3巻である。
現在は「密輸ゲーム編」が連載中とのこと。
また、土曜23:10からドラマとしても放映中らしい。
続きが楽しみ。

的中★ナンバー占い

2007-05-08 23:28:22 | 占い
的中★ナンバー占い

生年月日からパーソナリティナンバーを導き出し、その結果で判断する形式の占い。
西暦での生年月日の数字をすべてバラバラにして1桁になるまで足していくやり方だが、
サイト上で入力したら勝手に計算してくれるので楽。

基本的な性格などが、数字とタロットとが関連付けられた状態で表示される。
けど、正直タロットは関係ない気がするのだが…;
占い結果は、「あーなるほどね」という感じ(←分かるか)。

とある空言、ボクの秘密 : 鳩也 直

2007-05-07 21:52:12 | 漫画[少女]
月刊Asukaにて連載中

人間が苦手な16歳の少年 瀬崎 翔太
彼は物心ついたときから、人間の本心を見ることが出来る能力(ちから)を持っていた。
人の頭上に存在する、人の形をしたその人の本質。本音を語るそれを
「パラドックス」と名付けたのは、幼馴染の真下 祐一
自分に全然素直じゃない翔太と違い裏表のない祐一は、唯一パラドックスを持たない存在でもある。

そんな祐一に支えられながら、翔太は目に触れた人々の本心から
その心の奥底に潜む闇を救っていく。

というのが大体のストーリー。
可愛い容姿と裏腹にがっつり男らしい祐一がバンバン翔太の背中を押していくが、
ちゃんとその激励に応えようとする翔太が一生懸命でよい。
それ以上に、翔太のパラドックスのパラちゃんがとても可愛い!
あれが翔太の本音かと思うと可愛らしくて笑えるが…(ぉ。
パラちゃんに本音をぶちまけられて、自分以外にはその声は聞こえないというのに
空中斬りする翔太もまた可愛らしい。笑顔の翔太は恥ずかしいけど;

本誌でのチェックも欠かさない、最近お気に入りの作品。