箱庭を騙る檻の中の書庫

漫画や小説、音楽などに対する主観的感想。
最近偏り気味です。

WJ52号 KHR 標的267『激突』

2009-11-28 01:25:37 | 雑誌[J]
諸事情により、簡易感想で参ります。
実は標的268とどちらを先に更新するか迷いました。
WJ53号では初代雷の守護者が登場したり、太猿のよい兄貴っぷりが
発揮されていたのが楽しかったです。
ですので、そちらの感想を綴ろうかと思ったのですが、
標的267の更新を待ってくださる方がいらっしゃるようなので
大変遅くなり申し訳ないですが、先ずはこちらからとしました。
標的268は、早くても29日(日)夜の更新となります。

さて本編。

獄寺が放った"赤竜巻の矢"を正面からまともに喰らい、更には
自身の恐竜の皮膚(ダイナソースキン)が削られていることに驚くザクロ。
舌打ちと共に"赤竜巻の矢"の軌道上から身をかわした彼に対し、『逃がすかよ!!』
攻撃の矛先を向けなおす獄寺ですが、背中の傷の痛みに思うように体が動かせません。

そんな彼を、ザクロはスピードで翻弄し続けます。
そして、『おせーぞバーロー!!』 という言葉と共に、獄寺のすぐ横に着地したザクロの
膝蹴りにより、華麗に宙に吹っ飛ばされてしまう獄寺。
不謹慎ながら、高跳びでもするかのような綺麗な弓なりの姿が見事で、目を奪われておりました(笑)。

ザクロ:『おっと オレとしたことが』 『ザコ相手に本気(マジ)になっちまったぜ』

余裕のザクロですが、獄寺も諦めてはいません。
手甲の「Ⅰ」のエンブレムが光を放ち、吹き飛ばされた体勢のまま攻撃を繰り出します。

獄寺:(果てろ!!)


放たれた4本の矢は二手に別れ、ザクロの両腕を貫き地面へと突き刺さります。
しかし、それを体にまとう嵐の炎で粉砕するザクロに、ラルも驚きを隠せずにいます。

ザクロ:『バーロー!!』 『ぶっ殺してやる!!』
獄寺:(そうだ怒れ!! 怒って突っ込んでこい!!)

激昂するザクロですが、どうやらそれも獄寺の計算のうちのようです。
けれどそこは流石に真6弔花、一筋縄ではいきません。

ザクロ:『至近距離でぶっ放せば』 『勝てるとでも思ってんだろ?』
獄寺:『!!』 (読まれてやがる…)

正直、至近距離での攻撃を狙う獄寺の意図は分からないでもないですが
少し思考が単純な気がします。それはさておいても、ザクロのこの冷静さは意外でした。

『本気になれば まともにくらっても屁でもないが、まんまと策略にはまるのは面白くねぇ』と
言い放ったザクロは、次の瞬間獄寺の背後へと移動します。

ザクロ:『あっけなく死ね!!』
獄寺:『!!』(しまった 後ろをとられた!!)

背中の痛みに邪魔をされ、後ろを振り向けない獄寺。
間に合わないかと思ったそのとき、手甲から炎が噴出され、獄寺の体が正面からザクロと対峙しました。
どうやら、瓜が炎を噴射して方向転換してくれたようです。

(にょおん♪) と誇らしそうにアピールする瓜の可愛さと
(サンキュー相棒(ウリ)!!) と微かに笑う獄寺とがよい感じです。

ザクロ:『だとしても無駄だ!!』 『消えろ!!』
獄寺:(この距離なら… 果てろ!!)

閃光が走り、起こる大爆発。辺りの木々が一瞬のうちに焼き払われ、こげた大地の上で
身を起こしたザクロは、自分の体に起こった変化に叫び声をあげます。

ザクロ:『ぐぅ…』 『ぬう…?』 『ぐあ゛あ゛あ゛!!!』

胴体部分の左側1/3が吹き飛び、左腕が完全に失われていました。

ザクロ:『くそおぉ腕があぁ!!』 『あのガキイィ!!』
    『バァロォオ!!』

空に向かって叫び続けるザクロの傍で同じく身を起こした獄寺は、
トドメを刺すべく、照準をザクロに合わせ炎を充填します。
狙いを定めたものの、攻撃を放つ直前に遠距離からの攻撃を喰らってしまう獄寺。

突如起こった爆発にザクロも驚きます。
見上げた視線の先に居たのは、素足から死ぬ気の炎を噴出して宙に浮くブルーベルでした。
ツナの額に灯る死ぬ気の炎以外は、すべて媒体を介さなければ炎は灯らないものと
思っていましたが、違うようですね。

ブルーベル:『まーったく』 『ザクロなっさけなーい』 『迷子になったついでに助けちゃったわ』

空から見下ろす彼女からは、地面に倒れ伏す獄寺、γ、ラルの姿が見えていました。

ブルーベル:『ざまーみろボンゴレー!』 『めいっぱいトドメさーそお♪』
ザクロ:『まてバーロー!オレの獲物だ!!』
ブルーベル:『ザクロ デイジー程じゃないけど腕とか再生できるから
       それまで待てっていうんでしょ?でしょ?』
ブルーベル:『そんなの 待ってらんないよーだ』『修羅開匣!!』

バッとマントを脱ぎ捨てた彼女は服どころか、どうやら下着も何も身に付けていないようです;
スレンダーな体が露になりますが、羞恥することもなく左胸に埋め込まれた匣にリングを差し込む彼女は
幼いながらも美しいと思います。そして潔いです(笑)。

修羅開匣した姿は、さながら人魚のようですね。
彼女はショニサウルスと掛け合わされた故、下半身が魚竜となっています。

大技を見せてあげると宣言するブルーベルを、『7割はオレの手柄だ!!』と止めるザクロ。
ならばと、同時に撃つことに決め、強大な技を繰り出す二人。

ボンバ・アンモニーテ!!!
ブルーベル:『いっちゃえ―!!』
ザクロ:『烈火マグマ(マグマ・インフィアンマート)!!!』

腕を変化させ、巨大なアンモナイトを作り出したブルーベルと
右腕からマグマを噴出させたザクロの攻撃が、獄寺たちを襲います。
ザクロはやはりマグマ関連の技を持っていたのですね。
その様子を見ながらも、体が動かず避けることが出来ない獄寺。

獄寺:(くそ… 動けねえ……) (……10代目………スミマセン……)

諦めたらそこで試合終了だよ、と安西先生の気持ちで呟いてみたところで
状況は変わりません(当たり前だ)。
妙なところで諦めがよいのが、彼の長所であり短所であると思います。

が、「GAOOO!」と突如響き渡った咆哮と共に、アンモナイトが石となり
その後粉砕されます。
また雷エイが現れ、盾のようになりマグマを弾き返します。
思わぬ伏兵の登場に驚くブルーベル、獄寺、ザクロ。
どうでもよいですが、ザクロがあまりに黒過ぎて見辛いです;

ズンと大地に響く音で踏み出された肉食獣の前足。
『がん首そろってんじゃねーか』 という声の主はもちろん

XANXUS:『ドカス共』

フランとスクアーロを除く援軍(ヴァリアー)到着で以下次号!!

嵐ミンクを肩に乗せたベルが獄寺に、ルッスーリアがγにそれぞれ肩を貸し、
レヴィがラルを肩に担ぎ上げている光景は、なんだか嬉しいものがあります。
レヴィとルッスーリアの傍には匣兵器動物が控え、そんな彼らの前に一歩出たXANXUSと
彼に寄り添うベスターには迫力がありますね。圧巻です。
XANXUSのブーツのデザインが可愛くて驚きました。
イタリア戦のときのと異なっていますが、何種類か持っているのでしょうか。

それにしても、レヴィが雷エイで華麗に助太刀したのは少々意外でした。
今話は獄寺の見せ場と思いきや、美味しいところを持っていったヴァリアーですが
今回は椅子持参ではないようです(笑)。
肉を始めとした食料を詰め込んだコンテナは持ってきているのかなんて
気にしていませんよ。

この局面においては、結局、黒狐の裏コード技が登場しないまま終わりそうですね。
そして、獄寺が勝利するシチュエーションを、暫く見ていない気がします。
「攻撃の核となる嵐の守護者」が機能するところを是非見たいと思っているのですが、
どうやら今回もお預けのようです。ヴァリアー登場ということで、今後は彼らに
スポットが当たることになるでしょう。

獄寺の強みは、頭脳を使った戦い方と、複雑な地形においてもボムを操ることで
自在に攻撃できることだと思っています。自然、彼単独での攻撃力はそう高くなくても
仕方ないかもしれませんが、もっと頭脳を使った戦い方を見せてもよいのではと思います。
また、彼が嵐の守護者を体現するのであれば、彼が攻撃の「核」となり、
コンビネーションプレイを組み立てるなどのやり方もあるはずです。
…どうして生粋マフィアの彼に、こんなにも白星がつかないのかと切なくなりますね。

現在、真6弔花はゴーストを含めて四人。白蘭はツナたちが引き受けるとして、
対ヴァリアーでこの二人を倒すことになるのでしょうか。
桔梗とゴーストを誰が相手にするかという配分も気になります。

なにはともあれ、次回も楽しみです!

WJ51号 KHR 標的266『右腕』

2009-11-15 22:19:26 | 雑誌[J]
現在、標的265についての感想が抜けていますが、
近々埋めたいと思っております。

さて、ラフに制服のシャツを羽織りネクタイをした状態で鞄を小脇に抱えた獄寺が表紙の今号。
腰が割と細く見えるのと右目を瞑っているのが、なんともモデルのような感じです。

本編は、前号から始まったザクロ VS ラル・獄寺・γの戦いで生じた閃光を目撃した
ツナたちからスタートです。

敵の来る方向はユニの予知により判明しており、病人であるラルと、怪我のせいで動けない獄寺、
そしてγがいる場所は守りの要となる地点だそうです。

守備要員として真っ先に名乗りを上げたのはγでした。
黒狐の技が読まれているとしても、裏コードの技を使うから心配ないと主張していますが、
それすら読まれているという可能性はないのでしょうか;
そして、負けじと名乗りを上げたのが獄寺でした。

獄寺:『オレも いきます!!』
ツナ:『え!?でも獄寺君ケガしてるじゃん!!』
獄寺:『なーに 大丈夫っスよ』 『ケガ人の中じゃ 一番軽いぐらいっス!!』

笑顔でツナにそう応える獄寺ですが、実際は背中をやられ、ろくに立てない状態のようです。
それをγに指摘された獄寺は、『ボスの右腕としての気合いが』 『てめーとはちがうんだ』
彼を睨みつけます。

獄寺:『オレは チョイスでも失敗(ミス)しちまってる』 『このままじゃ 10代目の右腕として失格なんだよ!!』
ツナ:『獄寺君…』

困ったような顔をするツナに、『オレも行くぞ』 とラルも名乗りを上げます。
彼女も動けない状態のようですが、獄寺と共に守りの砲台ぐらいにはなるはずだと。

獄寺:『見ていてください10代目!ボンゴレ守護者の誇りにかけて 敵を倒してみせます!』

どこか余裕の表情を浮かべながら拳を握り告げる獄寺ですが

ツナ:『…ダメだ獄寺君!』
獄寺:『!!』
ツナ:『許可…』 『できない!!』

真剣な表情でツナが発したのは否定の言葉でした。

場面変わり、真6弔花との戦闘ではザクロが修羅開匣を行ないました。
その衝撃の余波に耐え、どんな姿が現れるのか構えるγたちの目に前に現れたのは、
体が真っ黒く変化し、両肩から炎のとさかのようなものを出したザクロでした。
手と足が猛禽類の足のようになり、ゴジラのような尻尾も持っています。

獄寺:『んだありゃ!』
ラル:『体が一回りでかくなったぞ!!』 『しかも あの爪と尾…!!』
γ:『トカゲってレベルの迫力じゃねーな……』

…だれも色についてはツッコまないのですね;
閑話休題。
ザクロ曰く、彼に掛け合わされた匣兵器は たしかに地球上の生き物ではあるけれど
6500万年以上前の巨大な怪物、即ち「恐竜」だそうです。
ミルフィオーレは、DNAさえ存在すれば現存しない生物をも匣化できる科学力を
有していて、彼に掛け合わされたのはT-REXとのこと。

炎を吐き、爬虫類のような目となったザクロですが、それに怯えるどころか
恐竜と聞いてドキドキしている獄寺がなんとも彼らしいです。
そういえば、ツチノコ好きだったですよね。

圧倒的なスピードで、先ずはγを吹き飛ばしたザクロに向け、
ラルが弾丸を浴びせますが全く歯が立ちません。
ザムザでの防御すらものともしないザクロの攻撃に、あえなく吹き飛ばされるラル。
それを見た獄寺が赤炎の矢(フレイムアロー)で攻撃を仕掛けますが、
片手で難なく受け止められてしまいます。

どうでもよいですが、桔梗といい柘榴といい、ぬるい攻撃をシャワーに例えるのは
イタリア人のクセだったりするのでしょうか?(←聞くな)

ザクロ:『とっととボンゴレ匣とやらを出しちまった方がいいんじゃねーのか?』
獄寺:『言われなくてもやってやらあ!!』 『いくぞ瓜!!』 『形態変化だ!!』
瓜:『ニャアアア!!』

瓜の目が変化し、やがて浮かび上がる嵐の紋章。
呻きながらその光景をみやるラルの脳裏の浮かぶのは、初代嵐の守護者のことでした。

あれは…… そうか…あの武器が…
ボンゴレⅠ世(プリーモ)の幼なじみであり右腕
Ⅰ世とともに ボンゴレの元となる自警団を組織した男 それが初代嵐の守護者だと聞いた……

奴は仕事ではもっぱら扱い慣れた銃を使ったが Ⅰ世からの直接の依頼には Ⅰ世から譲り受けたこの武器を使い
負け無しだった…その武器こそが――

荒々しく吹きあれる疾風と謳われた G(ジー)の弓矢(アーチェリー)!!!


初代嵐の守護者は、やはり獄寺と瓜二つなのですね。
眉根を寄せた不機嫌そうな表情や、煙草を銜えている所もそっくりです。
唯一つ違うのは、Gは顔の右半分に、アーチェリーの弦の形状とよく似た模様が
刻まれていることくらいでしょうか。
I世がどのような経緯でアーチェリーをGに譲ったのか、そもそもI世がそれを使っていたのかも
気になりますね。

関係ないですがこのシーンでは、和弓と洋弓の違いこそあれ、BLOODY MONDAY(@週刊少年マガジン) の
音弥を思い浮べてしまいました。

ところで、獄寺のボンゴレ匣開匣はSISTEMA C.A.I.の延長線上だったはずですが…
SISTEMA C.A.I. 関係ありました?なんてことは気にせずに参ります(ぉ)。

ザクロ:『ほうっ』 『これがボンゴレ匣か!!』
    『たしかに出力は段違いに上がったが オレの"恐竜の皮膚(ダイナソースキン)"の前では』
    『冷たいシャワーがぬるま湯になった程度だぜえ』 『さあ 死ぬか?』

『くっ』 と眉根を寄せる獄寺が思い出すのは、先程のツナとのやりとり。

『ダメだ!!』 『許可できない!!』 という言葉に衝撃を受ける獄寺に
ツナは言葉を続けます。

獄寺:『許可できないって…そんな!!』 『10代目…』
ツナ:『まだ獄寺君 右腕とか言って…』 『右腕とか ボンゴレの誇りとか…どうでもいいのに……』
   『そんなことのために 命をかけてほしくないんだ!!』

リング争奪戦のときのことを思い出したのか、何かを堪えるように言葉を紡いだツナ。
彼が最後に叫んだ言葉にツナの真意を悟ったのか、一拍黙り込んだ後獄寺は

獄寺:『悪ィけど』 『従えません!!』

険しい表情でまっすぐツナを見て、叫び返します。
そんな獄寺に衝撃を受けるツナと了平、京子にハル。
いくらリボーンの言うように、獄寺がツナに逆らったのが初めてとは言え、
青褪めるほどビックリしなくてもよいとか思ったことは秘密です。

獄寺:『あ゛っ』 『いえ!!そんなつもりは……!!』

『恐えぇ~…』 と固まってしまったツナに対し、慌てて
逆らったわけではないとフォローを入れる獄寺が可愛いです。

獄寺:『オレが言いたいのは…』 『同じ言葉でも 昔のオレとは言ってる意味が違うってことっス……』
ツナ:『?』 『昔と違う…?』

少し気まずそうに、視線を逸らしながら告げた獄寺の言葉を、しっかりと受け止めるツナ。

獄寺:『オレは今でも 10代目の右腕になることが目標ですし 生きてる証です…』
   『ですが たくさんの戦いをご一緒して 10代目の求めている右腕が オレが考えていた
     ただ強くて命知らずじゃないって やっとわかったんです…』

根本的に、ツナがマフィアを目指していないとか、右腕という存在をを必要としていないということには
思いっきり目を瞑っている気がしなくもないですが、敢えて触れずにおきましょう。
今現在のツナが必要としていなくとも、将来的には「右腕」と呼ばれる存在が必要になるときが
くるかもしれません。そのとき、どんな「右腕」をツナが必要とするか…ということまで
今の獄寺は見通しているのかもしれないなと、ポジティブに考えてます(笑)。

獄寺:『もう オレの目指す右腕は昔とは違います』 『オレの目指すボンゴレⅩ世(デーチモ)の右腕は……』
   『ボスと共に笑い』 『そのために 生き抜く男です』
ツナ:『…獄寺君』

獄寺が「デーチモ」と呼ぶのはとても新鮮で嬉しいのですが、この最後のやりとりで見せる二人の笑顔は
見ているこちらが恥ずかしくなりました。獄寺が、言外に「生ある限りツナの傍にいる」と言っているように
思える程、本当にツナのことを慕っているのが分かりますし、自分の想いを獄寺がちゃんと分かってくれていることへの
ツナの喜びも垣間見えます。

それは つまり―――
白蘭達を倒し 10代目もファミリーもオレも 誰一人欠けることなく


ギリギリと弦を引き絞る獄寺。その仕草に焦るザクロ。

ザクロ:『なに!?』 『パワーを溜めてやがったのか!!』

平和な過去(あのころ)へ帰ることです!!!

赤竜巻の矢(トルネード・フレイムアロー)!!!

獄寺から放たれた、渾身の力を込めた一撃で以下次号!!

アーチェリーは連射に向いていないのではなかったでしょうか?
それを差し引いても、一気に片を付けないと獄寺・ラルの体が持たないとは言え、
これでザクロが倒されることがあれば、正直拍子抜けかなと思います。
ブレインコーティングの登場は後に譲るとしても、黒狐の裏コード技も登場していませんし。

そもそも、獄寺は唯一の中距離支援タイプだったはずです。
攻撃の核となる嵐の守護者が守りの要として機能するのは、
「攻撃は最大の防御」という観点からすれば納得は出来ます。無理矢理感は否めませんが。
弓矢も中距離向きの武器と言えるのに、それを前線で使用しているのは
いささか勿体無い気がしますね。
ボンゴレ側は、全員が近距離戦闘員というのは…大丈夫なのでしょうか;

ザクロがマグマ風呂に入れる理由は、恐竜の皮膚の持ち主だからでしょうか?
彼はマグマを操れるのかと思っていたのですが、今後そういう特殊能力の発動があるか
ということを含めて、彼らのバトルの今後に期待したいと思います。

なにはともあれ、次回も楽しみです!

WJ49号 KHR 標的264『前夜』

2009-11-01 23:16:29 | 雑誌[J]
諸事情により、簡易感想で参ります。

前回に引き続き、ヨーロッパの復讐者の牢獄からスタートの今号。
悪魔をも裁くと言われる牢獄の番人、復讐者(ヴィンディチェ)に対峙し
『囚人を引き取りに来た!!』と告げたアイリスへの返答は意外なものでした。

復讐者:『トリヒキ ハ オワッタ』 『マダ ナニカヨウカ』
アイリス:『…!』 『終わった?』 『終わったって どういうことだい!?』
復讐者:『ヤクソク ドオリ サイカソウノ ロウゴクカラ』
    『オトコヲ シャクホウ シテヤッタ…』
アイリス:『もう 釈放しただって!?』
     『バカ言ってんじゃないよ!!あたい達は 今来たばかりだよ!!』
男:『釈放した男というのは 6人目の真6弔花』 『GHOSTという男か!!』
復讐者:『チガウ』 『コノ オトコダ』

復讐者のリングから空中へ映像が映し出されましたが、
どうやらそれは骸だったようです。
即座に否定するような明らかに違う人物を出した復讐者ですが、白蘭は取引したときに
牢から出す対象者の名前をしっかり告げなかったのでしょうか;

アイリス:『ボンゴレ側の術士に 一杯食わされたんだよ!!』 『あたい達に化けたのさ!!』
復讐者:『ソレハ カンガエニクイ…』
    『ワレワレノ メヲ アザムク ジュツシナド』 『セカイニ サンニント イナイ…』

何故こんなに復讐者が自信満々なのかが分からず笑ってしまいました。
彼らを騙せる術士は、少なくとも二人は居るわけですね。
その内の一人が来たと、どうして考えないのか不思議です。
いえ、それだけアイリスに化けた術士の力量が凄いという描写なのは分かっていますが、
まんまと騙された復讐者が、お茶目な存在に思えてきました。

フラン:『へくしょん!!』『あれ…誰か噂してる?』

やはり、今回骸を脱獄させたのはフランでした。
骸のことを師匠と呼んでいること、『どこいってもガキ扱いかよ』という台詞から
前に骸が言っていた「出来の悪い子供」はフランのことだったのですね。
となると、「幻術を見破るとき、結局最後は勘」と言ったも骸ということになります。
骸も勘に頼ってると思うと、少し面白いです。

M・Mと犬、千種とも合流済みなのですね。M・Mは、骸と会うのは黒曜戦以来だそうです。
衣装ハンガーにギッシリと服を持ってきているあたり、流石彼女です。

犬:『キャッホホ~!!』 『ウッホー!』 『やったぴょ~ん!!』
フラン:『うかれた動物もいるし…』

部屋中を走り回る犬が10年経っても相変わらずなのは、
喜んでよいのやら悲しんでよいのやら微妙です。

M・M:『で 容態はどうなのよ?』
犬:『んあ?』
千種:『普通の人間なら……』 『10年も 水槽の中に動かずに浸かっていたら…』
   『元の運動神経を取り戻すまでに 相当時間がかかる…』

普通の人間は10年も水槽の中に浸かりません、とか言ってはダメですかそうですか。
というかこれは、運動神経以前の問題です。
常に浮力がかかった状態というのは、無重力である宇宙空間に近いのではないかなと。
となると、そんな長時間じっとしていたら、筋力が衰えてまず立てないと思います。
その点、GHOSTはどうなのでしょう。出てすぐ、戦力になり得るのでしょうか。

ベッドで眠っている骸。千種は、顔のバーコードはどうしたのでしょう。
隠れて見えないだけかもしれませんが、気になります。

犬:『でもすぐに飛行機乗せて 日本向かえって言ってたぴょん』 『ボンゴレ倒しに』
千種:『目的違うよ…犬…』
フラン:『相変わらず犬並の優れた知能ですねー犬ニーサン』
    『ミー達はボンゴレを倒すんじゃなくて』
    『ユニって子を守りに行くんですよ』

復讐者の牢獄から10Kmの地点で会話を交わすフランたち。
フランに関しては、律儀にカエルの被り物を身に付けている点は評価しますが、
ヴァリアーそっちのけで骸サイドの仕事をしていてよいのでしょうか。
また彼が骸と関わっていることを、ヴァリアーの面々、特にXANXUSは知っているのでしょうか。
白蘭の打った手に便乗するしか骸を復讐者の牢獄から出す方法はなかったのか、とか
骸がフランをいつ出会い、指導するに至ったのかとか、
今までもフランは骸に情報を伝えていたのかとか、色々気になります。

一方日本では、ツナたちが、ツナが最初に未来に来たときの森に移動していました。
不動産屋は、やはり燃えてなくなってしまったのですね;

ツナ:『川平のおじさんに何て説明しよう…』
リボーン:『「燃えてなくなった」だ』
ツナ:『そうなんだけどさ!!』

そうなんですけどね(笑)。

フゥ太:『町の方は 一連のミルフィオーレとの戦いの爆発で騒ぎになっていて
     とても帰れる状況じゃないしね』
ツナ:『町の人達大丈夫だったかな?ボンゴレアジトも 警察とかに見つかってないか心配だし…』
フゥ太:『その対策はしっかりしてるから大丈夫だって ジャンニー二は言ってたよ』
ツナ:『山本やヒバリさん達も 早くここへ これるといいんだけど…』

通信機を着けていることから、恐らく今この場にいないメンバーにも
現状の報告はしている模様です。
それにしても、通信エリアが広いですね。衛星を使っているのでしょうか。

8の字型になった山の中の窪地に集まっているツナたち。
思い思いの場所で落ち着く彼らですが、獄寺はγを睨みつけ、その視線にγもまた気付きます。

γ:『何か いいたそうだな』
獄寺:『まさか 生きてやがったとはな』
γ:『お前こそ 無事だとは恐れいったぜ』
太猿:『しかし なんてガキの多さだ』 『どこを見てもガキガキガキ!! こんな奴らにミルフィオーレが振りまわされるとはな』

文句を言う太猿ですが、喋っている間中ランボが太猿の顔にむぎゅっとしがみ付いても
そ知らぬ顔でされるがままになっているのを見ると、強面だけど面倒見のよい兄貴という感じがします。

太猿:『それに またあんたに会えるとは嬉しいねぇ』 『元メローネ基地の 裏切り隊長さんよぉ』

地面に布を敷き、その上に寝たままの入江を睨みつける太猿に入江も
『君達だってミルフィオーレを裏切ってるじゃないか!!』と言い返します。
どうでもよいですが、そういえば彼の眼鏡は何時の間に直ってたのでしょうか。

入江:『僕だって君達のような野蛮人とまた一緒になるとは思ってもみなかったよ!!』
野猿:『んだてめー!!』 『アニキにケンカ売ってんのか!?』
入江:『ぼ…暴力を…』 『ふるうのかい……?』

言い争う両者を止めたのは、ツナと共に歩いてきたユニの一言でした。

ユニ:『やめて野猿!!』 『皆さんと仲良くして!』
野猿:『姫様!!』

たちまち笑いながらイーピンの足を掴み、逆さ釣り状態にしたまま
『仲良くしてるって!』 『なっ仲いいよな!』 と取り繕う野猿が可愛いです。
ユニはまた件の帽子を被っているのですね。

水を差し入れてくれたユニの笑顔を見たラルは、ユニが祖母であるルーチェに
似ていると告げます。
『だろ?』 と相槌を打つリボーンのデフォルメされたような姿がとても可愛いです。

ラル:『ユニ…お前は』 『アルコバレーノの誕生の時のことは知っているのか?』

ラルの問いに、少し哀しそうな顔をしたユニは少しの間黙り込んだあと
『…はい…』 『記憶の断片に 受け継いでいます』 と答えます。
「受け継ぐ」という部分にツナも反応していますが、ここではこれ以上深くは
触れないようですね。

ラルが言うには、ルーチェは先を見通す不思議な力をもっていたとのこと。
ユニにもかつてはその力があったそうですが、近頃は弱まっているようです。
トリカブトの侵入を予知できなかったのも、そのためだと。

ユニ:『でもそれは白蘭も同じです』 『彼も 自分の能力が弱まっていくのを感じています』

彼女が言うには、今の白蘭がパラレルワールドをのぞくことは相当体力を消費する上に、
一度に一つぐらいのことしか 知ることはできないはずだそうです。
川平不動産がみつかったのは白蘭の能力によるものだとしたら、
しばらくはその力を使えないだろうと、彼女は推測しているようです。

ツナ:『…でもなんで できてたことができなくなるの?』
ユニ:『私は…』 『力の枯渇と』 『衰えだと思っています』

哀しそうに微笑みながらそう告げるユニ。
『ユニちゃん まだ ピチピチじゃないですか!』 とハルが驚いていますが、
彼女もこの話を聞いていたのですね。

ユニ:『人は生まれた時から死に向かって生きていく…』 『遅かれ早かれ 自然なことです』
ラル:『…たしかに…代々 大空のアルコバレーノは短命だしな』
ツナ:『え!』

驚くツナに対し、恐らく若い頃のルーチェでしょうか、ユニそっくりだけれども
勝気な笑みを浮かべた女性を思い浮かべるリボーンと、ユニの母である
先代のジッリョネロファミリーのボスの顔を思い浮かべるγ。

γ:『!』 (まさか…姫…)

何かに思い当たったようなγに対し、にこりと柔らかい笑みを浮かべたユニは
白蘭が必死にユニを欲する理由がそこにあると告げます。

ユニ:『一刻も早く 7^3:(トゥリニセッテ) の真の力を引き出し 自分の物にしたい』
   『だからこそ 白蘭はとても焦っているんです』

その言葉を裏付けるように、日本国内ホテルで報告を受け取った白蘭は
笑みを浮かべてはいますが苛立ちを隠せないようです。

白蘭:『うん まあいいや』 『僕はやることさえやってくれれば 文句ないからさ』
   『復讐者とはもう一度 取り引きしておくから…』
   『一刻も早く GHOSTを出せ!!』

手にしていたグラスを握り潰した白蘭は、やはり心中穏やかではなかったのですね。
そんな白蘭を察してか、ユニは今の白蘭は何をするかわからないと告げます。
自分を手に入れるために 全てをかけてくるだろうと言うユニの言葉に焦るツナ。

リボーン:『だが 自分だけでなく白蘭の力も弱まってるって なんでわかったんだ?』
ユニ:『わかるんです』 『うまく 説明できませんが……』
   『あの人と私は似てるから…』 『あ…』 『ある意味では 沢田さんと白蘭も似てますけど』
ツナ:『な!!?』 『オレと白蘭が似てる~!?』

うそーっと頭を抱えるツナですが、大空属性の三人の類似性とは何なのでしょう。
ユニは、「ユニと白蘭が似ている」「ツナと白蘭が似ている」とは言いましたが、
「ユニとツナが似ている」とは言っていません。敢えて言わなかったのか、それとも
彼女とツナは似ていないのか、判断に苦しみます。
また、白蘭とユニの似ている部分はもちろん、彼女の言う「ある意味」の部分も気になりますね。
スクアーロのように、ナッツとベスターとの違いを「細かい点では異なる」と評するような
感覚ではないと思いますが。

ユニ:『それと…』 『みなさんに お伝えしなくてはいけないことがあります』
   『私はもう逃げません』

彼女の言葉に驚くツナたち。
あきらめちゃダメだと言い募るツナに、あきらめた訳ではないと告げるユニ。

ユニ:『それだけは 昔からずっと分かっていたんです……』
   『ここが 白蘭との最後の戦いの場所になることが…』
   『明日…』 『夜明けとともに始まる戦いで すべてが終わります』

決戦前夜を過ごす、ツナ、白蘭、GHOST、バジルと獄寺、京子とハル、
桔梗とザクロとブルーベル、M・Mと千種と犬、10年後骸の後姿で以下次号!!

一気に話が「終結」に向けて動き出しました。
再び復讐者との取引を行なうらしい白蘭の取引のカードとは何なのでしょう。
悪魔すら裁く番人が、そんなに軽々しく取引に応じてよいのかとか
言っては負けですか…(←聞くな)

GHOSTは男性のようですが、10年後の骸含めてイタリアからどのくらいの時間で
移動できるものなのでしょうか。
夜明けとともに始まる戦いが何日間続くか、それとも一日で終わるのか定かではないですが、
間に合うとよいですね(ぉ)。

それにしても、結局骸は入れ替わらないままのようです。
彼だけが10年後の姿で参戦することになりそうですね。先のとおり
体にハンディキャップを背負った状態ですが、幻術主体なら問題はないと思っています。
それ以上に、久々に登場した黒曜組の戦いが楽しみで仕方ないです。
この状況ではフランもツナたちと合流しそうな感じですが、どうでしょうか。
川平のおじさんの再登場の仕方も気になります。

また世界に散らばっているミルフィオーレはどうなるのでしょうか。
真6弔花には、1人につき5000名の部下と選りすぐりのAランク兵士が100名
与えられていたはずですが、彼らの出番はあるのかな?
その気になれば、村一つ町ひとつ消すことも造作もない真6弔花が
どのように攻めてくるのか、続きが待たれます。

なにはともあれ、次回も楽しみです!