今週は、左手に牛乳瓶を持ち、右手に持ったおにぎりを
嬉しそうにモグモグと頬張るバジルからスタート。
机の上には既に、たくさんの空の食器が積み重ねられています。
和洋折衷、様々な料理が並んでいたらしいことが窺えますが、
とりあえず彼は、綺麗に食べるのは苦手なのかな?
それとも余程お腹が空いていたために、がっついているだけなのでしょうか。
ところで、おにぎりと牛乳って合うんですか?(←聞くな)
あまりの食欲に、呆気に取られるツナたち。
獄寺と了平はガン見しています。
ツナ:『バジル君…よく食べる』
獄寺:『いつからマンプクキャラに…?』
了平:『見ていたら極限にオレも腹へってきたぞ』
山本:『食ったばっかじゃないっスか!!』
笑いながら普通にツッコむ山本は大物だと思います。
そんな中。たくさん食べて満足したのでしょうか、フーッと息を吐き
パンっと手を合わせて『ごちそうさまでした』と言うバジル。
バジル:『とてもおいしかったと 京子殿とハル殿にお伝えください』
ツナ:『きっとよろこぶよ!』
お互いに笑顔で言葉を交わす二人は可愛いです。
バジル:『それにしても驚きました』
『本当に 並盛の地下に こんな立派なアジトができていたなんて!』
その言葉に、『お前 10年前から来たのに このアジトのこと知ってんのか?』と
表情を険しくする獄寺に、バジルは『はい!』と答えます。
バジル:『全てはボンゴレの勅命である死炎印のついた
この「助太刀の書」に記してありましたから』
そう言って取り出したのは、昔の帳簿のような表装の冊子でした。
表紙に「助太刀の書」と書かれ、死炎印が灯っています。
そこには、このアジトへのルートとこの時代での戦い方が記されていて、
いざという時は燃えてなくなる極秘文書なのだそうです。
スパイ映画のようなアイテムですね。
バジル:『拙者 この時代に来たのは10日前で場所はスペインだったのですが…
その時 パスポートと匣兵器と共に置いてありました…』
ということは、10年後のバジルも、自分が入れ替わることを知っていたのでしょうか。
だとすれば、何故スペインに居たのかというのも気になります。
バジルに関しては、ある程度単独で鍛えてから、ツナたちと合流させるべきとの
誰かの判断があったのでしょうか。
そして、パスポートを使用するという真っ当な手段で日本への移動を促すのであれば、
ついでにお金も置いてあげてくれたらよかったのにと思います。
旅費とか食費とか、苦労したのではないかと;
バジルの匣兵器を手にした獄寺が、そこに刻まれている文字を読みます。
獄寺:『CEDEF(チェデフ)…たしか 門外顧問組織のことです』
ツナ:『父さんやラルと同じ組織の!』
バジル:『残念ながら ここに来るまで 仲間には誰にも会う事はできませんでしたが
この書と匣兵器のおかげで 途中で出くわした ミルフィオーレファミリーを
何とか撃退できたんです』
紙に書かれた指示だけで、この時代の闘い方をマスターしたバジルは
流石門外顧問組織の一員といったところでしょうか。
バジルが既にミルフィオーレと戦っていることに驚くツナですが、
彼は6回ほど戦闘をこなしたそうです。
ビアンキ:『つまり 何者かの指示で バジルはツナ達とは別のルートで鍛えられ
ここに合流したと考えられるわね』
ツナ:『鍛えられるって…メローネ基地でのオレ達みたいに?
でも…何のために…?』
ビアンキ:『にぶいわね CEDEFは普段は外部だけど いざとなればボンゴレを支える機関よ』
何気にビアンキがボンゴレについて詳しいことが、嬉しいです。
ダイニングキッチンの入り口に、腕組みして立ったままのビアンキの言葉に
『そのとおりです』と頷くバジル。
バジル:『「助太刀の書」は こう締めくくられていました』
『若きボンゴレ達と共に 白蘭を砕けと!!』
力強い眼差しで前を見据えるバジルに、妥当白蘭の心強い仲間が増えたと
盛り上がるツナたち。
ツナ:『でも一体 誰がこんな手のこんだこと…』
獄寺:『そりゃ この時代の10代目に決まってますよ!!』
ツナ:『またオレー?』 (うれしくないんだけど…)
自分で「若きボンゴレ達」と記述するのは、ちょっとした羞恥プレイではないかとか
言ってませんよ言ってません。
しかし結局、バジルが空から降ってきた理由は分からないままですね;
ビアンキ:『ツナ さっきからハルと京子がおまちかねよ』
『そろそろ 地上へ行きましょ』
ツナ:『あ…そうだね』 『よかったらバジル君も一緒に…』
ビアンキの方を向いていたツナが、そう言いながら振り返った瞬間ドッと音が響きます。
驚くツナの目に飛び込んできたのは、音を立てて机に突っ伏した後、スピーという寝息を
立てながら寝ているバジルの姿でした。鼻ちょうちんが見事です(笑)。
『あ…』と呆気に取られるツナ。
獄寺:『………電池切れたみてーに』
了平:『よほど疲れていたのだな…』
山本:『ああ…』
他の3人も、やれやれ顔です。
場面変わり、平穏な並盛の町。
10年後の京子とハルの家の様子を知るために地上に出たツナたちは、
4方向へと別れます。
ツナとビアンキとハル、了平と京子、山本とランボとイーピンが行動を共にし、
獄寺は単独で動くようです。
ハルの家に向かったツナたちですが、予想どおり、三浦家には誰もいなかったようです。
近所の家の人の話だと、少し前にハルの両親は 家をあけるといって出ていったとのこと。
『きっと身の危険を感じて避難したんだ』と推察するツナ。
雨戸で固く閉ざされた家。ビアンキの溶解さくらもちで鍵を開け、3人は中へ入ります。
家の中を一通りチェックするツナとビアンキ。
やがてツナは、自分の部屋で正座して座っているハルの後姿を見つけます。
ツナ:『……ハル』 『…大丈夫か?』
ハル:『不思議です…』
心配そうに声をかけたツナに、何故か少し笑みを浮かべて静かに答えるハル。
ハル::『ハル…自分の家に戻ったら もっと泣いちゃうと思ったんです』
言いながら見つめるテーブルの上、ハルの視線の先には「ハルへ」と宛名が書かれた
封筒が置いてありました。
ハル:『でも…10年経ったハルの家は…』
『カーテンも お布団の柄も 家具の位置も』 『ぬいぐるみも 本棚の本も変わっていて…』
本棚には、イタリア語で書かれた本やイタリア料理の作り方など、
イタリア関係の本が多数並んでいます。
10年後のハルも、頑張ってツナを追いかけ続けているのでしょうか。
ハル:『この時代の両親が この時代のハルに置いていってくれた手紙も…』
『なんかよそよそしいっていうか…』
その言葉に、少なからず動揺するツナ。
この時代のハルが入れ替わった後に、ハルの両親は家を空けたのでしょうか。
ハル:『見てはいけないものをのぞいてる感じです!』
グスっと鼻をすすりながら振り返ったハルは、笑ってこそいましたが
涙を拭いきれてはいませんでした。
その様子にツナはドキっとし、思わず赤くなりますが
ハル:『でも 気持ちがスッと楽になりました!』
『ハルが帰る場所はここじゃなくて 10年前の両親の所だってわかったんです』
『それに ここに来て わかったんです』 『この時代のハルも すごく元気に生きてたって!』
『負けられないってファイトがわいてきました!!』
満面の笑みを浮かべるハルに対し、赤面したツナを右腕で抱え込みながら
左手で親指を立てて見せるビアンキの笑顔がよいです。
ツナにとっては、意外だったハルの反応。
ですが、京子も同じことを感じたようです。
笹川家での京子は、編みかけの作品を見つけ、やはり微笑んでいました。
どうやら10年後の自分が編み物の途中だったらしいことが、彼女にとっての
エネルギーになったのでしょう。
しかし、どうやら了平だけは、ちょっと違うようです。
自分の部屋に入り、数々のトロフィーやカップが並んでいるのを見た了平は
次の瞬間、その合間に飾られてあった写真を見て驚きます。
そこには、女性の肩を抱いて立っている自分の姿。
女性の方はシルエットしか見えませんが…どう見ても、花の部屋に飾られていたのと
同じ写真です。黒川花のお相手は、どうやら了平のようです。
…ビックリしました;
真っ赤になり、写真を指差したまま腰を抜かし、プルプル震えている了平以上に驚きました。
そして、そんな素振りを微塵も見せず、10年前からやってきた京子と接した花にも驚きました。
一体彼女はどこまで知っているのでしょう。
やがて、全員がよいタイミングで、別れた場所へと戻ってきました。
合流した獄寺と山本に、ツナが声をかけます。
ツナ:『獄寺君と山本は 自分家いったの?』
山本:『オレはチビ達と遊んでた』
獄寺:『自分はどうせ 引っ越してると思ったんでブラブラと…』
了平:『いいか お前ら!!極限に打倒白蘭だ!!!』
真っ赤な顔で、拳を握り締め唐突にそう叫ぶ了平に戸惑うツナたち。
獄寺:『んだ?急に』
京子:『お兄ちゃん 家に戻ってから ずっとこうで…』
了平:『極ゲーン!!!』
困ったように笑いながら説明する京子を他所にガオオッと吼える了平は、
何故か思いっきり気合が入っています。
了平:『輝かしいこの未来のため!!!』 『愛するかもしれぬ者のため!!!』
目が激しい炎と化しています。背景も燃え盛っています。
どうやら、自分に彼女がいるらしいことが、彼の一層の起爆剤になったようですね。
笑うとこかもしれませんが、彼のこういう部分は本当にかっこよいと思います。
獄寺:『10代目…よく考えたら いつも大体こんなんです』
ツナ:『そ…そお?』
この二人の淡白さも好きです(笑)。
『次はどこへ行くのだー!?』と叫ぶ了平の言葉に、ビアンキが静かに告げます。
ビアンキ:『あなた達 他に行きたい所はないの?』
その言葉に、ふと思い立つツナと獄寺と山本。
そしてやってきたのは…並盛中学でした。
10年間、増築も改築もされず、変わらぬ校舎の姿に感嘆の声を上げるツナたちは
ランボたちをハルにまかせ、2-Aの教室へ向かいます。
山本:『オレの席はここだったな』
京子:『なつかしー!』
それぞれ自分の席に座った面々。
いきなり10年後の世界に飛ばされ、それから今まで、決して長くはなかったと思います。
かといって短くもなく、更にはあまりに過酷な環境に身を置く事態になってしまった彼らにとっては
「いつもの学校の風景」すら懐かしく感じてしまうということが切ないです。
『この角度だと 寝てても気づかれねーんだよな』
国語の教科書を顔の前に広げたまま立てて、悪戯っぽい顔でそんなことを言う山本
『オレは そんなことしなくても』 『教師に一発 ガンくれてやりゃ寝れたけどな』
頭の後ろで手を組み、机に左足を乗せながら、しかめ面で応える獄寺。
そんな二人のやり取りを見ながら、面白そうに、本当に楽しそうに笑いあうツナと京子。
『オレ 今まで…学校のことを 好きだなんて思ったことなかった…』
『でも学校は 10年経っても 昔と何も変わらずに迎えてくれて…』
『忘れていた思い出をたくさん蘇らせてくれた』
ハルとランボ、イーピンと合流し、屋上へ移動したツナたち。
山本は、屋上に吹く風に『この風 この風』目を細めています。
ランボ:『…ツナ』
ツナ:『気持ちいいな』
イーピンとランボを両手で抱きかかえたツナも、山本と同じように
目を閉じて風を感じます。
ハルや獄寺、京子もそれに倣います。了平だけは片目のみですが。
『こんなに楽しかったんだ!!』
『また あの時に戻ったら 絶対もっと かみしめよう』
『そう誓ったら なんだか気力が回復していくのを感じたんだ』
ランボ:『ねえねえツナ~』
ツナ:『ちょっとは大人しくしろよ~』
想いに浸っているところを邪魔され、困ったような顔でランボを嗜めるツナですが
そのランボもまた困ったような顔をしています。
そして、
ランボ:『しっこでちゃった~』
ツナ:『んなー!!?』
号泣しながらそう告げたランボに、思いっきり衝撃を受けるツナと
慌てたような表情のイーピン。驚いたような京子とハル。
獄寺は苦い顔ですし、山本は笑っています。遠くからその様子を見る了平。
ツナ:『何やってんだランボ!!』
ランボ:『ウンコもでる…』
ツナ:『ちょっ まてー!!』
一人っ子だというのに、ツナは大変に面倒見のよいお兄さんだと思います。
騒々しい日常の一幕がそこにありました。
そんな賑やかな屋上の、隣の建物の屋上。
そこには、一人で匣を片手に寝そべるヒバリの姿がありました。
面白くもなさそうに、匣を眺めていますが、リングの嵌めこみ部分は
どうやらツナのものと同じようですね。
組んだ足のつま先に乗って、毛繕いしてるらしいヒバードが可愛いです。
ところで、草壁はどこに行ったのでしょう;
と、不意に声がします。
『あいつら いい顔してんな………』 『しばらくほっといても大丈夫そうだ』
頭上から聞こえてきた声と、突如現れた人影に気付き、バッと身を起こし
トンファーを構えるヒバリに、『まあ待て 恭弥』と応えた
跳ね馬のエンブレムの匣を持つその人物は
ディーノ:『そう あわてなくても』 『みっちり 鍛えてやっから』
右手中指にリングを嵌め、左手には跳ね馬のムチを携えた、
少し大人びたとはいえまだまだ若さ溢れるディーノが登場したところで以下次号!!
とうとう登場しました、10年後のディーノ。
それにしても、数コマ前まで無人だった場所に、唐突に出現されたので驚きました。
子供達を鍛えてくれるのは嬉しいのですが、今回はディーノが戦う姿も見たいです。
10年後のボンゴレ同盟ファミリーの勢力図がどのようになっているか分かりませんが、
おそらくキャバッローネはNo.1、2を争う位置にいるでしょう。
現在、ボンゴレ対ミルフィオーレは総力戦の様相を呈していますから、
是非ともディーノにも参戦して欲しいです。
ヒバリの家庭教師はやはりディーノなのでしょうか。
10年後ディーノの属性も実力も未知数ですが、別のキャラとの師弟関係を
見てみたい気もします。
また、彼が相変わらず、部下がいないところでは半人前なのかも気になります。
ぱっと見たところロマーリオは一緒ではないようですが、大丈夫かな?
普通に並盛中にいるヒバリには、「やっぱり」という想いと「何故に」という
想いが半々です。彼は、風紀財団に身を寄せている訳ではないのでしょうか。
それよりも、ディーノが並盛中に現れたということは、ヒバリがここにいると
あたりを付けていたのでしょうか?それとも、ツナたちが並中に向かったと
誰かから聞いたのでしょうか。
てっきり、真っ先にボンゴレアジトに向かうものと思っていたのですが…。
ツナよりもヒバリと先に合流したのは、偶然なのか、それともそれを狙っていたのかも
分かりかねます。
最近は温かい雰囲気のお話が続いていますが、今話もとても面白かったです。
了平と花が付き合っているらしいことには驚きましたが、京子やハルのフォローもできたし、
ツナたちも再度気合が入ったようですし、これからが一段と楽しみになりました。
この後、ディーノとヒバリとツナたちは合流するのでしょうか。
入江たちへの差し入れの話はどうなるのでしょうか。
なにはともあれ、次回も楽しみです!
嬉しそうにモグモグと頬張るバジルからスタート。
机の上には既に、たくさんの空の食器が積み重ねられています。
和洋折衷、様々な料理が並んでいたらしいことが窺えますが、
とりあえず彼は、綺麗に食べるのは苦手なのかな?
それとも余程お腹が空いていたために、がっついているだけなのでしょうか。
ところで、おにぎりと牛乳って合うんですか?(←聞くな)
あまりの食欲に、呆気に取られるツナたち。
獄寺と了平はガン見しています。
ツナ:『バジル君…よく食べる』
獄寺:『いつからマンプクキャラに…?』
了平:『見ていたら極限にオレも腹へってきたぞ』
山本:『食ったばっかじゃないっスか!!』
笑いながら普通にツッコむ山本は大物だと思います。
そんな中。たくさん食べて満足したのでしょうか、フーッと息を吐き
パンっと手を合わせて『ごちそうさまでした』と言うバジル。
バジル:『とてもおいしかったと 京子殿とハル殿にお伝えください』
ツナ:『きっとよろこぶよ!』
お互いに笑顔で言葉を交わす二人は可愛いです。
バジル:『それにしても驚きました』
『本当に 並盛の地下に こんな立派なアジトができていたなんて!』
その言葉に、『お前 10年前から来たのに このアジトのこと知ってんのか?』と
表情を険しくする獄寺に、バジルは『はい!』と答えます。
バジル:『全てはボンゴレの勅命である死炎印のついた
この「助太刀の書」に記してありましたから』
そう言って取り出したのは、昔の帳簿のような表装の冊子でした。
表紙に「助太刀の書」と書かれ、死炎印が灯っています。
そこには、このアジトへのルートとこの時代での戦い方が記されていて、
いざという時は燃えてなくなる極秘文書なのだそうです。
スパイ映画のようなアイテムですね。
バジル:『拙者 この時代に来たのは10日前で場所はスペインだったのですが…
その時 パスポートと匣兵器と共に置いてありました…』
ということは、10年後のバジルも、自分が入れ替わることを知っていたのでしょうか。
だとすれば、何故スペインに居たのかというのも気になります。
バジルに関しては、ある程度単独で鍛えてから、ツナたちと合流させるべきとの
誰かの判断があったのでしょうか。
そして、パスポートを使用するという真っ当な手段で日本への移動を促すのであれば、
ついでにお金も置いてあげてくれたらよかったのにと思います。
旅費とか食費とか、苦労したのではないかと;
バジルの匣兵器を手にした獄寺が、そこに刻まれている文字を読みます。
獄寺:『CEDEF(チェデフ)…たしか 門外顧問組織のことです』
ツナ:『父さんやラルと同じ組織の!』
バジル:『残念ながら ここに来るまで 仲間には誰にも会う事はできませんでしたが
この書と匣兵器のおかげで 途中で出くわした ミルフィオーレファミリーを
何とか撃退できたんです』
紙に書かれた指示だけで、この時代の闘い方をマスターしたバジルは
流石門外顧問組織の一員といったところでしょうか。
バジルが既にミルフィオーレと戦っていることに驚くツナですが、
彼は6回ほど戦闘をこなしたそうです。
ビアンキ:『つまり 何者かの指示で バジルはツナ達とは別のルートで鍛えられ
ここに合流したと考えられるわね』
ツナ:『鍛えられるって…メローネ基地でのオレ達みたいに?
でも…何のために…?』
ビアンキ:『にぶいわね CEDEFは普段は外部だけど いざとなればボンゴレを支える機関よ』
何気にビアンキがボンゴレについて詳しいことが、嬉しいです。
ダイニングキッチンの入り口に、腕組みして立ったままのビアンキの言葉に
『そのとおりです』と頷くバジル。
バジル:『「助太刀の書」は こう締めくくられていました』
『若きボンゴレ達と共に 白蘭を砕けと!!』
力強い眼差しで前を見据えるバジルに、妥当白蘭の心強い仲間が増えたと
盛り上がるツナたち。
ツナ:『でも一体 誰がこんな手のこんだこと…』
獄寺:『そりゃ この時代の10代目に決まってますよ!!』
ツナ:『またオレー?』 (うれしくないんだけど…)
自分で「若きボンゴレ達」と記述するのは、ちょっとした羞恥プレイではないかとか
言ってませんよ言ってません。
しかし結局、バジルが空から降ってきた理由は分からないままですね;
ビアンキ:『ツナ さっきからハルと京子がおまちかねよ』
『そろそろ 地上へ行きましょ』
ツナ:『あ…そうだね』 『よかったらバジル君も一緒に…』
ビアンキの方を向いていたツナが、そう言いながら振り返った瞬間ドッと音が響きます。
驚くツナの目に飛び込んできたのは、音を立てて机に突っ伏した後、スピーという寝息を
立てながら寝ているバジルの姿でした。鼻ちょうちんが見事です(笑)。
『あ…』と呆気に取られるツナ。
獄寺:『………電池切れたみてーに』
了平:『よほど疲れていたのだな…』
山本:『ああ…』
他の3人も、やれやれ顔です。
場面変わり、平穏な並盛の町。
10年後の京子とハルの家の様子を知るために地上に出たツナたちは、
4方向へと別れます。
ツナとビアンキとハル、了平と京子、山本とランボとイーピンが行動を共にし、
獄寺は単独で動くようです。
ハルの家に向かったツナたちですが、予想どおり、三浦家には誰もいなかったようです。
近所の家の人の話だと、少し前にハルの両親は 家をあけるといって出ていったとのこと。
『きっと身の危険を感じて避難したんだ』と推察するツナ。
雨戸で固く閉ざされた家。ビアンキの溶解さくらもちで鍵を開け、3人は中へ入ります。
家の中を一通りチェックするツナとビアンキ。
やがてツナは、自分の部屋で正座して座っているハルの後姿を見つけます。
ツナ:『……ハル』 『…大丈夫か?』
ハル:『不思議です…』
心配そうに声をかけたツナに、何故か少し笑みを浮かべて静かに答えるハル。
ハル::『ハル…自分の家に戻ったら もっと泣いちゃうと思ったんです』
言いながら見つめるテーブルの上、ハルの視線の先には「ハルへ」と宛名が書かれた
封筒が置いてありました。
ハル:『でも…10年経ったハルの家は…』
『カーテンも お布団の柄も 家具の位置も』 『ぬいぐるみも 本棚の本も変わっていて…』
本棚には、イタリア語で書かれた本やイタリア料理の作り方など、
イタリア関係の本が多数並んでいます。
10年後のハルも、頑張ってツナを追いかけ続けているのでしょうか。
ハル:『この時代の両親が この時代のハルに置いていってくれた手紙も…』
『なんかよそよそしいっていうか…』
その言葉に、少なからず動揺するツナ。
この時代のハルが入れ替わった後に、ハルの両親は家を空けたのでしょうか。
ハル:『見てはいけないものをのぞいてる感じです!』
グスっと鼻をすすりながら振り返ったハルは、笑ってこそいましたが
涙を拭いきれてはいませんでした。
その様子にツナはドキっとし、思わず赤くなりますが
ハル:『でも 気持ちがスッと楽になりました!』
『ハルが帰る場所はここじゃなくて 10年前の両親の所だってわかったんです』
『それに ここに来て わかったんです』 『この時代のハルも すごく元気に生きてたって!』
『負けられないってファイトがわいてきました!!』
満面の笑みを浮かべるハルに対し、赤面したツナを右腕で抱え込みながら
左手で親指を立てて見せるビアンキの笑顔がよいです。
ツナにとっては、意外だったハルの反応。
ですが、京子も同じことを感じたようです。
笹川家での京子は、編みかけの作品を見つけ、やはり微笑んでいました。
どうやら10年後の自分が編み物の途中だったらしいことが、彼女にとっての
エネルギーになったのでしょう。
しかし、どうやら了平だけは、ちょっと違うようです。
自分の部屋に入り、数々のトロフィーやカップが並んでいるのを見た了平は
次の瞬間、その合間に飾られてあった写真を見て驚きます。
そこには、女性の肩を抱いて立っている自分の姿。
女性の方はシルエットしか見えませんが…どう見ても、花の部屋に飾られていたのと
同じ写真です。黒川花のお相手は、どうやら了平のようです。
…ビックリしました;
真っ赤になり、写真を指差したまま腰を抜かし、プルプル震えている了平以上に驚きました。
そして、そんな素振りを微塵も見せず、10年前からやってきた京子と接した花にも驚きました。
一体彼女はどこまで知っているのでしょう。
やがて、全員がよいタイミングで、別れた場所へと戻ってきました。
合流した獄寺と山本に、ツナが声をかけます。
ツナ:『獄寺君と山本は 自分家いったの?』
山本:『オレはチビ達と遊んでた』
獄寺:『自分はどうせ 引っ越してると思ったんでブラブラと…』
了平:『いいか お前ら!!極限に打倒白蘭だ!!!』
真っ赤な顔で、拳を握り締め唐突にそう叫ぶ了平に戸惑うツナたち。
獄寺:『んだ?急に』
京子:『お兄ちゃん 家に戻ってから ずっとこうで…』
了平:『極ゲーン!!!』
困ったように笑いながら説明する京子を他所にガオオッと吼える了平は、
何故か思いっきり気合が入っています。
了平:『輝かしいこの未来のため!!!』 『愛するかもしれぬ者のため!!!』
目が激しい炎と化しています。背景も燃え盛っています。
どうやら、自分に彼女がいるらしいことが、彼の一層の起爆剤になったようですね。
笑うとこかもしれませんが、彼のこういう部分は本当にかっこよいと思います。
獄寺:『10代目…よく考えたら いつも大体こんなんです』
ツナ:『そ…そお?』
この二人の淡白さも好きです(笑)。
『次はどこへ行くのだー!?』と叫ぶ了平の言葉に、ビアンキが静かに告げます。
ビアンキ:『あなた達 他に行きたい所はないの?』
その言葉に、ふと思い立つツナと獄寺と山本。
そしてやってきたのは…並盛中学でした。
10年間、増築も改築もされず、変わらぬ校舎の姿に感嘆の声を上げるツナたちは
ランボたちをハルにまかせ、2-Aの教室へ向かいます。
山本:『オレの席はここだったな』
京子:『なつかしー!』
それぞれ自分の席に座った面々。
いきなり10年後の世界に飛ばされ、それから今まで、決して長くはなかったと思います。
かといって短くもなく、更にはあまりに過酷な環境に身を置く事態になってしまった彼らにとっては
「いつもの学校の風景」すら懐かしく感じてしまうということが切ないです。
『この角度だと 寝てても気づかれねーんだよな』
国語の教科書を顔の前に広げたまま立てて、悪戯っぽい顔でそんなことを言う山本
『オレは そんなことしなくても』 『教師に一発 ガンくれてやりゃ寝れたけどな』
頭の後ろで手を組み、机に左足を乗せながら、しかめ面で応える獄寺。
そんな二人のやり取りを見ながら、面白そうに、本当に楽しそうに笑いあうツナと京子。
『オレ 今まで…学校のことを 好きだなんて思ったことなかった…』
『でも学校は 10年経っても 昔と何も変わらずに迎えてくれて…』
『忘れていた思い出をたくさん蘇らせてくれた』
ハルとランボ、イーピンと合流し、屋上へ移動したツナたち。
山本は、屋上に吹く風に『この風 この風』目を細めています。
ランボ:『…ツナ』
ツナ:『気持ちいいな』
イーピンとランボを両手で抱きかかえたツナも、山本と同じように
目を閉じて風を感じます。
ハルや獄寺、京子もそれに倣います。了平だけは片目のみですが。
『こんなに楽しかったんだ!!』
『また あの時に戻ったら 絶対もっと かみしめよう』
『そう誓ったら なんだか気力が回復していくのを感じたんだ』
ランボ:『ねえねえツナ~』
ツナ:『ちょっとは大人しくしろよ~』
想いに浸っているところを邪魔され、困ったような顔でランボを嗜めるツナですが
そのランボもまた困ったような顔をしています。
そして、
ランボ:『しっこでちゃった~』
ツナ:『んなー!!?』
号泣しながらそう告げたランボに、思いっきり衝撃を受けるツナと
慌てたような表情のイーピン。驚いたような京子とハル。
獄寺は苦い顔ですし、山本は笑っています。遠くからその様子を見る了平。
ツナ:『何やってんだランボ!!』
ランボ:『ウンコもでる…』
ツナ:『ちょっ まてー!!』
一人っ子だというのに、ツナは大変に面倒見のよいお兄さんだと思います。
騒々しい日常の一幕がそこにありました。
そんな賑やかな屋上の、隣の建物の屋上。
そこには、一人で匣を片手に寝そべるヒバリの姿がありました。
面白くもなさそうに、匣を眺めていますが、リングの嵌めこみ部分は
どうやらツナのものと同じようですね。
組んだ足のつま先に乗って、毛繕いしてるらしいヒバードが可愛いです。
ところで、草壁はどこに行ったのでしょう;
と、不意に声がします。
『あいつら いい顔してんな………』 『しばらくほっといても大丈夫そうだ』
頭上から聞こえてきた声と、突如現れた人影に気付き、バッと身を起こし
トンファーを構えるヒバリに、『まあ待て 恭弥』と応えた
跳ね馬のエンブレムの匣を持つその人物は
ディーノ:『そう あわてなくても』 『みっちり 鍛えてやっから』
右手中指にリングを嵌め、左手には跳ね馬のムチを携えた、
少し大人びたとはいえまだまだ若さ溢れるディーノが登場したところで以下次号!!
とうとう登場しました、10年後のディーノ。
それにしても、数コマ前まで無人だった場所に、唐突に出現されたので驚きました。
子供達を鍛えてくれるのは嬉しいのですが、今回はディーノが戦う姿も見たいです。
10年後のボンゴレ同盟ファミリーの勢力図がどのようになっているか分かりませんが、
おそらくキャバッローネはNo.1、2を争う位置にいるでしょう。
現在、ボンゴレ対ミルフィオーレは総力戦の様相を呈していますから、
是非ともディーノにも参戦して欲しいです。
ヒバリの家庭教師はやはりディーノなのでしょうか。
10年後ディーノの属性も実力も未知数ですが、別のキャラとの師弟関係を
見てみたい気もします。
また、彼が相変わらず、部下がいないところでは半人前なのかも気になります。
ぱっと見たところロマーリオは一緒ではないようですが、大丈夫かな?
普通に並盛中にいるヒバリには、「やっぱり」という想いと「何故に」という
想いが半々です。彼は、風紀財団に身を寄せている訳ではないのでしょうか。
それよりも、ディーノが並盛中に現れたということは、ヒバリがここにいると
あたりを付けていたのでしょうか?それとも、ツナたちが並中に向かったと
誰かから聞いたのでしょうか。
てっきり、真っ先にボンゴレアジトに向かうものと思っていたのですが…。
ツナよりもヒバリと先に合流したのは、偶然なのか、それともそれを狙っていたのかも
分かりかねます。
最近は温かい雰囲気のお話が続いていますが、今話もとても面白かったです。
了平と花が付き合っているらしいことには驚きましたが、京子やハルのフォローもできたし、
ツナたちも再度気合が入ったようですし、これからが一段と楽しみになりました。
この後、ディーノとヒバリとツナたちは合流するのでしょうか。
入江たちへの差し入れの話はどうなるのでしょうか。
なにはともあれ、次回も楽しみです!