箱庭を騙る檻の中の書庫

漫画や小説、音楽などに対する主観的感想。
最近偏り気味です。

夏目友人帳 : 緑川ゆき

2008-08-27 23:56:38 | 漫画[少女]
月刊LaLaにて連載中


久々のREBORN!感想以外の更新。
2008年7月7日から、テレビ東京系でアニメ化された作品で
現在6巻まで刊行されている。

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幼いころから妖怪を見ることのできた少年夏目貴志
早くに両親を亡くした彼は、妖怪の存在を感じられない周囲の理解を得られず
孤独のまま親戚中をたらい回しにされ育つ。

ようやく、心優しい藤原夫妻の元で居場所を得た夏目だが
その土地ではやたらと妖怪に絡まれる日々を送っていた。

ある日、夏目はうっかり何かの結界を破ってしまう。
招き猫に封印されていた妖(あやかし)・斑(まだら)により、
夏目は、強力な妖力を持っていたという祖母・レイコがこの街に住んでいたこと、
そして彼女の残した『友人帳』の存在を知る。

妖怪とぼっこぼこにいじめ、その名を奪い綴った友人帳は
主従契約の証でもあった。
それを知った夏目は、妖たちに名前を返すことを決意。
用心棒を買って出たニャンコ先生(=斑)と共に
妖怪たちと深く関わっていくことになる。
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時に友人帳を狙われ、時に妖に厄介ごとを頼まれる夏目の日々が綴られている。
初期は一話完結で、主に妖と夏目がメインとなるが、
最近では数話にまたがり、夏目と人がメインで妖が色を添える感じになっている。

第一話は「夏目とニャンコ先生の出会い」「友人帳の説明」が
主なストーリーではあるが、一話完結の読みきりだった名残か、
レイコが友人帳を作成した理由が、夏目なりに推察されている。
また、普段は封印の依代であったブサ可愛い招き猫の姿の斑だが、
白く巨大な狼のような本来の姿も第一話で登場する。

この作品の紹介でよく謳われるように、切ないの話が多いが
夏目とニャンコ先生のやりとりは軽快で面白い。
また、夏目が名を返す場面の描写はとても美しい一方で
時折出てくる回想シーンやコミックスの中表紙のレイコの
パワフルさには笑ってしまう。

各話の印象に残った場面やアニメ感想も、少しずつ書いていければと思う。

× × ×

曲感想も大分溜まっているのが悩みの種;
サンホラの新曲も試聴がUPされていましたしね。
『moira』楽しみです。

心霊探偵 八雲―赤い瞳は知っている[1]:都戸利津/(原作)神永 学

2008-05-04 02:59:06 | 漫画[少女]
別冊花とゆめにて連載終了

『心霊探偵 八雲―赤い瞳は知っている』の漫画版。
全2巻で完結している。

大学2年生の小沢晴香は、キャンパス内にある
映画研究同好会の扉を叩く。晴香の友人が3人で肝試しに行き、幽霊を見たという。
その内1人が倒れ、いまだ意識がはっきりしない。その友人を助けるため、
超能力があると噂される斉藤八雲の協力を仰ぐために。

扉の向こうにいたのは、寝癖の付いた髪と眠そうな目をした
晴香と同じ大学2年生の男。
超能力はないが幽霊を見ることができるという八雲とともに
友人に憑り付いた霊についての調査をすすめるうち、
晴香自身も殺人事件へと巻き込まれていく。

+ + +

 久々Reborn以外の作品の感想。
本の裏表紙に書かれてある言葉と赤い左目の表紙イラに惹かれた。

無愛想でマイペース、口を開けば皮肉と毒舌。
霊の姿を見、声を聴くが除霊は出来ない。
霊の残すメッセージを解き明かし、生者の罪をあばく―――!


元々「推理モノ」「皮肉口調」というものに惹かれやすいのだが、
『霊が見えるけど除霊はできない』という設定が、本を手に取るきっかけだった。
冷静に考えれば、現実的にそういう人は多々いるどころか寧ろ大多数なのだろうが、
漫画や小説の設定としては珍しいと思う。

霊を映す赤い左目を持つが故、世間の奇異の目にさらされてきた八雲は
普段は黒いコンタクトでその瞳の色を隠している。
しかし、あるきっかけでその瞳を見た晴香は、八雲が今まで出合ったことのない
反応を見せる。このシチュエーション自体はありがちなのだが、
ぶっきら棒で類稀なる皮肉屋である八雲の抱える闇や、
ふとした瞬間に見せる優しさ、何よりずば抜けた頭脳に魅せられた。
晴香も、明るい性格ながら能天気というわけではなく、
どこにでもいるような普通の女の子というのも、またよい。

今巻には原作の第1巻のちょうど半分にあたる「FILE1 開かずの間」1~3話(完結)
「FILE2 トンネルの闇」1(前編)が収録されている。
原作と異なる部分もあるが漫画版のほうが明るく、話にも救いがあるのは
掲載誌の傾向によるものかもしれない。

近々、原作についても感想を述べたい。

とある空言、ボクの秘密 : 鳩也 直

2007-05-07 21:52:12 | 漫画[少女]
月刊Asukaにて連載中

人間が苦手な16歳の少年 瀬崎 翔太
彼は物心ついたときから、人間の本心を見ることが出来る能力(ちから)を持っていた。
人の頭上に存在する、人の形をしたその人の本質。本音を語るそれを
「パラドックス」と名付けたのは、幼馴染の真下 祐一
自分に全然素直じゃない翔太と違い裏表のない祐一は、唯一パラドックスを持たない存在でもある。

そんな祐一に支えられながら、翔太は目に触れた人々の本心から
その心の奥底に潜む闇を救っていく。

というのが大体のストーリー。
可愛い容姿と裏腹にがっつり男らしい祐一がバンバン翔太の背中を押していくが、
ちゃんとその激励に応えようとする翔太が一生懸命でよい。
それ以上に、翔太のパラドックスのパラちゃんがとても可愛い!
あれが翔太の本音かと思うと可愛らしくて笑えるが…(ぉ。
パラちゃんに本音をぶちまけられて、自分以外にはその声は聞こえないというのに
空中斬りする翔太もまた可愛らしい。笑顔の翔太は恥ずかしいけど;

本誌でのチェックも欠かさない、最近お気に入りの作品。

桜蘭高校ホスト部 [10] : 葉鳥ビスコ

2007-04-17 23:30:09 | 漫画[少女]
月刊LaLaにて連載中。

ハニー先輩に呪い(と書いて"まじない"と読む)をかけるお嬢様やら、
タイプは全然違うのにハルヒと意気投合する女子高生メイなど、
新しいキャラが登場する今巻。
年相応にはしゃぐハルヒを見たのは初めてかな。よかった。
そして特に、常陸院兄弟のお父さんがナイスキャラだった。

メイのポジティブさというかパワーが溢れた話が中心だったが、
常陸院兄弟のあり方と今後がとても気になる1冊だった。
段々と光と馨それぞれの個性が出てきているように思える。
光は子供っぽさが残り、馨は一歩引いた大人な考えや気遣いができる。
それ故ハルヒへの気持ちを自覚したのも馨が先で、またそれ故悩む馨。
そんな彼に気付いているのは、今のところハニー先輩(とモリ先輩?)のみ。

一方光も、ハルヒが環のことを悪くは思っていないということをメイに
指摘され面白くない様子。
ハルヒも環も無自覚だし、あまり恋愛ばかりに焦点がいくのは
正直勘弁して欲しいところだが、まぁ仕方ないか(←何様)。

次巻は体育祭のお話になる模様。
環の思惑と鏡夜の思考の違いが明らかになるのかな?
ハニー先輩と伽名月嬢のその後も見たい。

薬師アルジャン [4] : 山下友美

2007-01-16 21:47:44 | 漫画[少女]
月刊プリンセスにて連載中(?)

ナバラ編完結の今巻。
いつも以上に駆け足で、「やっぱり皆ほんとはよい人なのよ」的な展開だったが
それが持ち味なのだろうなと。

プリムラがアルジャンに『この先お前とともに歩むことはないけれど』と言ったときは
安易なハッピーエンドにはならなさそうという期待(ぉ)もありつつ、その反面
プリムラの、そしてアルジャンの覚悟とか感じられて少々複雑な気持ちだったが
それはロルカとの婚約が決定したから出てきた言葉であって…。
ロルカが提示した「2年の猶予」。
その後の展開によっては、やはりハッピーエンド…かな。
まぁその方が後味はよいのだけど。

次巻からは新展開だそう。
アルジャン以外のバジリスク(しかも女性!)も登場したことだし、
話の幅が広がっていきそうなのは嬉しい。

狂い咲きの花 [5] : 水月 博士

2006-11-12 23:43:02 | 漫画[少女]
Wings にて連載終了。

今巻にて完結。なんというか…ぶっ飛んだ;

4巻ラストにて土の中から復活した艮の登場から始まり、
正気を取り戻した犬神と艮が行動を共にすることとなる。

一方、ゴールドはこの世界を壊そうと目論み、神の国へ足を踏み入れる。
ここでいきなり『神』=『異星の人間』てどゆこと…_| ̄|○
流石に驚いたというかなんというか…唐突感は否めなかったな;

いきなり現れた光に破壊される街。突如出現した扉から現れた化物により惨殺される人々。
追い詰められた鬼火は、なおのために時間を稼ぐため命を落とし、
なおは化物に殺されるよりも自ら命を絶つ道を選ぶ。
そのなおの姿を目の当たりにしながらも間に合わなかった艮と、
艮の姿を見て微笑みながら息を引き取ったなおが切なかった。

また、重症を負っている正人もゴールドを止めるべく、神の国へと向かう。
そこで出会った一人の少女。彼女は正人に「この世界(異星の科学者達が作った紙の国)を壊して」と頼む。
ボロボロになりつつもゴールドに深手を負わせた正人は、彼女の願い通り
世界を壊すことにする。
崩壊していく世界で、足場が崩れ落ちそうになった正人のもとに駆けつけ、その手を掴んだのは艮だった。

艮と正人、そして犬神の元に、ゴールドが現れる。(わぉ)
が、少女の力か、彼は崩壊する世界の破片に次々に貫かれていく。
父親であるゴールドに向けた「ならなんでこだわるよ」の言葉とそのときの歪な表情。
艮でもあんな表情をするのかとびっくりした。
いつもストイックで、笑うときも「ふっ」と自嘲気味だったり、子供みたいに大笑いしてたのにと。

やがて、ゴールドの姿が完全に消え失せたとき、犬神も足場を失い、
正人も息絶えてしまっていた。
ゴールドに殺されかかっていた少女は、艮に扉を探すよう頼む。

この星に時間がねじれている所がある。
そこへ入ると過去へ戻れる。
でも歴史の流れは容易には変わらないから、今と違う道を行かなきゃ
何度戻っても同じことが繰り返される。


こらまた唐突な…!_| ̄|○|||
まぁ、よいや(←投げた)。

やがて少女も息絶える。ここにきて随分と死亡率が高いな。
世界の崩壊が激しさを増す中、半分諦めている艮だったが
自らの足場も崩れ落下する途中で扉を見つける。
過去へと戻れる扉を。

扉に入り暗闇を抜け、目を開ければそこは…11年前。
艮が正人の姉を殺そうとした、まさにその瞬間だった。

彼女を殺したからこそ正人に出会い、一族を裏切り逃亡し、
なおを拾って三人で生活を共にするようになり…

 ゴールドに見つかり、散々傷付いて辛い思いをして、
 大切なものを失い、目の前でなおと正人を喪うこととなる。


艮は彼女を殺さず、正人たちと別の道を歩むことにする。
ゴールドを屠り、兄である陽炎の後押しもあり、自らが一族の長となった艮。

時は過ぎ、血は繋がっていないが仲のよい家族と生活するなおと
彼女が大切に思っていた陽炎と鬼火が1瞬の邂逅を果たす。
また、艮のみが知っている、かつての11年後の世界で死んだ人々も
それぞれが幸せな生活を送っていた。

そして、なによりも強い絆で結ばれていた正人と艮も1瞬の邂逅を果たすが、
彼らの道はもう二度と交わらることはなかった。

…なんか、こうするしかなかったと分かっていても切ないラストだなぁ;
艮と正人となおの三人の絆が続いて欲しかった気もする。

随所にギャグシーンが盛り込まれていたり、会話がとても楽しかったり
死んだと思ってた鬼の皆さんがなかなかしぶとくて「また出てきたよ生きてたよ」という状況に
いい加減慣れちゃったりしましたが
(ぉ
艮のかっこよさに惚れ惚れした作品だったの一言に尽きるかな。(←それだけかぃ)

最後の異星設定は置いといて こういうジャンルの作品を読むことは滅多にないので、
なかなかに楽しめた。
1巻とか2巻とかの幸せが三人に続いて欲しかったというのが正直なところだが、
最後に牡丹姐さんが見れたからまぁよいか。(ぇえ)

地獄少女 : 永遠 幸 /原作:地獄少女プロジェクト

2006-09-24 22:39:54 | 漫画[少女]
月刊なかよしにて連載中。

午前0時にのみアクセスできるサイト『地獄通信』
そこに憎い相手の名前を書き込み、送信ボタンをクリックすると、その相手を地獄に墜とせるという。
だがそれは、単なる噂話ではなく…。

恨みのメールを受け取った少女・閻魔あいは依頼主のところに現れ告げる。
「憎い相手を地獄へと流される代償として、自分自身も死後は地獄で永遠に苦しむことになる」と。
それでも復讐を遂げたいと願うものにとっては、その望みは絶対に叶うものとなるのだ。

漫画版のストーリーはこんな感じ…かな。

元々は、2005年から2006年にかけて放送された同名アニメが原作。
正直、アニメ版の『地獄少女』に興味があったが、1度も見ず仕舞いだったので
漫画版があるならと手を出してみた。のだけど。
んー、これはちょっとハズレだったなぁ。

内容は少女漫画向けにアレンジされているらしく、レビューを見てもアニメ版のほうが評価が高い。
ページ数という制約もあるのだろうが、依頼主があまりに簡単に「復讐」を選択するのを疑問に思ってしまう。
「そこまで恨みが深いのよ!」とはとても思えなかったし。
「死後に地獄に落ちようが、死ぬまで楽しむからいいわ」みたいな台詞が出てきたときに、
あぁ今の子はそういうものなのかと タコ殴りしたくなっ 妙に冷めてしまった。
これじゃぁ、物語に深みが全然でないよなぁ。

絵も妙に目がデカいけど、これは少女漫画だから仕方ないか。
キャラデザもアニメ版の方が好みなので、やはりアニメを見てみなければと思う。

桜蘭高校ホスト部 [9] : 葉鳥ビスコ

2006-09-11 22:44:30 | 漫画[少女]
月刊LaLaにて連載中。

アニメにもなったし、白泉社でもPushされてる作品。
 # 白泉社の漫画って、結構好きなのが多いなぁ(←ぼやき)。

大金持ちの子が通う私立・桜蘭学院。
庶民でありつつも特待生として入学した藤岡ハルヒ(性別:女)は、間違えてホスト部の扉を開けてしまい、
そこで壊してしまった壺(800万)の借金返済のため、ホスト部部員として活動することになる。

理事長子息の部長 須王 環、副部長の鳳 鏡夜
ハルヒのクラスメートで双子の常陸院 光・馨、最上級生の埴之塚 光邦銛之塚 崇
一癖も二癖もある彼らという存在(+恋愛)が、部活動を通して描かれている。

新刊が出たので、早速買ってみた。
『FAXゲスト様のお部屋1』で吹いた(←ちょっそこかぃ!)
私もモリ先輩好きです。(←聞いてない)

今回は、常陸院ブラザーズがホスト部に入るまでが第1話。

「双子でも二人は別々の人間。でも双子だから二人で一人」。
この想いに対し、他人から指摘された矛盾。それに反発しつつも、
環に対しては自らその矛盾を盾にする。

そして、『その矛盾がお前達だ。それは個性というんだ』という環の言葉。
「矛盾している」と自分達がずっと抱えていた想いに気付き、明確に答えを示してくれた環に感動し、ホスト部への扉をノックする。

2話目は、ある王国からやってきた王女の話。

あまりお金持ちでない国からやってきた王女は、それを隠し、
(そうは見せないが)ひたすら我侭な態度を取り続ける。
それにひたすらつきあう環。彼にはある想いがあって…。

ハルヒにその想いを告白する環が、とっても可愛かった。
いや、もちろん王女も可愛かったですけどね?(ぉ
そして、ハルヒは男前だね!いやいや、よい女ですようん。

第3話は、そんな環が熱を出して寝込む話。
『ハルヒにちゅーしそうになった』ってことで散々悩んでたけど…
あれ、知恵熱じゃなかろうか。(←誤用ってわかってますけどね;)
(ちなみに、本来知恵熱とは、生後6~7カ月のころに見られる原因不明の発熱に対する俗称です)

『父親が我が子にちゅーをする』ことを普通だと思ってしまった彼は、
これからもハルヒの父的立場を貫いていくのかなー。
恋には何時気付くのかなーという話でした。

9巻は、何気に環にスポットライトが当たりっぱなしだったな。
彼はナルシスト気味でおばかな面もあるけど、基本お人よしで慧眼に優れてるよな。
可愛い面もあるし。ハニー先輩と違った意味で(笑/わぉ)。
先生も、ラストの本命はやっぱ彼なのかしら。

続きが楽しみだけど、少女漫画系はコミックス発売間隔が長いんだよな;
それだけがネック(><)。

名探偵 夢水清志郎事件ノート : 原作/はやみねかおる 漫画/えぬえけい

2006-05-31 23:59:59 | 漫画[少女]
月刊なかよしにて不定期掲載(?)。

岩崎家の隣に、ある日引っ越してきた自称名探偵 夢水清志郎
年齢不詳で、自分の興味のないものに対する記憶力は異様に悪い。
3日も食事をするのを忘れたり、自分の誕生日すら覚えていないほど。
おまけに常識知らずであったりする彼は、しかし、名探偵と名乗るに相応しい
観察力と推理力、そして己の確固たる信念の下、事件に立ち向かう。

彼と行動を共にするのは、亜衣・真衣・美衣の三姉妹。
しっかり者の長女と行動派の次女、おしゃまな三女は、清志郎を『教授』と呼び、
共に事件解決へ取り組む。

原作は、青い鳥文庫の『夢水清志郎事件ノート』シリーズ。
どうやらシリーズ10周年を迎えるロング作品らしい;(知らなかった;)

掲載雑誌の年齢層を考えれば当然なのだが、とにかく絵が少女漫画。
原作挿絵の教授がひょろ長で、ほんのり探偵を匂わせる大人であるのに対し、
漫画版の教授は、本当に年齢不詳のにーさんって感じ。
まぁ、教授だけでなく、基本的にどのキャラも若々しいのだけど

でも、画面構成とかはよくできてると思うし、教授がキメるところは
素直にかっこよいと思える。
原作本1冊を単行本1冊にまとめるために、どうやらかなり端折っている部分は
あるようだが、漫画だけで楽しめる作品。

ちなみに、現在手元にあるのは『Vol.1 そして五人がいなくなる』。
新規で買ってまで…とは思わないので、古本屋で見つけたら続きを読んでみようかな。


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『ぼくは「名探偵」です。
 みんなが幸せになれるように 事件を解決してみせますよ』
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異界繁盛記 ひよこや☆商店 : 巣田祐里子 (角川書店)

2006-05-29 23:56:06 | 漫画[少女]
月刊ASUKAにて連載中。

10歳までの記憶がなく、家族も行方不明。
天涯孤独な中学3年生深川りく
施設で育ったこともあり、世話好きで面倒見もよい少年である彼は、
テストのヤマの的中率が高いという勘のよさも持ち合わせていた。

ある日りくは、クラスメイト共に立ち寄ったフリマで変な行商人達と遭遇する。
彼らは、異世界からやってきた「ひよこや」という店の店員で、りくに
彼が5年前不慮の事故により行方不明になった自分達の家族だと告げる。

店の主人で、りくと同じ母を持つ長男 壱也
魔法種族うさみみ族の母を持ち、普段は子供の姿の次男 双葉
滅多に家に寄り付かず遊んでばかりの問題児の三男 三笠
漂々としていて身のこなしは忍者並みの四男
陸より数ヶ月年上で日本語が苦手な武闘派の五男 皐月
そして、不思議な力を持つ末っ子

彼らの日本と異世界ヤマトでの日々が再び始まった。

というような、お話。

巣田さんも、かなり前から知っている作家さん。
確かアニパロコミックスとかに連載してなかったかな?
『Go West!』とか、めっさ好きだったなぁ///
# あれ、「あ狸」「お狸」「はべ狸」「いまそか狸」とか
  「花鬼」とか出てくるのは、巣田さんのだったっけか??

絵がとても可愛らしく、巣田さん特有のギャグも素敵(笑)。
大爆笑するようなものではないが、楽しく読める。
りくの成長や過去の話などのシリアスな内容もあり、
クラスメイトの女の子やヤマトのライバル店のお嬢様との恋話もあり、
いろいろな角度から楽しめる。

手書きの吹き出しが多目なのも特徴。
結構描き込まれているので、人によっては見難いと感じるかもしれないが。
魅力あるキャラに加え可愛いサブキャラまでも溢れる、
巣田さん独特の世界に惹きこまれる作品。